徹底分析中古車相場
更新日:2018.11.28 / 掲載日:2016.06.17
テーマに合わせて!中古車相場徹底分析

日々変動する中古車の相場の見どころを読者のみなさんにわかりやすくお伝えするのが当コーナー。テーマ別の注目モデルの動向を解説しちゃいます。今回は買って大満足のプレミアムカー特集!
今週の研究テーマ 待ちに待ったボーナスシーズン到来!買って大満足のプレミアムカーはどれ?
各ジャンルで最適なプレミアム車を探そう
夏のボーナスシーズンがやってきた。この時期は中古車市場が活性化するタイミングで、相場が安くなったり、各種キャンペーンでお得にクルマが手に入りやすい。そこで今回、リッチなプレミアムカーを特集する。
まずは手頃なサイズが魅力のプレミアムコンパクト。ここ最近、国内外の高級車ブランドは、コンパクトセグメントにも力を入れている。このジャンルの魅力は、日常の扱いやすさと品質を両立していること。プレミアムブランドの入門車としても優秀。次は、大型サイズのラグジュアリーセダン。中古車になった際の値下がり幅が大きく、お得に買えるのも大きな魅力。そして贅沢な内外装と上質な走りは、購入後の満足度を大きくしてくれる。最後に高級ミニバン&SUV。夏のレジャーにもぴったりなこのジャンルは、上級モデルを選べば快適度はさらにアップすること間違いなし。
ただし、上級モデルは維持費について、しっかりチェックすべし。大排気量車は自動車税もかさむから、事前の下調べも忘れずにしておこう。
今回のチョイスは・・・
CHOICE-1 | プレミアムコンパクト |
CHOICE-2 | ラグジュアリーセダン |
CHOICE-3 | ミニバン&SUV |
CHOICE-1 お手頃なプライスでワンランク上の世界に浸る プレミアムコンパクト
使い勝手のよいボディサイズを持ちながら、上質な内装のプレミアムコンパクトは、高級車の登竜門のような存在。中古車ならばさらにお手頃なプライスで入手できるのも魅力。ここではいま買い頃を迎えた3モデルをピックアップ。
レクサス CT
中古車参考価格帯:180万円~440万円(11年~16年・全グレード) Goo-net登録台数:516台(全グレード・16年5月現在)
燃費と走りを両立したコンパクト
レクサスのなかでもっともコンパクトなシリーズがCT。全車がハイブリッドモデルとなり、1.8L 4気筒に82馬力の高出力モーターとリダクションギヤを採用して走りも楽しめる1台。JC08モード燃費は最大30.4km/Lと優秀な値を誇る。レクサスゆえ内外装もハイクオリティだ。
口コミレビュー
総合評価:4.1
(1)スタイリッシュで個性的なフロントフェイスが印象的。前席は十分なスペースだけど後席は少し窮屈。
総合評価:4.5
(2)安定感とブレーキが優れているので安心してドライブできる。ただしパワー不足で高速ではストレス。
総合評価:3.9
(3)ボディ剛性のよさを感じさせる静粛性が魅力。ただ、レクサスの名にふさわしい質感がほしいです。
過去1年の平均相場動向

このクラスのモデルとしては高値安定だったが、昨年10月から相場は下降傾向。半年足らずで25万円以上も価格が下がっている。物件数も多く、そろそろ買い時の1台だ。
トヨタ ブレイド
中古車参考価格帯:50万円~140万円(06年~12年・全グレード) Goo-net登録台数:300台(全グレード・16年5月現在)
V6エンジンも設定する上級モデル
オーリスと兄弟関係にある5ドアモデルだが、こちらは2.4L直4と3.5L V6の大排気量エンジンを搭載するのが特徴。リヤサスが独立式となり、走りは重厚感を感じさせるもの。室内は、スエード調表皮を施したインパネ、本革シートを採用するなどワンランク上の仕立てとなる。
口コミレビュー
総合評価:4.0
(1)メーターの造りやダッシュボードの素材などインテリアが気に入ってます。ただし燃費がいまいち。
総合評価:3.8
(2)排気量が大きいので機敏に走る。メタル調のメーターも個性的。室内のスエード調は汚れやすい。
総合評価:3.8
(3)室内は高級感たっぷり。2.4Lなので高速巡航も楽々。欠点はトランクスペースが小さいことです。
過去1年の平均相場動向

