車の歴史
更新日:2020.04.21 / 掲載日:2017.08.22

トヨタシエンタの概要と歴史をまとめてみた

トヨタシエンタの概要と歴史をまとめてみた

goo-net編集チーム

シエンタは、従来のミニバンとは一線を画す、5ナンバーサイズのコンパクトなボディに7名が乗車できる、オシャレなスタイルと実用性を兼ね備えた車種として2003年にデビューしました。

初代は「小粋でユースフルな7人乗り」をテーマに開発され、2+3+2の3列シートと両側スライドドアを備え、親しみやすいボディデザインと機能性、実用性の高さから注目を浴びました。

当初は国内専用車種としてスタートした後、香港、マカオ、インドネシア、マレーシアなどさまざまな国々でも発売されています。

初代からの安定した人気を引き継ぎ2015年7月に登場した2代目も発売からおよそ1ヵ月で、月間目標販売台数7,000台に対し、約4万9,000台(約7倍)を受注した人気モデルです。

車名の由来は、スペイン語の「Siete(7)」と英語の「Entertain(楽しませる)」の造語であり、文字通り楽しく7名ができる車として命名されました。

初代は2010年8月に一度生産が打ち切られたものの、11か月後の2011年5月に発売が再開された珍しい車種です。
その後、2015年7月まで販売され、2代目へバトンタッチされました。

初代 80系(2003年~2015年)

初代 80型(2003年~2015年)

goo-net編集チーム

初代 シエンタ 80系は「小粋でユースフルな7人乗り」をテーマに開発され、コンパクトな5ナンバーサイズのボディに3列シートを備える機能性の高い車種として誕生しました。

若いファミリー層をメインターゲットに丸めのヘッドライトと親しみやすいボディデザイン、バリエーション豊かなボディカラーと内装デザイン、コンパクトながら実用性の高いオシャレなミニバンとして好評を得たモデルです。

エンジンは新開発の1.5L 直列4気筒自然吸気エンジンを搭載し、FFとVフレックスフルタイム4WD(ビスカスカップリング)駆動方式のバリエーション展開です。

ユニークなのはFFモデルとVフレックスフルタイム4WDで、搭載するトランスミッション、エンジンスペック、リヤサスペンションを変えている点です。

チューニングを変えることで4WDモデルの重量増に対する燃費性能や走行性能を補い、FFモデルと遜色のない性能を実現しています。

また、取り回しの良いコンパクトなボディサイズながら、低床フラットフロアにより、広々とした室内空間を実現し、多彩なアレンジが可能な、リヤシートレイアウト(5:5分割可倒式セカンドシート、左右独立式サードシート)と、イージークローザー機能を備える両側スライドドア(助手席側パワースライドドア)により、利便性・乗降性の高さが特徴です。

初代シエンタは、7人乗り乗用車トップの燃費性能とキビキビした軽快な走行性能から、若い世代の方々を中心に高い支持を得るなど、2003年の登場から12年に亘り発売された長寿モデルでした。

ボディタイプ
コンパクトミニバン(日本国内仕様)

ボディサイズ
4100 – 4120×1695×1670mm – 1680mm(全長×全幅×全高)

室内サイズ
2515×1430×1310mm(室内長×室内幅×室内高)

エンジンタイプ
1NZ-FE型 1.5L 直列4気筒DOHC

排気量
1496cc

最高出力
110ps(81kW)/6000rpm(FFモデル)
105ps(77kW)/6000rpm(4WDモデル)

最大トルク
14.4kg・m(141N・m)/4400rpm(FFモデル)
14.1kg・m(138N・m)/4200rpm(4WDモデル)

10・15モード燃費
13.2km/L~19.2km/L

車両重量
1210~1330kg

価格帯
1,370,000円~2,040,172円(特別モデルを含む)

主なグレード
「X」「X Lパッケージ」「DICE」「DICE-G」「G」(特別モデルを除く)

主なオプション
アルミホイール&タイヤセット(185/60R15 84H+15×5.5JJ)、電動式チルト&スライドムーンルーフ、リヤスポイラー、ディスチャージヘッドランプ(マニュアルレベリング機能付)、音声ガイダンス機能付バックガイドモニター、SRSサイドエアバッグ(運転席・助手席)、G-BOOK対応DVDボイスナビゲーション付ワイドマルチAVステーションなど。

カラーバリエーション
ブラックマイカ、ホワイトパールクリスタルシャイン、ボルドーマイカメタリック、ライトブルーマイカメタリック、シルバーマイカメタリック、スーパーレッドV、ライトイエロー、ラベンダーマイカメタリック、アクアマイカメタリックなど。
(発売時期・グレードにより異なります)

