中古車購入チェックポイント
更新日:2023.07.11 / 掲載日:2021.12.15
40万円前後の中古車は買っても大丈夫?買える車の種類と注意点を解説!
中古車の価格はさまざまですが、40万円という金額のものは買っても大丈夫なのか疑問に思う方もいるかもしれません。
比較的安価ではありますが、この値段はものによっては「10年落ち」の中古車が避けられるレベルです。通常、車の寿命は10年とされているので安心感が増すでしょう。
ここでは、40万円前後の中古車ならどんなものが購入できるのか紹介します。また、車を選ぶ際のチェックポイントも説明します。
中古車の購入を検討している方は参考にしてください。

日本車は性能がいいので、「10年落ち」の中古車でも十分走ることは可能です。
人気のSUVや高級車も10年落ち以上であったり走行距離が多かったりすれば、40万円で購入することができます。
10年落ちの車は避けたいという場合は、最低でも30万円は必要です。30万円あれば、10年落ち未満の車が候補に入ってくるのに加え、車種やボディカラーの選択肢も少し広がります。
さらに50万円の予算があれば、ETC車載器やキーレスエントリーなどの装備付きのものも選択肢に入ります。
ここで、テーマとなる「40万円の中古車」については、この30万円と50万円の間くらいの水準です。
入手できるのは10年落ち未満で、ある程度の装備が搭載されたもの、さらに高年式を望むなら軽自動車かコンパクトカーが主になるでしょう。

軽自動車は日本だけの規格で、ボディサイズが全長3.4メートル以下、全幅1.48メートル以下、全高2.0メートル以下のものがあたります。
また、エンジンの排気量は660cc以下で、定員も最大で4名と決められています。
軽自動車の長所は、ボディが小さめなことから小回りが利く点です。狭い場所で駐車する時やUターンする場合でも余裕を持って車を動かすことができ、その取り回しの良さから安心感を持って運転できます。
価格的はお手頃で、高速道路の料金が普通自動車より安く設定されていることや燃費の良さが魅力です。
年間の維持費も安く抑えることができ、特に税金の安さは、普通自動車と比較するとケタ違いです。
軽自動車は、そのコンパクトさと手頃さから安いと思われがちですが、それだけに中古車市場での人気も高く値下がりしにくいのです。
そのため、市場でも最も安い価格の中古車だと普通自動車の方が多く、それより少し上の価格帯から軽自動車も入ってくるという位置づけになっています。
軽自動車だからと言って安いとは限らないということを覚えておきましょう。
これは、普通自動車に限らず軽自動車にも当てはまります。軽自動車はもともと車両本体価格が安価だから中古車も安いのだと思われがちですが、実際には軽自動車の中古は人気が高く、値下がりしにくいです。
よって、世間で漠然と思われているような「軽自動車は安っぽい」というイメージは、今は当てはまらないと考えていいでしょう。
性能面でも、今は普通自動車と軽自動車は大きな差がなくなりつつあります。
また、中古車であればすでに現物があるため、点検や整備、名義変更の手続きさえ終われば、納車まであまり時間がかからずに済みます。
カーナビやETC車載器などのオプションがすでに装備されている車もあるので、車の探し方次第で、よりお得な買い物ができるかもしれません。
これが中古車となると、経年劣化によってさらに低下していることも考えられます。
このデメリットは、軽自動車の「コンパクトさ」「軽さ」というメリットと裏表の関係なので致し方ないとも言えるでしょう。
もしも販売価格が安すぎる軽自動車があれば、こうした点を踏まえて入念にチェックしてください。
ボディの耐久性が落ちる原因として、海に近い場所で潮風を常に受けていたり、雪の中で酷使されていたりしたことなどが考えられます。
また、軽自動車は一般的に「お手軽」というイメージを持たれていることから扱いも雑になるのか、前の持ち主がメンテナンスを怠っていることもあります。
購入する前に、現車の状態や整備記録簿の内容、メーカーの保証期間などをよく確認しておきましょう。故障や不具合の芽は早めに摘んでおくことが大切です。
それでも金額的に軽自動車の方が安いのは、税金や保険料の安さ、燃費の良さなどが理由です。
維持費の中で普通自動車と軽自動車とで大きく違うのは、自動車税と重量税、そして自賠責保険料の3つです。
このうち自動車税と重量税は特に金額の差が大きく、軽自動車の方が断然安くなっています。
自動車は、たとえ運転しなくてもさまざまな費用がかかります。ローンの返済、保険料、車検費用、ガソリン代にタイヤ代……こうした維持費を少しでも抑えることを優先するのなら、コンパクトな造りのため燃費もかからない軽自動車がおすすめです。

