中古車購入チェックポイント
更新日:2019.06.25 / 掲載日:2019.01.21
日産フーガの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

グーネット編集チーム
フーガは、2004年10月の発売以来、ドライバーを鼓舞させる爽快なスポーティドライブを提供するラグジュアリーセダンとして、人気の高いモデルです。
日産の長い歴史の中でも、重要なポジションを占める高級セダン「セドリック」「グロリア」の後継モデルとして位置づけられています。よりスポーティで後席の快適性を高めたショーファードリブンカーとしても使用されるプレミアムモデルとして開発されました。
そして、同社の「シーマ」がカタログモデルから一時消滅した期間は、フーガが日産のフラッグシップセダンとして取り扱われていました。
スカルプチャーデザインを採り入れた躍動感のある外観デザインをはじめ、ドライバーの操作性を重視しながら、どの乗員も快適に移動が可能な優れた車内環境を備えています。
リヤアクティブステアや、優れた走行安定性を誇る高性能サスペンション、大径タイヤ&アルミホイールを備え、サイズを感じさせないダイナミックな走りを実現しています。
また、経済性と優れた走行性能のバランスを重視した2.5Lおよび3.5LのV型6気筒エンジン、低速域からトルクフルで圧倒的な動力性能を発揮する4.5L V型8気筒エンジンが用意されています。また、3.5Lモデルのみフルタイム4WDモデルが設定されています。
2009年11月にフルモデルチェンジを受けた2代目モデルでは、初代モデルからの高級スポーティセダンとしての特徴を継承し、走行性能を高めました。併せて、抑揚のあるスタイリングの採用やインテリアの質感を向上させるなど、プレミアム性により磨きがかかっています。
搭載されるパワーユニットも見直しが図られ、キャリーオーバーとなる2.5Lエンジンと新たにVVEL(バルブ作動角・リフト量連動可変システム)付3.7L V型6気筒エンジンが用意され、マニュアルモード付7速ATとの組み合わせとなります。
ここでは、フーガ中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。
フーガの主なグレードの特徴と比較から選ぶ

グーネット編集チーム
2代目 日産 フーガ Y51系(2009年~)の主なグレードの特徴
・250GT
2.5L V型6気筒エンジンを搭載するベースグレードです。
ベースグレードながら、LEDヘッドランプ(ハイ/ロービーム、オートレベライザー付)、LEDフォグランプ、アクティブAFS、フロント&バックソナー、インテリジェント アラウンドビューモニターなどの安全装備が標準装備されます。
また、インテリジェント オートライトシステム(フロントワイパー連動、薄暮れ感知「おもいやりライト」機能付)をはじめ、スーパーUVカット断熱フロントガラス(フロントトップシェード付)、UVカット断熱フロントドアガラスなどの快適装備が施されます。
ほかにも、インテリジェントキーシステムや電動チルト&テレスコピックステアリング、インテリジェントクルーズコントロール、パーソナルドライビングポジションメモリーシステムやトランクオートクロージャーに加え、プラズマクラスターを搭載するフォレストエアコンが装備されます。
シートには、表皮としてネオソフィール&ジャガード織物仕様を採用しており、助手席パワーオットマンや助手席コントロールスイッチが装備されます。
足回りは18インチタイヤ&アルミホイールが装着されます。
・250VIP
「250GT」グレードに対して、後席シートにパワーリクライニング(シートバック中折れ機構、オートリターン機構付、左右席)+シートヒーター+エアコンディショニング機構、リヤセンターアームレスト内蔵コントロールスイッチ(オーディオ、エアコン、シート)やリヤ電動サンシェードなどが追加装備されています。併せて、後席の快適性の向上が図られています。
加えてVIP特別装備として、後席読書灯(LEDタイプ)+フロアカーペット(プレミアム:吸音・消臭機能付)が施されます。
また、サスペンションは、よりダンピング利いたしなやかな乗り心地を提供するコンフォートサスペンションが装備されます。
・370VIP
3.7L V型6気筒エンジンを搭載する上級グレードです。
「250VIP」グレードに対し、プレミアム本革巻ステアリング&シフトノブ、セミアニリン本革シート、スエード調ルーフへと変更されます。
・370GT タイプS
「250GT」グレードに対し、マグネシウム製パドルシフトやアルミペダル、プレミアム本革巻ステアリング&シフトノブをはじめ、専用バンパー、4WAS(4輪アクティブステア)、4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキやスポーツチューンドサスペンションが装備される走りの質を高めた、スポーティモデルです。
足回りは20インチタイヤ&アルミホイールが装着されます。
フーガの燃費と年間維持費の違いを・比較から選ぶ

グーネット編集チーム
ここでは、フーガの型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。
なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年8月時点で参照したものとなります。
2代目 日産 フーガ Y51系(2009年~)の燃費・維持費
・Y51:2.5L/7AT/FRモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:11.2km/L
年間ガソリン代:約181,250円(1,250.0L×145円) ※1
自動車税:年間45,000円 ※2
年間維持費:約226,250円 ※3
・KY51:3.7L/7AT/FRモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:9.4km/L
年間ガソリン代:約154,255円(1063.8L×145円) ※1
自動車税:年間66,500円 ※2
年間維持費:約220,755円 ※3
・KNY51:3.7L/7AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:8.9km/L
年間ガソリン代:約162,921円(1123.6L×45円) ※1
自動車税:年間66,500円 ※2
年間維持費:約229,421円 ※3
※1.ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2.自動車税は2018年8月時点で参照したものとなります。
※3.年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。
フーガの中古車価格相場から選ぶ

グーネット編集チーム
フーガは、抑揚のある重厚でダイナミックなスタイリングや煌びやかな質感の高いインテリアを備える、日産を代表する高級スポーティセダンであり、比較的価格が安定した中古車価格を維持しています。また、流通台数がやや多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、じっくりと最適な1台を選ぶことをおすすめします。
フーガの主なグレード・型式の中古車価格帯
2代目 日産 フーガ Y51系:58~449万円
Y51:69~368万円
KY51:58~459万円
KNY51:79~398万円
250GT Aパッケージ:69.8~233.8万円
250VIP:149.9~355万円
370GT:58~298万円
370GT タイプS:75~359万円
370VIP:58~312.8万円
2009年11月にリリースされた2代目モデルは、車齢を重ねている車両と登録から日の浅い車両と、幅のある中古車相場が形成されています。
2018年8月時点では、2代目が現行モデルということもあり、特別偏りのない分布の傾向が見られます。
発売初年度と言える2010年式がやや登録車両が多く、100万円台から200万円を超える車両まで広い価格帯に分布しています。プレミアム価格はないと考えられ、走行距離や程度、グレードの違いにより、プライスタグが付いていると思われます。
低走行車や登録から年数がそれ程経過していない車両は、200万円以上のプライスタグが掲げられています。
走行距離が5万kmを超える車両に関しは、コストのかかった高級車なので、きちんと整備された車両であれば、まだまだ長く乗れる品質を維持していると言えるでしょう(上記中古価格帯については、2018年8月23日時点での数値となっています)。
年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。