中古車購入チェックポイント
更新日:2022.03.09 / 掲載日:2022.03.01
中古車を買うならどんなお店でどんな方法がいい?販売店などの特徴を説明!
中古車を買うなら、ディーラーか中古車販売店を利用するのが一般的です。しかし、インターネットの発展により今はオークションやフリマサイトを使った個人間売買という選択肢もあります。
中古車が欲しいという場合、どれを利用するのが一番適しているのでしょう。それぞれのメリットとデメリットを詳しく解説していきます。
中古車を購入する時の注意点も踏まえながら、自分に合った購入方法を探してみてください。

中古車を購入する場合、どのようなお店で、あるいはどのようなルートで購入するかをまず検討することになります。ディーラーや中古車販売店を利用する方が大多数ですが、個人間売買で中古車を入手することも可能です。
ディーラーの場合は、取り扱う中古車も高品質・高価格です。
中古車販売店の場合は、取扱車種・メーカーが千差万別で価格もピンキリという点が特徴的です。
個人間売買の場合は、手軽でコストが抑えられる反面、手続きなどが面倒になりがちなので代行業者に依頼するという選択肢もあります。
それぞれの購入方法の主なメリットとデメリットについて説明していきましょう。

新車と違い、中古車は車の状態を自分の目でチェックすることが大切です。購入した後で故障や傷、凹みが見つかっても修理費用は別途かかってしまうこともあるので、必ず購入前に確認しましょう。
特に注意を要するのが相場より安い価格の中古車で、保証がついていない場合です。基本的にこうした中古車は故障のリスクが高いので避けたほうが無難ですが、長期の保証オプションを用意している販売店もあります。
また、車検の時期にも気を付けなければなりません。新車は購入後3年間は車検を受ける必要がないのに対し、中古車は遅くとも2年後には車検の時期がやってきます。
その他にも、ローンを組む場合は新車に比べて金利が高くなりやすいので要注意です。
お店で買うなら「ディーラー」や「中古車販売店」が利用可能です。それ以外では「オークションや個人間売買」などの方法があります。
それぞれのメリットとデメリットを踏まえて利用することが大切です。

まずは、ディーラーで中古車を購入する場合のメリットを説明します。
ディーラーの最大の特徴は、特定の自動車メーカーがバックについていることです。そのため、中古車と言えどもその品質や保証内容の信頼度は高いと言えるでしょう。
また、アフターサービスの良さも際立っており、点検やメンテナンスの時期が近くなればこまめに連絡をくれます。整備などが必要になった場合も専門知識を活かして純正部品による修理を行うので安心です。
ディーラーはメーカー独自の品質基準を満たした中古車しか販売していないのに加え、管理している中古車も基本的に純正部品を用いたメンテナンスを行っています。
中古車販売店の中古車は、前の持ち主の使用状況を詳しく把握するのが難しいことが多いですが、ディーラーは自社ブランドの中古車をメインに展開しているのに加え、自分のところで下取りした車を販売するので車の素性もしっかり把握しているでしょう。
また、「保証面も充実」しています。ディーラーの中古車は数年の保証がついていることが多く、もしも購入後に故障が起きても保証の範囲内で無償修理してもらえます。
さらに、ディーラーは全国規模で整備工場を所有しているので、どの地域で故障しても保証修理を受けることが可能です。
中古車とはいえ、もともと整備も施されているので、常に高水準なコンディションを維持することができます。
中古車販売店の場合は購入後にこまめに連絡をくれるとは限りません。ディーラーの場合は車検や定期点検の時期に案内通知をハガキなどで出してくれますし、車の状態も積極的に確認してくれます。
また、「専門技術を活かした整備」も魅力です。例えばプリウスの中古車で特有の電気系統の故障が発生した場合、トヨタのディーラーに依頼すれば的確な修理・整備を行ってくれるでしょう。こうした専門知識や技術はディーラーならではのものと言えます。
中古車は、購入した後で自力での点検・メンテナンスが必要ですが、ユーザーが気付かないレベルの異常もディーラーなら見抜くことができるでしょう。
また、中古車販売店で購入できる中古車は多くの場合、保証がついていなかったり保証期間や対象範囲が狭かったりします。その点ディーラーなら、購入時点で幅広い保証内容をつけてくれます。
価格が高いのは、ディーラーは本当は中古車ではなく新車販売をメインとしていることが理由です。中古車の下取りや販売は、新車を多く売るための手立ての一環として行われているので、中古車を積極的に値下げして売るのが目的ではありません。取扱車種・メーカーの少なさとあわせて、以下で詳しく説明します。
中古品とはいえ、ディーラーは特定メーカーのブランドを背負って販売しているので、品物の質を一定以上に保つためにコストをかけているのが大きな理由です。
また、中古車があまりに安く手に入ると、ディーラーが本来扱っている新車が売れにくくなります。このことから、ディーラーとしては中古車価格はある程度の水準でとどめておきたい思惑もあるのです。
また、そもそもメーカー独自の希望販売価格があるので値引きをしにくいところもあります。
しかし、これらの点は高品質の中古車を求めるユーザーにとっては必ずしもデメリットとは言えない部分でしょう。
ディーラーは特定自動車メーカーの商品がほとんどなので、様々なメーカーの車を比較検討したい方にとっては物足りないかもしれません。
ディーラーで下取りするのも多くは自社ブランドのリピーターの車ですし、認定中古車として販売されるものも基本的には自社ブランド品です。
特定メーカーの車に関するディーラーの専門性の高さはズバ抜けていますが、それは選択肢の少なさと裏表だと言えます。
見方を変えれば、購入したいメーカーが最初から決まっている人にとっては大きなメリットとも言えます。