コンパクトカーは、普通自動車よりも小さく軽自動車よりは大きい「コンパクトサイズ」のタイプの車のことです。
日本の狭い道路や住宅街でも扱いやすいことから、近年人気が上昇しています。
「コンパクトカー」に明確な定義はありません。ただ一般的には、普通自動車の最も小さい規格である「5ナンバー」に該当するボディサイズ、すなわち全長4.7メートル以下、全幅1.7メートル以下の車両が当てはまるとされています。
車両の形状としてはトールワゴンやハッチバック型がほとんどで、ミニバンやセダンはコンパクトカーには入りません。
現在、多くの自動車メーカーで生産しており、国産車に限らず外国産のものも多く流通しています。
つまり、最初の購入費用がある程度かかるものの、その後の維持が安価で済むということです。
一方コンパクトカーは、新車の場合は軽自動車より高いか同程度の価格です。
しかし、中古車として売りに出されると、その価格は軽自動車ほど高止まりせず、経年するにしたがって安くなっていくという特徴があります。
一方の軽自動車は定員4名なので、ある程度の荷物・人数を乗せる機会があるならコンパクトカーの方が便利だと言えます。
またコンパクトカーは小回りが利くのも利点で、道路の狭い住宅街などでも、軽自動車とほぼ変わらない気楽さで運転することが可能です。駐車する時も、狭い場所にスムーズに停められます。
コンパクトさゆえに通常サイズの普通自動車よりも燃費は良いですが、軽自動車よりはエンジンの性能が高いので満足度も大きいでしょう。
コンパクトカーは各メーカーも力を入れて開発を進めているので、性能も日々向上しています。
まず天井が低い造りのため、車種によっては車内が狭く感じられることがあり、むしろ軽トールワゴンや軽ハイトワゴンの方が広く感じるかもしれません。
また、コンパクトカーはシートやインパネなどから受ける印象として「安っぽく」感じてしまうことがあります。これは、車両本体価格を抑えるため内装に質素な素材を使っているからです。
機能的な面で言えば、コンパクトカーのエンジンは、ミニバンなどとは違い排気量が小さめです。よって、馬力を必要とする山道や高速道路などを一般的な普通自動車と同じ感覚で走ると、力が弱く感じられるかもしれません。
どちらにするか迷う場合は、年式と走行距離と価格を天秤にかけることになるでしょう。
その他の費用を比較すると、燃費面はコンパクトカーの方が優れていることの方が多いです。しかし、税金などの法定費用は軽自動車の方が圧倒的に安いです。
どの部分の費用を優先するかによって、購入する車種も変わってきます。
ここでは、おおよそ25万円~40万円の範囲で買える人気車種の一例を挙げますので、購入予定の方は参考にしてください。

「ソアラ」は1981~2005年に販売されていた高級クーペです。
コンパクトカーではないため、圧倒的な走行性能、上質のインテリア、仕立てのいいデザインが特徴的で、中古車市場では未だに人気があります。
トヨタを代表するモデルのひとつで、かつては「第2回 1981‐1982 日本カー・オブ・ザ・イヤー」も受賞しています。
その車体に組み込まれた先進技術もさることながら、力強い運転性能、流麗で余裕のあるスタイルなどが注目を浴びました。
現在の旧車ブームにより価格が高騰しているため、40万円前後の車両を探すのは苦労しますがUZZ40型であれば数は少ないものの見つけることができます。
■トヨタ ソアラの中古車を探す

1994年から販売されたモデルが「RAV4」です。
今でこそ街乗り用の車として定着しているSUVですが、「オフロードだけでなく街乗りもできるSUV」というポジションまで引き揚げたのがこの車種です。
90年代前半までSUVは一般的ではなく、「悪路を走破するための車」というイメージでした。その常識を覆したRAV4は日本のみならずアメリカでも大受けし、2017年の時点ではトヨタの車種の中では最も多く売れました。
■トヨタ RAV4の中古車を探す

ホンダの「フリード」は、コンパクトミニバンの中でも評価の高い車種のひとつです。
5ナンバーサイズではありますが室内空間はとても広く、その使い心地の良さとゆったりした居住性は多くのユーザーからの支持を得ました。
タイプとしてハイブリッドとガソリン、FFか4WDを選ぶことができます。
装備面でも全てに独自の安全運転支援技術・高出力技術・低燃費技術を搭載しています。
特にハイブリッド車は軽快な走行と低燃費を両立しています。
■ホンダ フリードの中古車を探す

