中古車購入チェックポイント
更新日:2018.10.23 / 掲載日:2016.07.29
スバル WRX S4(2014年8月~)中古車購入チェックポイント
スバル WRX S4 (2014年8月~) 中古車購入チェックポイント
参考車両:2.0GT アイサイト[DBA-VAG]
初度登録:2014年10月
追加装備:〈メーカーオプション〉本革シート(レッドステッチ・運転席シートポジションメモリー・運転席/助手席シートヒーター付) 〈ディーラーオプション〉LED アクセサリーライナー、ドアバイザー、AV 一体SD ナビ
■全体のチェックポイント
関連部や走行機能にもダメージがないかチェック
1.外見の様子から探っていく
1.外見の様子から探っていく
まずは、外板の歪みやずれ、車両の傾きなどにも注意しながら外装に異常がないか観察する。前面は、バンパー、ボンネット、ヘッドライト、フェンダーなどの状態をチェック。細部では、フロントガラスの飛び石傷などにも注意。
2.隣接部も同時にチェック
2.隣接部も同時にチェック
バンパーは、角や下部、ロア/アッパーグリル、フォグランプカバーなどに損傷がないか見て、立て付けも調べる。同時に、ヘッドランプやボンネットもチェック。フェンダーは、サイドガーニッシュ、ホイールアーチの縁、タイヤハウス内、内側のフェンダーライナー(泥よけ)などもチェック。
3.関連部も慎重にチェック
3.関連部も慎重にチェック
ドアは、外面だけでなく、内側のパネル接合部あたりも修理跡などがないか見る。ドアを外していないかヒンジ部もチェック。ドアキャッチ(ロックの受け金具)やピラー(柱)など関連部も調べる。
4.車体の内側も調べる
ボンネットは、内側やヒンジ部もチェック。フェンダーは、腐食(錆)や修理跡に注意し、取り付け状態もチェック。同時に、車体パネルもチェック。最前部にあるラジエターサポートおよび関連部品なども要チェックポイントだ。
5.後部のチェック
後面も、バンパー、トランクリッド、コンビネーションランプ、フェンダーなどをチェック。ナンバープレートやマフラーの損傷などにも注意。衝撃が波及することがあるピラーやルーフなどもチェックする。 トランクリッドは、開閉具合や取り付け状態もチェック。パネル接合部の溶接やシーラー、塗装の異常などに注意しながら開口部もチェック。できれば、トランクルーム床下のスペアタイヤ収納部周辺のパネルも、歪みや修理跡がないか見てみたい。
6.下側に要チェックポイント
車体側面は、下部に設置しているサイドシルスポイラーに傷や破損、修理跡などがないかチェック。サイドシルスポイラーで覆われているサイドシル(車体の梁)も、床下側のパネル接合部に、損傷、腐食、修理/交換跡などがないか調べる。同様に、ステップ部(サイドシルの上側)周辺もチェックする。
7.損傷の程度も確かめる
ドア開口部は、乗り降りによる傷や簡易補修跡などにも注意してチェック。マスキング跡や修理跡があれば、周辺を詳しく調べて、損傷の程度と範囲を確認する。 右リアフェンダーは、フューエルリッドや給油口周辺なども異常がないかチェック。
8.タイヤとホイールをチェック
8.タイヤとホイールをチェック
「WRX S4」は、225/45R タイヤ&18×7 1/2J アルミホイールを標準装備。タイヤは、残り溝の深さを点検し、傷や亀裂などがないかチェック。異常摩耗を起こしていれば、サスペンション不良のほか、車体が歪んでいる可能性もあるので要注意。アルミホイールは、塗装の傷みや剥げ、縁石などに接触することがあるリムの縁の欠損や曲がり、過度な衝撃による歪み(変形)や破損などに注意しながらチェックする。 タイヤ/ホイールの状態によっては、直進性や操縦性を損ねるだけでなく、車両安定制御VDC などが正常に作動しなくなることがある。関連するブレーキ、サスペンション、ステアリングなど足まわり系統の異常にも注意したい。
9.床下も覗いてチェック
9.床下も覗いてチェック
