徹底分析中古車相場
更新日:2018.11.27 / 掲載日:2016.07.15
テーマに合わせて!中古車相場徹底分析

日々変動する中古車の相場の見どころを読者のみなさんにわかりやすくお伝えするのが当コーナー。テーマ別に注目モデルの動向を解説しちゃいます。今回は海のレジャーにぴったりの1台を探そう!
今週の研究テーマ 夏は新しいクルマで出かけよう!海レジャーで大活躍する1台はコレ
海レジャーで活躍するクルマを見つけ出そう
ジメジメした梅雨も過ぎて、いよいよ夏がやってきた。これから海のレジャーに行く機会がグッと増えるはず。そんなわけで、今回は海のアウトドアで活躍してくれるクルマをジャンル別にご紹介。
まずは、もっとも経済性に優れたコンパクトカー。ひと口にコンパクトと言っても、通常のハッチバックからセダン、ワゴン、ミニバンタイプまでさまざまなボディタイプが存在する。レジャーで使うなら、車高が高くて広めのタイプがオススメ。シートを倒せば、サーフボードも積み込めるので、小さいからと言って実用性も犠牲になっていない。次のSUVは、悪路もしっかりこなせる走破性能を持つものが多い。なかでもクロカン系は、今でも根強いファンがいるジャンルで、スズキ ジムニーなどはアフターパーツも豊富。
最後のクロスオーバーは、乗用車の地上高を高めてSUVライクな外観に仕立てたモデル。クロカンほどではないが、走破性能も高く万能性は高い。自分のライフスタイルに合わせて、ベストな1台を見つけよう。
今回のチョイスは・・・
CHOICE-1 | コンパクト |
CHOICE-2 | SUV |
CHOICE-3 | クロスオーバー |
CHOICE-1 ボディサイズは小さいけど室内が広いモデルもある コンパクト
使い勝手、燃費、ランニングコストなど多くの面でアドバンテージがあるのがコンパクトカー。ボディタイプも幅広いので、ライフスタイルに合わせたクルマ選びができる。ここでは注目の3モデルをチョイス。
日産 キューブ
中古車参考価格帯:40万円~160万円(08年~16年・全グレード) Goo-net登録台数:1730台(全グレード・16年6月現在)
リラックス系インテリアが特色
5ナンバーサイズの小型ボディながらも広々した室内が特徴の現行型キューブ。注目なのはデザイン性の高さで、左右非対称なリヤドア、曲面を用いたインパネやシートなど欧州車のような強い個性を放つ。エンジンは1.5L 4気筒のみを設定し、これにCVTを組み合わせる。
口コミレビュー
総合評価:4.5
(1)家族5人で乗っても窮屈感がなく、エンジンのパワーにも不満なし。内外装ともにデザインが個性的。
総合評価:3.9
(2)見かけによらず小まわりが利くクルマ。室内もお洒落です。ただしコラムシフトの操作がやりにくい。
総合評価:3.6
(3)見た目のかわいさがお気に入りです。車高が高いので子供たちを乗せるのも楽。小まわりも利きます。
過去1年の平均相場動向

登場から8年が経過し中古車相場は底値となっている。初期型モデルはとくに安く、50万円前後の予算で十分ねらえる。Goo-netにも1500台以上が登録されており、非常に買いやすい。
トヨタ ポルテ
中古車参考価格帯:90万円~190万円(12年~16年・スペイドを除く) Goo-net登録台数:449台(スペイドを除く・16年6月現在)
便利な大開口スライドドア
2012年に登場した現行型ポルテは、助手席側に大開口スライドドアを採用するのが大きな特徴。フロア高も低く、リヤシートへのアクセス性に優れている。ゆとりある車高により室内も広々で、泊まりがけのレジャーにもぴったり。エンジンは1.3Lと1.5Lの2機種を用意している。
口コミレビュー
総合評価:4.0
(1)初めてのスライドドア車ですが、こんなに便利だとは思いませんでした。ただし後席の座り心地は×。
総合評価:4.0
(2)コンパクトで取りまわしがよく、視界も広いので運転が楽。車高のわりにロールが出にくいので安全。
総合評価:4.9
(3)スライドドアが使いやすく、乗り降りがしやすいところがとてもよい。ただしデザインは没個性的です。
過去1年の平均相場動向

コンパクトカーのわりに高めの相場をキープ。この1年間で物件数は増えてきたが、相場の下がり具合は緩やかだ。モデルライフ後半戦だが、お買い得感が出るのはもう少し先だろう。
フォルクスワーゲン アップ!
中古車参考価格帯:60万円~170万円(12年~16年・全グレード) Goo-net登録台数:447台(全グレード・16年6月現在)
リーズナブルに買えるVW最小モデル
全長3545mmというコンパクトなボディで日本の狭い道でも楽々走れる。それでいながら高品質かつ落ち着いた乗り味を実現するのがアピールポイント。排気量は1Lで、トランスミッションは2ペダルMTを組み合わせる。
過去1年の平均相場動向