生産終了から4年が経ち、中古車相場はほぼ底値。昨年秋からわずかに下降傾向となって、現在の平均価格は75万円前後となっている。それなりに物件も充実していて、買いやすい。
アウディ A1
中古車参考価格帯:100万円~270万円(11年~16年・スポーツバックを除く) Goo-net登録台数:202台(スポーツバックを除く・16年5月現在)
おしゃれに乗りこなしたいスモールカー
アウディ最小のモデルがA1。小さいながらも室内の仕立ては上級車顔負けで、走りもしっかり者。当初は1.4L 4気筒ターボが搭載されたが、昨年には1L 3気筒ターボを追加。また5ドアのスポーツバックも設定する。
過去1年の平均相場動向

昨年秋から相場は下降傾向で、今年3月には170万円まで下がった。高値だったA1もこの価格帯なら納得。今後の注目度はさらに高まる。
CHOICE-2 知性と品格を備えた走りでクルマの世界を深く知る ラグジュアリーセダン
各メーカーの顔とも言うべき上級サルーン。優雅な佇まいを持ちながらひとたびアクセルを踏み込めばダイナミックな走りも楽しめる。それぞれに強い個性があるので、自分好みの1台を探すことが大切。ここではとくに人気が高いラグジュアリーセダンを紹介する。
トヨタ クラウン 先代

中古車参考価格帯:120万円~330万円(08年~12年・全グレード) Goo-net登録台数:1471台(全グレード・16年5月現在)
身近な存在のプレミアムセダン
半世紀以上の歴史を誇るプレミアムセダン。13代目となる先代モデルは、若年層にもアピールできるモダンなルックスが特徴だ。落ち着いた佇まいのロイヤル系とスポーティなアスリート系、そしてハイブリッドを新設定して魅力をさらにアップ。市場での人気も極めて高い。
口コミレビュー
総合評価:4.8
(1)静かで伸びやかな加速感。高速走行でも非常に安定している。そして室内にも高級感があります。
総合評価:3.3
(2)ボディは大きめですが小まわりが利いて、日本の道路には合っている。静粛性が高いのも特徴です。
総合評価:4.5
(3)スポーティで走りやすいクルマ。内装のデザインはよいのですが、思ったより燃費が悪いのが残念!
日産 フーガ
口コミレビュー
総合評価:4.3
(1)フロントグリルに存在感があってカッコよい。気持ちのよい走りと上質な乗り心地を実現した1台です。
総合評価:3.8
(2)止まる、曲がる、走るの基本がしっかりしている。大型セダンにしては圧倒的な運動性能を持つクルマ。
総合評価:4.3
(3)見た目から高そうと思わせる優雅なデザイン。2.5Lモデルでも気持ちよく走ります。ただサイズが大きい。
過去1年の平均相場動向

昨年後半から価格が急上昇。2月には270万円以上の高値を迎えた。これはマイナーチェンジ後の低走行車が流通し始めたため、一時的に相場が上がったと思われる。少しのあいだ様子見を。
メルセデス・ベンツ Eクラス
中古車参考価格帯:220万円~650万円(09年~16年・セダンのみ、AMGを除く) Goo-net登録台数:753台(セダンのみ・16年5月現在)
プレミアムの世界を存分に堪能
プレミアムセダンのベンチマーク的な存在がEクラス。圧倒的な品質と高いドライバビリティは、一度味わうと離れられないほど。2013年にビッグマイナーチェンジが行われ、デザインがリニューアルされた。
過去1年の平均相場動向

もうすぐ新型が登場するため、昨年末から相場は50万円近くも下がっている。今後、さらに値下がりが期待できそう。物件も多くオススメ。
CHOICE-3 広いクルマはそれだけでリラックスできる ミニバン&SUV
ミニバン&SUVの魅力は、高めのアイポイントで運転が疲れないこと。多人数乗車が可能なミニバン、オンオフ問わない走りが魅力のSUV、どちらも魅力的な存在。今回はリッチな気分に浸れる上級モデルを紹介。いずれも人気があるモデルで、市場では引っ張りだこ。
トヨタ ヴェルファイア 先代
口コミレビュー
総合評価:4.8
(1)室内がゆったりしていて走行性能も優れているので快適。車体サイズが大きく、燃費が劣るのが欠点です。
総合評価:4.4
(2)高級ホテルのような広く快適な室内。優越感にひたれる1台ですが、ボディが大きく洗車が大変です。
総合評価:4.9
(3)2組8人のメンバーが1台のクルマでゴルフ場に行けることが最大の利点。利便性と実用性は高いです。
過去1年の平均相場動向