車体パネルや補強部材、フロア下空力パーツなど車体部品。マフラーやサスペンションなどの部品類も、傷、歪み、腐食、破損、修理/交換跡などがないかチェック。水漏れ、オイルやグリスなどの漏れ、樹脂やゴム部品の劣化・破損などにも注意。錆があれば、広がり範囲と腐食状態を調べる。
★損傷と修理/交換歴の有無を確認する
「WRX S4」は、4 代目「インプレッサ G4」をベースに車体や足まわりを強化。エアスクープ付アルミ製ボンネット、LED ロービームヘッドランプ+ LED クリアランスランプ・ポップアップ式ヘッドランプウォッシャー付、フロントエアロバンパー+大型フォグランプカバー(上段ターンランプ+下段フォグランプ)、ワイドフェンダー(フロントメッシュ開口付サイドガーニッシュ+ WRX エンブレム)、18 インチアルミホイール、サイドシルスポイラー、LED サイドターンランプ付電動格納式ドアミラー、LED ストップ/テールリアコンビネーションランプ、フォグランプ内蔵ディフューザー一体リアバンパー、ツインデュアルテールパイプ、フロア下空力パーツ(アンダーカバー、タイヤ前フラップ、マッドガード)などを装着。フロントガラス上部室内側に、アイサイト用ステレオカメラがある。参考車両には、ディーラーオプションのLEDアクセサリーライナーやドアバイザーなども付いている。 車体の衝撃吸収構造も注意ポイントといえるが、車体構造はともかく、外装だけでなく、走行機能にもダメージがないか確認したい。車体の骨格部を修理しているのは修復歴車だが、修復歴に該当しなくても、損傷や修理/交換している箇所がないか販売店に聞いてみよう。
室内の状態と装備機器類の機能をチェックする
1.隅まで丹念にチェック
1.隅まで丹念にチェック
室内は、汚れや傷、損壊などがないかチェック。ボックスやポケットなどは、内部も見る。シート表皮の染み、穴。本革部分の擦れ、剥げ、ステッチのほころび。装飾パネルの傷、浮き。ボックスリッドやエアコン吹き出し口などの可動部破損などにも注意ながらチェック。 前席だけでなく、後席も、シートからドア、床、天井まわりまで見る。センターアームレストの出し入れや6:4分割可倒式トランクスルーなども試しながら周辺をチェック。トランクルーム内やサブトランクなどの状態もチェックする。
2.装備機器の具合を確認
ヘッドライト、ウインカー、ワイパー、ドアミラー、テール/ブレーキ/バックランプなど保安装置。パワーウインドウやドアロック、室内ランプなど基本的な装備。リモコンキーの機能およびドア/トランクリッドの解錠・施錠、前席パワーシートの作動具合などもチェック。オートエアコンは、特に冷房の効きに注意して自動制御や調整・設定機能をチェック。
3.追加装備の機能も確認
3.追加装備の機能も確認
参考車両は、オプションの本革シートを装備しているので、運転席シートポジションメモリーや運転席/助手席シートヒーターなど付属機能もチェック。ナビシステムも追加装備しているので、ナビやAV のほか、内蔵機能や付随機能などの具合も確認したい。
★細部は販売店で点検してもらう
「WRX S4」は、キーレスアクセス(アンサーバック機能付電波式リモコンドアロック/トランクオープナー)、左右独立温度調整機能付フルオートエアコン、オーディオレス・6 スピーカー、レッドステッチ付本革巻ステアリングホイール&シフトレバー・レッドステッチシフトブーツ、アルミパッド付スポーツペダル(アクセル/ブレーキ/フットレスト)、フロントスポーツシート、運転席10 ウェイ/助手席8ウェイパワーシート、リアシート6:4 分割可倒式トランクスルーなどを全車標準装備。「2.0GT アイサイト」は、ファブリック/トリコット(レッドステッチ)シート地が標準装備だが、参考車両は、メーカーオプションの本革シート(レッドステッチ・アクセスキー対応運転席シートポジションメモリー&フロントシートヒーター付)を装備。ディーラーオプションのAV 一体SD ナビ[地デジT V・DVD/CD・Bluetooth・MSV/SD・USB・AUX・FM/AM](パイオニア楽ナビ 2013年モデル)+ ETC も追加装備している。 いずれにしても、車両をチェックする際は、現車の仕様グレードや装備内容を販売店でまず確認する。装備機器類は、とりあえずわかるところだけでもチェックし、どこかに異常がないかは販売店で調べてもらう。特に電装機器の具合に注意したい。
