中古車購入チェックポイント
更新日:2020.06.10 / 掲載日:2020.06.10
【グー連載コラム】車両チェックマイスターへの道 (2020年6月)

実際に中古車販売店を訪れた際にどんな部分をどうチェックすべきか。
クルマの部位ごとに見ておくべきポイントを紹介していこう。
(掲載されている内容はグー本誌2020年7月号の内容です)
【車種別チェックポイント】 三菱 パジェロ編

KEY POINT
耐久性が高く、よほどハードに使われていなければ安心だが、サスペンションや下まわり、室内などは入念にチェックしたい。
[先代型]中古車中心相場:30万から140万円 新車販売時期:1999年9月から2006年10月
[最終型]中古車中心相場:60万から370万円 新車販売時期:2006年10月から2019年8月
パジェロは生粋のオフロードSUVとして支持され、群雄割拠のSUVクラスのなかでも、その他大勢に埋もれない独創性を重んじてきたクルマだ。悪路をものともしないタフなボディや、激しい凹凸を巧みに吸収する足まわりの設定など、道が悪くなればなるほど真価を発揮する特性があり、その能力とクルマづくりの思想は、82年の初代モデルの登場から最終型まで時代を超えて貫かれている。
悪路を走るための走行機能を充実させながら、同じく本格派クロカンSUVの人気モデルであるトヨタ・ランドクルーザーに比べて価格が安く、買い得な選択といえる。ボディタイプは、3ドアのショートと5ドアのロングがあり、乗車定員やエンジンの種類など、バリエーションが多彩なのも特徴だ。
もともとラフな用途を想定した頑丈なクルマなので、耐久性は優れている。しかし、サスペンションやトランスファーを含めたメカニズム、ボディの下まわり、荷室などの状態は入念にチェックしておきたい。あまりにもハードに使われていた形跡があるなら、長く乗るには適さないので避けたほうが賢明だ。過酷な状況で使い倒すクルマなので、軽微なキズなどについてはやむを得ないと許容する気持ちも求められる。
【チェックポイント1】 多少のキズは覚悟して

ハードに使われていたケースが多いので、擦った跡など多少のキズについては、本格オフローダーの証として許容することも必要だ。
【チェックポイント2】ルーフ上の状態もチェック

悪路走行を想定して地上高に余裕を持たせ、全高が1800mmを超えているので、ルーフのキズや塗装の状態を見逃さないよう注意したい。
【チェックポイント3】3列目シートの状態は?

7人乗り仕様では、3列目シートが長らく収納されたままの可能性があるので、可動具合をチェックする。ヘッドレストの有無も要確認。
【チェックポイント4】 リフトアップ車両が多め

意外と多いのがリフトアップされた物件。走行安定性や乗り心地、乗降性などの使い勝手も含め、支障がないかどうかチェックしておく。
【チェックポイント5】 下まわりのサビを確認

雪山走行の影響でボディの下まわりにサビが生じている物件もある。サビの有無はもちろん、箇所や進行具合に重点を置いて確認しよう。
【チェックポイント6】タイヤの減り具合はどうか?

溝はもちろん、経年劣化による剛性の低下も懸念すべき。ヘビー級のボディを支えられず、走行性能に大きな支障を来す可能性もある。
排気量の異なるガソリン、ディーゼルエンジンもあり
排気量の異なるガソリン、ディーゼルエンジンもあり
歴代モデルでエンジンが複数設定されているので、使い方に合わせて選びたい。最終型は3Lと3.8Lのガソリンエンジンのほか、2008年10月以降のモデルであれば、3.2Lクリーンディーゼル仕様も選べる。
撮影/フォッケウルフ
※写真はすべて現行型。
※中古車価格はグーネット 2020年5月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。