徹底分析中古車相場
更新日:2019.11.05 / 掲載日:2019.11.05
ミッドシップ(MR)スポーツカー(中古価格・値段相場・特徴等)を一覧でまとめてみた
グーネット編集チーム
現在のクルマはスペース効率を重視した、ドライブシャフトを必要としないFF(フロントエンジン・フロントドライブ)が主流となっています。
FFは後席の足元も広く居住性に有利な上に、部品点数も少ないため軽量化、燃費性能にもメリットのある駆動方式です。
他にもエンジンからの動力を効率良く4輪に伝えるAWD(4WDとも言われます)は、積雪のある地方に住む方々から支持を集めるばかりではなく、エンジンの動力を効率良く分散して4輪に伝える手段として、高性能スポーツカーでもAWDモデルが増えつつあります。
他にも古典的なリヤタイヤの挙動を確かめながら走りを楽しむ、FR(フロントエンジン・リヤドライブ)やポルシェに代表されるリヤタイヤのトラクションに有利なRR(リヤエンジン・リヤドライブ)など、スポーツカーにおいてもさまざまな駆動方式が採用されています。
さらに、一般的な乗用車ではあまり見かけることのないMR(ミッドシップエンジン・リヤドライブ)と言う、古くからスポーツカーに採用されるレイアウトがあります。MRはエンジンを前輪と後輪の間に搭載し、リヤタイヤを駆動するレイアウトです。その多くは2シーターのスポーツカーに採用され、シート後方と後輪の車軸の間にエンジンを搭載し、プロペラシャフトがないのが特徴です。MRでの室内空間は限られてしまいますが、ボンネット高を低くすることが可能となり、デザインの自由度や空力特性の優位性に加え、重量物を車両の中心に配することで慣性の影響を抑え、スポーツカーらしい回頭性・旋回性の良さやニュートラルなハンドリング特性が得られるメリットがあります。
このように搭載するエンジンの場所と駆動輪によって、レイアウトが定義されています。
ここでは、MR(ミッドシップエンジン・リヤドライブ)駆動を採用するスポーツカーの代表的な車種をご紹介します。
S660
グーネット編集チーム
S660は1996年に惜しまれつつ販売を終了した「ビート」以来となる、ホンダの軽スポーツカーとして2015年4月に誕生し、「世界で一番笑顔の似合うスポーツカー」をキャッチフレーズに誰でも走る喜びを享受できるモデルとして開発されました。
直列3気筒DOHCターボエンジンをミッドシップに搭載し、45:55の理想的な車両前後重量配分を実現するなど、前後異径のタイヤの装着とともに、MR(ミッドシップエンジン・リヤドライブ)レイアウトらしく、優れた旋回性能や操舵性能を両立しています。
ワイドレンジ&クロスレシオ化された6速マニュアルトランスミッションを繰って、オープンエアを満喫できる本格的な軽スポーツカーです。
さらに、リズミカルなメリハリのある走りを体感できる7速パドルシフト付CVTモデルも設定されており、女性ユーザーにも人気の高いモデルです。
なかでもボルドーレッドでコーディネートされたインテリアやロールトップを備える「モデューロX」は、しなやかな足回りを持ちながら、限界域のコントロール性能を両立させたこだわりの走りを追求したモデルとしておすすめのグレードです。
S660のおすすめ人気車種・グレード
ホンダ S660(S660)モデューロX(2018年7月モデル)
乗車人員:2名
駆動方式:MR(ミッドシップエンジン・リヤドライブ)
タイヤサイズ:(前)165/55R15 75V(後)195/45R16 80W
エンジンタイプ:S07A型 直列3気筒DOHC12バルブターボ
排気量:658cc
最高出力:64ps(47kW)/6000rpm
最大トルク:10.6kg・m(104N・m)/2600rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:24.2km/リットル
車両重量:850kg
新車価格:2,850,120円
軽自動車税について
※1 平成27年3月31日以前に新規取得された新車:年間7,200円
※2 平成27年4月1日以降に新規取得された新車:年間10,800円
※3 最初の新規検査から13年を経過した自動車:年間12,900円
S660の価格相場(2019年3月18日時点)
