徹底分析中古車相場
更新日:2025.07.10 / 掲載日:2025.07.10
今こそ乗りたい反撃のクルマ!
いざ、新車販売を終えて中古車販売のメインステージへ!

モデル別購入大作戦
2025年で新車販売を終えるモデルが多数発表されている。新型が出るクルマもあれば、なくなるクルマもあるが、こういった「今後、中古車でしか買えなくなるクルマ」こそ、今のうちに手に入れておくべき!?
車種ごとに戦略を立て、必要な知識を仕入れれば、充実した買い物ができるはず。本特集で、購入の疑問や不安を解消していこう。
構成・文/フォッケウルフ 撮影/木村博道
(掲載されている内容はグー本誌 2025年7月発売号掲載の内容です)
これから中古車として、反撃の狼煙をあげるモデル
2025年は、日本を代表するいくつかのモデルが新車販売を終える年となった。GT–R、スープラ、レガシィ……そのスタイリングや走りに多くの人が惚れた、数ある国産車のなかでも希有な存在だ。しかしこれらレジェンドでなくても、欲しいと願う人がいるかぎり、そのクルマは誰かにとってのスペシャルなモデルである。そして、憧れの存在がもう新車販売されないというのであれば、やはり寂しいと思うに違いない。
ただし、「いつか新車で買いたい」ではなく、「いつか所有したい」なら、その願いは叶う。なぜなら、中古車があるから。しっかりした販売体制で比較的安価に、好みの物件を探し出す喜び。これから中古車として、“反撃の狼煙をあげる”クルマたちを、唯一無二の愛車として購入する計画を立てていこう。
- No.001 日産 GT-R 2007年12月〜2025年
- No.002 トヨタ スープラ(現行型) 2019年5月〜2025年
- No.003 スバル レガシィ(最終型)アウトバック 2021年12月〜2025年/B4 2014年10月〜2020年8月
- No.004 スズキ スイフトスポーツ(現行型) 2017年9月〜2025年
- No.005 レクサス RC 2014年10月〜2025年
- No.006 トヨタ カローラ アクシオ/フィールダー(現行型) 2012年5月〜2025年
- No.007 日産 エルグランド(現行型) 2010年8月〜2025年
- No.008 マツダ MX-30 EVモデル 2021年1月〜2025年3月
No.001 日産 GT-R 2007年12月〜2025年
中古車中心相場 700万〜4200万円/新車時価格 1444万3000〜3061万3000円
当然ながら新車で数多く販売されたモデルではないため、市場流通量も約280台とそれほど多くない。また、長く販売されていたモデルということで、年式ごとに相場が非常にばらけている。現状700万円以下の物件となると、走行距離10万kmを超えてしまい、あまり現実的ではない。上を見ると、「NISMOスペシャルエディション」のように、新車価格以上の相場となっている物件もある。

過去1年の平均相場動向

日本はもとより、日産を代表するモデルでもあるGT-Rは、2007年から約18年間も販売され続けてきた超ロングセラーモデルだ。近年は年次モデルが発表されるたびに、今度こそ最終モデルか!? と世間を騒がせ続けてきたが、ついに2025年モデルが最終モデルということで、公式ウェブサイトにて生産終了と新規注文受付終了が発表された。
それまではスカイラインの最強グレードとして君臨していたGT-Rが、グローバルなスーパースポーツとして生まれ変わったのが2007年。R35GT-Rのような和のテイストはありつつも、どこか欧州っぽさを感じさせるモダンなハイスペックGTとして誕生すると、世界中から絶賛された。その後、さまざまな特別仕様車や毎年のようにイヤーモデルを販売して、進化を止めずに現代まで新車販売され続けてきた。
スカイラインGT-Rが最終モデルとなった90年代終盤、販売元である日産は経営難からの復活を果たした。そして今現在も日産の経営危機が騒がれている。中古車で買うユーザーには関係ない話かもしれないが、GT-Rは日産復活のキーになるかもしれない、求心力や影響力を持つクルマなのだ。