昨年10月からグラフは大きく下降傾向にある。同クラスの国産車や軽自動車よりもリーズナブルに買えるので、オススメ度は極めて高い!
CHOICE-2 街中から山道までガンガン走れる頼もしいクルマ SUV
SUV(スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル)は、地上高にゆとりがあり、ラフロードも安心して走れるのが魅力。車高の高さはデザインにも個性を与えてスタイリッシュなものが多い。ここでは走りにこだわったアウトドア向けのSUV3モデルをピックアップしてみた。
スズキ ジムニー
中古車参考価格帯:40万円~160万円(98年~16年・全グレード) Goo-net登録台数:2365台(全グレード・16年6月現在)
悪路もこなせる本格派クロカン
1998年に登場した軽クロカンのロングセラーがスズキ ジムニー。軽自動車とはいえ、副変速機やリジッドサスを備えるなどオフロード車として本格的なメカニズムを持つ。市場にはハードにチューニングされた個体が多いのも特徴。海、山どちらも大活躍してくれる1台である。
口コミレビュー
総合評価:3.8
(1)ジムニー好きなら文句なく乗れるクルマ。リセールバリューも高い。燃費は昨今の軽の部類では最下層。
総合評価:4.5
(2)フルサイズのオフ車を所有するにはハードルが高いひとも維持可能。幅が狭いから路地に入って行ける。
総合評価:4.8
(3)多雪地域に住んでいる人や、山菜採りに行ったり、オフロードが好きな人には、ピッタリの1台です。
過去1年の平均相場動向

一定のニーズがあるため、登場から18年も経つが相場は安定している。コンディションがよい高年式の個体は新車価格とほぼ同程度の価格。走行距離が伸びたものはリーズナブルだ。
三菱 パジェロ 先代

中古車参考価格帯:40万円~140万円(99年~06年・全グレード) Goo-net登録台数:143台(全グレード・16年6月現在)
オフロードカーの代名詞
かつてのクロカンブームを牽引した名車がパジェロ。1999年にデビューした先代は、従来型からグッとモダンになった外観が特徴。ラダーフレームにモノコックをビルトインした構造を持つので、オンロードにおける快適性も高められた。ガソリンのほかディーゼル仕様も設定。
口コミレビュー
総合評価:4.6
(1)ユーティリティが高く、これ1台で何でもこなせます。ボディが大きくても見切りはよく運転しやすい。
総合評価:4.0
(2)スタイリッシュになり、街でも映えるオシャレなデザインだと思う。ただし燃費が悪く維持費もかかる。
総合評価:5.0
(3)車高が高く、視界がよいので運転がしやすい。荷物をたくさん積めるのも魅力。ただし燃費は悪い。
過去1年の平均相場動向

高値安定の現行型とは対照的に、先代はかなり安くなっている。この1年の間に15万円近くも相場が下がり、現在の平均価格は80万円を下まわる。ただし状態のよい個体は減ってきた。
日産 エクストレイル 先々代
中古車参考価格帯:30万円~100万円(00年~07年・全グレード) Goo-net登録台数:675台(全グレード・16年6月現在)
手ごろなサイズのアウトドア系SUV
アウトドアスポーツにぴったりのコンパクトSUVがエクストレイル。オールモード4×4を採用するのでオフロードでも心強い。取り外して水洗いできるウォッシャブルラゲッジボードも海のレジャーには嬉しいアイテム。
過去1年の平均相場動向

初代エクストレイルはこの1年ゆるやかに相場が下がっており、現在は50万円が平均価格。物件も豊富なので、お得に買える手ごろなSUVだ。
CHOICE-3 ジャンルを超えて幅広いユーザーにアピール クロスオーバー
コンパクトカーやステーションワゴンをベースに、SUVテイストのデザインを与えたモデルが最近の流行り。そんなクロスオーバー車は、実用性とデザイン性に優れているので、夏のレジャーにぴったりの選択肢だ。
スバル アウトバック 先代
中古車参考価格帯:130万円~270万円(09年~14年・全グレード) Goo-net登録台数:241台(全グレード・16年6月現在)
信頼の4WDシステムを搭載
レガシィをベースに地上高を高めてアウトドア志向を高めたモデルがアウトバック。実用性はワゴンと同じレベルにありながら、少しくらいのオフロードなら問題なく走れるのが頼もしい。エンジンは2.5L 4気筒のほか、3.6L 6気筒も設定。人気のアイサイトも選べる。
口コミレビュー
総合評価:4.0
(1)アイポイントが高く、運転が楽で乗り心地もよい。ただしボディサイズが大きめで、狭い道では気を遣う。
総合評価:4.3
(2)ワインディングでの安定性がよい。アイサイトを装着していれば、前方車の流れに合わせて走れる。
総合評価:4.6
(3)長距離ドライブのときは、アイサイトのクルコンのおかげで疲労が大幅に低減されるので楽です。
過去1年の平均相場動向

