【グー連載コラム】徹底解明相場分析（2021年2月）

マリオ　コロナ禍は依然として収まりませんが、4月に入ると新生活を始める人も多いことでしょう。
渡辺　購入車のカテゴリーを決めるときは悩むものだけど、3から4月のこの時期は経済性の優れた軽自動車が人気だね。
マリオ　軽自動車なら、全高が1700mm以上あって、スライドドアを備えたスーパーハイトワゴンが便利です！
渡辺　現在、新車として売られるクルマの約37％が軽自動車で、その半数近くをスーパーハイトワゴンが占めているよ。
マリオ　そんな売れ筋カテゴリーのなかでも、主力車種といえばN-BOX、スペーシア、タントですね。
渡辺　どれも現行型なら、衝突被害軽減ブレーキなどの安全装備も充実していているからね。現行型となると価格が高くなりがちだけど、物件が豊富に流通しているから、極端に割高になる心配はない。
マリオ　N-BOXは、FFの軽自動車では車内が最も広くて、大人4名が快適に乗車できるのが利点ですね。
渡辺　後席をたためば大容量の荷室に変わるし、燃料タンクを前席の下に搭載しているから床も低い。
マリオ　自転車を積むときも前輪を大きく持ち上げる必要ありません！
渡辺　現行型をねらうなら、17年9月から18年12月に製造されたG・Lホンダセンシングが割安だ。105万円から120万円前後で探せるよ。
マリオ　エアロパーツなどを装着した上級のカスタムG・Lホンダセンシングねらいなら、140万円まで予算を広げたいところです。
渡辺　スペーシアは豊富な収納が特徴だね。グレードに応じてエアコンの冷気を後席まで循環させる装備も採用されていて、子育て世代に適しているモデルだ。
マリオ　相場を調べると、17年12月から18年12月までに製造されたスタンダードモデルのハイブリッドXが110万から125万円。カスタムハイブリッドGSは145万円くらいまでですね。
渡辺　タントは左側のピラー（ドア間の柱）をドアに埋め込み、前後ドアを開くと、開口幅が1490mmに達する。助手席を前側にスライドさせて後席をたためば、ボディの左側面から大きな荷物を積み込める。
マリオ　助手席の乗降性も抜群に優れているので、高齢者を同乗させる用途などにも向いています！
渡辺　現行型は19年7月に登場していて、中古車相場はスタンダードモデルのXが125万から135万円、カスタムXは、そこから150万円くらいまで。年式が19年と新しい割には、中古車の流通量が多く、価格も割安になっているね。
マリオ　あと、登坂路の多い地域のユーザーさんはターボも検討したほうがいいですね。実用回転域の駆動力を示す最大トルクは、ノーマルエンジンの1.6から1.7倍に増強されますから。
渡辺　高速道路の走りにも余裕が生まれるしね。一方で燃費数値は5から10％くらいしか悪化しない。背の高い軽だと排気量の割にボディが重く、エンジン負荷も大きいために燃費は不利になりがちだけど、ターボを装着すると動力性能は1Lエンジン並みに向上するんだ。
マリオ　負荷が減って、燃費にもよい影響を与えるのですね。

どんなクルマ？
2011年に登場した初代モデルは、すぐに圧倒的な人気を獲得して新車販売ナンバーワンモデルに。現行型では、スクエアデザインと走りのよさを活かしつつ、安全性能を向上させている。

バイヤーズガイド
新車販売が好調なこともあって、市場の流通台数はかなり多め。そのため、欲しい装備やグレードなど、理想の物件を探しやすいのはメリットだ。相場は下がり傾向にあるが、それでも月ごとに細かな上下が見られる。

どんなクルマ？
パレットの後継車として2013年に誕生。室内スペースを拡大、燃費性能を向上させるなどして、タントやN-BOXに匹敵する実力を備えた。カスタムも設定するが、ベースデザインはシンプル系。

バイヤーズガイド
N-BOXと比べれば少ないが、他車と比較すれば流通量はかなり多め。相場も順調に下がっていて、3車のなかでは一番下落幅が大きい。コンディションなどを考慮すると100万円前後の物件がねらい目か。

どんなクルマ？
同カテゴリーの草分け的存在で、現行型は4代目モデル。運転席ロングスライドシートや駐車支援システムを搭載するなど、機能系もすっかり熟成されており、使い勝手のよさもトップクラス。

バイヤーズガイド
2019年のモデルチェンジで、年式が新しいこともあって、新車価格からの値落ちは大きくない。ここ1年の相場動向は横ばい傾向にある。もう少しお得な物件を探したいというのであれば、先代型もターゲットにすべき。

ワシが買うならN-BOX！（マリオ）
軽といえども、走りのよさを重視したいですから、ターボ車を選びます。コーナリング性能はどっこいどっこいですが、3車のなかではN-BOXが一番ターボらしい加速感を味わえると思います。

ワタシのオススメはスタンダードモデル！（渡辺）
実用性を重視するなら、スタンダードモデルを推奨したい。上級グレードに位置するカスタムモデルに比べて内外装は少し地味だが、質感は同等だし、機能や装備の割に、価格は安めに設定されている。