スズキアルトワークスの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

アルトワークスは、豊富なラインナップを誇るスズキの軽自動車の中でも、シャープなレスポンスを発揮するクラストップレベルの動力性能を発揮するターボエンジンを搭載しています。
クルマを操る楽しさをドライバーへ提供するホットハッチバックモデルとして、高い人気を誇るモデルです。

ベーシックな軽乗用車「アルト」をベースにしながらも、エアロダイナミクスを追求した大型エアロバンパーを備えた躍動感あふれる個性的なスタイリングや、スポーティな意匠を採り入れた専用インテリアなど、手軽にスポーティドライブが楽しめる、質感の高いスポーティモデルです。
若い世代から既に何台もクルマを乗り継いできたシニア世代まで、幅広い世代の方々に親しまれるスズキの走りのフラッグシップモデルとして位置づけられます。

ベースモデルとなる「アルト」がクラストップレベルの低燃費や優れた環境性能を追求する中で、2000年12月には一度「アルトワークス」のポジションは「Keiスポーツ」や「Keiワークス」へシフトします。
その後、15年の歳月を経た2015年12月に、8代目アルトのターボエンジンを搭載するスポーツグレード「ターボRS」をベースに、再びリリースされました。

ベースとなる「ターボRS」から、エンジンのトルク特性の見直しやサスペンションの強化をはじめ、ショートストローク化された5速マニュアルトランスミッションの採用など、多岐に渡り走りの質を高める仕様変更がなされています。
質感の高い精悍なスタイリングやレカロ製フロントシートを装備した上質なインテリアとともに、誰もがスポーツ走行を手軽に楽しめる、大人のスポーツモデルとして発売早々から高い支持を集めるモデルです。

ここではアルトワークスの中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。

・ベースグレード/5MT
6代目モデルは直列3気筒インタークーラー付ターボエンジンを搭載する、モノグレードのシンプルなラインナップ構成です。搭載するトランスミッションの違いにより若干装備が異なります。
本モデルは、ショートストローク化された5速マニュアルトランスミッションを搭載しています。

共通した装備として、頭部衝撃軽減構造インテリアや運転席＆助手席SRSエアバッグ、ESPをはじめ、ディスチャージヘッドランプやオートライトシステムなどの充実した安全装備が施されています。
加えて、フルオートエアコン、キーレスプッシュスタートシステムや電波式キーレスエントリー、電動格納式リモコンドアミラーやチルトステアリングなどの快適装備で構成されています。

インテリアにはレッドステッチが随所に施され、前席には圧力分布に優れたレカロ製のシートが装備されています。さらに、サテンメッキ調加飾のエアコンサイドルーバーリングやエアコンセンタールーバー、ステンレス製ペダルプレートの装備などと相まって、スポーティな室内空間が拡がります。

エクステリアには、空力特性を向上させるエアロパーツやホイールのリム幅を拡げたブラック塗装15インチアルミホイール、ブラックアウトされたBピラーやブラックメッキヘッドライトなど、精悍で安定感のあるスポーティなアピアランスが特徴です。

専用チューニングKYB製ショックアブソーバーをはじめ、フロントに加えリヤスタビライザー（2WDモデル）が装着された足回り、ストラットタワーバーのよるボディ剛性強化など、質感の高いスポーティドライブを支える入念なセッティングが施されています。

・ベースグレード/5AT
スズキならではの5速オートギアシフト（AGS）を搭載するモデルです。
ペダルレスのダイレクトなギア操作を可能とするトランスミッションであり、パドルシフトを駆使したレスポンスの良いメリハリのある軽快なスポーティドライブを提供します。

レーダーブレーキサポートや誤発進抑制機能、エマージェンシーストップシグナルをはじめ、坂道発進の安全性を高めるヒルホールドコントロールなどの安全装備が追加されます。

また、先進のアイドリングストップ機構が備わり、信号待ちなどのエンジンストップ中も冷風を送るエコクールが装備されています。イージードライブに加え、優れたエコロジー＆エコノミーを両立する、誰にでも運転しやすい機能性・実用性を兼ね備えたモデルです。

ここでは、アルトワークスの世代ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも、車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。

なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、軽自動車税は2018年7月時点で参照したものとなります。

・HA36S：0.66L/5AT/FFモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費：23.6km/L
年間ガソリン代：約57,203円（423.7L×135円） ※1
軽自動車税：年間10,800円 ※2
年間維持費：約68,003円 ※3

・HA36S：0.66L/5AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費：22.6km/L
年間ガソリン代：約59,734円（442.5L×135円） ※1
軽自動車税：年間10,800円 ※2
年間維持費：約70,534円 ※3

・HA36S：0.66L/5MT/FFモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費：23.0km/L
年間ガソリン代：約58,696円（434.7L×135円） ※1
軽自動車税：年間10,800円 ※2
年間維持費：約69,495円 ※3

・HA36S：0.66L/5MT/フルタイム4WDモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費：22.0km/L
年間ガソリン代：約61,363円（4545.5L×135円） ※1
軽自動車税：年間10,800円 ※2
年間維持費：約72,163円 ※3

軽自動車税について
※1　平成27年3月31日以前に新規取得された新車：年間7,200円
※2　平成27年4月1日以降に新規取得された新車：年間10,800円
※3　最初の新規検査から13年を経過した自動車：年間12,900円

アルトワークスは軽量ボディを活かし、ポテンシャルの高いスポーティドライブを提供する軽ハッチバックモデルであり、比較的価格が安定した中古車価格を維持しています。また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。

6代目 ダイハツ タント A06系：89.8～297万円
HA36S：89.8～297万円（5AT/FFモデル）
HA36S：115～219万円（5AT /フルタイム4WDモデル）

ベースグレード：89.8～297万円

アルトワークスは5代目以前のモデルでは、基本的に販売から15年以上が経過しているにも関わらず、40万円以下の価格帯で多くの台数の中古車登録が見受けられ、人気の高さが窺い知れます。

2000年12月の販売終了から15年後の2015年12月にリリースされた6代目モデルでは、まだ販売から年数があまり経過していないため、120万円台から140万円の価格帯を中心に2015年式と2016年式モデルが多く登録されています。

走行距離も同様に1000km未満の低走行車両から、年式相応の2万Km未満の車両を中心に中古車市場が形成されています（上記中古価格帯については、2018年7月17日時点での数値となっています）。

年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。