輸入車
更新日:2020.11.13 / 掲載日:2020.11.13

【アウディ A4】デビューからおよそ5年で半額!? これから買い時の現行型

 上質な内外装とクワトロによる走りが人気のアウディ。現在、SUVを中心にラインアップが拡大しているが、セダンやワゴンも順次新しくなっている。先日、ミドルクラスであるA4/S4がマイナーチェンジを受け、今風のスタイリッシュな外観となった。また、12Vのリチウムイオン電池を用いたマイルドハイブリッドを採用するなど、アウディの最新モデルらしい進化を遂げている。

 そこで今回のテーマは、アウディA4。デビュー後、高値が続いていたものの、登場から5年近くが経過して相場が下がりつつある。なかには新車時の半額以下の物件もあるから、ミドルクラスの輸入車を探している人は要チェック。ここでは年式別およびグレード別中古車平均価格を見つつ、買いのモデルを探っていきたい。

アウディA4ってどんなクルマ?

 アウディ80の後継として、1994年に発表されたアウディのミドルクラスセダン/ワゴンがA4。メルセデスやBMWなどのライバルはエンジン縦置き+後輪駆動を採用するが、アウディA4はエンジン縦置き+前輪駆動が基本形。しかし4WDのクワトロを設定することで、高速域でも安定感のある走りを実現した。また、初代A4から高性能版S4も設定され、初代S4には265馬力の2.7L V6ターボが搭載された。

 2001年には2代目、2005年にはその大幅改良型とも言える3代目A4が登場した。この世代より、今のアウディにも採用されるシングルフレームグリルが導入され、外観の個性を際立たせている。同時に、足まわりの刷新、直噴エンジンの導入など大きく進化したのもこの世代の見どころ。そして2008年には4代目A4がデビューした。フロント側の車軸を前方に配置し、前後重量配分を最適化するなど、プラットフォームを一新。今まで以上に走りの性能を追求した。

 そして2016年2月、今回のテーマとなる現行型A4が登場した。MLB Evoと呼ばれる新モジュラープラットフォームを採用し、ハンドリングにもさらに磨きがかけられた。今では必須の装備とも言える衝突被害軽減ブレーキ「アウディプレセンスシティ」をはじめとする一連の安全装備も充実。デビュー当初、エンジンはすべて2.0L 直4ターボを搭載し、6気筒モデルが廃止されたこともトピックである。

アウディA4の年式別中古車平均価格は?

 2016年2月に国内販売がスタートした現行型アウディA4。当初はセダンのみの発売で、グレードは「2.0 TFSI」、「2.0 TFSI スポーツ」、「2.0 TFSI クワトロ」、「2.0 TFSI クワトロ スポーツ」の4モデルで展開された。当時の新車価格帯は518万円~624万円。2016年4月、ステーションワゴンのA4アバントがセダンに続きモデルチェンジ。さらに同年9月にはクロスオーバーのA4オールロードクワトロ、10月には354馬力の3.0L V6ターボを搭載するS4/S4アバントも加わり、ラインアップを拡充していった。そして10月には、1.4L 直4ターボを搭載した「1.4TFSI」が登場。エントリーモデルを担うこのグレードは、クワトロは選べず2WDのみとなる。

 2017年11月、一部改良により「1.4TFSIスポーツ」にアダプティブクルーズコントロール、アウディアクティブレーンアシストなどの人気装備を標準装備したほか、Sラインパッケージも選択可能となった。2019年1月に装備内容の見直しを伴う一部改良が行われ、さらにアバントをベースとした高性能バージョン「RS 4アバント」もデビュー。そして2020年10月、内外装の大幅変更を伴うマイナーチェンジを実施。センタースクリーンがタッチパネル式になったほか、安全装備「アウディプレセンスシティ」も進化を遂げている。それらを踏まえて年式別中古車平均価格を見ていこう。

年式別中古車平均価格
年式中古車平均価格
 2016年式  257万円 
 2017年式  290万円 
 2018年式  348万円 
 2019年式  403万円 
※中古車平均価格はグーネット2020年10月29日現在のデータによる。


2016年式ならば200万円台の予算で購入可能

 年式別の物件数は、2019年式が最も豊富。走行距離が短い物件が数多く市場に出まわっているものの、相場は当然ながら高め。新車よりも割安なので、新車を買うつもりならこれらを狙ってもよい。しかし、今回注目したいのは2016年式。物件数は2019年式の半分程度となるが、なかには200万円を切る物件も存在する。新車時の半額以下と考えれば、かなりお買い得になっている。ただし車検が切れたものも目立つので、探すときは車検費用も考慮しておきたい。

アウディA4のグレード別中古車価格相場は?

 アウディA4の基本グレードは「1.4TFSI」、「2.0TFSI」、「2.0TFSIクワトロ」の3タイプ。なお、モデルライフ途中で「1.4TFSI」は「35 TFSI」、「2.0TFSI」は「40 TFSI」、「2.0TFSIクワトロ」は「45 TFSI クワトロ」と名称を変更していることに注意。それぞれエンジン出力も異なるが、すべて7速Sトロニックを組み合わせる。これらに加え、3.0L V6ターボ+8速ATを搭載する高性能版「S4」、2.9L V6ターボ+8速ATを搭載する最高峰の「RS 4 アバント」が存在する。グレード別平均価格を見ていこう。なお、物件数はセダンよりもアバントが多いため、ここでは全てアバントのデータを表記する。

グレード別中古車平均価格
グレード中古車平均価格
1.4TFSI/35 TFSI361万円
2.0TFSI/40 TFSI344万円
2.0TFSIクワトロ/45 TFSIクワトロ416万円
S4540万円
RS4アバント1078万円
※中古車平均価格はグーネット2020年10月29日現在のデータによる。
※データはアバントのもの。

物件豊富な1.4Lターボが探しやすい

 各グレードでエンジン出力や駆動方式が異なるため、ドライブフィールもそれぞれ個性がある。価格重視なら、物件数が多い「1.4TFSI」がオススメ。価格も手頃なので、比較的低予算でも探せる物件は多い。一方、「2.0TFSIクワトロ」も、価格が低めの2016年式が選べるので注目したいグレード。それに対し、2.0Lターボ+2WDの「2.0TFSI」は、相場は低いが物件数はやや控えめとなっている。

 一方、「S4」の平均価格は540万円と依然高額。しかしデビュー当時の新車価格は868万円と考えれば、値落ちの幅は大きい。「RS4 アバント」は新車時が1196万円なのに対し、平均価格は1078万円。デビューから2年弱が経つが、こちらはしばらく高値が続きそうだ。

アウディA4の中古車価格相場のまとめ

 2020年11月において、A4はマイナーチェンジを受けたばかりなので市場にそれほど大きな影響は与えていない。しかし来年以降は前期型フェイズのA4はさらに安くなる可能性が高く、100万円台の物件も増えてくるだろう。新しいプラットフォームに安全装備が盛り込まれた現行型A4は、これからが買い時と言っていい。

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グーネットマガジン編集部

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