車の歴史
更新日:2020.04.21 / 掲載日:2017.08.06

トヨタアルファードの概要と歴史をまとめてみた

トヨタアルファードの概要と歴史をまとめてみた

goo-net編集チーム

アルファードは、先代にあたる「グランビアハイエースシリーズの「グランドハイエース」の後継モデルとして、2002年にデビューしました。

当初は国内専用車種としてスタートした後、現在は台湾、香港、中国、マレーシア、ロシア、中近東などの国々でも発売されています。

2002年5月に発売されてから、わずか10日間強で、月間目標販売台数4,000台を大きく上回る12,000台の受注台数を記録するなど、発売当時から最上級ミニバンとして人気のある車です。

車名は、ギリシャ語の「alpha」に由来し、「星座の中で最も明るい星」を意味する造語です。
競争の激しい同クラスの中でも、文字通り、最も光り輝くベンチマークとなる高級ミニバンを目指す、車格にマッチしたネーミングです。

派生車種にはアルファードハイブリッド、兄弟車にはヴェルファイア(取扱ディーラー違い)がラインナップされています。

初代 ANH1#W/MNH1#W/ATH10W型(2002年~2008年)

初代 ANH1#W/MNH1#W/ATH10W型(2002年~2008年)

goo-net編集チーム

トヨタのフラッグシップミニバンとして2002年に登場。
「グランビア」「グランドハイエース」の後継モデルとして、
フラッグシップミニバンを目指し投入されました。

初代は販売系列の違いによりアルファードV(ネッツトヨタ店)、アルファードG(トヨペット店)とグリルの意匠デザインとネーミングを変えて販売されました。

日本の和の豪華さを追求し、「ダイナミック&ホスピタリティ」をコンセプトに開発され、堂々とした高級感溢れるボディデザインと、伸びやかで居住性の高い室内空間を実現しました。

エンジンは3.0L V型6気筒エンジン、2.4L 直列4気筒型エンジンの2機種をベースに、FF駆動、ビスカスカップリング式フルタイム4WD駆動のバリエーションから、ラインナップが構成されます。

また、エアロバンパーを備えるスポーティバージョン「AS」「MS」、3列目シートを取り払い、本革2列シートの豪華仕様の、「ロイヤルラウンジ」がラインナップされます。

両側スライドドアを備えた豪華で広々とした室内空間、余裕のある走り、最新の安全性能、堂々とした佇まいなど、その後のフラッグシップミニバンのベンチマークとして受け継がれています。

ボディタイプ
5ミニバン(日本国内仕様、ハイブリッドを除く)

ボディサイズ
4800 – 4865×1805 – 1830×1935mm(全長×全幅×全高)

室内サイズ
3085×1585×1355 – 1390mm(室内長×室内幅×室内高)

エンジンタイプ
2AZ-FE型 2.4L 直列4気筒DOHC
1MZ-FE型 3.0L V型6気筒DOHC

排気量
2362cc(2AZ-FE型)
2994cc(1MZ-FE型)

最高出力
159ps(117kW)/5600rpm(2AZ-FE型)
220ps(162kW)/5800rpm(1MZ-FE型)

最大トルク
22.4kg・m(220N・m)/4000rpm(2AZ-FE型)
31.0kg・m(304N・m)/4400rpm(1MZ-FE型)

10・15モード燃費
8.6km/L~9.7km/L

車両重量
1770~2020kg

価格帯
2,650,000円~4,578,000円(特別モデルを含む)

主なグレード
「AX」「AS」「MX」「MS」「MZ」「MZ Gエディション」(特別モデルを除く)

主なオプション
ナビゲーション、パワーバックドア、ツインムーンルーフ、シアターサウンドシステムなど。

カラーバリエーション
ブラックマイカ、ダークブルーマイカ、シルバーメタリック、ホワイトパールクリスタルシャイン、ゴールドメタリック、ブラキッシュレッドマイカなど。
(発売時期・グレードにより異なります)

トヨタ アルファード 10系の中古車一覧:
http://www.goo-net.com/usedcar/brand-TOYOTA/car-ALPHARD/model-1-10102050/index.html

2代目 ANH2#W/GGH2#W/ATH20W型(2008年~2015年)

