中古車購入チェックポイント
更新日:2019.06.26 / 掲載日:2019.01.28
日産ローレルの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

グーネット編集チーム
ローレルは1968年4月の販売以来、市街地走行から高速道路を使ったロングドライブまで上質で深い安らぎを与えるコンフォート性能が特徴です。余裕のある機敏な動力性能などを備えた、ラグジュアリーな高級乗用車として位置づけられます。
実用性の高い粘りのあるパワフルなエンジンを搭載し、後輪を駆動するFR駆動を採用しています。リニアなハンドリング性能やダイナミックな走行性能を兼ね備えた、元祖「ハイオーナーカー」の先駆けとなるスポーティモデルです。
丸型4灯ヘッドランプを配した精悍なフロントマスクを備え、ヨーロッパ車を思わせるモダンでスタイリッシュな外観デザインを採用する4ドアセダンが、最初にリリースされました。そして、2年後の1970年に日産車では初となるBピラーを持たない開放感あふれるピラーレスハードトップスタイルを採り入れた2ドアハードトップモデルが追加されました。
1972年4月にフルモデルチェンジを受けた2代目モデルでは、「サンダーストリーム」と名付けられた抑揚のある面構成とシャープなエッジを組み合わせた上品で落ち着きのある外観デザインや豪華でゆとりのある室内デザインから、確固たる人気を築きます。
中でも特徴のあるバックビューが鮮烈な個性を主張する2ドアハードトップは、販売終了後も若者を中心に高い人気を誇ったエポックメイキングなモデルです。
その後もエンジンの排気量拡大や押しの強い重厚なフロントグリルの採用をしています。乗る人みんなが寛ぎを感じられるホスピタリティが高く、かつ質感にこだわった室内空間に仕上げており、「ハイオーナーカー」に相応しい進化と熟成を重ねました。
2003年1月に約35年の歴史に幕を閉じますが、後継モデルとして洗練された大人のための高級セダン「ティアナ」が2003年にリリースされています。初代モデルから歴代ローレルが継承した、個性を重視した上質なドライバーズカーとしてのコンセプトを引き継いでいます。
車名の「ローレル」は英語の「LAUREL:月桂樹・月桂冠」に由来し、日産初の「ハイオーナーカー」に相応しい、気高き品格のある誇らしげなネーミングと言えるでしょう。
ここではローレルの中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。
ローレルの主なグレードの特徴と比較から選ぶ

グーネット編集チーム
8代目 日産 ローレル C35系(1997年~2003年)の主なグレードの特徴
・メダリスト
2.0Lもしくは2.5L 直列6気筒自然吸気エンジンを搭載するラグジュアリーな「メダリスト」シリーズのベーシックグレードです。
ベーシックグレードながらオートライトシステムや運転席&助手席SRSエアバッグシステム、ABS(アンチロックブレーキ)に加え、フロントトップシェード付UVカット断熱グリーンガラスやオゾンセーフフルオートエアコン(外気温度表示機能付)、ローレルスーパーサウンドシステムCDセレクションなどの安全・快適装備が施されています。
2.5Lエンジン搭載モデルでは、本革巻4本スポークステアリングホイールやマルチリモートエントリーシステム、運転席パワーシートなど上級装備が追加されます。
ヘッドランプは丸型4灯式ハロゲンヘッドライト仕様となり、足回りは15インチ&フルホイールカバー付スチールホイールが装着されます。
・メダリストプレミア
「メダリスト」グレードに対して、本革シートや木目調パネル、木目+本革コンビステアリング&本革巻シフトノブをはじめ、マルチリモートエントリーシステムや電磁式トランク&フューエルフィラーリッドオープナーが追加される上級グレードです。
2.5Lエンジン搭載モデルでは、視認性の高いファインビジョンメーターが装備され、2.0Lエンジン搭載モデルにも運転席パワーシートが追加されます。
・メダリストプレミアムターボ
ラグジュアリーな「メダリスト」シリーズの中でも、2.5L 直列6気筒ターボエンジンを搭載する最上位スポーティグレードです。
「メダリストプレミアム」グレードに対して、キセノンヘッドライト、デュアルパイプフィニッシャーへと変更されます。
足回りは16インチタイヤ&鍛造アルミホイールとなり、V-TCS(ビスカスLSD付トラクションコントロールシステム)、リヤビスカスLSD(リミテッドスリップデフ)、スポーツチューンドサスペンションを備えた、スポーティドライブをアシストする装備が追加されています。
・クラブS ターボ タイプX
2.5L 直列6気筒ターボエンジンを搭載し、サイドシルプロテクターやスポーツチューンドサスペンション、スポーツシートを備えるスポーティグレード「クラブS」シリーズの中でも最上位グレードに位置づけられます。
「メダリストプレミアムターボ」グレードに対して、本革巻4本スポークステアリングホイール、本革&スエードコンビシート、専用パネル仕様となり、足回りは16インチタイヤ&アルミホイールが装着されます。
ローレルの燃費と年間維持費の違いを・比較から選ぶ

グーネット編集チーム
ここでは、ローレルの型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。
なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年11月時点で参照したものとなります。
8代目 日産 ローレル C35系(1997年~2003年)の燃費・維持費
・HC35:2.0L/4AT/FRモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費:11.4km/L
年間ガソリン代:約127,192円(877.1L×145円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約166,692円 ※3
・GC35:2.5L/4AT/FRモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費:10.6km/L
年間ガソリン代:約136,792円(943.3L×145円) ※1
自動車税:年間45,000円 ※2
年間維持費:約181,792円 ※3
・GNC35:2.5L/4AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費:8.8km/L
年間ガソリン代:約164,772円(1136.3L×145円) ※1
自動車税:年間45,000円 ※2
年間維持費:約209,772円 ※3
・GC35:2.5L/4AT/FRモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費:9.8km/L
年間ガソリン代:約147,959円(1020.4L×145円) ※1
自動車税:年間45,000円 ※2
年間維持費:約192,959円 ※3
※1.ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2.自動車税は2018年12月時点で参照したものとなります。
※3.年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。
ローレルの中古車価格相場から選ぶ

グーネット編集チーム
ローレルは初代モデルからのDNAを継承する「ハイオーナーカー」として、存在感のあるソフィスティケートされた上品な外観デザインや静粛性の高い落ち着きのあるラグジュアリーなインテリアを備えた人気の高級セダンです。比較的安定した中古車価格を維持しています。
しかしながら、販売終了から既に約17年が経過しており、流通台数がやや少ない傾向にあり、じっくりと時間をかけ、好みにあった最適な1台を探すことをおすすめします。
ローレルの主なグレード・型式の中古車価格帯
8代目 日産 ローレルC35系:15~450万円
HC35:15~166万円
GC35:22~450万円
登録車両を見ると2代目2ドアハードトップモデルの人気が高いので、フルノーマル車両からドレスアップ車両まで200万円以上の高値がついています。
それ以外の年式に関しても既に年数がかなり経過しており、2代目ハードトップモデル同様に、大事に乗られたオリジナルのフルノーマル車両とドレスアップもしくはカスタマイズ車両に2極化している傾向が見受けられます。
1997年6月にリリースされた8代目モデルは、最終型である、2003年1月まで販売されました。年式相応の20万円台未満の値ごろ感のある車両から、未だに100万円台中盤のプライスタグをつける車用まで幅広く登録されている特徴があります。
走行距離に関しては、1オーナーの4万km未満の低走行車両も見られるものの、5万kmから15万km未満のマイレージ車両が中心となります(上記中古価格帯については、2018年12月5日時点での数値となっています)。
年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。