中古車販売店で中古車を購入することの大きなメリットは2つあります。それは価格が安いことと取り扱う車種・メーカーの種類が豊富なことです。
いずれも、ディーラーのように特定メーカーの意向に沿う必要がないことが大きな理由です。
中古車販売店は、販売する車種・メーカーも価格設定も自由に決められるので、競合する店舗と差別化を図るために独自色を出していくこともできます。以下では、こうした特色を詳しく説明していきます。
中古車販売店は仕入れのラインナップを工夫し、店頭在庫の回転率をアップさせるなどして販売価格を抑えています。
ディーラーのように長期の在庫になることをあまり気にすることなく、自由に価格設定できるのは何よりの強みと言えます。
また、特定の車種に詳しい専門店や軽自動車から高級車まで多種多様なラインナップを前面に押し出しているお店もあります。ディーラーとは違ったところで専門性を発揮することで、多店と差別化を図っています。
また、大手の販売店であればホームページなどで中古車の在庫を検索することが可能です。外観、内装、走行距離、年式などの条件に合わせて探していけるので、種類が多いからといって混乱することもありません。
まず、品物が中古車なだけに車のコンディションはばらばらです。また、ディーラーのようにメーカーの後ろ盾もないので、品質や保証内容はお店により異なります。
さらに、中古車販売店の場合は、表示されている価格が適正なものなのか素人には分かりにくいという点です。よって価格について気になる点があれば、全て自分で確認しなければなりません。
大手の中古車販売店の場合はチェック体制も整備されていますが、規模の小さいお店はデメリットになるでしょう。品質の良くない中古車を購入してしまう可能性もあるので、買う前にコンディションを確認することが大切です。
しかし、中古車の完璧な状態チェックを一般のユーザーに求めるのは無理でしょう。そうなると、故障しても無料で修理してもらえる保証の内容が問題になりますが、これもディーラーと比べて充実度が高いとは言えません。保証の効く範囲が特定のパーツに限られていたり、保証期間が短かったりします。
中古車は新車と違って定価がなく、走行距離・年式・コンディション・パーツの状態などの要素で価格が大きく変わります。
価格が極端に高い・安いと感じたら、その理由を逐一確認しなければなりません。事前にどのような条件下だと中古車の価格が変動するのか、そのポイントも予備知識として覚えておいたほうがいいでしょう。
最近は中古車検索サイトなどを調べると、車種や年式に応じた平均価格や相場を誰でも確認できます。そのため、販売店側が相場から大きく逸脱した価格設定をするようなケースはほとんどありません。

