中古車購入チェックポイント
更新日:2019.11.12 / 掲載日:2019.11.12
【グー連載コラム】車両チェックマイスターへの道 (2019年11月)

実際に中古車販売店を訪れた際にどんな部分をどうチェックすべきか。
クルマの部位ごとに見ておくべきポイントを紹介していこう。
(掲載されている内容はグー本誌2019年12月号の内容です)
【車種別チェックポイント】 ダイハツ ミライース編

KEY POINT
低燃費性能に特化したクルマのため、動力性能に物足りなさがないかどうか確認しておきたい。年式による安全装備の違いも知っておこう。
[先代型]中古車中心相場10万から70万円
新車販売時期2004年11月から2009年10月
[現行型]中古車中心相場40万から230万円
新車販売時期2009年10月から
モーターなどの二次動力に頼ることなく30km/Lを超える低燃費を実現し、“第3のエコカー”と称して発売された超低燃費軽乗用車がミライースだ。日常のアシとして便利に使えるベーシックなスモールカーながら、シャープで存在感のあるスタイルを特徴とし、最新のエコ技術を数多く採用しているにも関わらず、リーズナブルな価格設定としたことも人気に拍車をかけた。
燃費は先代型が14年の改良で35.2km/Lまで達し、この能力は現行型にも継承されている。経済性を重視するなら最適の選択肢だが、低燃費車というのは動力性能に物足りなさを感じる人もいる。購入時には、可能であれば試乗して、発進・加速時の出力に不満がないかを確認しておこう。特に登坂路を走る機会が多いユーザーなら、動力性能のチェックは必須といえる。また、燃費については必ずしもカタログ値とイコールではないというのも理解しておくべきだ。
年式によって安全装備に大きな違いがあるというのも購入時のチェックポイントのひとつ。先代の初期型は中古車価格がかなり安くなるが、自動ブレーキが備わらず、後席ヘッドレストも非装着となる。安全性を重視するなら13年8月以降の車両を選ぶのが賢明だ。
【チェックポイント1】 過走行車はチェックして!

営業車として使われていた車両もあるので、年式に対して走行距離が適切かを要確認。一般的な使い方なら年間5000km程度が妥当だ。
【チェックポイント2】スマアシの機能性はどうか?

自動ブレーキの機能は、現行型はクルマだけでなく歩行者との衝突回避も可能で、先代型は低速域でのみ作動するタイプとなっている。
【チェックポイント3】 荷室は乱用されていない?

荷室スペースは狭く、フロアカーペットの生地も薄い。壁面部にキズがついていたり、カーペットが破れたりしていないかを確認。
【チェックポイント4】 アイドリングストップは?

機能が正常に作動するかだけでなく、バッテリーがアイドリングストップ車専用か。さらに交換時期もチェックしておくといいだろう。
【チェックポイント5】 CVTにトラブルはないか?

先代型のCVTは動力伝達装置や油圧センサーに不具合がみられた。対策品への交換が実施されているかを、整備手帳で確認しておこう。
【チェックポイント6】 タイヤ交換履歴はどうか?

タイヤが燃費に及ぼす影響は大きい。本来の性能を発揮するためには、新車時と同様、エコ系のタイヤを装着していることが望ましい。
イエローナンバーが 好みでないなら早めに確認
イエローナンバーが 好みでないなら早めに確認
黄色以外のナンバーを選ぶためには、東京オリンピック・パラリンピック特別仕様ナンバープレートの申し込みが必要。期限は2020年9月30日まで。ちなみに地方版図柄入ナンバーなら期限は設けられていない。
撮影/フォッケウルフ
※中古車価格はグーネット 2019年10月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。