昨年7月に相場が260万円にまで下がったものの、その後は若干上昇して現在の平均価格は270万円前後。新型登場以降も価格は安定しており、いまはお買い得なタイミングではない。
日産 エルグランド
中古車参考価格帯:170万円~430万円(10年~16年・全グレード) Goo-net登録台数:728台(全グレード・16年5月現在)
迫力あるルックスの大型ミニバン
登場から6年目を迎えた日産の最上級ミニバン。2列目シートはベンチ式(8名乗車)とキャプテンシート式(7名乗車)から選べる。先代とは異なりFFプラットフォームを採用することで広く快適な室内を実現。人気グレードは、力強いデザインに仕立てた「ハイウェイスター」だ。
口コミレビュー
総合評価:4.1
(1)アルファードに比べ車高が低いデザインが好み。3列目シートが跳ね上げ式でなく、やや狭いのが難点。
総合評価:4.5
(2)静粛性はトヨタのライバルと比べて比較にならないくらいよい。シートの座り心地、ホールド感がよい。
総合評価:3.1
(3)子供の小学校入学を機に思い切って乗り換えました。室内空間の広さは子供たちにも好評です。
過去1年の平均相場動向

登場から6年目だが、現行モデルゆえ中古車は高値安定傾向。それでも昨年7月には280万円近くにまで相場が下がった。しかしそれ以降は横ばいなので、250万円前後に下がるまで待ち。
トヨタ ハリアー 先代
中古車参考価格帯:70万円~250万円(03年~13年・ハイブリッドを除く) Goo-net登録台数:1046台(ハイブリッドを除く・16年5月現在)
上品な佇まいの大型SUV
2003年に登場した先代ハリアー。欧州のSUVにも負けないクオリティと静粛性が魅力。注目したいのが電子制御エアサス仕様の「AIRS」で、フラットな走りが持ち味だ。経済性重視なら4気筒、走り重視なら6気筒。
過去1年の平均相場動向

1000台を超える豊富な物件と100万円台前半でねらえるリーズナブルな相場。まさにいまが旬なモデルがハリアー。購入後の満足度も大きい。
※すべての価格は参考価格です
※口コミレビューは、Goo-netに投稿されたものを一部抜粋・改変して記載しています。総合評価は5点満点。
※相場動向のグラフは、中古車相場の平均価格から算出したものです。
※輸入車の一部の写真は欧州仕様。日本の仕様とは異なることがあります。

中古車相場を左右しそうな中古車的自動車NEWS
新型車のニュースをいち早くお届けするのがこのコーナー。いまの自動車業界の動向に加え、新型車の登場に合わせ、中古車相場がこれからどう動くかも、Gooの膨大なデータをもとに予測していく。
追加モデル
トヨタ オーリスハイブリッド
新車価格:262万473円~283万2545円(ハイブリッド)
30.4km/Lを達成するハイブリッドモデル
オーリスにハイブリッド仕様が加わった。1.8Lの「THS II」を採用し、JC08モード30.4km/Lの低燃費を実現。「平成32年度燃費基準+20%」、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定を取得し、エコカー減税対象車となる。
中古車相場動向をCHECK!
先代オーリスはアンダー100万円
2006年に登場したオーリスは、3ナンバーボディを採用し欧州市場を強く意識。室内空間と走りのよさをアピールしたモデルだった。1.5Lと1.8Lエンジンが選べる。
過去1年の平均相場動向
登場から10年目を迎えるオーリスは、現在100万円以下の物件が多数流通する。リーズナブルに買える5ドア車。

「Gパッケージ」はホワイト/ブラック基調のインテリア。シート表皮には本革とウルトラスエードを採用し、高級感を演出する。
追加モデル
トヨタ ノア/ヴォクシー G’s

新車価格:311万9237円(G’s)
走りを存分に楽しめるスポーツミニバン
ノアSi/ヴォクシーZSに「G’s」が設定された。15mmローダウンした専用サスペンション、剛性アップパーツ、フロア下空力パーツによりハンドリング性能としなやかな乗り心地を両立。外観は、迫力ある専用エアロ、18インチホイールを装着。
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過去1年の平均相場動向
フルモデルチェンジ以降もなかなか値下がりしないのが先代ノア。現在の相場は150万円以上となっている。

