車の歴史
更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.11.08

日産キューブの概要と歴史をまとめてみた

日産キューブの概要と歴史をまとめてみた

goo-net編集チーム

キューブは、マーチの流れをくむ5ナンバー登録のコンパクトカーとして1998年2月に発売された、日産ミニバン・ワンボックスタイプの乗用車です。
日産の代表的なコンパクトカー「マーチ」のプラットフォームとパワートレインをベースに、「ミニバンの四角い形と室内空間を乗用車に応用しよう」というコンセプトのもと開発されたのがキューブです。

発表当時、日産のコンパクトカーシリーズはマーチ、ティーダなど多くラインナップを抱えていましたが、車名の通り角張ったボクシーなデザイン、何よりハコ(CUBE)を2つくっつけたかのような斬新なスタイリング、コンパクトカーカテゴリーとして圧倒的な室内スペースを実現しているのが、キューブの最大の特徴であり、既存のコンパクトカーとの差別化を図っています。

特に扱いやすいボディサイズとヘッドクリアランスを十分に確保した広い室内空間、セダン感覚の軽快な走行性能などにより、幅広い層から高い支持を得ました。

キューブは生産開始から約10ヶ月で早くも生産累計台数が10万台を突破、2009年4月には生産累計100万台を突破するなど、現在までに2回のフルモデルチェンジを経て、好調なセールスを記録し続けています。

車名は、英語で立方体を意味する「CUBE(キューブ)」から命名されており、まさに他の車種には無い、独特のスタイリングを表し、日常の生活にマッチした親しみやすさを感じるコンパクトミニバン・ワンボックスタイプとして相応しいネーミングと言えるでしょう。

派生車として、3列目シートを備えた7名定員乗車となる「キューブキュービック」が発売されています。

キューブは1998年2月の発売以来、2度フルチェンジを行っています。
ここでは2代目、3代目モデルを紹介します。

2代目 キューブ Z11系(2002年~2008年)

2代目 キューブ Z11系(2002年~2008年)

goo-net編集チーム

キューブは2002年10月にフルモデルチェンジを行い2代目へ移行しました。
2代目となる新型「キューブ」は、自分の道具として自由に使えるハコという「Magical Box(マジカルボックス)」を開発コンセプトに掲げ、開発が進められました。

先代モデルのデザインを受け継ぎつつも「NEW CUBIC DESIGN」をテーマに、統一感・温かみを表現した直線とカーブを融合させた「カドを丸めたシカク」のデザインモチーフを採用したことで、まったく新しいルックスとなりました。
「Cube, My room.」のキャッチフレーズとともに発売当初より高い人気を博しました。

【エクステリア】
独創的な「左右非対称デザイン」を取り入れた特徴的なリヤエンドまで延びるルーフ形状、先代モデルに比べて全長を短くしながら、ホイールベースを70mm延長するなど、スペース効率を重視したパッケージングにより、クラストップレベルの最小回転半径を実現し、取り回し性・走行安定性・居住性も大きく向上しています。

【インテリア】
ヒップポイントが高く視界性に優れる「Superソファ」と呼ばれるソファ形状のシートは身体をしっかり包み込み、座り心地に優れる快適な掛け心地と最適なドライビングポジションを提供しています。
またリラックスをテーマにした3種類のインテリアカラーを用意し、自分の部屋でくつろいでいるような落ち着きのある空間を演出しています。

【パワートレイン・安全機能】
新搭載となるエンジン1.4L直列4気筒自然吸気エンジンは、1.3Lクラス並の低燃費性能と1クラス上の高出力&高トルクを発揮し、新開発の6速マニュアルモード付エクストロニックCVT-M6と相まって、スムーズな加速性能とレスポンスの良いキビキビとしたアクセルワークを手に入れています。