中古車購入時チェックポイント

ところでスカイライン GT-Rはどうなってる?
「ネオクラシック」「ヤングタイマー」などと呼ばれる、80〜00年代のスポーツモデルが高騰して久しい。特にスカイラインGT-Rはその中心モデルであり、相場の高さも一級品。そして、やはり走ってなんぼのクルマということでどのモデルも走行距離が多めとなっている。購入には気合と覚悟が必要だ。
中古車中心相場
R32 500万〜1800万円/R33 600万〜1500万円/R34 1500万〜5000万円

No.002 トヨタ スープラ(現行型) 2019年5月〜2025年
中古車中心相場 460万〜810万円/新車時価格 499万5000〜1500万円
新車価格の1500万円というのは「A90ファイナルエディション」のもので、ベースグレードのみなら最高価格は800万円(RZ)となる。現状の中古車相場は新車価格とあまり変わらないくらいだが、これから新車で買えなくなるということで希少性が増し、さらに上がる可能性も否定できない。今のうちにコンディションの整った走行距離の少ない好物件に目星をつけておこう。

過去1年の平均相場動向

「走るアンチテーゼ」「ピュアスポーツ最後の官能」「一台の美意識」といった、このクルマを形容する言葉が並ぶGRスープラの公式ウェブサイト。現在ここには、「2026年春をもって生産終了いたします」と記されている。また、「A90ファイナルエディション」と銘打たれた最終モデルの特別仕様車が2025年春に発売されたことで、実質的には販売終了宣言となった。
スープラといえば、1978年に北米での拡販をねらって誕生した6気筒エンジンを搭載するハイパワースポーツクーペだ(日本ではセリカXXから発展)。以後、代を重ねるごとに走行性能を磨き続け、90年代はトヨタのフラッグシップスポーツモデルとして君臨し、モータースポーツでも、スカイラインGT-RやNSXなどとしのぎを削ってきた。スポーツカー冬の時代となった02年に一度販売終了したものの、2019年にはBMWとの共同開発で復活している。
現行型はトヨタのスポーツ部門を司る「GR」ブランドのフラッグシップとして販売されてきたが、またラインアップから姿を消してしまうのは寂しすぎる。ファンは次期型の登場を願っているに違いない。


中古車購入時チェックポイント

ところで先代80型スープラはどうなってる?
2002年まで販売されていた80型スープラは、スポーツカー好きに人気で、チューニングの素材として乗られていた物件も多かった。現在、国内市場に流通する物件は非常に少なく、わずか20台ほど。個体ごとにまったく状態が異なっているものの、フルノーマルの物件はほぼ存在しないものと言っていい。
中古車中心相場 580万〜1500万円

No.003 スバル レガシィ(最終型)アウトバック 2021年12月〜2025年/B4 2014年10月〜2020年8月
中古車中心相場 290万〜440万円/新車時価格 425万7000〜451万円
上記中古車相場は最後まで残ったアウトバック(最終型)の数値だが、新車が最も売れた2022年式の市場流通量が一番多くなっている。ちょうど3年が経過し、以後、年式が新しくなるほど台数も減っていくため、必然的に初期モデルのほうが選びやすいだろう。ちなみに、B4の最終型は100万円前後が中心で、すでに新車販売終了後10年が経過しているツーリングワゴンの最終型は50万円前後がメインとなっていて、とても入手しやすい。

過去1年の平均相場動向

レガシィの名が広く一般にまで知られることになった要因としては、1993年に発売された2代目ツーリングワゴンの大ヒットが大きい。初代モデルの直線的フォルムを一変して、時代に即したスポーティ系の滑らかなスタイリングをまとったワゴンは、若者から親世代まで幅広い層を魅了した。また、ワゴンのほかに、セダンのB4やSUV風に仕立てたアウトバックなど、バリエーションが豊富だったこともレガシィの人気を支えてきた。
北米での人気の高まりとともにボディは大型化し、ついに日本では先代型でワゴンが廃止になると、2020年にはセダンのB4も販売終了。最後に残されたアウトバックも、ついにこの3月で国内販売を終了することとなった。
中古車購入時チェックポイント