中古車の購入方法として、個人間売買という選択肢もあります。
家族や身近な友人知人から譲ってもらうのであれば、堅苦しい売買契約は必要ありませんし、運搬などの手間が省けることも多いでしょう。
また、インターネットの普及により、最近はネットオークションやフリマサイトを活用して中古車を購入することも可能になっています。いずれも、24時間いつでも自分の好きなタイミングで好みの車を探し、取引きできる点が魅力です。
例えば、友人、知人、家族同士であれば、話を進めるのも気軽ですし品質面も信頼できて金銭面での交渉もしやすいでしょう。
また、24時間・365日いつでも検索や売買取引が可能なネットオークションやフリマサイトも利用価値があります。自分の好きなタイミングで取引きが行える上に、各種手続きで業者のところへ足を運ぶ必要もありません。
店舗や業者を利用して売買取引を行うと、どうしても人件費や手数料の分だけ割高になります。しかし、個人間売買なら余計な費用は発生せず、割引交渉も自由にできます。
個人間売買では消費税のことを考慮する必要がないのも、大きなメリットです。売り手側も中古車の相場とは無関係に値段を設定することができるので、よりお得な取引きが可能になります。
金銭上のトラブルが起きる可能性や各種手続きにかかる手間・労力をあらかじめ考慮しておきましょう。
特にアマチュア同士の売買取引は製品の不良やクレームなどのトラブルも起きやすく、あらゆる事態を想定する気持ちで臨む必要があります。
また、慣れていない方だと車の譲渡に伴う手続きなどが雑になりがちです。ただの書類不備などで二度手間になるくらいならいいのですが、致命的なミスで訴訟沙汰になる可能性もあるので、心してかかりましょう。
所有者変更に伴う名義変更、車庫証明書の発行、保険加入の手続きなどを個人間売買の場合は全て自力で行うことになります。
これらは全て手続き場所が異なっている上に、日にちや曜日によっては対応してくれないこともあるので気を付けましょう。
その点、ディーラーや販売店を利用していれば、手数料はかかるもののほぼ全ての手続きを任せることができます。

個人間売買において考えられるリスクやデメリットを最小限にしたいなら、手続きを代行業者に任せるのも有効な手段です。
業者が仲介に入って手続きなどを代行してくれるので、トラブルやコスト面も安心です。
個人同士の取引きでは金銭のやり取りや書類上の手続きの中でトラブルが発生しやすいですが、代行業者に間に入ってもらうことでこうしたリスクを防げます。
慣れない人が車の売買手続きを行う場合、ミスが起こる可能性は否定できません。例えば、書類の不備があれば二度手間になります。そこで代行業者に依頼すれば、適切に手続きを行ってくれるでしょう。
そのため、個人間売買で代行業者を依頼する場合は、車両本体の価格が高額であればあるほどメリットが大きいと言えるでしょう。
また、手数料の中で最も金額が大きいのが車庫証明の取得手続きです。この手続きだけでも自分で行うことができれば、さらに節約できます。
しかし、これは代行業に限った金額ではなく、ディーラーや販売店を利用する場合と変わりません。それらのお店で購入する中古車は表示価格に諸経費として10万円ほどプラスされますが、そこから税金や自賠責保険といった法定費用を引いた残りの約5万円分が、販売店側に支払う諸経費となるからです。
中古車が欲しいという場合、どれを利用するのが一番適しているのでしょう。それぞれのメリットとデメリットを詳しく解説していきます。
中古車を購入する時の注意点も踏まえながら、自分に合った購入方法を探してみてください。
この記事の目次
中古車を買うならどんなお店がいい?どんなルートがいい?

ディーラーの場合は、取り扱う中古車も高品質・高価格です。
中古車販売店の場合は、取扱車種・メーカーが千差万別で価格もピンキリという点が特徴的です。
個人間売買の場合は、手軽でコストが抑えられる反面、手続きなどが面倒になりがちなので代行業者に依頼するという選択肢もあります。
それぞれの購入方法の主なメリットとデメリットについて説明していきましょう。
中古車を購入する時の注意点

特に注意を要するのが相場より安い価格の中古車で、保証がついていない場合です。基本的にこうした中古車は故障のリスクが高いので避けたほうが無難ですが、長期の保証オプションを用意している販売店もあります。
また、車検の時期にも気を付けなければなりません。新車は購入後3年間は車検を受ける必要がないのに対し、中古車は遅くとも2年後には車検の時期がやってきます。
その他にも、ローンを組む場合は新車に比べて金利が高くなりやすいので要注意です。
主な中古車購入ルートは3つ
中古車の購入方法は3つあります。お店で買うなら「ディーラー」や「中古車販売店」が利用可能です。それ以外では「オークションや個人間売買」などの方法があります。
それぞれのメリットとデメリットを踏まえて利用することが大切です。
ディーラーで購入するメリット

