徹底分析中古車相場
更新日:2020.06.10 / 掲載日:2020.06.10
【グー連載コラム】徹底分析中古車相場(2020年6月)

中古車を購入するうえで相場の動向をチェックするのは、お得に買うためには必須事項といっていい。そこでグー編集部が持つ膨大なデータから、過去1年の平均相場動向をもとに、日々変動する中古車相場について読み解いていこう。
(掲載されている内容はグー本誌2020年7月号の内容です)
【今月のテーマ】もはや選んで当たり前の時代? 高性能ハイブリッドカー厳選10台
97年に世界初の量産型ハイブリッドカー(以下HV)となるプリウスがデビューして以来、日本はさまざまなHVを輩出し、世界のエコカー市場をリードしてきた。初代プリウスの登場から23年が経過した現在、HVはさらなる進化を遂げ、車種数も増加し、さまざまなモデルから選べる時代となった。
メーカーによってシステムに違いはあるが、ガソリンエンジンでは効率が悪い低回転領域を電気モーターが補い、スムーズな発進・加速性能を実現するという部分は共通している。いずれのシステムも充放電を絶えず繰り返すことを想定した頑丈なバッテリーの搭載や、モーターとエンジンの動力を緻密に制御するシステムを採用するなど、エネルギーの効率が徹底して追求されているからこそ、燃料消費量の大幅な抑制が可能となるのだ。しかも近年では、アシスト役に徹していたモーターがメインの駆動力を生み出す動力源となり、エンジンを発電機として搭載するシステムも登場し、さらなる低燃費化を実現している。
中古車でHVを選ぶメリットは燃費性能だけではない。最新技術を数多く採用したHVは、内外装もそれに見合った先進的デザインが採用されていることが多い。そのため、年数を経ても新鮮さが感じられ、長く愛用するには格好の選択といえる。
トヨタ アクア(現行型)

トヨタの技術を結集して世界屈指の燃費性能を実現
トヨタが長年培ってきたハイブリッドカーの技術をコンパクトなボディに凝縮し、最高で37.0km/Lという驚異的な燃費性能を達成している。グレードも充実し、Gグレードをベースにスポーティな特性をプラスしたGRスポーツもラインアップされている。
中古車参考価格帯:30万円から160万円【相場傾向→・・・買い!】

2011年12月から ※全グレード
市場が活況となる2月から3月は、増加する需要に対して供給量が少なかったこともあり、相場は上昇していた。今後は市場流通量の変動にもよるが、例年と同じく相場は緩やかに下落していくことになるだろう。
ホンダ フリードハイブリッド(現行型)

優れた経済性と実用性でファーストカーとして使える
1.5Lエンジンと高出力モーターを内蔵した7速DCTを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。ガソリン車より搭載メカニズムは増えているが、大人7名が乗れる優れたスペース効率や使い勝手のよさといったフリードの特徴は変わらず継承されている。
中古車参考価格帯:160万円から270万円【相場傾向↓・・・買い!】

2016年9月から ※全グレード
市場での流通台数増加にともなって相場は緩やかに下降気味。しかし、コンパクトで使い勝手のいいミニバンに対するニーズは多く、ガソリン仕様に比べると大きな下落はない。今後も安定した価格を維持していくだろう。
ホンダ フィットハイブリッド(先代型)

小型車の指標となる存在
低燃費なうえに、センタータンクレイアウトによって実現した居住性と実用性の高さもセールスポイントだ。新型の登場で代替需要が促進されているが、人気車とあって値崩れはしづらい。
中古車参考価格帯:50万円から190万円【相場傾向→・・・買い!】

2013年9月から2020年2月 ※全グレード
トヨタ プリウス(現行型)

物件数が多く選びやすい定番
今やハイブリッドカーの代名詞的存在となった5ドアハッチのコンパクトセダン。現行型は2015年に登場して、すでに4年半が経過。中古車市場にも多くの物件が流通している。
中古車参考価格帯:120万円から250万円【相場傾向↓・・・買い!】

2015年12月から ※全グレード
トヨタ プリウスα(現行型)

多目的に使える実用系モデル
プリウスをベースに実用性を追求したモデルで、5名乗車のワゴンタイプと3列シートを備えて7名乗車を可能にしたミニバンタイプが選べる。登場から年数を経て相場は下落傾向にある。
中古車参考価格帯:50万円から180万円【相場傾向↓・・・買い!】

2011年5月から ※全グレード
日産 ノート(現行型)

人気のパワーユニットを搭載
エンジンは主に発電機の役割を担い、発電された電力を使ってモーター走行を行う「e-POWER」。搭載されたのは2016年11月で、年式が新しいこともあり安定した相場を維持している。
中古車参考価格帯:30万円から190万円【相場傾向↓・・・買い!】

2012年9月から
トヨタ エスティマハイブリッド(最終型)

レジャーユースにも対応
駆動用電池に溜めた電力を用いて1500Wまでの家電製品が使用できるなど、レジャーに最適なモデルだ。高額車両で値落ち率が大きく、今後も相場は下落傾向を強めていくと予想される。
中古車参考価格帯:30万円から330万円【相場傾向→・・・買い!】

2006年6月から2019年10月 ※全グレード
三菱 アウトランダーPHEV(現行型)

EV開発のノウハウを凝縮
日常的な使い方ではほぼEV走行ができるうえに、モーターとエンジンを併用すればロングドライブも難なくこなせる。多目的に使える車種とあって、相場は高い水準で推移している。
中古車参考価格帯:130万円から390万円【相場傾向↑・・・待ち!】

2013年1月から ※全グレード
スバル XVハイブリッド(先代型)

爽快な加速性能が持ち味
モーターのアシストによる軽快な加速力やスバル独自の4WDシステムの効果で、卓越した走行性能を持ち味としている。流通台数が少ないマイナーな車種で、相場の動きはにぶい。
中古車参考価格帯:90万円から170万円【相場傾向↓・・・買い!】

2013年6月から2017年4月 ※全グレード
レクサス CT (現行型)

上質なプレミアムハッチ
1.8Lエンジン+モーターのハイブリッドシステムは、燃費だけでなくドライブモードセレクトによってスポーティな特性を発揮。不人気車とあって購入しやすい価格で推移している。
中古車参考価格帯:60万円から210万円【相場傾向↓・・・買い!】

2011年1月から ※全グレード