オーナーボイス レガシィツーリングワゴン 2.5i EyeSight tS 2013年式

スバル好きだったNさんは、2012年にNAエンジンを搭載するレガシィのSTI限定車が発売されることを知った。以前から実用性の高い5代目レガシィが気に入っていたこともあり、飛びつくように乗り換えを決意。正式発売前の、スペックなどの詳細は未発表という状態だったが、躊躇なく予約したのは、開発をまとめたスバルのレジェンドエンジニア、辰己英治さんへの絶大な信頼があってのことだった。期待通りの室内の広さと、STI限定車ならではの、イメージした通りのラインがねらえる操縦性の高さが融合した理想のファミリーカーとして、購入後10年10万kmを過ぎても満足度は高いままだという。消耗品などの維持費は最低限で済んでおり、〝最後のレガシィツーリングワゴン〟として末長く大事に乗り続けたいと語った。


スバルファンなら見逃せないこだわりが詰まった、ちょっとスペシャルな1台です。
Nさん
スーパーGTでスバルを熱心に応援するNさん。降雪エリアで暮らしているので高性能AWDは必要不可欠だという。レース現場ではファン同士の交流も楽しんでいる。
No.004 スズキ スイフトスポーツ(現行型) 2017年9月〜2025年
中古車中心相場 90万〜240万円/新車時価格 216万4800〜228万9100円
2017年から販売されてきたロングセラーモデルだが、新車販売はコンスタントに売れ続けてきたようだ。各年式相応の市場流通量があって、年式の新しさとともに相場が上がっていく。ねらい目は150万円前後をボリュームゾーンとする2018〜2020年式あたり。2023年式あたりでも、ギリギリ200万円以下で探せるだろう。6速MTのほうが流通量は2割ほど多いが、相場も6速MTのほうが高い物件が多い。

過去1年の平均相場動向

すでに在庫のみの販売となっているスイフトスポーツは、次期型の登場が待たれる人気モデル。コンパクトハッチバック・スイフトのスポーツモデルとして2005年に誕生し、エンジンやサスペンションなどに専用チューニングを施したスポーツモデルとして、特にスポーツカーファンや自動車評論家などから高い評価を獲得してきた。
昔でいえば、スカイラインGT-Rに対するスカイラインのように、スイフトというベースモデルがあるため、ベースモデルのモデルチェンジと時を同じく、あるいは近い時期に、新型が登場することを常としている。今回もベースのスイフトが2023年に新型へ切り替わっているため、遅ればせながらの販売終了となる。
中古車購入時チェックポイント
3ナンバーボディ、張り出したエアロパーツ、17インチアルミホールなどは、コンパクトカーの域を超えている。キズなど実際に触ってたしかめたいところ。

オーナーボイス スイフトスポーツ 6速MT 2023年式

最近、転職したのを機に、しばらく乗っていた某ハイブリッドカーを買い替えようと目論んだ三島さん。今度は何にするか、たくさん人が乗れなくていいし、ハイパワーもいらない。そうだ、またMTに乗りたい! ということでハッチバックを中心に複数のモデルを物色した結果、「値引きが大きかったので(笑)」スイスポに決めたそうだ。
実際乗ってみてよかった点は、やっぱり「踏むと楽しい」ということ。最近は燃費をあまり気にせず、あえてターボを効かせて走るようになった。それまで、ハイブリッドカーに乗っていたときは考えられなかった乗り方の変化なんだとか。
まもなくモデルチェンジという噂に対しては、「この型のデザインは初代からの集大成。むしろ希少さを感じながら走りたい」と動じていない。


抑揚のあるデザインとターボが自慢です。今後も優越感に浸りながら乗りたい。
三島雄介さん(仮名)
若い頃はスターレットやロードスターなどのMT車に乗っていたが、40代以降はAT車に。しかしここにきてMT熱が再燃、一念発起してMT車を購入した。
No.005 レクサス RC 2014年10月〜2025年
中古車中心相場 220万〜380万円/新車時価格 666万〜767万円
最初期モデルは2014年式ということで、新車価格からすると相場はこなれてきている。2018年式以前であれば300万円以下でもそれなりの物件を探せるだろう。当然ながら年式が新しくなると手の届かない存在になっていき、2019年式より新しい年式になると、ほとんどの物件が400万円以上となり、流通量も極端に少なくなってくる。新型はLCと統合されるという噂もあるが、そうなればさらに貴重な存在になる。

