三菱アウトランダーPHEVの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

アウトランダーＰＨＥＶは2代目アウトランダーの派生モデルとして、2013年1月に誕生しました。

家庭で充電できるとともに、充電量を気にせず外出できる利便性の高いプラグインハイブリッドEVシステムを搭載し、万一充電が切れても自ら発電しながら走行できるのが大きな魅力のモデルです。

上品なSUVらしい意匠を採用する基本的なボディデザインはアウトランダーと共通でありながら、先進性を演出するクリアレンズを採用したLEDリヤコンビランプやボディカラーと同色のバンパーを採用するなど差別化がはかられています。

2015年6月の大幅改良では、フロントデザインコンセプトとして「ダイナミックシールド」を採用し、より精悍でダイナミックなフロントマスクへ変貌を遂げています。

併せて、質感の向上とともにステッチを配したラグジュアリーなインテリアは、漆箱をモチーフにしたセンターコンソールや光輝アクセント加飾が施されたインパネ＆ドアトリムオーナメントパネルと相まって、プレミアム感を一層高めています。

ビルシュタイン製ショックアブソーバーやフロント＆リヤスタビライザーの装備をはじめ、独自のツインモーター4WDや車両運動総合制御システム「S-AWC」、アクティブ・ヨー・コントロール「AYC」などの先進技術を採用しています。優れた走行安定性能、旋回性能、ロードホールディング性能に加え、しなやかな乗り心地を実現しています。

プレミアム性の高いSUVモデルに相応しく、世界に名だたる高級オーディオメーカーであるロックフィールド社と共同開発した専用オーディオが設定され、静粛性の高いプラグインハイブリッドシステムならではの、奥行きのある高音質な音楽を堪能できます。

先進の安全技術「e-Assist」やSRSサイド＆カーテンエアバッグ+運転席SRSニーエアバッグなど、充実した安全装備が施されている点も大きな魅力と言えるでしょう。

ここではアウトランダーPHEV中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。

ここでは、2.0Lエンジン+モーターを搭載する初代モデルを中心に説明します。

・G
ほかのモデルと違い、自動防眩ルームミラーつきのマルチアラウンドモニター、衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報システム、オートマチックハイビームシステムなどからなる「e-Assist」、雨滴感応オートワイパー、LEDフォグランプが追加装備されています。

ほかにもステアリングヒーターが装備されます。
足回りは18インチタイヤ＆アルミホイールはグレードアップされます。

・G プラスパッケージ
「Gセーフティパッケージ」グレードに対して、三菱リモートコントロール、エレクトリックテールゲート、7インチWVGAディスプレイメモリーナビゲーションが追加装備されます。

また、ドアアウターハンドルが上品なメッキタイプへ変更されます。

・Gプレミアムパッケージ
「G ナビパッケージ」グレードに対して、100V AC電源（1500W）やロックフォードフォズゲート プレミアムサウンドシステム（DTS Neural Surround、9スピーカー）が追加装備される上級グレードです。

また、シートは本革を使用した質感の高い掛け心地の良いタイプとなります。

・Sエディション
「Gプレミアムパッケージ」グレードに対して、ビルシュタイン製ショックアブソーバーやダークシルバー塗装18インチアルミホイールの装着に加え、ブラックメッキフロントグリルやドアサッシュがグロスブラックとなるスポーティグレードです。
電動ガラスサンルーフが追加装備され、シートはホールド性を高めた専用本革シートとなります。

また、ナビゲーションシステムはレス仕様となり、スマートフォン連動ディスプレイオーディオが装着されます。

ここでは、アウトランダーPHEVの型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。

なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年8月時点で参照したものとなります。

・GG2W：2.0L/CVT/フルタイム4WDモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費：19.2km/L
年間ガソリン代：約70,312円（520.8L×135円） ※1
自動車税：年間39,500円 ※2
年間維持費：約109,812円 ※3

・GG3W：2.4L/CVT/フルタイム4WDモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費：18.6km/L
年間ガソリン代：約72,580円（537.6L×135円） ※1
自動車税：年間45,000円 ※2
年間維持費：約117,580円 ※3

※1．ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2．自動車税は2018年9月時点で参照したものとなります。
※3．年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。

アウトランダーPHEVは、重厚感あふれる上品なSUVボディに先進的なプラグインハイブリッドシステムを搭載し、機動性や経済性の高さから比較的価格が安定した中古車価格を維持しています。また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。

初代 三菱 アウトランダーPHEV GG系：236.0万円

GG2W：138～416.8万円

M：240.8～349万円
G：144.7～269.8万円
Gリミテッドエディション：325.9～352万円
Gセーフティパッケージ：140～389万円
Gナビパッケージ：138～398万円
Gプレミアムパッケージ：138～416.8万円
Sエディション：342.2～399.8万円

2013年1月にリリースされたアウトランダーPHEVはマイナーチェンジや一部改良を実施しているものの、2018年9月時点でフルモデルチェンジは行われていません。
発売から5年以上の月日が経過しているため、初年度モデルである2013年式や2014年式に関しては、値ごろ感が出始めています。

また、新車の車両価格が高めに定められていたこともあり、中古車でも170万円台から240万円台までがプライスレンジとなっています

フロントマスクを中心に大幅なデザインの変更があった2015年モデルやエンジンを含め、プラグインハイブリッドシステムの主要コンポーネントの約90％が改良された2018年式モデルは登録台数が多い傾向が見受けられます。2017年式モデルを例にとると320万円台から340万円台が中心となり、高値のプライスタグがつけられています。

走行距離は1000km未満の低走行車両から7万km程度まで、特に偏りもなく、ほぼ年式相応と言えるでしょう（上記中古価格帯については、2018年9月1日時点での数値となっています）。

年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。