ディーラーの最大の特徴は、特定の自動車メーカーがバックについていることです。そのため、中古車と言えどもその品質や保証内容の信頼度は高いと言えるでしょう。
また、アフターサービスの良さも際立っており、点検やメンテナンスの時期が近くなればこまめに連絡をくれます。整備などが必要になった場合も専門知識を活かして純正部品による修理を行うので安心です。
品質・保証内容がいい
ディーラーで車を購入することのメリットは「品質や保証内容の良さ」にあります。ディーラーはメーカー独自の品質基準を満たした中古車しか販売していないのに加え、管理している中古車も基本的に純正部品を用いたメンテナンスを行っています。
中古車販売店の中古車は、前の持ち主の使用状況を詳しく把握するのが難しいことが多いですが、ディーラーは自社ブランドの中古車をメインに展開しているのに加え、自分のところで下取りした車を販売するので車の素性もしっかり把握しているでしょう。
また、「保証面も充実」しています。ディーラーの中古車は数年の保証がついていることが多く、もしも購入後に故障が起きても保証の範囲内で無償修理してもらえます。
さらに、ディーラーは全国規模で整備工場を所有しているので、どの地域で故障しても保証修理を受けることが可能です。
中古車とはいえ、もともと整備も施されているので、常に高水準なコンディションを維持することができます。
アフターサービスがいい
「質の高いアフターサービスを受けられる」点も、ディーラーで中古車を購入する場合のメリットの一つです。中古車販売店の場合は購入後にこまめに連絡をくれるとは限りません。ディーラーの場合は車検や定期点検の時期に案内通知をハガキなどで出してくれますし、車の状態も積極的に確認してくれます。
また、「専門技術を活かした整備」も魅力です。例えばプリウスの中古車で特有の電気系統の故障が発生した場合、トヨタのディーラーに依頼すれば的確な修理・整備を行ってくれるでしょう。こうした専門知識や技術はディーラーならではのものと言えます。
中古車は、購入した後で自力での点検・メンテナンスが必要ですが、ユーザーが気付かないレベルの異常もディーラーなら見抜くことができるでしょう。
また、中古車販売店で購入できる中古車は多くの場合、保証がついていなかったり保証期間や対象範囲が狭かったりします。その点ディーラーなら、購入時点で幅広い保証内容をつけてくれます。
ディーラーで購入するデメリット
ディーラーで中古車を購入する場合、価格の高さ、取り扱う車種・メーカーが少ないという点は大きなデメリットと言えます。価格が高いのは、ディーラーは本当は中古車ではなく新車販売をメインとしていることが理由です。中古車の下取りや販売は、新車を多く売るための手立ての一環として行われているので、中古車を積極的に値下げして売るのが目的ではありません。取扱車種・メーカーの少なさとあわせて、以下で詳しく説明します。
価格が高い
ディーラーで中古車を購入することのデメリットとして、価格の高さが挙げられます。中古品とはいえ、ディーラーは特定メーカーのブランドを背負って販売しているので、品物の質を一定以上に保つためにコストをかけているのが大きな理由です。
また、中古車があまりに安く手に入ると、ディーラーが本来扱っている新車が売れにくくなります。このことから、ディーラーとしては中古車価格はある程度の水準でとどめておきたい思惑もあるのです。
また、そもそもメーカー独自の希望販売価格があるので値引きをしにくいところもあります。
しかし、これらの点は高品質の中古車を求めるユーザーにとっては必ずしもデメリットとは言えない部分でしょう。
取り扱う車種が少ない
ディーラー中古車のもう一つの大きなデメリットは、選択肢の少なさです。ディーラーは特定自動車メーカーの商品がほとんどなので、様々なメーカーの車を比較検討したい方にとっては物足りないかもしれません。
ディーラーで下取りするのも多くは自社ブランドのリピーターの車ですし、認定中古車として販売されるものも基本的には自社ブランド品です。
特定メーカーの車に関するディーラーの専門性の高さはズバ抜けていますが、それは選択肢の少なさと裏表だと言えます。
見方を変えれば、購入したいメーカーが最初から決まっている人にとっては大きなメリットとも言えます。
中古車販売店で購入するメリット

