徹底分析中古車相場
更新日:2020.07.10 / 掲載日:2020.07.10
【グー連載コラム】徹底分析中古車相場(2020年7月)

中古車を購入するうえで相場の動向をチェックするのは、お得に買うためには必須事項といっていい。そこでグー編集部が持つ膨大なデータから、過去1年の平均相場動向をもとに、日々変動する中古車相場について読み解いていこう。
(掲載されている内容はグー本誌2020年8月号の内容です)
【今月のテーマ】これぞクルマの楽しさの原点! エンジンが魅力的なモデルを選ぶ
脱炭素社会の実現に向けた取り組みは、今や世界中に広がっている。日本でも30年までに乗用車の新車販売に占める次世代自動車の割合を5から7割にすることを目指し、環境性能の高い自動車を作るのはもちろん、インフラを適切に整備するなど積極的に売るための戦略を打ち出し、実行しようとしている。
電動化が急速に進むなかにあっても、内燃機関(ガソリン/ディーゼルエンジンなど)は、燃費や環境性能の向上を図るなど時代に合わせた進化を続けている。一方で、次世代パワーユニットの技術革新が進んでも、現在の内燃機関を超えるほどドライバーを心底楽しませてくれるユニットが登場するとは言いきれない。そんな時代だからこそ、エンジンの魅力に着眼したクルマ選びをおすすめしたい。
今回は、走りに直結するパワーやトルク特性はもちろん、アクセル操作に応じて吹け上がる爽快なフィーリングや耳に心地よく響くエキゾーストサウンドを発するといった要素を加味して選抜してみた。いずれも“エンジンで個性を表現”することに注力されているので、クルマの本質的な魅力でもある「走る楽しさ」が存分に味わえる。エンジンを始動させた瞬間、そしてアクセルを踏み込むたびに、胸が躍るような気持ちにさせてくれること請け合いだ。
スズキ スイフトスポーツ(現行型)

エンジンだけでなく軽快なハンドリング性能も持ち味
力強い1.4L直噴ターボエンジンを搭載した、スイフトのハイパフォーマンスモデル。幅広い回転域で鋭い加速性能を発揮し、アクセルの踏み込みに連動して心地いいサウンドを発生する排気系チューニングも相まって、爽快なフィーリングが味わえる。
中古車参考価格帯:130万円から200万円【相場傾向↓・・・買い!】

2017年9月から ※全グレード
登場から2年が経過して下落傾向を強めているが、新車時価格(187万4400円から208万8900円)を考慮すると大きな値崩れは起きていない。市場での流通台数は少なく、今後も現在の水準を維持していくと予想できる。
マツダ アクセラ(先代型)

スカイアクティブ技術で走りと効率を徹底追求
多様化するニーズに対応するべく、パワーユニットは3タイプ設定されている。なかでも2.2Lディーゼルは、4LV8エンジンに匹敵するパワフルな特性を発揮しながら優れた環境性能も実現。ディーゼルに抱くネガティブなイメージを払拭した魅力的なユニットだ。
中古車参考価格帯:90万円から180万円【相場傾向↓・・・買い!】

2013年11月から2019年5月 ※全グレード
国内ではハッチバックやセダンの需要がいまひとつで、なおかつ新型が登場した影響もあるため相場は下落中。使い勝手がよくて、経済面でもメリットが得られるなど、幅広いニーズに適した買い得感のある選択である。
マツダ ロードスター(現行型)

パワーを使い切る醍醐味を実感
1.5LNAエンジンは、パワーよりもレスポンスを重視した特性とすることで、クルマを操っている気持ちよさが味わえる。登場から5年が経過したことで、初期型は値ごろ感を強めている。
中古車参考価格帯:120万円から270万円【相場傾向↓・・・買い!】

2015年5月から ※全グレード
日産 フェアレディZ(現行型)

低速域から強力なトルクを発揮
大排気量ならではの強力なトルク特性によって、力強い走りと扱いやすさを両立する3.7LV6エンジンを搭載。流通台数が少なく、高額車両なため、平均相場は高値で安定している。
中古車参考価格帯:110万円から360万円【相場傾向→・・・待ち!】

2008年12月から ※全グレード
レクサス LC(現行型)

大排気量特有のゆとりも魅力
5.0LV8と3.5L+モーターのハイブリッドを用意するが、特に5.0LV8は高い評価を得ている。中古車相場は下落傾向にあるが、スーパーカーらしく平均価格は1000万円超となる。
中古車参考価格帯:860万円から1250万円【相場傾向↓・・・買い!】

2017年3月から ※全グレード
ホンダ S2000(最終型)

NAでも250psの高出力を実現
ホンダ独創の直4エンジン(2L、後期は2.2L)は、高回転まで一気に吹け上がる特性が持ち味で、気持ちよさはトップレベル。生産終了後10年以上経つが、市場価値は高まり続ける。
中古車参考価格帯:150万円から360万円【相場傾向↑・・・待ち!】

1999年4月から2009年9月 ※全グレード
トヨタ センチュリー(先代型)

余裕のV12エンジンを搭載
国産乗用車系初の5.0LV12エンジンは、左右6気筒独立制御を行う技術を採用。余裕の出力に加え、信頼性の高さも魅力だ。年式によって差はあるが、安定した価格水準を維持する。
中古車参考価格帯:30万円から280万円【相場傾向→・・・買い!】

1997年4月から2017年2月 ※全グレード
スズキ アルトワークス(現行型)

専用チューンで走りを極める
最高出力は軽自動車らしく64psにとどめられているが、アクセル操作に対する反応は鋭く、走りは痛快。軽自動車ながらあまり値崩れしておらず、今後も高値を維持すると見られる。
中古車参考価格帯:70万円から170万円【相場傾向→・・・買い!】

2015年12月から ※全グレード
マツダ RX-8(最終型)

マツダのこだわりの結晶を搭載
最高出力250psを発揮し、8000回転まで一気に吹け上がるロータリーエンジン特有の感覚は病みつきになる。相場は底値感を強め、スポーツカーのなかでも買いやすい部類となっている。
中古車参考価格帯:10万円から120万円【相場傾向→・・・買い!】

2003年4月から2013年4月 ※全グレード
スバル WRX STI (最終型)

長い歴史を持つスバルの名車
モータースポーツの世界で実力を見せつけた名機EJ20エンジンを搭載。昨年販売終了となったが、市販車としてEJ20を搭載した最後のモデルとあって相場は上昇傾向にある。
中古車参考価格帯:230万円から630万円【相場傾向↑・・・待ち!】

2014年8月から2020年4月 ※全グレード