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更新日:2019.10.18 / 掲載日:2019.10.18
【BMW X1】100万円以下の物件が揃う!? コンパクトSUVの鉄板チョイス

先日、BMWのコンパクトSUV「X1」がマイナーチェンジを受けた。内外装をリニューアルし、見た目は新型X5を思わせる新世代デザインへと進化。とくに大型化されたキドニーグリルは、今後のBMWデザインのキーワードとなるようだ。しかし、今回注目するのは先代のX1。現行モデルとの大きな違いは、何と言っても駆動方式。現行型はFFベースだが、先代はFRベースなのだ(4WDもあり)。これは、X1が先代1シリーズとメカニズムの多くを共有することに起因するが、このクラスではFRベースのSUVは珍しい存在である。そんな先代X1、じつは相場がグンと下がって買いやすくなっているのをご存知だろうか。今回は、先代X1の魅力に触れつつ、買いの年式、グレードを探っていこう。
BMW X1ってどんなクルマ?
2010年4月に国内発表されたBMW X1。同社はそれまでX5、X3と少しずつサイズダウンしたSUVをリリースしてきたが、X1はそれらよりもさらに小型。デビュー当時のスペックは全長4470mm、全幅1800mm、全高1545mmとなっており、SUVとしては車高の低さが際立つ。それゆえ立体駐車場への入庫も可能となり、都市部での使い勝手はX3やX5と比べてよい。エンジンは、当初は2.0L 直4と3.0L 直6のガソリンモデルでスタートしたが、後に出力と燃費を両立させた2.0L直4ターボをリリースし、販売の主軸はこちらへとシフトしていった。また、駆動方式は前述のとおりFR と4WD。ハンドリングに定評のあるBMWらしく、乗り味はSUVというより、スポーティなハッチバックという印象。ライバルにはアウディQ3やVWティグアンなどが存在するが、それらよりも走りの楽しさに振ったクルマということになる。なお、この初代X1は2015年まで販売され、同年10月にFFベースの現行型へとフルモデルチェンジを受けている。
BMW X1の年式別中古車価格相場は?

まずは初代X1の改良遍歴を振り返ってみたい。デビューは2010年4月のこと。グレード構成は2.0L 直4(FF)の「sDrive18i」と3.0L 直6(4WD)の「xDrive25i」の2モデル。トランスミッションはいずれも6速ATが組み合わされた。なお新車時価格は363万円~480万円とVWティグアンに近いゾーンに投入され、価格面でも訴求力を持っていた。翌年4月にはスポーツシートやスポーツサスペンションを奢った「Mスポーツ」、10月には、新世代2.0L 直4ターボ+4WDを搭載した「xDrive20i」と「xDrive28i」を追加。新開発となるこのエンジンは、前者が184馬力、後者が245馬力を発揮する。なお、これにともない6気筒の「xDrive25i」は廃止された。
2012年9月、X1はマイナーチェンジを受けた。大きな変更点は、エクステリアがリニューアルされたことだろう。新デザインの前後バンパー、LED式スモールライトリングを採用し、装いを新たにしたのがトピック。また184馬力の2.0L 直4ターボにFRモデル「sDrive20i」を追加し、さらに「xLine」、「スポーツ」という2つのトリムも加わったことで、バリエーションが一気に拡大された。
年式 | 中古車平均価格 |
2010年式 | 91万円 |
2011年式 | 107万円 |
2012年式 | 129万円 |
2013年式 | 146万円 |
2014年式 | 168万円 |
2015年式 | 179万円 |
2011年式ならばアンダー100万円の購入も夢じゃない
先代X1は、どの年式でも満遍なく物件が充実している。マイナーチェンジ前後でもそれほど大きな価格差がないから、走行距離やコンディションに応じて選べる自由がある。とくに価格が安いのは2011年式以前のモデルで、こちらは100万円以下の物件も目立つ。しかし、この年式は世代が古い2.0L 直4モデルが中心となるため、予算を上乗せして新世代2.0L 直4ターボを積む2012年式辺りを探すのもひとつの選択だ。
BMW X1のグレード別中古車価格相場は?

先代X1のグレード体系は、2.0L直4「sDrive18i」、2.0L 直4ターボの「sDrive20i」、「xDrive20i」、「xDrive28i」、3.0L 直6ターボの「xDrive25i」という構成。グレード名称が「s」から始まるものはFR、「x」から始まるものは4WDということも、クルマ探しの際に頭に入れておきたい。また、この世代は全車ガソリンとなっており、ディーゼルが選べるのは2代目X1からとなるのも注意。それでは、グレード別の中古車平均価格を見て行こう。
相場は高めだが「sDrive20i」がオススメ
グレード選びの際、最初に候補から外れてしまうのが唯一の直6搭載モデル「xDrive25i」。導入当初のフラッグシップモデルで、6気筒ゆえの滑らかな走りなど見所は多い。しかし販売期間が短く、低年式の物件がわずかに流通する程度。コンディションのよい物件が探しにくいのが現状だ。
そこで今回オススメしたいのは、新世代2.0L 直4ターボを搭載したモデル。こちらは「20i」と「28i」のふたつが存在するが、前者のほうが圧倒的に物件豊富である。FRと4WDは好みで選んでも構わないが、街乗りオンリーなら物件が充実したFRの「sDrive20i」がグッドチョイス。初期の「sDrive18i」と比べて燃費もパワーも優れているから、購入後の満足感も高いはず。
BMW X1の中古車価格相場のまとめ

以上をまとめると、価格重視なら自然吸気2.0L 直4エンジンの「sDrive18i」だが、より満足度が高いのは2.0L 直4ターボの「xDrive20i」。前者は100万円、後者は150万円~200万円が予算の目安である。先代X1はコンパクトSUVというジャンルにおいて唯一無二のFRシャシーを採用し、現行型とは違った魅力がある。ドライバー自ら運転を積極的に楽しみたいと考えているユーザーにぴったりのチョイスと言っていいだろう。