いずれも、ディーラーのように特定メーカーの意向に沿う必要がないことが大きな理由です。
中古車販売店は、販売する車種・メーカーも価格設定も自由に決められるので、競合する店舗と差別化を図るために独自色を出していくこともできます。以下では、こうした特色を詳しく説明していきます。
価格が安い
そもそも新車ではなく、あえて中古車を購入することの最大のメリットは「価格の安さ」にあります。そして、中古車販売店ならディーラーの中古車よりもはるかに低価格で入手できることが多いです。中古車販売店は仕入れのラインナップを工夫し、店頭在庫の回転率をアップさせるなどして販売価格を抑えています。
ディーラーのように長期の在庫になることをあまり気にすることなく、自由に価格設定できるのは何よりの強みと言えます。
取り扱うメーカーと車種の範囲が広い
中古車販売店で中古車を購入するもう一つの大きなメリットは、幅広いメーカーや車種の中から中古車を探すことができる点です。店側にとってはこれも大きな強みで、規模が大きければ大きいほど品揃えも豊富でしょう。また、特定の車種に詳しい専門店や軽自動車から高級車まで多種多様なラインナップを前面に押し出しているお店もあります。ディーラーとは違ったところで専門性を発揮することで、多店と差別化を図っています。
また、大手の販売店であればホームページなどで中古車の在庫を検索することが可能です。外観、内装、走行距離、年式などの条件に合わせて探していけるので、種類が多いからといって混乱することもありません。
中古車販売店で購入するデメリット
中古車販売店で購入する場合のデメリットも存在します。まず、品物が中古車なだけに車のコンディションはばらばらです。また、ディーラーのようにメーカーの後ろ盾もないので、品質や保証内容はお店により異なります。
さらに、中古車販売店の場合は、表示されている価格が適正なものなのか素人には分かりにくいという点です。よって価格について気になる点があれば、全て自分で確認しなければなりません。
車の状態や保証内容はまちまち
中古車販売店で販売されている中古車は、一台一台コンディションにばらつきがあります。大手の中古車販売店の場合はチェック体制も整備されていますが、規模の小さいお店はデメリットになるでしょう。品質の良くない中古車を購入してしまう可能性もあるので、買う前にコンディションを確認することが大切です。
しかし、中古車の完璧な状態チェックを一般のユーザーに求めるのは無理でしょう。そうなると、故障しても無料で修理してもらえる保証の内容が問題になりますが、これもディーラーと比べて充実度が高いとは言えません。保証の効く範囲が特定のパーツに限られていたり、保証期間が短かったりします。
価格が適正なものか分かりにくい
中古車販売店の場合、一台一台の中古車の販売価格が適正なものかどうか判断しにくいのも難点です。中古車は新車と違って定価がなく、走行距離・年式・コンディション・パーツの状態などの要素で価格が大きく変わります。
価格が極端に高い・安いと感じたら、その理由を逐一確認しなければなりません。事前にどのような条件下だと中古車の価格が変動するのか、そのポイントも予備知識として覚えておいたほうがいいでしょう。
最近は中古車検索サイトなどを調べると、車種や年式に応じた平均価格や相場を誰でも確認できます。そのため、販売店側が相場から大きく逸脱した価格設定をするようなケースはほとんどありません。
個人間売買で購入するメリット

