中古車購入チェックポイント
更新日:2020.01.07 / 掲載日:2018.11.02
フォルクスワーゲンポロの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

グーネット編集チーム
ポロは、フォルクスワーゲンを代表する世界的なベストセラーカーとして、1975年の誕生以来、これまでに6代にわたり生産が続いているロングセラーモデルです(2018年10月時点)。日本においても輸入車の中では比較的低い価格帯ということもあり、初めて輸入車を購入する層や、セカンドカーとして人気があります。
2018年3月にフルモデルチェンジした6代目では、フォルクスワーゲンの新モジュラー戦略「MQB(Modularer Querbaukasten)※ドイツ語」を採用したことで、上位モデルと同等の先進安全機能を装備することが可能となり、性能面では大幅にアップしています。
エンジンのダウンサイジングも進んでおり、5代目の1.2Lターボから6代目では直列3気筒1.0Lターボとしながらも、逆に出力を向上させて環境性能を引き上げています。
ここではポロの中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。
ポロの主なグレードの特徴と比較から選ぶ

【5代目 フォルクスワーゲン ポロ 6R系(2009年~2018年)の主なグレードの特徴】
1.4コンフォートライン(1.4L)
「1.4コンフォートライン」は、2009年10月の5代目フルモデルチェンジの際に一番初めに設定されたグレードです。1.4L自然吸気エンジンと乾式デュアルクラッチの7速DSGが組み合わされており、当時のフォルクスワーゲンとして過去最高数値の10・15 モード燃費(17.0km/L)を実現したモデルです。
TSIコンフォートライン(1.2L)
2010年5月に追加された1.2LTSI シングルチャージャーエンジンを採用したモデルです。燃費も1.4コンフォートラインに対してさらに向上し、10・15 モード燃費20.0kmを達成しました。
エクステリアには、フロントフォグランプやクロームパッケージなどを採用し、クリーンでシンプルなデザインです。ほかにもアルミホイールを採り入れることで上質感が際立っています。
TSIハイライン(1.2L)
2010年5月に追加された1.2Lエンジン搭載のうちの上級グレードが「TSIハイライン」となります。15インチのアルミホイールやフロントフォグランプ、フルオートエアコン、センターアームレスト、レザーステアリング、パークディスタンスコントロール(リヤ)、フロントスポーツシートなどが追加で装備されています。
TSIコンフォートラインブルーモーションテクノロジー(1.2L)
ポロシリーズとして初となる、アイドルストップとブレーキエネルギー回生システム付きの1.2LTSI エンジンを搭載したグレードで、2012年4月に追加されました。メカニズム的には、車両が信号待ちなどで止まった際に、アイドリングを停止し、さらに再始動する「Start/Stopシステム」と、回生ブレーキをバッテリーへ充電するとともに、加速時のオルタネーターの発電電流を抑える「ブレーキエネルギー回生システム」という 2つのシステムを備えます。
ブルーGTブルーモーション(1.4L)
2013年9月に追加されたグレードで、気筒休止エンジン1.4 TSI アクティブシリンダーマネジメント(ACT)をポロとして初めて採用しています。このエンジンは、4気筒のうち2気筒を休止させることができるほか、すでに過去に発売されたグレードで実現していたダウンサイジング技術や、ブルーモーションテクノロジーも兼ね備えています。スポーツサスペンションや17インチアルミホイールも装着され、エコだけでなくスポーティな1面も兼ね備えたモデルです。
TSIコンフォートラインアップグレードパッケージ(1.2L)
2014年8月のマイナーチェンジの際に追加されたグレードです。同時期の「TSIコンフォートライン」と比べると、15インチアルミホイールやアダプティブクルーズコントロール(ACC)、フルオートエアコン、フォグランプなどの上級装備が備わっています。
ブルーGT(1.4L)
基本的には、「ブルーGTブルーモーション」のメカニズムを採用しながらも、出力を向上させるなどして最上級モデルに仕立て上げられたモデルです。専用のフロントとリヤバンパー、専用スポーツサスペンション、17インチアルミホイールや、プリクラッシュブレーキシステムなどの安全装備も備わります。
TSIトレンドライン(1.2L)
2016年5月に190万円台の価格設定で追加されたエントリーグレードです。旧TSI コンフォートラインをベースに、ステアリングホイールの仕様を変更しており、低めの価格設定で、ユーザー層拡大につながったモデルです。
【6代目 フォルクスワーゲン ポロ AW系(2018年~)の主なグレードの特徴】
TSIトレンドライン(1.0L)
ポロのエントリーグレードが「TSIトレンドライン」で、上位モデルとは機関機構面での違いはなく、主に装備面での違いとなります。予防安全でみると、中間グレードの「TSIコンフォートライン」が装備しているリヤビューカメラ“Rear Assist”がついてないだけでなく、ほかの装備でもオプション設定されてない仕様となっています。
ほかにも、オートライト、レインセンサー、2ゾーンフルオートエアコンディショナー(運転席/助手席独立調整)、アレルゲン除去機能付フレッシュエアフィルター(花粉/ダスト除去外気導入フィルター)、ランバーサポート(運転席/助手席)が備わらず、ホイールも唯一15インチスチールホイールとなります。
TSIコンフォートライン(1.0L)
中間グレードが「TSIコンフォートライン」となりです。最上級の「TSIハイライン」と比べると、アダプティブクルーズコントロール“ACC”(全車速追従機能付)がオプション設定となり、スタティックコーナリングライト、LEDヘッドライト(オートハイトコントロール機能、LED ポジションランプ付)、フォグランプ(フロント)、スマートエントリー&スタートシステム“Keyless Access”、スポーツコンフォートシート(運転席/助手席)が備わりません。また、アルミホイールも15インチになります。
TSIハイライン(1.0L)
ポロの最上級グレードが「TSIハイライン」となります。下位グレードとは安全装備の面で大きな違いがあり、アダプティブクルーズコントロール“ACC”(全車速追従機能付)やスタティックコーナリングライトが標準で備わります。他にも、アルミホイールが16インチとなり、LED ヘッドライトやフォグランプ、スポーツコンフォートシートなどが備わります。
ポロの燃費と年間維持費の違いを・比較から選ぶ