新車価格帯:198~285万円
中古車価格帯:119.9~426.8万円
中古車平均価格相場:164.3万円
4Cスパイダー
グーネット編集チーム
4Cスパイダーは1930年代から40年代にかけて人気を博したモデルに代表される、アルファロメオの伝統やDNAを今に伝える本格的な2シーターのピュアスポーツカーです。
「Tipo33」の公道モデルである、1967年にわずか18台が製造された「Tipo33/2 Stradale」をオマージュしてデザインされた、全長4mに満たないコンパクトなMRレイアウトを採用する走るためだけの機能に特化したレーシングカーを思わせる佇まいが圧倒的な個性を放つモデルです。
カーボンファイバーやアルミニウム、低密度SMCなどの採用により乾燥重量950kgの軽量ボディを実現しています。240psを発揮する素性の良い1.7L 直列4気筒DOHC16バルブインタークーラー付ターボエンジンを搭載することで、4kg/ps未満のスーパーカー並みのパワーウェイトレシオを達成しています。
重心の低いマスを感じさせない、ミッドシップモデルならではの、卓越した動力性能を誇ります。
4Cスパイダーはタイトな室内空間ながらも、ルーフが脱着式となっており、天気の良いは心地良いオープンエアが楽しめ、エンジン音とエキゾーストノートを堪能しながら、ストイックで本格的なスポーツ走行が堪能できる1台です。
4Cスパイダーのおすすめ人気車種・グレード
アルファロメオ 4Cスパイダー(4C_SPIDER)ベースグレード(2017年2月モデル)
乗車人員:2名
駆動方式:ミッドシップ
タイヤサイズ:(前)205/45R17(後)235/40R18
エンジンタイプ:960A1型 直列4気筒DOHC16バルブICターボ
排気量:1742cc
最高出力:240ps(177kW)/6000rpm
最大トルク:35.7kg・m(350N・m)/2100~4000rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:12.1km /L
車両重量:1060kg
新車価格:8,490,000円
自動車税:年間39,500円 ※
※自動車税は2019年3月時点で参照したものとなります。
4Cスパイダーの価格相場(2019年3月19日時点)
新車価格帯:849~1,110万円
中古車価格帯:666.6~775万円
中古車平均価格相場:619.9万円
MR-S
グーネット編集チーム
MR-Sは、シティコミューターとして若い層のユーザーを中心に高い人気を博した、国産小型乗用車初のMRレイアウトを採り入れた「MR-2」の後継モデルとして1999年10月にトヨタから誕生しました。
1トンを切る軽量ボディに1.8L直列4気筒自然吸気エンジンを搭載し、ソフトトップを上げると手軽にオープンエアが楽しめるライトウェイトスポーツカーとして、発売当初より高い人気を集めました。
ロングホイールベース&ショートオーバーハングによる安定感のある直進性に加え、ミッドシップエンジン・リヤドライブレイアウトならではの慣性モーメントを小さくした、レスポンスの良い俊敏な走りや操舵性の高さが特徴の個性的なモデルです。
2000年にはシーケンシャル5速マニュアルトランスミッションも追加され、スポーツカー需要のすそ野を広げました。
MR-Sのおすすめ人気車種・グレード
トヨタ MR-S(MRS)MR-S(2005年12月モデル)
乗車人員:2名
駆動方式:ミッドシップ
タイヤサイズ:(前)185/55R15(後)215/45R16
エンジンタイプ:1ZZ-FE型 直列4気筒DOHC
排気量:1794cc
最高出力:140ps(103kW)/6400rpm
最大トルク:17.4kg・m(171N・m)/4400rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:14.0km/L
車両重量:1020kg
新車価格:2,157,750円
自動車税:年間39,500円 ※
※自動車税は2019年3月時点で参照したものとなります。
MR-Sの価格相場(2019年3月時点)
新車価格帯:168~240万円
中古車価格帯:14.9~328万円
中古車平均価格相場:64.0万円