中古車購入チェックポイント
更新日:2018.12.12 / 掲載日:2018.12.12
【グー連載コラム】車両チェックマイスターへの道 (2018年12月)

実際に中古車販売店を訪れた際にはどんな部分をどうチェックすべきか。クルマの部位ごとに見ておくべきポイントを紹介していこう。
(掲載されている内容はグー本誌2019年1月号の内容です)
【車種別チェックポイント】日産 フェアレディZ編

※写真はすべて現行型
KEY POINT
チューニングベースとなることも多いため、それが車両コンディションに悪影響を与えていないか、自分の好みに合うかどうかもチェック。
[現行型]
中古車中心相場:110万円から380万円 新車販売時期:2008年12月から
[先代型]
中古車中心相場:20万円から200万円 新車販売時期:2002年7月から2008年12月
国産屈指のGTスポーツで、スタイリングはもちろん、搭載するメカニズムや、それがもたらすパフォーマンスも一級品と呼ぶに相応しい。細部にいたるまでこだわった作り込みによって実現したプレミアムな雰囲気は、高額な輸入スポーツモデルに比肩する魅力を持つ。
趣味性が高く、数が出るモデルではないが、中古車市場での流通台数は意外に多い。人気車種とあって値落ちがしにくく、年式やグレードによる価格差が明確なので予算に応じた選択が可能だ。
個性的で走行性能の高さを特徴とするクルマとあって、チューニングを施してポテンシャルを引き上げたり、スタイルアップを図るユーザーは少なくない。購入時はカスタマイズされた形跡の有無だけでなく、前オーナーがどういう乗り方をしてきたかを探っておきたい。たとえば、バンパー下部やマフラーに擦った跡があるなら、車高を下げていた可能性が考えられる。また、タイヤやブレーキパッドの消耗具合が、走行距離や年式相応ではないなら、ハードに走らせていたと判断できる。
また、チューニングが施されたクルマを求める場合には、自分が望む仕様になっていることはもちろん、ノーマルパーツが残されているかどうかも確認しておくといいだろう。
【チェックポイント1】操作部の傷み具合

操る楽しさがスポーツカーの醍醐味。Zの場合は、触れる頻度が多いシフトノブやステアリングが本革巻きで経年によって傷みやすい。
【チェックポイント2】負担がかかるドアヒンジ

作りがしっかりしている証拠なのだが長いドアは重い。ヒンジが重みに耐えきれず歪み、開閉のたびに軋み音が出るようなら要注意だ。
【チェックポイント3】駆動輪のタイヤの減り

駆動力がかかる後輪への負担が大きく、前輪より摩耗が進みがち。Zは前後異サイズなのでローテーションができないのが難点だ。
【チェックポイント4】バンパー下部をチェック

最低地上高が低く設定されていることで(現行型は120mm)、段差で擦ってしまったり、タイヤ止めに当たることも多くなりがちだ。
【チェックポイント5】車高を下げていないか

車高を下げていることも多く、装着パーツを要確認。車高調なら調整できるが、ダウンサスだとスプリング交換をしないと車高が戻せない。
【チェックポイント6】マフラーは車検対応か

社外品が装着されている場合は、車検対応であるかを確認しておこう。純正品でも劣化が進んでいると車検が通らないこともある。
車高の低いスポーツカーはどうしても見切りが悪くなる
ロングノーズ&ショートデッキのプロポーションがZの特徴だが、着座位置が低いことも影響して見切りが悪い。後方視界もかなり狭められているので取り回し性はしっかりと確認しよう。
※中古車価格はグーネット 2018年11月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。