輸入車
更新日:2019.11.01 / 掲載日:2019.11.01
アンダー100万円のベストチョイスはどれ? 相場から今買いの輸入車コンパクトを探ってみた

今年の10月から消費税10%に増税され、クルマのような高額商品が今まで以上に負担の大きい買い物となった。クルマを買うなら少しでも価格を抑え、満足度の高いチョイスをしたいのは、消費者としての共通認識だろう。そこで今回は100万円以下の予算でも探せる輸入車のコンパクトカーをピックアップして紹介したい。100万円という価格は一見すると高額だが、現在では国産コンパクトカーが150万円超えの時代。軽自動車も100万円以下で買えるものは一部の廉価グレードのみとなり、新車だと100万円以下の予算で買うのは難しい。しかし、中古車になると選択肢がグッと広がるのをご存知だろうか。とくに輸入車は値落ちが大きい傾向にあり、お買い得感は大きくなる。実用性と趣味性をも備え、乗って楽しいクルマが揃っているのだ。
物件豊富で鉄板チョイスの先代VWポロ

2018年3月にフルモデルチェンジして新しくなったVWのコンパクトカー、ポロ。こちらはグーネットで調査したところ、もっとも安い個体でも140万円、平均価格は207万円とまだまだ高い。しかし、2009年10月に登場した先代モデルなら、30万円という低予算から狙え、平均価格も92万円と非常にお買い得となっている。ここでは先代ポロの年式別中古車平均価格を見ていこう。
年式 | 中古車平均価格 |
2009年式 | 46万円 |
2010年式 | 91万円 |
2011年式 | 64万円 |
2012年式 | 70万円 |
2013年式 | 84万円 |
2014年式 | 97万円 |
2015年式 | 116万円 |
2016年式 | 230万円 |
2017年式 | 133万円 |
2018年式 | 151万円 |
2014年式の「TSIコンフォートライン」が狙い目
先代ポロは生産期間が長く、年式やグレードによる差が大きいモデル。とくにデビュー当初の自然吸気1.4Lを搭載したモデルは、燃費や動力性能において古さを隠せない。そこで今回オススメしたいのは、2014年8月のマイナーチェンジで登場した新世代1.2L 直4DOHCターボを搭載したモデルだ。高トルクを実現しながら、JC08モード燃費22.2km/Lという優秀な燃費を実現する。グレードは「TSIコンフォートライン」が中心。この条件で絞っても平均価格は99万円となっており、60万円前後の予算から探せるだろう。
イタリア車&フランス車も安くて魅力的な車種が揃う
プジョー 208
シトロエン DS3
ルノー ルーテシア
アルファロメオ ミト
ドイツ車に比べると、国内の販売台数が控えめなイタリアおよびフランス車。しかし、コンパクトカーのジャンルでは、むしろドイツ車よりもラインアップが充実している。ここでは、現在100万円以下の予算で購入可能な代表モデルの平均価格を見ていこう。
モデル名 | 中古車平均価格 |
プジョー208 | 131万円 |
シトロエンDS 3 | 132万円 |
ルノー ルーテシア | 126万円 |
アルファロメオ ミト | 97万円 |
物件豊富なプジョー208はコンパクトカー購入の穴場
上の4台について平均価格を調査したが、今回オススメ度がもっとも高いのはプジョー208。その理由は、このクラスとしては品質感が高く走りが上質だということ。プジョーと言えば、ちょっとやんちゃなスポーツハッチというイメージだが、現行型208(海外では次期型が発表済み)は、それよりも一段と大人っぽい乗り味となった。にもかかわらず、平均価格が131万円と相場が下がってお買い得感が増している。100万円以下の予算で探すなら、2015年のマイナーチェンジ前のモデルを探そう。とくに2013年式の物件が充実しており、50万円前後の物件も流通している。グレードは、1.6L 4気筒+4速ATの「プレミアム」が豊富で買いやすいだろう。
走りにこだわるならDS 3やミトという選択肢も
DS 3やミトの注目点は、なんと言っても6速MTが選べること。お洒落な外観のコンパクトカーでありながら、3ペダルで運転も積極的に楽しめるのは、クルマ好きには嬉しいポイントではなかろうか。相場、物件数も、中古車として買うなら申し分ないレベルで、買いやすいこともオススメの理由。一方、ルーテシアのお買い得グレード「ゼン」に5速MTが設定されているものの、高年式の物件が中心となり100万円以下の予算で購入するのは少々厳しい。
プレミアムブランドも100万円以下で買える!?
アウディ A1
MINI 3ドア(先代)
100万円以下で買える輸入車コンパクトカーは、VWやプジョーのような大衆ブランドだけではない。アウディ、MINIのようなプレミアムブランドも狙っていける。たとえばアウディA1スポーツバックはデビュー当時293万円(2014年)、先代MINIは251万円~308万円(2007年)と、高額なクルマだった。それが、次のような価格にまで下がっている。
先代MINIはお買い得感の高い選択
アウディA1スポーツバックは、2012年に登場した現役のモデルで、高年式はまだ高め。しかし初期型ならば、100万円以下の物件も存在するから、じっくりと探したい。とくに「1.4TFSI」はパワフルな走りが特徴で、アウディらしい質感を備えている。一方、MINIは現行型だと100万円以下の予算で購入するのは難しいが、先代は相場が大きく下がって平均価格は64万円となっている。「クーパーS」のような上級グレードも積極的に狙っていけるのもオススメのポイントだ。これらのようなプレミアムなコンパクトカーも、低予算で探せるのは注目に値する。
100万円以下で買える輸入コンパクトカーのまとめ

今回調査した結果、100万円以下の予算でも購入可能な輸入コンパクトカーは、豊富に存在することが分かった。なかでも先代ポロは、燃費、走り、デザインが優れており、万人にオススメできるモデルと言っていい。ちなみに、ひとクラス上のクラスのゴルフは100万円以下でも買えるのか…という疑問が生じるが、答えはYES。現行モデル(ゴルフVII)でも、5年落ちなら100万円以下の予算でも購入可能。しかし、選択肢はそれほど多くない。その前世代のゴルフVIならどうか。こちらは30万円前後の物件も存在し、コミコミ100万円でも探せる物件が多い。馴染みの国産車もよいが、視点を変えて輸入コンパクトカーを次の愛車候補に入れてみるのも楽しいかもしれない。