過去1年の平均相場動向

国産車でありながらちょっと遠い存在。レクサスに対してそういった印象を持っている人も多いようだが、RCはそんなレクサスのなかでも特に大人しく、静かにその存在をまっとうしてきたモデルだ。そんなRCの最終モデルとして「ファイナルエディション」が1月に限定発売された。
RCのデビューは2014年で、グローバルモデルとして海外でも販売されてきた。サーキット走行に適したハイパフォーマンスモデル「RC F」のほうが印象に残っているという人も多いが、こちらも同時に販売終了となる。
これほどエレガントで洗練されたラグジュアリークーペは少なく、次期型の発売が待たれるモデルだ。
中古車購入時チェックポイント
ラグジュアリークーペということで、アルミホイールは(グレードによって異なるが)18〜19インチが当たり前。ホイールのガリキズはチェックしたい。

今でも乗りたい反撃のクルマたち
私には、欲しかったけどまだ買えていない、未練が残っているクルマが何台かある。
その1はスズキの小型クロスオーバーSUV、SX4だ。10年以上前に生産が終了しているが、走りは完全にヨーロッパ車。タイヤが路面を掴んで離さない感覚だった。デザインは世界の巨匠・ジウジアーロ率いるイタルデザイン! まったく普通のようでいてキラリとセンスが光る、隠れた名車だった。欧州製SUVが巨大化するなか、こんなにコンパクトで欧州車的なSUVは希少だ。
その2は小型セダンのホンダ・グレイス。今や小型セダンはほぼ消滅状態ゆえに、これも希少だ。グレイスは「BMW3シリーズにちょっと似ている」と言われたほど気品のあるセダンで、ハイブリッドもダイレクト感があって気持ちよく、クルマ好きたちの密かな注目を集めていた。
その3は、先代型のシビックハッチバック。戦闘的なルックスは「ネオ・ガンダム」。こういうデザインも希少になった。1.5ℓターボで速さも十分ある。
最後はスズキのコンパクトSUV、イグニスだ。方向性はSX4とほぼ同じ。SX4はちょっと古いけど、これは昨年まで売られていたので、高年式のタマがねらえる。
自動車評論家 清水草一
これまで50台以上の愛車を乗り継いできたベテラン自動車評論家。今回は新車販売を終えた“反撃のクルマ”から、今も欲しいモデルを選んでもらった。

フィアットとの共同開発で生まれたコンパクトクロスオーバー。2006年から2014年まで販売されていた。

フィットアリアの後を受け継ぐ形で、2014年に誕生したコンパクトセダン。2020年に販売終了となった。

日本では10代目となるモデルで、2021年まで販売。4ドアセダンと5ドアハッチバックをラインアップした。

2016年デビューのコンパクトモデルで、過去のスズキ車のモチーフを取り入れながらSUV風にまとめられている。
No.006 トヨタ カローラ アクシオ/フィールダー(現行型) 2012年5月〜2025年
中古車中心相場 40万~140万円(アクシオ)/40万~180万円(フィールダー)
新車時価格 163万9600~220万5600円(アクシオ)/178万6400~235万9000円(フィールダー)
どちらも2012年から10年以上もの間販売され続けたこともあり、50万円以下から物件探しができる。量販車種のため流通台数もそれなりに多くなっているが、それぞれ3ナンバーのセダン(カローラ)とワゴン(カローラツーリング)が発売された2019年後半以降は新車販売が減ったため、やはり流通台数も少なくなっている。10年落ちであれば50万~70万円くらいでも十分探せるが、程度もよく見ながら選びたい。

過去1年の平均相場動向

トヨタを代表するモデルでもあるカローラも、2025年の10月で生産を終了すると発表された。ただしそれはセダンの「アクシオ」とワゴンの「フィールダー」のみ。ややこしいが、現在カローラにはセダンとワゴンが2種類ずつ存在している。今回ラインアップからなくなるのは、5ナンバーモデルの2車種で、3ナンバーのセダンとワゴン(ツーリング)は継続販売される。
かつてのトヨタの最量販車種にして基幹モデルだったカローラは、その後もハッチバック、セダン、ワゴンなどバリエーションを展開。モデルチェンジするごとに意欲作を生み出してきたが、今回のラインアップの統廃合で、安価なセダンやワゴンをなくしてしまうことになる。
中古車購入時チェックポイント
スタンダードなモデルということで、前オーナーから雑に扱われた可能性もある。よりよい程度の物件を探したいなら、シート下などの汚れまでチェックしたい。