2代目 ANH2#W/GGH2#W/ATH20W型(2008年~2015年)

goo-net編集チーム

2代目 アルファード 20系の車名は従来のアルファードGからGが取れ「アルファード」となり、トヨペット店専売モデルとなりました。
同時にアルファードVはヴェルファイアとなり、ネッツトヨタ店専売モデルへと枝分かれしました。

「上品」「洗練」を具現化したボディデザインは、初代よりもよりダイナミックなフォルムが強調され、大きな横長のメッキグリルを持ち、繊細でクオリティの高さを感じるプレステージ性の高さが窺えるデザインが特徴です。

2.4L 直列4気筒型エンジンは、初代からのキャリーオーバーながら若干パワーアップが図られながらも、約20%の燃費向上と、7速シーケンシャルシフト付きのSuperCVT-iを採用することで、より積極的なアクティブな走りが可能となりました。

従来の3.0Lエンジンは排気量がアップし280psの3.5L V型6気筒エンジンへ変更され、6速SuperECTと相まって、より静かで伸びやかな余裕の走りを可能にしました。
シャシはエスティマとプラットフォームを共有にしながら、エスティマの上位モデルに位置します。

7名乗りの2列目シートは独立したオットマン付きキャプテンシートが採用され、豪華で居住性の高さをブラッシュアップしています。

中でも350G Lパッケージと350G Cパッケージに採用されるエグゼクティブセカンドシートは、パワーリクライニング機能&オットマンを備え、より快適で高い満足感の得られるパッケージです。

2012年9月には約30mm車高を落とした専用サスペンション、ボディ剛性を高め、専用バンパー、アルカンターラシートを備えるスポーティグレード「G’s」、プレミアム本革シート、ラグジュアリーセカンドシートアームレストなど、豪華な仕様が特徴の「プレミアムシートパッケージ」が追加されました。

当初の月間販売台数3,000台を大きく上回る初期オーダーを抱えるなど、高い人気を誇った2代目モデルは6年半販売されました。

ボディタイプ
5ミニバン(日本国内仕様、ハイブリッドを除く)

ボディサイズ
4850 – 4935×1830 – 1840×1870 -1915mm(全長×全幅×全高)

室内サイズ
3160×1585 – 1590×1390 – 1400mm(室内長×室内幅×室内高)

エンジンタイプ
2AZ-FE型 2.4L 直列4気筒DOHC
2GR-FE型 3.5L V型6気筒DOHC

排気量
2362cc(2AZ-FE型)
3456cc(2GR-FE型)

最高出力
170ps(125kW)/6000rpm(2AZ-FE型)
280ps(206kW)/6200rpm(2GR-FE型)

最大トルク
22.8kg・m(224N・m)/4000rpm(2AZ-FE型)
35.1kg・m(344N・m)/4700rpm(2GR-FE型)

10・15モード燃費
8.9km/L~11.6km/L

車両重量
1850~2190kg

価格帯
3,000,000円~5,233,371円(特別モデルを含む)

主なグレード
「240X」「350/240S」「350/240S Cパッケージ」
「350/240G」「350/240G Lパッケージ」(特別モデルを除く)

主なオプション
インテリジェントパーキングアシスト、プリクラッシュセーフティシステム、
デュアルパワースライドドア、パノラミックビューモニター、
ツインムーンルーフ、リアシートエンターテイメントシステムなど。

カラーバリエーション
ブラック、ダークブルーマイカ、シルバーメタリック、ホワイトパールクリスタルシャイン、
ベージュメタリック、ゴールドパールクリスタルシャインなど。
(発売時期・グレードにより異なります)

トヨタ アルファード 20系の中古車一覧:
http://www.goo-net.com/usedcar/brand-TOYOTA/car-ALPHARD/model-2-10102070/index.html

3代目 AGH3#W/GGH3#W/AYH30W型(2015年~)

3代目 AGH3#W/GGH3#W/AYH30W型(2015年~)

goo-net編集チーム

3代目 アルファード 30系の開発コンセプトは「新しい大空間高級サルーンの先駆車を創造」であり、ミニバンの枠にはまらない高級車としての、揺るぎないポジショニングを確立するために開発されたモデルです。

メッキを多用した大型フロントグリル、抑揚のあるボディサイドフォルムなど、「豪華・勇壮」を具現化した迫力のあるボディデザインが特徴です。

後席までスライドする助手席スーパーロングスライドシートや、アシストグリップの大きさにまでこだわった、従来のモデル以上にホスピタリティを意識したパッケージデザインは、心地よいおもてなしと実用性を兼ね備えた高級車として投入されました。