4WDのニーズが高まる冬は高値を示していたが、今年に入って再び相場が下降傾向。現在の平均価格は190万円と、現在はまだ割高である。お買い得を重視するならしばらく待ってみよう。
スズキ SX4 先代
中古車参考価格帯:50万円~120万円(06年~14年・セダン除く) Goo-net登録台数:87台(セダン除く・16年6月現在)
ヨーロピアンな走りが魅力
欧州市場を意識して開発された足まわりが特徴のSX4。コンパクトカーながらも3ナンバーサイズのワイドな全幅と高めの車高で、室内にもゆとりがある。SUVライクなデザインも、従来の国産コンパクトカーにはない魅力だった。エンジンは1.5Lと2Lを設定する。
口コミレビュー
総合評価:3.6
(1)インテリアの出来がよく、赤色の液晶表示などは綺麗で見やすい。外観はもう少し派手でもいい。
総合評価:3.5
(2)狭い場所でもスイスイ走れるちょうどいい大きさなのに、ゆとりある室内が魅力。ハンドリングもよい。
総合評価:4.1
(3)ボディ剛性が高いので、サスがしっかり仕事をしてくれる。高速道路でも走りが安定している。
過去1年の平均相場動向

物件数はそれほど多くないものの、価格はこなれてきた。この1年間の動向を見ると、昨年秋頃に70万円を切ったが今年に入って上昇。その後再び下降している。お買い得度は十分だ。
ボルボ XC70
中古車参考価格帯: 170万円~500万円(07年~16年・全グレード) Goo-net登録台数:108台(全グレード・16年6月現在)
ゆとりあるボディの大型クロスオーバー
V70をベースに最低地上高を上げてオフロードでの走破性能を高めたのがXC70。ボディサイズにゆとりがあるので室内が広く、使い勝手のよいラゲッジもさすがボルボと唸らされる。駆動方式はFFと4WDを設定。
過去1年の平均相場動向

今年1月に相場が大きく下がったが、翌月には200万円台に戻った。それ以降は横ばいだが、新車価格から大きく値下がりして今が買い時。
※すべての価格は参考価格です
※口コミレビューは、Goo-netに投稿されたものを一部抜粋・改変して記載しています。総合評価は5点満点。
※相場動向のグラフは、中古車相場の平均価格から算出したものです。
※輸入車の一部の写真は欧州仕様。日本の仕様とは異なることがあります。

中古車相場を左右しそうな中古車的自動車NEWS
新型車のニュースをいち早くお届けするのがこのコーナー。いまの自動車業界の動向に加え、新型車の登場に合わせ、中古車相場がこれからどう動くかも、Gooの膨大なデータをもとに予測していく。
特別仕様車
トヨタ カローラ
新車価格:199万145円~241万3309円(+レッド/W×B)
カローラシリーズにスポーティな特別仕様車
アクシオに「W×B」、フィールダーに「+レッド」を設定。前者はスモーク塗装のフロントグリル、後者は赤のラインを施したフロントグリルが特徴。両者ともファブリックと合成皮革コンビシート、ピアノブラック加飾のシフトノブを採用する。
中古車相場動向をCHECK!
先代は100万円以下の低予算でねらえる
2006年に登場した先代カローラから、セダンにはアクシオというサブネームが与えられた。5ナンバーサイズを守った扱いやすいサイズと高品質は、安心印の1台である。
過去1年の平均相場動向
時間の経過とともに相場が下がっているのがグラフからわかる。この1年で10万円ほど下がり、平均価格は75万円。

写真はフィールダー。全体的にスポーティな雰囲気になるのが特徴。ステアリングは赤のステッチが施されるほか、メーターに赤色のアクセントが入る。
マイナーチェンジ
ホンダ アコード

新車価格:385万円~410万円(全グレード)
先進技術を搭載して魅力を高めた新型アコード
アコードが大幅改良を受けた。フロントまわりを中心にデザインをリニューアル。前後ライトにLEDを用いて洗練された印象になった。リチウムイオン電池は設計を一新して小型軽量化。また、信号情報活用運転支援システムにも対応した。
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先代アコードは物件が少なく買いにくい
2008年に登場した8代目アコード。ミドルクラスセダン/ワゴンとしての質感を高めて魅力をアップ。当初は2.4Lのみだったが、2011年から2Lモデルも追加された。
過去1年の平均相場動向
先代アコードは物件数がかなり少なめ。相場変動も不安定で、年間をとおしてみると極端な動きは見られない。

