トヨタエスティマハイブリッドの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

エスティマハイブリッドは、時代のニーズを先取りした世界初のハイブリッドミニバンとして2001年にデビューしました。1990年5月の誕生以来革新的な進化を続け根強い人気を誇る「エスティマ」の派生モデルとしてデザインされています。

2代目「エスティマ」をベースに、「クリーン、インテリジェント、未来」をテーマにハイブリッドモデル専用デザインの楕円を組み合わせた斬新なヘッドライトをはじめ、未来をイメージさせるモダンなエクステリアの意匠を採り入れています。

内装も同様に「ゆとりと楽しさに満ちた空間」をテーマにデザインされ、メタル調マルチインフォメーションディスプレイやブルーグラデーションのオプティトロンメーターの採用など洗練された、落ち着きの中にも未来を感じる上質な意匠が特徴的です。

パワートレインはアトキンソンサイクル2.4L 直列4気筒エンジンに独自のハイブリッドシステムTHS-C（TOYOTA Hybrid System-CVT）を組み合わせ、低速域から積極的にエンジンをアシストする機敏な動力性能とコンパクトカー並みの優れた省燃費性能を実現しています。

中でも量産車では世界初となる、プロペラシャフトを必要としない電気式4WDシステム「E-Four」を採用し、シーンを問わない卓越したスタビリティの高い走行が大きな特徴です。

また、最大1500Wの電気供給を可能にするACコンセントを標準装備し、キャンプやロングドライブの用途はもちろんのこと、ビジネスシーンや万が一の災害にも力強いパートナーとして活躍が期待されるモデルです。

2006年6月発売の2代目モデルでは、先代モデルを大きくブラッシュアップし、搭載するハイブリッドシステムを一新しました。そして、「ハイブリッド・シナジー・ドライブ」の発想の下、「低燃費性能」「低エミッション性能」「優れた走行性能」「静粛性」をより一層高め、発売早々から順調なセールスを維持する人気モデルです。

ブレーキ・駆動力・ステアリングを電気的に接続し統合制御するVDIM（Vehicle Dynamics Integrated Management：統合型走行安定システム）を搭載し、「E-Four」と相まって、全域にわたり安定性の高い質の高い走りと優れた操舵性能を実現しています。

ここではエスティマハイブリッドの中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。

ここでは2016年6月にマイナーチェンジを受けたモデルを取り上げます。

・アエラス
全グレード共通してアトキンソンサイクル2.4L DOHCエンジン+ハイブリッドシステム「THS II（Toyota Hybrid System II）」が搭載され、駆動方式は電気式4輪駆動システム「E-Four」のみの設定となります。

本グレードのみ左右独立したリラックスキャプテンシートを備えた7人乗りモデル以外に6：4分割チップアップシートを備える8人乗りモデルが選択可能です。

カラードバックドアガーニッシュ、トリコットシート表皮仕様となるベースグレードです。
ベースグレードながら、Bi-Beam LEDヘッドランプ＆LEDクリアランスランプや衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」、VDIM（EBD付ABS/VSC/TCR/EPS統合制御）などの安全装備に加え、デュアルパワースライドドア（イージークローザー挟み込み防止機能付）、スマートエントリー＆スタートシステムやナノイー搭載左右独立温度コントロールフロントオートエアコン+リヤクーラーが装備されます。

また、全グレード共通でエアスパッツ（フロント/リヤ）、リヤエアロスタビライジングフィン、カラードサイドクラッディングパネル＆メッキモールが装着され、スポーティな外観デザインとなります。

足回りは17インチタイヤ＆ミディアムグレー塗装アルミホイールが装着されます。

・アエラス プレミアム
「アエラス」グレードに対して、フロントパフォーマンスダンパー、メッキバックドアガーニッシュ、LEDスポットライト、ドアカーテシーランプが追加装備される上位グレードです。

内装はソフトレザーフロントドアトリム、サテン調モール付高輝度シルバーフロントドアアームレスト、トリコット＆合成皮革コンビシートへ変更されます。
2列目シートがリラックスキャプテンシート（超ロングスライド＆リクライニング/横スライド機構、オットマン付）+サイドテーブル仕様となる7人乗りモデルのみの設定となります。

・アエラス プレミアムG
「アエラス プレミアム」グレードに対して、ナノイー機能リヤオートエアコン、パワーバックドア（イージークローザー機構付）、運転席＆助手席快適温熱シート、電動6：4分割床下格納機能付3列目シートが追加装備される最上位グレードです。

本革巻＆木目調3本ステアリングホイール+ゲート式シフトレバー＆ノブ、スーパーUV＆IRカット+撥水機能付フロントドアグリーンガラス+スーパーUVカットプライバシーガラス（リヤドア/リヤクォーター/バックドア）へとグレードアップされ、シート表皮はヌバック調ファブリック（ブランノーブ）＆合成皮革のコンビシートなります。

また、サテン加飾モール付木目調フロントドアアームレスト、アクセントステッチ入りソフトレザーフロントドアトリムへ変更されます。

ここでは、エスティマハイブリッドの型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。

なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年10月時点で参照したものとなります。

・AHR20W：2.4L/CVT/フルタイム4WDモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費：18.0km/L
年間ガソリン代：約75,000円（555.6L×135円） ※1
自動車税：年間45,000円 ※2
年間維持費：約120,000円 ※3

※1．ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2．自動車税は2018年11月時点で参照したものとなります。
※3．年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。

エスティマハイブリッドは環境にも配慮した優れた環境性能を実現しながら、全域にわたりエンジンを力強くアシストする独自のハイブリッドシステム「THS II（Toyota Hybrid System II）」、量産車では初となる電気式4輪駆動システム「E-Four」を搭載しています。

シーンを選ばない安定感のある走りやコンパクトカー並みの卓越した省燃費性能を実現する、上級ミニバンであり、比較的安定した中古車価格を維持しています。また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。

2代目 トヨタ エスティマハイブリッド20系：35.8～475万円
AHR20W：39～475万円

X：39～299万円
G：39.9～429万円万円
G レザーパッケージ：84～299万円
アエラス：139～389万円
アエラス レザーパッケージ：196～429万円
アエラス プレミアム： 339.9～409万円
アエラス プレミアム-G：336.6～475万円

2006年6月にリリースされた2代目モデルは、初年度モデルでは既に12年を経過しており、販売価格に幅のある中古車相場が形成されています。

途中、2008年12月、2012年5月、2016年6月と3度のマイナーチェンジが実施され、息の長い人気モデルであり、多くの登録車両が見受けられます。
年式ごとの分布を見ると、1度目のマイナーチェンジ後の登録台数がやや多いものの、それほど顕著に偏りのない分布の傾向が窺えます。

2009年式では60万円台から180万円台が中心となり、2013年式以降のモデルでは、ほぼ200万円以上の車両価格が付けられるなど、人気の高さが窺い知れる安定した取引がなされています。

走行距離に関しては、省燃費性能に優れるハイブリッドミニバンとは言え、ほぼ年間1万km程度の標準的なマイレージ車両が大多数を占めており、ほぼ偏りは見られません。
2009年式では5万kmから7万km未満が中心となります（上記中古価格帯については、2018年11月7日時点での数値となっています）。

年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。