「アクア」は、トヨタのコンパクトカーの中でも世界最高クラスの技術が搭載された人気の車種です。
ボディはコンパクトですが、極限まで無駄を省くことで、広々としたゆとりのある室内空間と抜群の乗り心地を実現しています。
また、トヨタが2021年に行った調査では、その燃費は世界トップレベルとされています。排出ガス再循環システムの採用や制御系の改良などによるハイブリッドシステムが、力強さと低燃費を両立しています。
■トヨタ アクアの中古車を探す

反対に走行距離が少なすぎても、部品が劣化している可能性があります。
走行距離とワンセットで価格に影響するのが車の年式で、基本的に中古車価格は年式の数字に比例して増減します。
走行距離をチェックする場合も、年式を基準として計算していくことになるでしょう。
ワイパー、ウィンカー、車内灯などの動作などとあわせてチェックし、気が付いた点は購入前に整備してもらってください。
タイヤの状態も確認が必要で、溝のすり減りが大きい場合は車検に響いたり、買った後すぐにメンテナンスが必要になったりします。
二度手間や追加の出費を避けるためにも、できるだけ質のいいものを探しましょう。
「車検なし」だったり次の車検までの残り期間が少なかったりする中古車は、買った後すぐに車検のための費用が必要になってしまいます。
また車検とは別に、法定点検を受けている車は修理時や事故の際に有利になることもあるので、できるだけ点検済みのものを探しましょう。
点検の記録については、前の持ち主が紛失していなければ販売店側で記録簿を保管しているはずです。より安心して車を購入したいのであれば、多少値段が上がっても「点検整備記録簿付き」の車で検討しましょう。
この修復歴がある車は、万が一の事故の際、衝撃に耐えられない危険性があるので、そうした履歴がないか整備点検記録で確認してください。
「水没車・水害車」と呼ばれる、床上まで汚水に浸かったことのある中古車は買うのを控えることをおすすめします。
水をかぶったことでエンジンや機械類の故障リスクが高くなっているのに加え、カビや細菌が湧きやすいので衛生的にも良くありません。
試乗や動作確認をして、違和感や不具合のある中古車にも注意しましょう。安いからと少々の不具合に目をつむってしまうと、別途修理代が必要になったり次回の車検で通らなくなったりする恐れがあります。

25万円~40万円台のものをはじめとする格安の中古車について、選び方のコツをここまで説明してきました。
次は、中古車を探す場合のもうひとつの重要なポイントである「お店の選び方」について説明していきます。
そういった意味では、全国展開している大手チェーン店などはやはり信頼度も高いでしょう。
また中古車は一台ごとに品質が違うので、表示価格が適正なのかどうか素人には判断しにくいものです。不明な点は逐一確認し、車ごとの価格付けの理由を分かりやすく丁寧に説明してくれる販売店を選ぶと良いでしょう。
そんな場合のためにも、保証が充実しているお店を選ぶようにしましょう。きちんとした保証に加入しておけば、後で故障が発覚しても安心です。
そして、車の状態や修復歴など、不具合につながるような情報も隠すことなく説明してくれるか、あるいはホームページでもきちんと公開しているお店がベストです。
修復歴の存在や、水没車・水害車だったという事実に、現車を確認して初めて気づくというケースもありますので、お店に実際に足を運んでチェックするようにしましょう。
比較的安価ではありますが、この値段はものによっては「10年落ち」の中古車が避けられるレベルです。通常、車の寿命は10年とされているので安心感が増すでしょう。
ここでは、40万円前後の中古車ならどんなものが購入できるのか紹介します。また、車を選ぶ際のチェックポイントも説明します。
中古車の購入を検討している方は参考にしてください。
この記事の目次
予算が40万円なら「10年落ち」の中古車は避けられることが多い

人気のSUVや高級車も10年落ち以上であったり走行距離が多かったりすれば、40万円で購入することができます。
10年落ちの車は避けたいという場合は、最低でも30万円は必要です。30万円あれば、10年落ち未満の車が候補に入ってくるのに加え、車種やボディカラーの選択肢も少し広がります。
さらに50万円の予算があれば、ETC車載器やキーレスエントリーなどの装備付きのものも選択肢に入ります。
ここで、テーマとなる「40万円の中古車」については、この30万円と50万円の間くらいの水準です。
入手できるのは10年落ち未満で、ある程度の装備が搭載されたもの、さらに高年式を望むなら軽自動車かコンパクトカーが主になるでしょう。
軽自動車とは?