インパネは木目調パネルの色が変更されたほか、ミラーブラックパネル、専用スポーツシート(EXのみ)を採用するなど、品質感がグレードアップされた。
安全運転支援システム「ホンダ センシング」を標準装備。車線変更や合流時などに助手席後方の確認を補助する「レーンウォッチ」など、多くの先進装備が盛り込まれる。
車線変更時の視界をサポートする「レーンウォッチ」は重宝する。「パーキングセンサーシステム」も装備される。
特別仕様車
トヨタ アクア
新車価格:199万6037円(S スタイルブラック)
国内販売累計10万台突破記念のお買い得車
「S」をベースにした特別仕様車「スタイルブラック」が登場。ボディカラーには専用色「ダークブルーマイカ」を含む全5色を設定。アウトサイドドアハンドルとバックドアガーニッシュにメッキ加飾を施し、大人っぽさを高めている。
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高値をキープするコンパクトハイブリッド
プリウスの弟分として2011年に登場したコンパクトハイブリッド。JC08モード燃費は最大37.0km/Lという圧倒的な低燃費が自慢。2014年の改良でデザインが一新された。
過去1年の平均相場動向
高い人気を誇り、登場から5年が経つが大きな値崩れは起きていない。ただしGoo-net登録台数は4000台オーバー。

インパネの助手席オーナメントに合皮を採用したほか、パワーウインドウのスイッチベースにピアノブラック加飾を施すことで質感をさらに向上させた。
マイナーチェンジ
DS 3
新車価格:259万円~304万円(全グレード)
フロントフェイスの一新でイメチェンを図ったDS3
DSブランドに移行した小型車のDS3。今回の改良で外観をリニューアル。従来のダブルシェブロンからDSウイングと呼ばれる新デザインに変更された。エンジンは1.2L 3気筒ターボと1.6L 4気筒ターボを設定。後者は6速MTのみとなる。
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マイナーチェンジで値下がりに期待
2010年に国内導入されたプレミアムコンパクトのDS3。上品な内外装と、ルーフやドアミラーのカラーを好みで組み合わすことができるのが魅力。6速MT車の設定も特徴。
過去1年の平均相場動向
昨年7月までは200万円オーバーだったが、それ以降は100万円台に下がった。輸入コンパクトとしてはお買い得。
コンパクトカーながらも質感にこだわったDS 3。ホールド性に優れたシートは、WRC参戦車のスポーティなイメージからくるもの。実用性も十分高い。

水平基調のダッシュボード形状、3連メーターなどクールな印象。トランクルームは通常時270L(カブリオレを除く)で、リヤシートを倒せばさらに荷室を拡大することが可能。
特別仕様車
トヨタ プリウスα
新車価格:269万7055円~290万3237円(チューンブラックII)
ブラックを基調とした
スタイリッシュなプリウスα
「S」をベースに、ステアリングスイッチベースやコンソールスイッチプレートなど随所にラメ入りピアノブラック塗装を施した内装が特徴。クローム調アルミホイールキャップも特別装備。
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相場が安くなるのはモデルチェンジ後?
プリウスをベースに室内空間にゆとりを持たせたのがプリウスα。2列目シートと3列目シートのふたつのバリエーションを設定。後者にはリチウムイオン電池を搭載する。
過去1年の平均相場動向
この1年間の相場は200万円前後をキープ。新車価格を考えると、値下がりの幅は小さい。ただし物件数は豊富。
一部改良
トヨタ アベンシス
新車価格:274万9091円~298万3745円(全グレード)
切削加工アルミホイールでプレミアム感をアップ
英国トヨタから輸入されるアベンシスが一部改良を受けた。今回はベースモデルの「Xi」に切削加工を施した16インチアルミホイールを標準装備。足もとを引き締め魅力を高めている。
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先代アベンシスの相場状況をチェック
2003年に導入されたミドルクラスのセダン/ワゴンがアベンシス。英国で生産され逆輸入されている。欧州基準の重厚な走りと質実剛健なデザインが注目された。
過去1年の平均相場動向
相場は底値で、この1年は50万円前後で推移している。物件数も少なくなってきたので、安いが買いにくい状態。
※すべての価格は参考価格です
※相場動向のグラフは、中古車相場の平均価格から算出したものです。
※輸入車の一部の写真は欧州仕様。日本の仕様とは異なることがあります。