駆動方式はFFと走行状態に応じてスイッチ操作で後輪をモーターで駆動する「e・4WD」システムを搭載するフルタイム4WDモデルがベーシックグレードを除き設定されています。
また、ABS(アンチロックブレーキシステム)や運転席・助手席SRSエアバッグシステム、衝突時の乗員保護に効果を発揮する前席アクティブヘッドレストなど充実した安全装備を全車に標準採用し、高い安全性能を提供しています。

日産 キューブ(CUBE)BX(2002年10月販売モデル)

ボディタイプ:ミニバン・ワンボックス
乗車人員:5名
駆動方式:FF
ボディサイズ:3730×1670×1640mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1870×1340×1265mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)175/65R14 82S(後)175/65R14 82S
エンジンタイプ:CR14DE型 水冷直列4気筒DOHC
排気量:1386cc
最高出力:98ps(72kW)/5600rpm
最大トルク:14.0kg・m(137N・m)/3200rpm
10・15モード燃費:16.4km/リットル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
車両重量:1060kg
価格:1,198,000円
自動車税:年間34,500円 ※

※自動車税は2017年7月時点で参照したものとなります。

参考:
http://www.goo-net.com/catalog/NISSAN/CUBE/1507409/index.html

・主なグレード
「BX」「SX」「EX」「アジャクティブ」「14S」「14RS」「14S FOUR」「14RS FOUR」「15M」「15RX」など。

・主なオプション
175/60R15 81Hタイヤ&15インチアルミホイール(15×5.5JJ)、S-tuneサスペンションキット(NISMO)、S-tune ブレーキパッド(NISMO)、スポーツマフラー(NISMO)、電動ガラスサンルーフ(スライド・チルトアップ、挟み込み防止機構付)、スタイリッシュバージョン、インテリジェントエアコンシステム(ワンタッチクリーンスイッチ付)、運転席・助手席SRSサイドエアバッグシステム、バイキセノンヘッドランプ(ハイ/ロービーム、オートレベライザー付)、シンプルナビゲーションシステム(DVD方式)など。

・カラーバリエーション
アイボリーホワイト、ダイヤモンドシルバー、スーパーブラック、アイリッシュクリーム、ビターショコラ、トワイライトグレー、ダイヤモンドシルバー、ルミナスレッド、ソラブルー、ホワイトパールなど。
(発売時期・グレードにより異なります)

日産 キューブ Z11系の中古車一覧:
http://www.goo-net.com/usedcar/brand-NISSAN/car-CUBE/model-2-10152029/index.html

3代目 キューブ Z12系(2008年~)

3代目 キューブ Z12系(2008年~)

goo-net編集チーム

キューブは2008年11月にフルモデルチェンジを行い3代目へ移行しました。
3代目となる新型「キューブ」は、先代モデルからのキープコンセプトにより温かでリラックスできる「走る自分スタイル空間」を掲げ、身近なギアとして誕生しました。

「キューブ」らしい特徴的なリヤの非対称デザインはそのままに、より個性的で洗練されたスタイリングを採用し、改良型のBプラットフォームと相まって、広く使い勝手の良いスペースユーティリティと居住性を実現しました。

【エクステリア】
「安心、きびきびなグッドスタンスと愛着のわく“ヒューマニック”なデザイン」をデザインテーマに掲げ、よりシンプルで普遍的なデザインを推し進め、「キューブ」らしい四角くてコンパクトなボディや斜め後方の視界に配慮した大きく平面的なウインドウデザイン、そして最大の特徴である「キューブ」らしさを象徴する非対称バックドアなど、キューブの個性をブラッシュアップしました。

ウインドウ形状、ヘッドライト、フロントグリルをはじめ細部にわたりカドを丸めたデザインで統一され、親しみやすいファニーなボディデザインが、これまでのどのクルマにも似ていないオリジナリティを表現しています。

【インテリア】
開放感のあるジャグジーをイメージし、細部にわたりこだわったインテリアデザインが特徴です。ガラスルーフと明るく室内を優しく包むユニークな「SHOJI(障子)シェード」、クッションパッドの厚みを40mm増したクッション性に優れ身体を包み込むソファシート、視認性に優れ高級感のある高輝度「ファインビジョンメーター」を採用など、より一層居心地の良い快適空間を実現しました。