また、エンジンの排気量は660cc以下で、定員も最大で4名と決められています。
軽自動車の長所は、ボディが小さめなことから小回りが利く点です。狭い場所で駐車する時やUターンする場合でも余裕を持って車を動かすことができ、その取り回しの良さから安心感を持って運転できます。
価格的はお手頃で、高速道路の料金が普通自動車より安く設定されていることや燃費の良さが魅力です。
年間の維持費も安く抑えることができ、特に税金の安さは、普通自動車と比較するとケタ違いです。
中古の軽自動車の特徴
中古の軽自動車の特徴として「意外と値段が下がらない」ということが挙げられます。軽自動車は、そのコンパクトさと手頃さから安いと思われがちですが、それだけに中古車市場での人気も高く値下がりしにくいのです。
そのため、市場でも最も安い価格の中古車だと普通自動車の方が多く、それより少し上の価格帯から軽自動車も入ってくるという位置づけになっています。
軽自動車だからと言って安いとは限らないということを覚えておきましょう。
中古の軽自動車のメリット
新車ではなく中古車を購入することの一番のメリットは、言うまでもなく価格の安さです。希少モデルなどを別とすれば、基本的には中古車のほうがお手頃だと言えます。これは、普通自動車に限らず軽自動車にも当てはまります。軽自動車はもともと車両本体価格が安価だから中古車も安いのだと思われがちですが、実際には軽自動車の中古は人気が高く、値下がりしにくいです。
よって、世間で漠然と思われているような「軽自動車は安っぽい」というイメージは、今は当てはまらないと考えていいでしょう。
性能面でも、今は普通自動車と軽自動車は大きな差がなくなりつつあります。
また、中古車であればすでに現物があるため、点検や整備、名義変更の手続きさえ終われば、納車まであまり時間がかからずに済みます。
カーナビやETC車載器などのオプションがすでに装備されている車もあるので、車の探し方次第で、よりお得な買い物ができるかもしれません。
中古の軽自動車のデメリット
軽自動車のデメリットとして、普通自動車と比べるとボディの鉄板部分が薄く、耐久性についてはどうしても劣るという点が挙げられます。これが中古車となると、経年劣化によってさらに低下していることも考えられます。
このデメリットは、軽自動車の「コンパクトさ」「軽さ」というメリットと裏表の関係なので致し方ないとも言えるでしょう。
もしも販売価格が安すぎる軽自動車があれば、こうした点を踏まえて入念にチェックしてください。
ボディの耐久性が落ちる原因として、海に近い場所で潮風を常に受けていたり、雪の中で酷使されていたりしたことなどが考えられます。
また、軽自動車は一般的に「お手軽」というイメージを持たれていることから扱いも雑になるのか、前の持ち主がメンテナンスを怠っていることもあります。
購入する前に、現車の状態や整備記録簿の内容、メーカーの保証期間などをよく確認しておきましょう。故障や不具合の芽は早めに摘んでおくことが大切です。
中古の軽自動車に関する費用
年間にかかる車の維持費の内訳そのものは、基本的には普通自動車も軽自動車も変わりがありません。それでも金額的に軽自動車の方が安いのは、税金や保険料の安さ、燃費の良さなどが理由です。
維持費の中で普通自動車と軽自動車とで大きく違うのは、自動車税と重量税、そして自賠責保険料の3つです。
このうち自動車税と重量税は特に金額の差が大きく、軽自動車の方が断然安くなっています。
自動車は、たとえ運転しなくてもさまざまな費用がかかります。ローンの返済、保険料、車検費用、ガソリン代にタイヤ代……こうした維持費を少しでも抑えることを優先するのなら、コンパクトな造りのため燃費もかからない軽自動車がおすすめです。
コンパクトカーとは?