トヨタ シエンタ 80系の中古車一覧:
https://www.goo-net.com/usedcar/brand-TOYOTA/car-SIENTA/model-1-10102058/

2代目 170系(2015年~)

2代目 170型(2015年~)

goo-net編集チーム

2代目 シエンタ 170系は、より広い年齢層の方々のさまざまなライフスタイルに応えるよう、「ユニバーサルでクールなトヨタ最小のミニバン」として2015年7月に登場しました。

「Active & Fun」をキーワードに、従来の四角いハコ型のミニバンの概念から、軽快なトレッキングシューズをイメージし、スポーティで機能的なコンパクトミニバンとして開発されました。

初代のユニークな特徴であった2+3+2の7名乗りのシートレイアウトに加えて、スライド&リクライニングが左右独立したセカンドシートを備える、6名乗りのバリエーションが追加されました。

また、中低速から力強いアシストによる、軽快な走りと経済性の高さが自慢の、ハイブリッドモデルもラインナップに加わりました。

初代のファニーで親しみやすいハコ型ボディデザインから大きく変貌を遂げ、フロントグリルに特徴のある躍動感のあるスタイリッシュなボディデザインが採用されました。

さらにヒップポイントが後席にいくほど高くする「シアターレイアウト」を採用する事で、シート幅を70mm拡大し広くなったサードシート、薄型燃料タンクにより、段差のない低床フロアと相まって高い実用性と居住性が特徴です。

プラットフォームはフロントにアクア用、リヤはウィッシュ用と共有化し低床化を実現しています。
搭載されるガソリンエンジンはFFとフルタイム4WDともに1.5Lながら、FFモデルではアイドリングストップ機能を搭載した新型エンジンへ置換されました。
フルタイム4WDは初代と同型のエンジンが搭載されています。

衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」
(衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ「PCS」、レーンディパーチャーアラート「LDA」、オートマチックハイビーム機能「AHB」)、先行車発進告知機能など、先進の安全性能がオプションで用意されています。

ボディタイプ
コンパクトミニバン(日本国内仕様、ハイブリッドモデルを除く)

ボディサイズ
4235×1695×1675-1695mm(全長×全幅×全高)

室内サイズ
2535×1470×1280mm(室内長×室内幅×室内高)

エンジンタイプ
2NR-FKE型 1.5L 直列4気筒DOHC (FFモデル)
1NZ-FE型 1.5L 直列4気筒DOHC (4WDモデル)

排気量
1496cc

最高出力
109ps(80kW)/6000rpm(FFモデル)
103ps(76kW)/6000rpm(4WDモデル)

最大トルク
13.9kg・m(136N・m)/4400rpm(FFモデル)
13.5kg・m(132N・m)/4400rpm(4WDモデル)

10・15モード燃費
15.4km/L~20.6km/L

車両重量
1310~1380kg

価格帯
1,689,709円~2,280,000円

主なグレード
「X」「X Vパッケージ」「G」

主なオプション
アルミホイール&タイヤセット(185/60R15 84H+15×5.5JJ)、衝突回避支援パッケージToyota Safety Sense C、先行車発進告知機能、SRSサイドエアバッグ(運転席・助手席)、スーパーUVカット&シートヒーターパッケージ、ナビレディパッケージ(バックカメラ、ステアリングスイッチ)、スマートエントリーパッケージ(スマートエントリー、盗難防止システム)、LEDランプパッケージ(Bi-Beam LEDヘッドランプ、フロントフォグランプ、リヤコンビネーションランプ、コンライト)、T-Connectナビなど。

カラーバリエーション
ブラックマイカ、ホワイトパールクリスタルシャイン、エアーイエロー、グリーンマイカメタリック、シルバーメタリック、レッドマイカメタリック、ブルーメタリック、ヴィンテージブラウンパール、スーパーホワイトIIなど。
(発売時期・グレードにより異なります)

トヨタ シエンタ 170系の中古車一覧:
https://www.goo-net.com/usedcar/brand-TOYOTA/car-SIENTA/model-2-10102058/


コンパクトな5ナンバーサイズのミニバンながら3列シート、7名乗車にこだわり、親しみやすいボディデザインと実用性・燃費性能の高さから、約12年に亘り人気を誇った初代シエンタです。

2015年に2代目へフルモデルチェンジした後も、1ヵ月で月間目標販売台数の約7倍の台数を受注するなど高い支持を得る人気モデルです。

2代目は初代とボディデザインも一新され、より幅広い年齢層をターゲットとし、ハイブリッドモデルを投入したことも好調の要因と言えるでしょう。

今後も車名の由来通り、7名が楽しく移動できる車作りを目指して進化し続けることでしょう。


トヨタ シエンタの中古車一覧:
https://www.goo-net.com/usedcar/brand-TOYOTA/car-SIENTA/

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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