ここでは、ポロの主な世代・型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。
なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年10月時点で参照したものとなります。
【5代目 フォルクスワーゲン ポロ 6R系(2009年~2018年)の燃費・維持費】
6RCGG:1.4L/7AT/FFモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費:17.0km/L
年間ガソリン代:約85,294円(588.2L×145円) ※1
自動車税:年間34,500円 ※2
年間維持費:約119,794円 ※3
6RCBZ:1.2L/7AT/FFモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費:20.0km/L
年間ガソリン代:約72,500円(500.0L×145円) ※1
自動車税:年間34,500円 ※2
年間維持費:約107,000円 ※3
6RCPT:1.4L/7AT/FFモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:21.3km/L
年間ガソリン代:約68,075円(469.4L×145円) ※1
自動車税:年間34,500円 ※2
年間維持費:約102,575円 ※3
6RCJZ:1.2L/7AT/FFモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:22.2km/L
年間ガソリン代:約65,315円(450.4L×145円) ※1
自動車税:年間34,500円 ※2
年間維持費:約99,815円 ※3
6RCZE:1.4L/7AT/FFモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:21.5km/L
年間ガソリン代:約67,441円(465.1L×145円) ※1
自動車税:年間34,500円 ※2
年間維持費:約101,941円 ※3
【6代目 フォルクスワーゲン ポロ AW系(2018年~)の燃費・維持費】
AWCHZ:1.0L/7AT/FFモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:19.1km/L
年間ガソリン代:約75,916円(523.5L×145円) ※1
自動車税:年間29,500円 ※2
年間維持費:約105,416円 ※3
※1.ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2.自動車税は2018年10月時点で参照したものとなります。
※3.年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。
ポロの中古車価格相場から選ぶ

ポロは、日本でも人気のあるコンパクトカーであり、年式や走行距離にもよりますが、比較的安定した中古車価格を維持しています。また、輸入車の中でも販売台数が多く、流通している個体が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力といえるでしょう。
【ポロの主なグレード・型式の中古車価格帯】
5代目 フォルクスワーゲン ポロ 6R系:34~225万円
6RCAV:64.8~139.9万円
6RCBZ:34~125.9万円
6RCBZW:58~139.9万円
6RCJZ:65~209.9万円
6RCJZW:148~225万円
6代目 フォルクスワーゲン ポロ AW系:183~259万円
AWCHZ:188~259万円
TSIコンフォートライン:34~248万円
TSIハイライン:45~259万円
TSIトレンドライン:109.9~208万円
アクティブ2 ブルーモーションテクノロジー:49.9~108万円
TSIコンフォートラインブルーモーションテクノロジー:44~125.9万円
ポロの中古車では、120万円以上の車が多く存在しています。
その中でも、平成27年式のポロが豊富です。
それ以外にも、60万円台を中心に、40万円から90万円台の価格帯での中古車も多く存在します(上記中古価格帯については、2018年10月16日時点での数値となっています)。
年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。
ポロ 6R(フォルクスワーゲン)の価格相場|中古車なら【グーネット】