新開発の高効率2.5Lエンジンは、アイドリングストップ機能(オプション設定)と相まって、JC08モード走行燃費12.8km/L(約10%弱の燃費向上)を実現しました。

3代目ではプラットフォームが見直しされ、ホイールベースが50mm延長され3000mmとなり、ダブルウィッシュボーンリアサスペンションを採用することで、低床フラットフロア、広い室内空間を実現し、高級車としてのどっしりとした重厚感ある乗り心地と操縦安定性を両立しました。

駆動方式は従来通り、FFとフルタイム4WDが用意されています。

また、切り返し機能も搭載した先進の駐車支援システムである、インテリジェントパーキングアシスト2や、上空から車両を見下ろしたようなつなぎ目のない映像を表示し、低速時の運転をアシストする、パノラミックビューモニターなど世界初の先進装備を採用しています。

2.5L Sと3.5L SAのラインナップは、エアロバンパー、エアロサイドマッドガードと、18インチアルミホイールを装備し、走行安定性を高めたモデルです。

また、3.5Lエグゼクティブラウンジはしっとりした質感のセミアニリン本革シート、プリクラッシュセーフティシステム、インテリジェントクリアランスソナー(8センサー)、リアシートエンターテイメントシステムなどを装備した、まさに3代目のコンセプトである高級車としての至り尽くせりの、豪華装備と先進の予防安全技術を装備しています。

3代目となり、細部がブラッシュアップされ車両価格が上昇したにも関わらず、2015年1月から6月までに2.2万台(ヴェルファイアを除く)販売するなど、ますます高級ミニバンのフラッグシップとして揺るぎない地位を築いているモデルです。

ボディタイプ
5ミニバン(日本国内仕様、ハイブリッドを除く)

ボディサイズ
4915 – 4935×1850×1880 -1950mm(全長×全幅×全高)

室内サイズ
3210×1585 – 1590×1390 – 1400mm(室内長×室内幅×室内高)

エンジンタイプ
2AR-FE型 2.5L 直列4気筒DOHC
2GR-FE型 3.5L V型6気筒DOHC

排気量
2493cc(2AZ-FE型)
3456cc(2GR-FE型)

最高出力
182ps(134kW)/6000rpm(2AR -FE型)
280ps(206kW)/6200rpm(2GR-FE型)

最大トルク
24.0kg・m(235N・m)/4100rpm(2AR -FE型)
35.1kg・m(344N・m)/4700rpm(2GR-FE型)

JC08モード燃費
8.9km/L~12.4km/L

車両重量
1920~2220kg

価格帯
3,197,782円~6,716,618円(特別モデルを含む)

主なグレード
「X」「S」S Aパッケージ」「S Cパッケージ」「G」「SA」「エグゼクティブラウンジ」
(特別モデルを除く)

主なオプション
インテリジェントパーキングアシスト2、アイドリングストップ機能、
デュアルパワースライドドア(XおよびS)、パノラミックビューモニター、
ツインムーンルーフ、リアシートエンターテイメントシステム、レーダークルーズコントロールなど。

カラーバリエーション
ブラック、グレイッシュブルーマイカメタリック、シルバーメタリック、
スパークリングブラックパールクリスタルシャイン、グレーメタリック、
ラグジュアリーホワイトパールクリスタルシャインガラスフレークなど。
(発売時期・グレードにより異なります)

トヨタ アルファード 30系の中古車一覧:
http://www.goo-net.com/usedcar/brand-TOYOTA/car-ALPHARD/model-3-10102070/index.html


競合車のミニバンの中でも、高級ミニバンとして確固たるポジショニングを築き、高い人気を誇るアルファードです。

3代目ではミニバンの枠を超えて、「新しい大空間高級サルーンの先駆車を創造」をコンセプトに開発されました。

高級で広い室内空間、快適な居住性と乗り心地、先進の安全装備など、今後もトヨタのフラッグシップモデルとしてますます進化していくことでしょう。


トヨタ アルファードの中古車一覧:
http://www.goo-net.com/usedcar/brand-TOYOTA/car-ALPHARD/index.html

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グーネットマガジン編集部

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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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