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更新日:2019.06.07 / 掲載日:2019.01.10
2018-2019 日本カー・オブ・ザ・イヤー【ニュースキャッチアップ】

2018-2019 日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した「ボルボ XC40」。
文●ユニット・コンパス 写真●日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会
(掲載されている内容はグー本誌 2019年1月掲載の内容です)
自動車に関する最新の話題をお届けするのがこのコーナー。今回のテーマは、毎年恒例のイベント『2018-2019 日本カー・オブ・ザ・イヤー』。最高の1台に輝いたのは、あのクルマ!
新しい価値観を持つユーザー層にアピール
その年のもっとも優れた自動車に与えられる日本カー・オブ・ザ・イヤー(以下COTY)。今年は、国産車ではトヨタ カローラスポーツやクラウン、三菱エクリプスクロスなど粒ぞろい。輸入車もプレミアムSUVを中心に魅力的なモデルがノミネートし、事前の予想が難しいほど接戦となった。そんななか、COTY本賞に輝いたのはボルボ XC40である。ボルボは昨年もXC60で本賞を受賞しており、ボルボとしては2年連続受賞という快挙である。
ボルボXC40の魅力は、なんと言ってもデザインの引きの強さ。トールハンマーと呼ばれるT字型ヘッドライトなど、最新のボルボデザインを導入しながら、上級モデルにも劣らぬタフネスさを小さなボディで実現している。また二輪車、大型動物まで検知可能な進化したシティセーフティを導入し、さらに狭い駐車スペースから後退して出庫する際の安全を確保する「オートブレーキ機能付きCTA」など、つねに進化し続ける同社の安全技術が盛り込まれた点も高く評価された。
SUVがここ数年爆発的に増えている昨今、もはやSUVの形をしていればOKという時代は終わり、各々の個性が重視されるようになった。そのなかでXC40は、クルマに対し新しい価値観を求めるユーザーに強くアピールしたと言えるだろう。
【CLOSE UP】部門賞にも注目のクルマがたくさん!

イノベーション部門賞「ホンダ クラリティ PHEV」

次世代高級車のあり方を提案したクラリティ PHEV
ホンダ クラリティと言えば、燃料電池車のイメージを持つひとが多いかもしれない。しかし、今回受賞したのはPHEV(プラグインハイブリッド)仕様。電気のみで100kmの走行が可能で、エンジンの駆動力で航続距離はさらに伸びる。次世代の高級セダンを先取りしたことが評価され、この賞を獲得した。
エモーショナル部門賞「BMW X2」

手頃なサイズのスペシャルティSUV
SUVも多様化している時代だが、BMWはニューモデル「X2」を発表。クーペ風デザインを与えたコンパクトSUVだが、BMWらしいドライビングプレジャーと若々しいデザインが評価され、この賞を獲得。SUVブームの申し子と言える存在である。
スモールモビリティ部門賞「ダイハツ ミラ トコット」

シンプルなデザインこそ断捨離時代のトレンド
最近の軽自動車は、スペース効率重視で機能もリッターカー並みに進化したモデルが多い。それを逆手に取ったシンプルなデザインは、老若男女に愛されるものとなった。安全装備など基本要素は盛り込みながら、飾らないコンセプトが高評価。
日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会特別賞「HONDA N-VAN」

商用車だけど一般ユーザーも大歓迎の実用的な軽自動車
COTYは乗用車のみが対象となるためノミネートからは外れたが、大きな開口部やフルフラットにできる室内などパーソナルカーとしての実力を評価。
日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会特別賞「TOYOTA GAZOO Racing」

ル・マン24時間レースのワンツーを決めたトヨタ
2018年6月16日から17日に開催されたル・マン24時間レースでトヨタは初優勝。ワンツーを飾ったことが表彰され、特別賞の受賞に至った。
10ベストカー
全27台のなかから、選考委員によって選出された上位10台が「10ベストカー」。

トヨタ カローラ スポーツ
次世代カローラはハッチバックでスタート。「コネクテッド」と呼ばれる次世代通信サービスも話題に。

トヨタ クラウン
新型クラウンの特徴は、なんと言っても進化した走り。欧州車を思わせる外観も若いユーザーに訴求。

マツダ CX-8
3列シートを備えるCX-8は、プレミアム感あふれる内外装と上質な走りが特徴。完成度の高いSUV。

三菱 エクリプス クロス
かつて同名のクーペが存在したが、その名のとおりスポーティな内外装が魅力。走りの仕上がりもよい。

アルファ ロメオ ステルヴィオ
スポーツカーと言えるほど、高い運動性能を実現。アルファらしい外観も特徴である。

フォルクスワーゲン ポロ
コンパクトカーながらも高品質を実現。経済性の高さと相まって、多くのユーザーが安心して乗れる。
エコロジーの時代から個性の時代になっていく?
今回の受賞車を振り返ると、EVやHVなどの「エコ」という言葉は、もはや当然の時代になったと感じる。むしろ、今後はクルマとしての「個性」が重要視され、没個性的なものは評価されにくい時代が訪れるだろう。新型車に各ブランドの色をいかに出していくか。それがこれからの課題なのかもしれない。