日本の狭い道路や住宅街でも扱いやすいことから、近年人気が上昇しています。
「コンパクトカー」に明確な定義はありません。ただ一般的には、普通自動車の最も小さい規格である「5ナンバー」に該当するボディサイズ、すなわち全長4.7メートル以下、全幅1.7メートル以下の車両が当てはまるとされています。
車両の形状としてはトールワゴンやハッチバック型がほとんどで、ミニバンやセダンはコンパクトカーには入りません。
現在、多くの自動車メーカーで生産しており、国産車に限らず外国産のものも多く流通しています。
中古のコンパクトカーの特徴
コンパクトカーと軽自動車を比較した場合、先述の通り軽自動車は維持費が安いことから人気があり、そのため中古車市場でも高値で取り引きされています。つまり、最初の購入費用がある程度かかるものの、その後の維持が安価で済むということです。
一方コンパクトカーは、新車の場合は軽自動車より高いか同程度の価格です。
しかし、中古車として売りに出されると、その価格は軽自動車ほど高止まりせず、経年するにしたがって安くなっていくという特徴があります。
中古のコンパクトカーのメリット
コンパクトカーは、小型とはいえ普通自動車扱いになるので多くの場合、乗車定員は5名と決まっています。一方の軽自動車は定員4名なので、ある程度の荷物・人数を乗せる機会があるならコンパクトカーの方が便利だと言えます。
またコンパクトカーは小回りが利くのも利点で、道路の狭い住宅街などでも、軽自動車とほぼ変わらない気楽さで運転することが可能です。駐車する時も、狭い場所にスムーズに停められます。
コンパクトさゆえに通常サイズの普通自動車よりも燃費は良いですが、軽自動車よりはエンジンの性能が高いので満足度も大きいでしょう。
コンパクトカーは各メーカーも力を入れて開発を進めているので、性能も日々向上しています。
中古のコンパクトカーのデメリット
新車・中古車に限らず、コンパクトカーにもいくつかのデメリットがあります。まず天井が低い造りのため、車種によっては車内が狭く感じられることがあり、むしろ軽トールワゴンや軽ハイトワゴンの方が広く感じるかもしれません。
また、コンパクトカーはシートやインパネなどから受ける印象として「安っぽく」感じてしまうことがあります。これは、車両本体価格を抑えるため内装に質素な素材を使っているからです。
機能的な面で言えば、コンパクトカーのエンジンは、ミニバンなどとは違い排気量が小さめです。よって、馬力を必要とする山道や高速道路などを一般的な普通自動車と同じ感覚で走ると、力が弱く感じられるかもしれません。
中古のコンパクトカーに関する費用
軽自動車とコンパクトカーでは軽自動車の方が安く感じられがちですが、低年式のものだと逆にコンパクトカーの方が安いことがあります。どちらにするか迷う場合は、年式と走行距離と価格を天秤にかけることになるでしょう。
その他の費用を比較すると、燃費面はコンパクトカーの方が優れていることの方が多いです。しかし、税金などの法定費用は軽自動車の方が圧倒的に安いです。
どの部分の費用を優先するかによって、購入する車種も変わってきます。
25万円~40万円の中古車の例
予算の上限が40万円である場合、中古車で購入できる車種にはどのようなものがあるでしょう?ここでは、おおよそ25万円~40万円の範囲で買える人気車種の一例を挙げますので、購入予定の方は参考にしてください。
ソアラ

コンパクトカーではないため、圧倒的な走行性能、上質のインテリア、仕立てのいいデザインが特徴的で、中古車市場では未だに人気があります。
トヨタを代表するモデルのひとつで、かつては「第2回 1981‐1982 日本カー・オブ・ザ・イヤー」も受賞しています。
その車体に組み込まれた先進技術もさることながら、力強い運転性能、流麗で余裕のあるスタイルなどが注目を浴びました。
現在の旧車ブームにより価格が高騰しているため、40万円前後の車両を探すのは苦労しますがUZZ40型であれば数は少ないものの見つけることができます。
■トヨタ ソアラの中古車を探す
RAV4

今でこそ街乗り用の車として定着しているSUVですが、「オフロードだけでなく街乗りもできるSUV」というポジションまで引き揚げたのがこの車種です。
90年代前半までSUVは一般的ではなく、「悪路を走破するための車」というイメージでした。その常識を覆したRAV4は日本のみならずアメリカでも大受けし、2017年の時点ではトヨタの車種の中では最も多く売れました。
■トヨタ RAV4の中古車を探す
フリード

5ナンバーサイズではありますが室内空間はとても広く、その使い心地の良さとゆったりした居住性は多くのユーザーからの支持を得ました。
タイプとしてハイブリッドとガソリン、FFか4WDを選ぶことができます。
装備面でも全てに独自の安全運転支援技術・高出力技術・低燃費技術を搭載しています。
特にハイブリッド車は軽快な走行と低燃費を両立しています。
■ホンダ フリードの中古車を探す
アクア