スエード調表皮と合成皮革を組み合わせた専用フロントシートを採用。高輝度シルバーパネルのオプティトロンメーターも見どころ。
写真はノア。専用のリヤバンパー、サウンドチューニングされた専用マフラーを装着。
15mmローダウンした専用サスにより正確なステアリング操作が可能。乗り心地も追求する。
ニューモデル
メルセデス・ベンツ GLS
新車価格:1070万円~1900万円(全グレード)
優雅な佇まいの新世代SUVが登場
新型フルサイズSUV「GLS」が登場。フロントグリルには力強いAMGデザインを採用。エンジンは3L V6ターボディーゼル(ブルーダイレクト)のほか、AMGモデルとして4.7L V8ツインターボを搭載する。なお、全車4WD仕様となる。
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メルセデス製のフルサイズSUV
GLSの前身であるGLは2006年登場。全長5.1mの堂々たるボディを持ち、室内は3列シートとなる。2013年に全面改良を実施。パワフルなV8エンジン+4WDを搭載する。
過去1年の平均相場動向
昨年までは横ばいだった相場が、今年に入って下がり始めた。Goo-net登録台数は100台前後で、買いやすくなった。

Sクラスと同等の上質さを備えた室内。大人でも快適に座れる3列目シートを備え、ミニバンとしても使える。荷室容量は最大2300L。
フルモデルチェンジ
アウディ A4アバント
新車価格::547万円~653万円(全グレード)
ステーションワゴンの人気モデルが新型に
A4アバントがフルモデルチェンジ。新型は「MLB evo」プラットフォームを採用し、すべてゼロから設計された。大幅な軽量化を施し、燃費と動力性能を高めたのが自慢。エンジンは2L直噴ターボを搭載。駆動方式はFFと4WDから選べる。
中古車相場動向をCHECK!
今後手に入れやすくなる可能性が高い
アウディのミドルクラスワゴンがA4アバント。先代モデルは2008年に登場し、従来型から走行性能を大きくアップ。エンジンは1.8L直4から3.2L V6まで用意された。
過去1年の平均相場動向
昨年の相場は290万円以上となっていたが、今年に入ってやや下降線。新型登場でさらに下がる可能性がある。
先代と比べてさらに広くなった室内。シート設計も新しくなり、従来型から最大9kgも重量が削減された。質感も大きく向上。
フル乗員時で505L、後席を倒すと1510Lと荷室はさらに拡大され、使いやすくなった。
ニューモデル
ポルシェ 718ケイマン
新車価格:619万円~865万4000円(全グレード)
718として生まれ変わった
ポルシェのスポーツクーペ
ケイマンが「718ケイマン」としてリニューアル。従来の水平対向6気筒エンジンから同4気筒ターボに変更されたことが最大のトピック。標準車は300馬力、「S」は350馬力を発揮する。
中古車相場動向をCHECK!
先代ケイマンの予算は300万円台から
2005年に登場したミッドシップ2シーター。911よりもひとまわり小型のボディと相まって切れ味鋭い走りが楽しめる。標準車のほか、高性能な「S」や「R」も設定された。
過去1年の平均相場動向
新型モデルの影響は受けにくく、相場は在庫車両の変動とリンクする。それでも先代は400万円以下でねらえる。
マイナーチェンジ
アウディ S8プラス
新車価格:2008万円
ハイパフォーマンス化を図ったアウディS8
アウディS8が改良を受けてS8プラスとなった。エンジンは従来どおり4L V8ターボを搭載するが、最高出力は大幅に向上して605馬力に。気筒休止システムを搭載し、燃費効率も高めた。
中古車相場動向をCHECK!
新車時価格の半額でねらえる先代モデル
A8をベースとした高性能4ドアサルーンがS8。2006年に登場した先代モデルは5.2L V10ユニットを搭載。駆動方式は4WDのみで、6速ATが組み合わされる。
過去1年の平均相場動向
物件数が少なく、流通する物件の価格の影響で相場が大きく変動。現在の相場は350万~400万円となっている。
※すべての価格は参考価格です
※相場動向のグラフは、中古車相場の平均価格から算出したものです。
※輸入車の一部の写真は欧州仕様。日本の仕様とは異なることがあります。