輸入車
更新日:2021.03.09 / 掲載日:2021.03.04
気分を前向きにしてくれるオープンカーに乗りたい【輸入車コンシェルジュ】

文●ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグーワールド本誌2021年4月号の内容です)
※中古車参考価格はすべてグーネット2021年2月調べ。
※ナンバープレートは、すべてはめ込み合成です。
クルマ選びでいちばん大切なのは、購入したクルマが自分にフィットすること。そこでこのコーナーでは、相談者の夢や希望を元に編集部がオススメの輸入車を紹介!夢を実現化できる金額「予算400万円」をキーワードとして、毎回定番から意外性のあるものまで、さまざまな輸入車を提案していきます!

相談者[T・Fさん]55歳/既婚/会社経営
「初めてオープンカーに乗りたいと思ったんです」と相談してくださったT・Fさん。これまで数多くのクルマを乗り継いできたものの、どれも実用性本位で、オープンカーを所有するのは初めて。年齢的にも、あまりスポーティなタイプよりも、高級感があり、リラックスして楽しめるオープンカーを要望しています。
気分を前向きにしてくれるオープンカーに乗りたい
オープンカーというのは、クルマであって、一般的な普通のクルマとは違う価値を提供してくれる、いわば別ジャンルの乗り物です。
自分が景色と一体となりながら高速で移動するオープンカーは、窓を開けたり、サンルーフを開けたりするのとは、まさに次元の違う解放感を味わわせてくれるのです。
一方で、その対価として、オープンカーには、普通のクルマではあまり感じない不都合も存在します。ルーフがない分ボディ剛性が低く、走り味は同じクラスのクローズドボディに対して劣りますし、幌は音や振動も遮断されにくいので、総合的な快適性は高くありません。
もちろん、自動車メーカーもそれは承知していますので、技術や装備でカバーするべく改良を重ねています。しかし結果として、オープンカーであるデメリットはなくならず、かえって中途半端な結果になりがち。オープンカーは、プリミティブであるほど得られる爽快感と感動は大きく、便利で快適であるほど、おもしろくなくなるのです。
そんなことを頭に入れながら、オススメするオープンカーをご覧いただけると幸いです。快楽か使い勝手か。オープンカー探しは、自分探しの旅でもあるのです。
【メルセデス・ベンツ Cクラス カブリオレ】オープンカーとしての醍醐味と実用性のバランスが絶妙

オープンカーとしての楽しさと実用性、その両方を求めるなら、メルセデスのカブリオレがいいでしょう。
そもそも自動車は馬車から発展し、黎明期には屋根どころかフロントウインドウさえなかった時代がありました。そうした自動車の歴史とともに歩んできたメルセデスは、やはり多くのノウハウを蓄積しています。
そんなメルセデスのオープンカーといえば、SLクラスが代表的な存在ですが、あえてここではCクラスのカブリオレをイチ押しにしました。その理由は、日常と非日常のバランスがまさに絶妙だから。Cクラスの実用車としての出来映えについては、いまさらここで語るまでもありませんが、カブリオレでもそのキャラクターは不変。もちろん、幌を開け放てば解放感はオープンカーそのもので、その姿も非常にエレガント。
唯一問題があるとすれば、現行モデルゆえに中古車物件がまだそれほど多くないことでしょうか。コンディションについてはさほど心配の必要はないので、予算とご相談のうえ、お好みの1台を探してください。
2016年 メルセデス・ベンツ C 180 カブリオレ スポーツ(9速AT) ●全長×全幅×全高:4705×1810×1405mm ●ホイールベース:2840mm ●車両重量:1710kg●エンジン:直4DOHCターボ ●排気量:1595cc ●最高出力:156ps/5300rpm ●最大トルク:25.5kgm/1200-4000rpm ●中古車参考価格:360万円~600万円(16年~20年 Cクラス カブリオレのみ)
【BMW Z4(先代)】スポーツクーペの走りとオープンカーの快適性

オープンカーを所有していても、屋根を開け放つ時間はそれほど多くはありません。そこで、普段はクーペのような密閉感とスタイルが楽しめるというのが、こちらの先代Z4。雨や日差しが強いといった幌車が苦手とするようなシチュエーションでも、まさにクーペのような安心感を提供します。
2014年 BMW Z4 sDrive 20i Mスポーツ(8速AT) ●全長×全幅×全高:4255×1790×1280mm ●ホイールベース:2495mm ●車両重量:1500kg●エンジン:直4DOHCターボ ●排気量:1997cc ●最高出力:184ps/5000rpm ●最大トルク:27.5kgm/1250-4500rpm ●中古車参考価格:140万円~400万円(09年~17年 Z4全グレード)
【メルセデス・ベンツ SLクラス】美しく、豪華な2シーター これぞ高級オープンカーの王道

メルセデスの歴史に燦然ときらめくSLクラス。ラグジュアリーカーとしての快適さとスポーティネスのバランスは、さすがのひと言。2012年に登場したこちらは、メルセデス初のフルアルミボディを採用するなど、高度な技術が惜しみなく注がれています。中古車も高価ですが、乗れば納得の完成度。
2012年 メルセデス・ベンツ SL 550 ブルーエフィシェンシー(7速AT) ●全長×全幅×全高:4615×1875×1305mm ●ホイールベース:2585mm ●車両重量:1860kg●エンジン:V8DOHCツインターボ ●排気量:4663cc ●最高出力:435ps/5250rpm ●最大トルク:71.4kgm/1800-3500rpm ●中古車参考価格:370万円~1200万円(12年~20年 SLクラス全グレード)