ボディはコンパクトですが、極限まで無駄を省くことで、広々としたゆとりのある室内空間と抜群の乗り心地を実現しています。
また、トヨタが2021年に行った調査では、その燃費は世界トップレベルとされています。排出ガス再循環システムの採用や制御系の改良などによるハイブリッドシステムが、力強さと低燃費を両立しています。
■トヨタ アクアの中古車を探す
格安中古車を買う際のチェックポイント

走行距離・年式
走行距離の目安は「1年間で平均1万km」と言われており、これよりも長く走っている車は、購入してもすぐに不具合を起こすリスクがあるので注意が必要です。反対に走行距離が少なすぎても、部品が劣化している可能性があります。
走行距離とワンセットで価格に影響するのが車の年式で、基本的に中古車価格は年式の数字に比例して増減します。
走行距離をチェックする場合も、年式を基準として計算していくことになるでしょう。
外・内装、車内装備、タイヤ
中古車は、外装の傷やヘコみ、内装の汚れなどが多少あっても、そのまま販売されていることがあります。ワイパー、ウィンカー、車内灯などの動作などとあわせてチェックし、気が付いた点は購入前に整備してもらってください。
タイヤの状態も確認が必要で、溝のすり減りが大きい場合は車検に響いたり、買った後すぐにメンテナンスが必要になったりします。
二度手間や追加の出費を避けるためにも、できるだけ質のいいものを探しましょう。
車検、法定点検記録
購入前に、車検状況も一度しっかり確認しておきましょう。「車検なし」だったり次の車検までの残り期間が少なかったりする中古車は、買った後すぐに車検のための費用が必要になってしまいます。
また車検とは別に、法定点検を受けている車は修理時や事故の際に有利になることもあるので、できるだけ点検済みのものを探しましょう。
点検の記録については、前の持ち主が紛失していなければ販売店側で記録簿を保管しているはずです。より安心して車を購入したいのであれば、多少値段が上がっても「点検整備記録簿付き」の車で検討しましょう。
こんな中古車には要注意!
車の骨格部分の損傷・欠陥を修理した経歴のことを「修復歴」と呼びます。この修復歴がある車は、万が一の事故の際、衝撃に耐えられない危険性があるので、そうした履歴がないか整備点検記録で確認してください。
「水没車・水害車」と呼ばれる、床上まで汚水に浸かったことのある中古車は買うのを控えることをおすすめします。
水をかぶったことでエンジンや機械類の故障リスクが高くなっているのに加え、カビや細菌が湧きやすいので衛生的にも良くありません。
試乗や動作確認をして、違和感や不具合のある中古車にも注意しましょう。安いからと少々の不具合に目をつむってしまうと、別途修理代が必要になったり次回の車検で通らなくなったりする恐れがあります。
どんな販売店なら安心して買える?

次は、中古車を探す場合のもうひとつの重要なポイントである「お店の選び方」について説明していきます。
在庫が豊富で価格が分かりやすい
中古車の在庫が豊富なお店であれば、選択肢もたくさんあるので自分の希望に沿った品物を見つけられる確率も上がります。そういった意味では、全国展開している大手チェーン店などはやはり信頼度も高いでしょう。
また中古車は一台ごとに品質が違うので、表示価格が適正なのかどうか素人には判断しにくいものです。不明な点は逐一確認し、車ごとの価格付けの理由を分かりやすく丁寧に説明してくれる販売店を選ぶと良いでしょう。
説明が丁寧で保証もしっかりしている
中古車は、買った直後は気にならなくても、乗っているうちに違和感や不具合に気が付くことはよくあります。中古車である以上、経年劣化が進んでいる可能性はあります。そんな場合のためにも、保証が充実しているお店を選ぶようにしましょう。きちんとした保証に加入しておけば、後で故障が発覚しても安心です。
そして、車の状態や修復歴など、不具合につながるような情報も隠すことなく説明してくれるか、あるいはホームページでもきちんと公開しているお店がベストです。
修復歴の存在や、水没車・水害車だったという事実に、現車を確認して初めて気づくというケースもありますので、お店に実際に足を運んでチェックするようにしましょう。
まとめ
①予算が30万円~40万円なら、10年落ちの中古車は避けれることが多く、選択肢も広い
②購入できるのは主に中古の軽自動車かコンパクトカーだが、いずれもメリットとデメリットがある
③格安中古車は走行距離・年式、点検の記録、装備品などをチェックする
④修復車や不具合のある車には注意する。水没車はやめておくのが無難
⑤信頼できる販売店の判断基準は「在庫が豊富」「価格が分かりやすい」「説明が丁寧」「保証がしっかりしている」
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