車の歴史
更新日:2019.11.13 / 掲載日:2019.11.13
日産ステージアの概要と歴史をまとめてみた

グーネット編集チーム
日産 ステージアは、ローレルやスカイラインとプラットフォームを共有する上級ワゴンとして1996年に誕生し、2001年に2代目へとモデルチェンジしました。
スポーティな外観デザインをはじめ、パワフルな6気筒エンジンや広い容量のラゲッジルームなど、Lサイズワゴンとして必要な素質を備えた1台です。
初代は、スカイラインGT-Rに搭載されていたRB26DETTエンジンに電子制御トルクスプリット4WD「ATTESA E-TS」を組み合わせたスペシャルモデルも販売されるなど、走行性能の高さを追求したモデルです。
2代目では、新世代FM(フロントミッドシップ)パッケージやV型6気筒エンジンの採用によって、新時代にふさわしい性能が備わっています。
初代 日産 ステージア WC34系(1996年~2001年)

グーネット編集チーム
1996年に誕生した初代の日産ステージアは、優れた動力性能を持つことが特徴であり、最高出力280馬力のRB25DETを頂点に、RB25DE(最高出力200馬力)、RB20DE(最高出力155馬力)という3種類の直列6気筒エンジンをラインナップしていました。
組み合わされるトランスミッションは、ステアリングのシフトスイッチやシフトレバーによってマニュアル感覚で操作可能なデュアルマチックM-ATxもしくはフルレンジ電子制御オートマチックのE-ATxとなります。
4WDモデルには、アテーサE-TSと呼ばれる電子制御トルクスプリット型のシステムが採用され、20対80から50対50まで無段階でトルクを配分することができます。
ユーティリティの面では、後席を6:4に分割して倒せるので、荷物の量や同乗者の数に応じて多彩なシートアレンジが可能となっています。
日産 ステージア 20G(1996年9月モデル)
ボディタイプ:ワゴン
乗員定員:5名
駆動方式:FR
ボディサイズ:4800×1755×1490mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1900×1425×1155mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)195/65R15 91S(後)195/65R15 91S
エンジンタイプ:RB20E型 水冷直列6気筒SOHC
排気量:1998cc
最高出力:130ps(96kW)/5600rpm
最大トルク:17.5kg・m(171.6N・m)/4400rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:10.0km/リットル
車両重量:1430kg
価格:2,270,000円
自動車税:年間39,500円 ※
※自動車税は2018年3月時点で参照したものとなります。
■初代 日産 ステージア WC34系の主なグレード・主なオプション・カラーバリエーション
・主なグレード
「20G」「25G」「25X」「25G FOUR」「25X FOUR」「RS FOUR」「RS FOUR V」。
・主なオプション
オートライトシステム、マルチパーティションネット、サイドシルプロテクター、運転席・助手席SRSサイドエアバッグシステム、カセット一体AM/FM電子チューナーラジオ(6スピーカー、CDオートチェンジャー対応機能付、120W)など。
・カラーバリエーション
グリーンパール、ダークブルーパール、エメラルドグリーンパール(M)、ソニックシルバー(M)、スーパークリアレッドII(スーパーファインハードコート)。
(発売時期・グレードにより異なります)
2代目 ステージア M35系(2001年~2007年)

グーネット編集チーム
2001年にフルモデルチェンジを行い、2代目へと進化したステージアは、V35型スカイラインで採用されたV6エンジン専用の新しいFRプラットフォーム「FMパッケージ」となりました。FRベースながらも広い室内空間と高い高速安定性を手に入れました。
搭載されたエンジンは全てVQと呼ばれるV型6気筒エンジンであり、ターボ仕様のVQ25DET(最高出力280馬力)、3LのVQ30DD(最高出力260馬力)、2.5LのVQ25DD(最高出力215馬力)の3種類がラインナップされていました。
組み合わされるトランスミッションは、マニュアルモード付フルレンジ電子制御の5速オートマチック(5M-ATx)と4速オートマチック(M-ATx)でした。
4WD機構は、従来のシンクロモード付アテーサE-TSを進化させたものであり、雪の上などでの発進時に威力を発揮するスノーシンクロモードが採用されました。
サスペンション形式を工夫することでラゲッジスペースの有効面積も広げられており、5名乗車時で500L(VDA方式)、後席を畳んだ状態でラゲッジ長が2155mm、容量が840L(VDA方式)まで拡大することができます。
狭いスペースでも荷物を出し入れできるようにガラスハッチのみの開閉が可能となっており、バックドアについても女性でも開け閉めがしやすいように樹脂製で電磁式オープナースイッチが備わります。
日産 ステージア250RS(2001年10月モデル)
ボディタイプ:ワゴン
乗員定員:5名
駆動方式:FR
ボディサイズ:4765×1760×1510mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1975×1470×1200mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)205/65R16 95S(後)205/65R16 95S
エンジンタイプ:VQ25DD(NEO Di) V型6気筒DOHC
排気量:2495cc
最高出力:215ps(158kW)/6400rpm
最大トルク:27.5kg・m(270N・m)/4400rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費:11.0km/リットル
車両重量:1550kg
価格:2,490,000円
自動車税:年間45,000円 ※
※自動車税は2018年3月時点で参照したものとなります。
■2代目 ステージア M35系の主なグレード・主なオプション・カラーバリエーション
・主なグレード
「250RS」「250RS V」「250RX」「250RS FOUR」「250RX FOUR」「250t RS FOUR V」「250t RX FOUR」「250t RS FOUR V ハイキャス」「AR-X FOUR」「300RX」。
・主なオプション
本革コンビシート(前席ヒーター付シート)、助手席パワーシート(スライド、リクライニング)、電動ガラスツインスライドサンルーフ(フロント:アウタースライド&チルト、リヤ:スライド&チルト)、ステージアスーパーサウンドシステム(インダッシュ6CD、カセット、AM/FM電子チューナーラジオ、120W、6スピーカー、CD/MDオートチェンジャー対応機能付)など。
・カラーバリエーション
スーパーブラック、ダークブルー(P)、ライトブルー(TM)、ダイヤモンドシルバー(M)、フレアレッド(PM)、ホワイトパール(3P)、シリカブレス(RPM)、スーパーブラック(スーパーファインハードコート)、ダークブルー(P)(スーパーファインハードコート)、ライトブルー(TM)(スーパーファインハードコート)、ダイヤモンドシルバー(M)(スーパーファインハードコート)、フレアレッド(PM)(スーパーファインハードコート)、ホワイトパール(3P)(スーパーファインハードコート)、シリカブレス(RPM)(スーパーファインハードコート)。
(発売時期・グレードにより異なります)
日産ステージアは、高い動力性能と広いラゲッジスペースを備えたワゴンとして、若者からファミリー層まで広く人気となったモデルです。
初代は角張ったフォルムの力強いデザインが特徴的で、日産の直列6気筒エンジン「NEOストレート6」の採用により、高い運動性能を誇ったモデルです。
2代目では、「フラットライド」コンセプトのもと、新開発された鍛造アルミ製マルチリンク式サスペンションによって、高い操縦安定性とともに使いやすいラゲッジスペースを備えていました。