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更新日:2026.01.15 / 掲載日:2026.01.15
【ボルボ XC60】の歴史といま買いの中古車 世界的ヒット作となったプレミアムSUV

世界的ヒット作となったSUVは、なぜこれほど愛される存在になったのか。そこにはボルボの変わらない哲学があった。
家族に信頼されること。ボルボの変わらぬ信念
2大ヒット作に共通するボルボの本質的価値

270万台。この数字はボルボ XC60の累計販売台数である。
ボルボ初のミドルサイズSUVとして2008年に初代XC60が誕生してから17年にして、従来タイトルホルダーだった240シリーズを抜き、史上最も数多く売れたボルボとなった。これはボルボだけでなく世界的にみても大ヒットになる。

SUVを求めるユーザーニーズを初代で見事に救いあげたXC60だったが、ユーザーの気持ちを掴んだのは、ボルボが長年取り組んできた安全にまつわる技術だった。それこそ、現代ではすべての新型車に搭載が義務付けられた緊急時自動ブレーキだ。
「シティセーフティ」と名付けられたこのシステムが日本で認可されたことが、現在の自動ブレーキ普及に大きく貢献しているのは間違いない。そして、自動ブレーキの登場以降、自動車の安全技術はぶつかってからの生存性からぶつからない安全技術へと進化していく。

北欧という厳しい環境で生まれたボルボは、それゆえに人間を中心に考えたクルマ作りを続けてきた。それは安全性能にかぎらない。シンプルで使いやすい操作系や長時間ドライブでも疲れにくく居心地のいいインテリアは、「家族に信頼されるクルマを作る」という哲学の現れだ。これはXC60が抜き去った240シリーズの頃からあった考え方である。
XC60のヒットは、そうしたボルボらしさに世界が気がついた結果といえるのかもしれない。

[ボルボ XC60が名車になった理由]ボルボの哲学と時代のトレンドが融合した北欧流プレミアム
走行性能以上に安全にこだわる企業姿勢

「アマゾン」の愛称で知られるP120系は、色褪せない魅力的な姿をしている。このモデルが画期的だったのは、世界で初めて3点式シートベルトを標準装備するなど、安全性にこだわるボルボのイメージを決定づけた。
ボルボのイメージと価値を決定づけた240シリーズ

XC60に抜かれるまでボルボ最大のベストセラーモデルだった240シリーズ。華美なデザインを廃し使いやすさと頑丈さにこだわったクルマづくりは、ボルボの根源的魅力として現代のXC60にも受け継がれている。
実際の事故現場に急行し調査する社内チームが存在

ボルボの高い安全性には理由がある。1970年から事故現場に調査チームを派遣し、リアルなデータを集め安全性能の向上に役立てているのだ。自動車アセスメントは自動車の安全性を向上させたが、現実に勝るデータはない。
ワゴンとSUV双方の良さを引き出す

60シリーズには根強い人気を誇るエステート(ワゴン)も存在。現行型V60は日本市場を意識して全幅を1850mmに抑えている。SUVとエステート、それぞれのキャラクターがしっかりと別れているため、ユーザーは選びやすい。
座ればすぐにわかるコストのかかった傑作シート

XC60の魅力は作りのいいシート。それもそのはずで、基本骨格をフラッグシップのXC90と共用している。身体をしっかりと受け止めつつ窮屈さは感じさせない形状で、長距離でも疲れにくい。
運転する人を考えた支援技術が扱いやすさに直結

安全に強いこだわりを持つブランドだけに、カメラやセンサーを使った「ぶつからない技術」を積極採用。これらを通常時にはドライバーサポート機能に活用することで、運転しやすく疲れにくいクルマを実現している。
新車といま買いの中古車たち
ボルボ XC60

2025年の改良で内外装はさらに洗練され燃費も改善している。Googleを搭載したインターフェイスシステムが大幅に改良され、レスポンスや使い勝手を大きく高めている。
新車価格:789万円〜1029万円(XC60 全グレード)
ボルボ XC60(現行前期)

新世代ボルボのなかでも中心的存在に成長したXC60。すでに登場から9年もの時間が経過したが、その実力はまだトップクラスにある。価格相場も実力を反映、500万円あたりがターゲット。
中古車参考価格帯:290万円〜850万円(17年~25年 XC60 全グレード)
ボルボ XC60(先代)

ボルボの新しい方向性を示すきっかけとなった初代XC60。北欧ブランドらしい暖かみのある室内はいま見ても魅力的だ。中古車は流通台数がめっきり減少し、良質車も少なくなってきた。
中古車参考価格帯:90万円〜200万円(09年~17年 XC60 全グレード)
文●ユニット・コンパス 写真●ボルボ
※中古車参考価格はすべてグーネット2025年12月調べ。
※写真は一部本国仕様の場合があります。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2026年2月号の内容です)