中古車購入チェックポイント
更新日:2020.01.07 / 掲載日:2018.11.05
トヨタアリストの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

アリストはヨーロッパ車を思わせる、安定感のあるフォルムに流麗でのびやかなスタイリングを採り入れた、洗練された上級スポーティセダンとして開発され、1991年10月に誕生しました。
トヨタの上級セダン「クラウン」の中でも最上位の高級モデルである「クラウンマジェスタ」とプラットフォームと共有する3ナンバーの専用ボディをまとっています。幅のあるプレスドアを採用し、張りのあるソリッドで力強い量感あふれるスタイリングが異彩を放ちます。
ややおとなしめのシンプルなフロントマスクながら、虚飾を配した上質感を強調する洗練されたダイナミックな佇まいが印象のモデルです。
減衰力を高めスポーティな味付けが施されたユーロチューンドサスペンションを装着し、スポーティ性能を高めたモデルをはじめ、セラミック製2wayツインターボエンジンを搭載するホットモデル、4.0L V型8気筒自然吸気エンジンを搭載しています。低回転域からトルクフルなエンジン特性を活かしたジェントルな走りを提供する最上級グレードなど、バリエーション豊富な点は初代モデルの特徴です。
1997年8月にリリースされた2代目モデルでは、初代モデルからのコンセプトは引き継がれるものの、専用プラットフォームとなりました。前後のオーバーハングを短縮しながらロングホイールベースを実現するパッケージデザインにより、走行性能・居住性能の向上が図られています。
また、より個性が際立つアグレッシブな塊感を強調したスタイリングも大きな話題を呼びました。
国内ではレクサスチャネルの設立に伴い、2004年12月までで販売を終了し、2005年からは「GS」としてレクサスの専売モデルへと移行します。
ここではアリストの中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。
アリストの主なグレードの特徴と比較から選ぶ

ここでは1997年7月にリリースされた2代目モデルを取り上げます。
【2代目 トヨタ アリスト160系(1997年~2004年)の主なグレードの特徴】
S300
VVT-i 3.0L 直列6気筒自然吸気エンジンを搭載するベースグレードです。2代目モデルは全グレードとも、2WD/FR駆動のみの設定となります。
なお、2000年7月以降のNAエンジン搭載モデルは、5ATが搭載されます。
ベースグレードながら、デュアルSRSエアバッグ&SRSサイドエアバッグシステムやTRC&VSC、ABSなどの安全装備に加え、コンライトや左右独立温度コントロールフルオートエアコン、運転席8ウェイ&助手席4ウェイマルチアジャスタブルパワーシートや運転席電動ランバーサポートなどの快適装備が施されています。
ハロゲンランプ、ディンプル付本革3本ステアリングホイール&ゲート式ATシフトレバーが装着されます。
シート表皮は静電防止&デオドラント機能付ファブリック仕様となります。
足回りは16インチタイヤ&アルミホイールが装着されます。
S300ウォールナットパッケージ
「S300」グレードに対して、オートレベリング機能付ディスチャージヘッドランプをはじめ、ウォールナット本木目がステアリングホイールやATシフトレバー、ドアパネル&コンソールアッパーパネルなどに使用されるラグジュアリーなグレードです。
また、フォグランプがイエロータイプへ変更され、シートに関しては運転席&助手席シートヒーター付の本革仕様になります。
S300ベルテックスエディション
「S300」グレードに対して、LEDハイマウントストップランプ付リヤスポイラー、ディスチャージヘッドランプ、FM文字多重放送対向マルチディスプレイ、クルーズコントロール、アリスト・プレミアムサウンドシステムが追加装備されます。
また、ダークグレーヘッドランプエクステンション、本革&ダーク本木目ATシフトレバー、ダーク木目調ドアパネル&コンソールアッパーパネルへと変更されます。
足回りは同径ながら1サイズ太く、偏平率の低い16インチタイヤ&クローム調アルミホイールが装着されます。
V300ベルテックスエディション
VVT-i 3.0L 直列6気筒ツインターボエンジンを搭載する最上位グレードです。
「S300ベルテックスエディション」グレードに対して、足回りは17インチロープロファイルタイヤ&光沢仕上げアルミホイールが装着されます。
アリストの燃費と年間維持費の違いを・比較から選ぶ

ここでは、アリストの型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。
なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年10月時点で参照したものとなります。
【2代目 トヨタ アリスト160系(1997年~2004年)の燃費・維持費】
JZS160:3.0L/5AT/FRモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費:9.4km/L
年間ガソリン代:約154,255円(1063.8L×145円)※1
自動車税:年間51,000円 ※2
年間維持費:約205,255円 ※3
JZS161:3.0L/4AT/FRモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費:8.8km/L
年間ガソリン代:約164,772円(1136.4L×145円)※1
自動車税:年間51,000円 ※2
年間維持費:約215,772円 ※3
※1.ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2.自動車税は2018年10月時点で参照したものとなります。
※3.年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。
アリストの中古車価格相場から選ぶ

アリストはどっしりした安定感のある大柄のボディながら、ワイドトレッドを強調するブリスターフェンダーを備える抑揚のあるダイナミックなスタイリングに加え、低速域から高速域まで質感の高いパワフルな動力性能を発揮する、トヨタの上級スポーティセダンであり、比較的安定した中古車価格を維持しています。また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。
【アリストの主なグレード・型式の中古車価格帯】
2代目 トヨタ アリスト 160系:7~299万円
JZS160:7~189万円
JZS161:21~299万円
S300:8~189万円
S300ウォールナットパッケージ:15.8~115万円
S300ベルテックスエディション:7~139万円
V300:35~299万円
V300ベルテックスエディション:21~156万円
2代目アリストは1997年8月にリリースされ、2004年12月まで販売されました。
販売終了から月日がかなり経過しているため、走行距離や程度によって幅広い分布が見られます。
中でもチューニングが施され出力が高められた限定車やドレスアップ車両は、100万円台後半から200万円を超える車両まで見受けられ、未だに高値で取引されています。
概ね10万円台から40万円台を中心に多くの登録車両が見受けられます。
走行距離に関しては、5万kmから15万km未満のレンジに集中しており、ほぼ年式相応のマイレージと言えるでしょう(上記中古価格帯については、2018年10月18日時点での数値となっています)。
年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。