【グー連載コラム】車両チェックマイスターへの道　（2021年2月）

近年のワゴンのなかでは流通台数が多く、物件を選びやすい。荷室の状態や機能の不具合などをチェックし、用途に合うか確認したい。

［先代型］中古車中心相場：20万から80万円 新車販売時期：2006年10月から2012年5月
［現行型］中古車中心相場：50万から190万円 新車販売時期：2012年5月から

　実用性を求めるユーザーがＳＵＶに流れていることから、国産ワゴンは販売面で苦戦を強いられている。そんななかにあっても、このカローラフィールダーだけは堅調に売れており、中古車市場における流通台数も多くて選びやすい。　新車、中古車ともに売れ筋となっている要因としては、優れた経済性とコンパクトサイズでありながら実用性に秀でていることが挙げられる。さらに５ナンバーサイズにこだわったことにより、混雑した街なかでも取りまわしがよく、誰にでも扱いやすいというのも、幅広いユーザーから支持されている理由のひとつだ。ルックスは商用バン風のたたずまいだが、主張を抑えたデザインは飽きが来ず、カローラ（アクシオ）をベースにしたシンプルかつベーシックな作りも相まって、長く乗るにはうってつけといえるだろう。
　購入時のチェックポイントとしては、ワゴンの一番の優位点となる荷室フロアなどにキズや汚れが目立つ場合は、扱いが粗雑だったと判断して避けるのが懸命だ。そうした車両はメンテナンスを怠っていた可能性も考えられる。また、実用車として選ぶクルマなので、収納やシートアレンジといった機能に不具合がないか。さらに、荷室の広さが用途に適しているかなども確認しておこう。

オイルの交換履歴のチェックはもちろん、ボンネットを開けて油脂類の漏れやにじみ、ゴム部品が硬化していないかをチェックしよう。

先代型には安全運転支援機能の設定はないが、現行型は2017年10月以降のモデルに、トヨタセーフティセンスCが標準装備となる。

バックドア開閉時の可動のスムーズさはもちろん、ダンパーやヒンジなどから異音が発生していないかどうかも確認しておこう。

低年式、過走行車の場合は、Dレンジに入れたときや加速時に変速ショックが生じたり、違和感がないかを確認しておくといいだろう。

後席のクッションや表皮の擦れなどは見た目と乗員の快適性に影響する。後席に人を乗せる機会が多いならしっかりと確認しておこう。

荷室は床面のキズやヤレ具合、フロア下の状態を要確認。アレンジのしやすさや、広さが用途に合っているかもチェックポイントだ。

撮影／フォッケウルフ
※写真はすべて現行型。
※中古車価格はグーネット 2021年1月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。