まもなく発売される!? ニューカーの世界
去るクルマがあれば、来るクルマがある。ということで、こちらでは近々発表や発売が予定(予想)されているニューモデルを紹介していく。どのモデルもすでにそのスタイリングが明らかになっており、「開発中」や「プロトタイプ」ということで、実車とは細部に違いはあるかもしれないが、ほぼこちらで市販車となると予想される。
特にRAV4は売れ筋のジャンル、サイズのSUVということで、量販が見込まれる注目車種だ。エルグランドはアルファード/ヴェルファイアに匹敵するだけのモデルになっているか期待が高まる。プレリュードも新時代のクーペモデルということでホンダの本気が見られる。これらのモデルの現行型(最終型)をねらっている人は、新型発売後の現行型の相場をチェックしておきたい。一気に相場が下がったり、市場流通量が増える可能性が高いからだ。





No.007 日産 エルグランド(現行型) 2010年8月〜2025年
中古車中心相場 30万~420万円/新車時価格 408万2100~837万8700円
発売開始から15年ということで販売年数がだいぶ長かったこともあり、流通台数は1400台超えと非常に多くなっている。ただ相場的には2014年前後を境に山が分かれており、2013年以前の年式であれば100万円以内がねらい目となり、2015年以降の年式では150万円以上が主なターゲットとなる。流通台数が多いといっても、ここ3年くらいの年式の物件はほとんど数が出回っていないため、年式の浅い物件は探すのが難しいかもしれない。

過去1年の平均相場動向

来年以降の新型登場が噂されるエルグランドは、2025年8月で生産終了することが発表された。00年代前半には大型ラグジュアリーミニバンの元祖として、その存在感を示していたが、徐々に他メーカーに王座を奪われていった。
2010年に発売された現行型は3代目で、すでに15年もの間販売されている超ロングセラーモデル。優雅かつ大胆なフロントデザインとワイド&ローのフォルムに、静粛性が高くて快適な室内空間などはライバルにも引けを取らない。
新型の発表までまだ少し時間があるが、この期間に現行型をよく見つめ直して、興味を持ったり、魅了されたなら、絶対に検討すべき1台だ。
中古車購入時チェックポイント
ミニバンということで、ファミリー層が子どもを乗せていた可能性も高い。車内の汚れやキズがつきやすい環境になるので、チェックしたい。

No.008 マツダ MX-30 EVモデル 2021年1月〜2025年3月
中古車中心相場 170万~260万円/新車時価格 466万9500円~521万1800円
非常にレアなモデルで、なんと中古車流通台数が全国でわずか7台しかない。相場もあってないようなものだが、新車(最終)価格の半額で買えるとなれば購入を考えてみたくなるもの。年式は最新でも2022年式でここ3年の物件は流通していない。走行距離は多くても3万km以下ということで、コンディションはそれほど悪くないと予想される。EVで懸念されるバッテリーの劣化もそれほど気にしなくてもいいだろう。

過去1年の平均相場動向

2025年3月31日をもって生産が終了されたMX–30EVモデルは、マツダの新世代デザインをまとって誕生したコンパクトSUV・MX-30のEV版として2021年1月に追加発売された。
マツダとしては初の量産型EVであり、他車では見たことのないクロスオーバーデザインに、新世代車両構造技術「スカイアクティブ ビークル アーキテクチャ」を採用するなど、メーカーとしてもかなり力を入れて開発した意欲的なモデルだった。
MX-30には、2023年にPHEVの「ロータリーEV」も追加されているが、BEVのオリジナルモデルとしては、これ以外に存在しない。まさにマツダの歴史に残るモデルをねらわない手はない。
中古車購入時チェックポイント
「ロータリーEV」はPHEVだが、「ロータリー」にリスペクトがある人は購入対象に入れてはいかがだろうか。こちらも中古車は流通量はそれほど多くはないが。

※中古車価格はグーネット 2025年6月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。