【グー連載コラム】車両チェックマイスターへの道　（2020年2月）

KEY POINT
慎重にチェックしたいのはアクティブトップの可動がスムーズかどうか。さらに、走行関連パーツの劣化や減り具合についても確認しておきたい。

［先代型］中古車中心相場：20万から140万円　新車販売時期：2002年6月から2012年
［現行型］中古車中心相場：100万から240万円　新車販売時期：2014年6月から

　オープンカーは、その趣味性の高さゆえに日常的な場面での使用で割り切らねばならない部分が多々あり、そのため購入を見送ってきた人も少なくない。しかし、クーペタイプのスポーツカーとは異なったベクトルの楽しさを持ち、爽快なフィーリングも存分に味わうことができる、魅力溢れるクルマであることは間違いないだろう。
　近年、新車では少なくなったが、中古車であれば購入候補は数多くある。そのなかでもコペンは、購入予算を抑えつつオープンカーとしての魅力や走りのパフォーマンスに満足できる格好の選択肢といっていい。
　現行型は登場したのが14年とあって、コンディションの部分で注意することはあまりない。ルーフは現行、先代型ともにアクティブトップという電動開閉式を採用しているが、この開閉動作がスムーズかどうかが車両チェックでは必須事項となる。
　ただし、スポーツモデルなので、車両によってはカスタマイズされていたり、ハードに走っていたケースも考えられる。また、年数を経た先代型や現行型の初期モデルでは、ステアリングやシートといった内装部品がヤレていないかどうかも確認しておきたい。右記のポイントのほか、タイヤの溝やブレーキパッドの残量もチェックが必要だ。

ステアリングは全車革巻きが標準。走り込まれた車両ではシートも含め表皮がヤレている場合があるので状態をチェックしておきたい。

電動開閉式なので作動しない場合は致命的。開閉がスムーズかどうかはもちろん、可動部にキズなどがないかどうかも確認しよう。

アクティブトップは折り畳んで収納されるが、トランクは狭くなる。車内も収納は少ないので、ライフスタイルに合うかどうか要確認。

最低地上高は110mmと、かなり低い。とくにバンパーの下部は段差を走行するときにキズがつきやすい。覗き込んで確認しておきたい。

ホイールはモデルによって異なる。オプションのBBS製ホイールが装着されている車両もあるので、好みで選ぶといいだろう。

ノーマルなら問題ないが、社外品に交換されている場合は、保安基準への適合はもちろん、ノーマルパーツの有無まで確認すべきだ。

撮影／フォッケウルフ
※写真はすべて現行型の「コペンGRスポーツ」。
※中古車価格はグーネット 2020年1月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。