エクステリア同様に、空調パネル・スイッチパネル・インストルメントパネルなどカドを丸めたラウンド形状にこだわり、統一さえた柔らかく親しみやすい居心地の良い室内空間を演出しています。

【パワートレイン・安全機能など】
マーチ等に採用され定評のある1.5L直列4気筒自然吸気エンジンを採用し、新制御プログラムのアダプティブシフトコントロール(ASC)を追加したエクストロニックCVTとの組み合わせにより、日常走行からロングドライブまで優れた低燃費性能、爽快な走行性能の両立を実現しました。

また、ボディ剛性を高め、リヤサスペンションのキャンバー剛性を高めるなど、揺れの少ない快適な乗り心地としっかりした操縦安定性を提供しています。

また、運転席&助手席SRSエアバッグシステム、SRSカーテンエアバッグシステム、ブレーキアシストをはじめ、日産のコンパクトカーカテゴリーとしては初となる「VDC(ビークルダイナミクスコントロール)」をオプションとして用意する等、安全性能の向上が図られています。

日産 キューブ(NOTE)15S(2008年11月販売モデル)

ボディタイプ:ミニバン・ワンボックス
乗車人員:5名
駆動方式:FF
ボディサイズ:3890×1695×1650mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1950×1395×1275mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)175/65R15 84S(後)175/65R15 84S
エンジンタイプ:HR15DE型 水冷直列4気筒DOHC
排気量:1498cc
最高出力:109ps(80kW)/6000rpm
最大トルク:15.1kg・m(148N・m)/4400rpm
10モード/10・15モード燃費:19.2km/リットル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
車両重量:1170kg
価格:1,449,000円
自動車税:年間34,500円 ※

※自動車税は2017年7月時点で参照したものとなります。

参考:
http://www.goo-net.com/catalog/NISSAN/CUBE/10052144/index.html

・主なグレード
「15S」「15X」「15S FOUR」「15X Vセレクション」「15X FOUR」「15G」「15X FOUR Vセレクション」など。

・主なオプション
16インチアルミホイール(16×6J)(オーテックジャパン)、専用スポーツマフラー〈HKS製〉&専用バンパーフィニッシャー(オーテックジャパン)、スタイリッシュガラスルーフ(UVカット機能付プライバシーガラス)、SHOJIシェード&ロールブラインド(手動格納式)、キューブ エアロ アウター(フロントプロテクター、サイドシルプロテクター、リヤアンダープロテクター)、専用ルーフスポイラー(オーテックジャパン)、カーボンナンバープレートリム(NISMO)、VDC(ビークルダイナミクスコントロール)、バックビューモニター(カラー、車幅/距離/予想進路線表示機能付)、カーウイングスナビゲーションシステム(地デジ内蔵・HDD方式)など。

・カラーバリエーション
スーパーブラック、ビターショコラ、オーガニックオリーブ、トワイライトグレー、アッシュブルー、ダイヤモンドシルバー、ルミナスレッド、パシフィックブルー、ホワイトパール、クラフトダンボールなど。
(発売時期・グレードにより異なります)

日産 キューブ Z12系の中古車一覧:
http://www.goo-net.com/usedcar/brand-NISSAN/car-CUBE/model-3-10152029/index.html

キューブは日産の代表的なコンパクトカーとして1998年に登場以来、個性的なカドを丸めた背の高いボックススタイル、開放感溢れる快適な室内空間と高い実用性と燃費性能から、幅広いユーザーから高い支持を得る人気モデルです。

ユニークなスクエア形状のボディデザイン、アイドリングストップ機能を備え、優れた低燃費性能を発揮する1.5Lエンジン、必要に応じてスイッチ操作で4WD駆動へ切り替える電動4WD機構など、日常走行からオールランドに使える身近なコンパクトカーとして、キューブは今後も進化し続けることでしょう。

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グーネットマガジン編集部

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