家族や身近な友人知人から譲ってもらうのであれば、堅苦しい売買契約は必要ありませんし、運搬などの手間が省けることも多いでしょう。
また、インターネットの普及により、最近はネットオークションやフリマサイトを活用して中古車を購入することも可能になっています。いずれも、24時間いつでも自分の好きなタイミングで好みの車を探し、取引きできる点が魅力です。
自分のペースで売買取引ができる
個人間売買で中古車を購入する際のメリットは、自分の好きなペースで手続きを進めていけることです。例えば、友人、知人、家族同士であれば、話を進めるのも気軽ですし品質面も信頼できて金銭面での交渉もしやすいでしょう。
また、24時間・365日いつでも検索や売買取引が可能なネットオークションやフリマサイトも利用価値があります。自分の好きなタイミングで取引きが行える上に、各種手続きで業者のところへ足を運ぶ必要もありません。
業者を通さないので手数料などを抑えられる
個人間売買で中古車を購入するもう一つのメリットは、手数料が抑えられることです。店舗や業者を利用して売買取引を行うと、どうしても人件費や手数料の分だけ割高になります。しかし、個人間売買なら余計な費用は発生せず、割引交渉も自由にできます。
個人間売買では消費税のことを考慮する必要がないのも、大きなメリットです。売り手側も中古車の相場とは無関係に値段を設定することができるので、よりお得な取引きが可能になります。
個人間売買で購入するデメリット
個人間売買で中古車を購入する場合は、ディーラーや販売店のようにプロに任せられない点がデメリットとなります。金銭上のトラブルが起きる可能性や各種手続きにかかる手間・労力をあらかじめ考慮しておきましょう。
トラブルが発生しても自己責任となる
個人間売買のデメリットは、トラブルが発生しても自分で解決するしかない点です。特にアマチュア同士の売買取引は製品の不良やクレームなどのトラブルも起きやすく、あらゆる事態を想定する気持ちで臨む必要があります。
また、慣れていない方だと車の譲渡に伴う手続きなどが雑になりがちです。ただの書類不備などで二度手間になるくらいならいいのですが、致命的なミスで訴訟沙汰になる可能性もあるので、心してかかりましょう。
手間と労力がかかる
中古車の売買取引は、ただ品物と金銭を交換すれば済むわけではありません。所有者変更に伴う名義変更、車庫証明書の発行、保険加入の手続きなどを個人間売買の場合は全て自力で行うことになります。
これらは全て手続き場所が異なっている上に、日にちや曜日によっては対応してくれないこともあるので気を付けましょう。
その点、ディーラーや販売店を利用していれば、手数料はかかるもののほぼ全ての手続きを任せることができます。
個人間売買の代行業者に依頼するメリット

業者が仲介に入って手続きなどを代行してくれるので、トラブルやコスト面も安心です。
トラブルを避けられる
個人間売買を代行業者に依頼するメリットは、トラブルを避けられるという点です。個人同士の取引きでは金銭のやり取りや書類上の手続きの中でトラブルが発生しやすいですが、代行業者に間に入ってもらうことでこうしたリスクを防げます。
慣れない人が車の売買手続きを行う場合、ミスが起こる可能性は否定できません。例えば、書類の不備があれば二度手間になります。そこで代行業者に依頼すれば、適切に手続きを行ってくれるでしょう。
コストを抑えられる
個人間売買の代行業者に手続きを依頼すれば手数料がかかります。その点はディーラーや販売店を利用する場合と変わりませんが、大きく異なるのは車両本体の値段にかかる消費税が発生しないという点です。そのため、個人間売買で代行業者を依頼する場合は、車両本体の価格が高額であればあるほどメリットが大きいと言えるでしょう。
また、手数料の中で最も金額が大きいのが車庫証明の取得手続きです。この手続きだけでも自分で行うことができれば、さらに節約できます。
個人間売買の代行業者に依頼するデメリット
個人間売買にありがちなトラブルは代行業者に依頼することで避けられますが、それなりの費用がかかるのがデメリットです。その相場は、ディーラーや販売店に払う諸費用と同じくらいになると考えておきましょう。代行にかかる諸経費が高め
個人間売買の代行業者に依頼するデメリットは、仲介してもらうことで発生する諸経費の高さにあります。その相場は一般的に5万円前後とされています。しかし、これは代行業に限った金額ではなく、ディーラーや販売店を利用する場合と変わりません。それらのお店で購入する中古車は表示価格に諸経費として10万円ほどプラスされますが、そこから税金や自賠責保険といった法定費用を引いた残りの約5万円分が、販売店側に支払う諸経費となるからです。
まとめ
①中古車購入のルートとしてはディーラー、中古車販売店、個人間売買などがある
②ディーラーで中古車を購入するメリットは、品質・保証などがいい点
③デメリットは価格が高く、取り扱うメーカーなどが少ない点
④中古車販売店で中古車を購入するメリットは、価格の安さと取扱車種が多いこと
⑤デメリットは車の状態や保証内容がまちまちで、適正価格が分かりにくい点
⑥個人間売買で中古車を購入する場合は、トラブルが発生しやすく手間と労力がかかる。代行業者に任せることも可能
この記事の画像を見る