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更新日:2021.12.22 / 掲載日:2021.10.06
新型「BMW 2シリーズ アクティブツアラー」欧州で発表

BMWは現地時間の10月6日、新型 BMW 2シリーズ・アクティブツアラーを欧州向けに発表した。2022年2月の発売時には、前輪駆動で出力が100kW/136psから160kW/218psの4つのモデルバリエーションが用意される。また、発売から数ヵ月後には、2つのプラグインハイブリッドモデルがラインナップに加わる予定。
モダンなクロスオーバーキャラクターを表現したプロポーション
新型BMW 2シリーズ アクティブ ツアラーのエクステリアデザインは、洗練されつつもモダンなクロスオーバーらしさを表現。すっきりと抑えられた表面処理は、スポーツの力強さと確かな存在感を感じさせる。フロントエンドでは、拡大したBMWキドニーグリルとスリムな輪郭のヘッドライトが印象的。
先代モデルに比べて大きく立ち上がったAピラー、伸びやかなサイドウインドウグラフィック、フラッシュフィットドアハンドル、スリムなCピラーなどにより、ダイナミックなシルエットに。また、Aピラー周辺のドアショルダー部を新設計することで、全方位からの視認性を大幅に向上させた。リヤは、広いショルダー部とスリムなLEDライトユニットにより、ひときわたくましい印象を与える。エグゾーストテールパイプは、すべてのモデル・バリエーションにおいて、目立たないようにリア・エプロンに組み込まれている。
モデルバリエーションに応じて、16インチまたは17インチの軽合金製ホイールを標準装備。オプションで最大19インチの軽合金製ホイールも用意される。ベーシックな仕様に加えて、ラグジュアリーライントリムやMスポーツ・パッケージを選択することも可能。エクステリアには、2種類のノンメタリックペイントと9種類のメタリックペイントが用意されている。
先進的なプレミアム感と多彩なインテリア機能
インテリアにおいて、キャビンの形状などのディテールはテクノロジー・フラッグシップであるBMW iXのインテリアコンセプトを参考にしている。スリムなインストルメント・パネル、BMWカーブド・ディスプレイ、コントロールパネルを内蔵した “フローティング “アームレスト、物理的なコントロール・エレメントの数を全面的に削減したことなどがおもな特徴で、先進的な表情を生み出している。
アームレストの下は収納スペースになっており、その前には大きなカップホルダーと新設計のスマートフォンスロットを配置。スマートフォンはここで運転席と助手席から見えるようになっており、オプションでワイヤレス充電も可能。
ニューBMW 2シリーズ・アクティブツアラーは、5つのシートで構成されているが、長距離走行時の快適性は先代モデルに比べて向上。新開発のマルチアジャスタブル・シートは、オプションで各種レザーシート、スポーツシート、電動シート調整機能(メモリー機能を含む)、ランバーサポート、マッサージ機能なども用意される。また、音響面での快適性や乗員保護機能も強化。運転席と助手席の間には、新たにインタラクションエアバッグが追加された。
また、豊富な収納スペースやマルチアジャスタブルのリアシートなど、日常生活でも長時間の外出でも快適に過ごせる機能性を備える。後部座席のバックレストをカーゴポジションにすると、トランク容量は最大90リットルにもなる。
スポーツステアリングホイール、BMWマップを標準装備

新型BMW 2シリーズ アクティブ ツアラーの先進機能は、BMWマップナビゲーションシステムに加えて、4つのUSB-Cポート、センター・コンソールとトランクの両方に12V電源ソケット、スポーツレザーステアリングホイール、先代モデルに比べて大幅に増加したドライバーアシスタンスシステム、リバーシングアシストカメラ付きパークアシストなどが標準装備される。
最新世代のパワートレイン・テクノロジー

パワートレインテクノロジーでは、大幅に改良された内燃機関によって燃料消費量と排出ガスを削減。非常に効率的な最新世代の7速ステップトロニック・デュアルクラッチトランスミッションは全モデルに標準装備される。48Vマイルドハイブリッドテクノロジーの新バージョンは、BMW 223iアクティブ・ツアラーに搭載。オートマチック・トランスミッションに組み込まれた電気モーターは、14kW/19psにパワーアップして内燃機関を補完する。
新型BMW223iアクティブツアラーは160kW/218ps(150kW/204psの内燃エンジンと14kW/19psの電気駆動システムの組み合わせ)、BMW220iアクティブツアラーは125kW/170ps(115kW/156psの内燃エンジンと14kW/19psの電気駆動システムの組み合わせ)の出力を発揮。また、100kW/136ps のBMW 218iアクティブツアラーも発売される。
すべてのガソリンエンジンには、新しい燃焼プロセスとデュアルインジェクションシステムを採用。BMW 218d アクティブツアラーに搭載されているディーゼルエンジンは、低摩擦ピストンと効率を高めた2ステージターボを採用し、最高出力は110kW/150psとなる。
2022年夏には、2台のプラグインハイブリッドモデルを追加し、ラインナップをさらに拡充。これらのモデルには、第5世代のBMW eDriveテクノロジーが初めて採用され、ダイナミズムが強化されるとともに、航続距離も大幅に延長されるという。
スポーツ性と長距離走行時の快適性の調和

シャシーテクノロジーにおいては、ブランドの伝統であるスポーツ性と、あらゆる状況下での印象的な乗り心地を両立させるように設計。軽量化と剛性向上を両立させたボディ構造、ロングホイールベース、ワイドトレッドなどの基本設計により理想的な走りを実現した。
ステアリングは、フロントにシングルジョイントスプリングストラットアクスル、リアに3リンクアクスルを採用し、操舵精度と俊敏性を向上。また、アクチュエーターに近い形でホイールスリップを抑制する機能を標準装備し、トラクションと方向安定性の両方を向上させている。また、統合型のブレーキシステムや、フロントアクスルのリフトアップ時のダンピング機能も新たに搭載。
コンパクトセグメント最大の自動運転・パーキングアシストシステム
この新モデルには、BMWのコンパクトセグメントモデルとしては最大級の自動運転・自動駐車システムが用意された。ブレーキ機能付きクルーズコントロール、車線逸脱警報、回避支援システム、フロントコリジョンウォーニングを標準装備する。また、パーキングアシスタントも標準装備されている。
プレミアムコンパクトセグメントに初搭載の新「BMW iDrive」

BMWのコンパクトセグメントモデルに初めて搭載された、新世代のコントロール/オペレーションシステム iDriveは、BMWオペレーティングシステム8をベースにしている。最新のグラフィックとメニュー構造を備えたBMWカーブドディスプレイと、スキルレンジを広げたBMWインテリジェントパーソナルアシスタントが標準でリンクされている。BMWカーブドディスプレイは、10.25インチのインフォメーションディスプレイと、対角線が10.7インチのコントロールディスプレイで構成されるフルデジタルスクリーン。新しいBMW iDriveは、直感的なタッチコントロールとボイスコントロールを中心に構成される。
また、5Gモバイルテクノロジーに対応したパーソナルeSIMや、ユーザーエクスペリエンスを個別に設定できるBMW IDを利用することができ、Apple CarPlayやAndroid Autoによるスマートフォンとの連携もさらに強化されている。