走行関連機能の具合と整備状況を必ず確認する
1.エンジンを始動してみる
エンジンをかけて、始動具合、アイドリング回転、排気ガスの色などをチェック。始動時には、キーレスアクセス&プッシュスタートの機能も確認。表示/警告灯、インジケーターやディスプレイなどの表示も見る。わからないことは、販売店スタッフに聞いてみよう。
2.運転支援機能もチェック
CVT は、各レンジへのシフト操作具合をチェック。可能なら走行時の自動無段変速制御、6 速マニュアルモード操作機能、SIDRIVE走行特性切り替え機能の具合をチェック。電動パーキングブレーキとヒルホールド機能、4WD システムVTD-AWD の前後輪トルク配分連続可変制御、車両安定制御VDC(VDC/TCS)などの機能動作もチェック。“アイサイト”の自動ブレーキ/クルーズコントロール/車線中央維持・車線逸脱抑制/AT 誤発進&AT誤後進抑制/車線逸脱警報などの作動具合も、確認したい。 とはいっても、各機能が正常かどうか判断するのはまず無理。販売店で厳密に点検してもらおう。

★正しく点検・整備してもらう

「WRX S4」は、2. 0L 水平対向4気筒直噴ターボ[FA20]エンジン、SI- DRI VE・[I ・S・S#]モード、6 速マニュアルモード付CVT(アダプティブ制御・I/S 時オートステップ切り替え・S# 時8速クロスレシオステップ変速)+パドルシフト、VTD-AWD(不等&可変トルク配分電子制御4WD)、電動パーキングブレーキ(ヒルホールド機能付)などを搭載。電動パワーステアリング、EBD 付ABS、マルチモードVDC、アクティブトルクベクタリング、ブレーキアシスト、ブレーキオーバーライド、マルチインフォメーションディスプレイ付レッドルミネセントメーター、マルチファンクションディスプレイ、キーレスアクセス&プッシュスタート+エンジンイモビライザーなどを装備。 「アイサイト」は、アイサイト ver.3(プリクラッシュブレーキ/プリクラッシュブレーキアシスト+全車速追従機能付クルーズコントロール+アクティブレーンキープ[車線中央維持・車線逸脱抑制]+車線逸脱警報/ふらつき警報+AT 誤発進抑制&AT 誤後進抑制制御)を搭載している。 各機構の話はさておき、それぞれの機能に異常がないか確認したい。とりあえずエンジンルーム内の様子だけでも見て、走行関連各部のコンディションと整備状況は販売店に聞いてみる。水平対向エンジンをはじめ、スバル独自の機構を正しく点検・整備できるかどうかも確認したい。
■最初に車両の現状を確かめる
中古車両をチェックする際は、現車を見て、年式(登録年月日)・仕様グレードなどを確認。標準装備のほかに、メーカーオプションやディーラーオプション、市販機器、カスタムパーツなどを付けていないか確認。整備状態も含めた現状を販売店で確認しよう。
目利きはココを見る!
「車両の情報」を見る
●「車検証(自動車検査証)」で初度登録年月日や型式などを確認。「保証書」で期限や内容を確認。「車両取扱説明書」の他に、追加装備などの使用説明書が揃っていることも確認。●「定期点検整備記録簿」は、記載内容を必ず確認。定期点検や消耗部品交換などの時期と走行距離を把握しておけば、車両の状態を探る参考になる。
「立て付け」を見る
●外板パネルは、合わせ(隙間)が均等でなかったり、位置がずれていれば、ダメージを受けているか修理/交換している可能性がある。●プレスライン(外板パネルを折り曲げている角)やモール(飾り部品)など、外装部品が連なっている線のずれも、立て付けの狂いを見つけるヒント。●外装は、見る角度を変えながらチェックすれば、プレスラインのずれや崩れ、立て付けの狂いなども判断しやすい。パネル表面を斜め方向から透かして見るようにすると、小さな凹みや浅くて広い凹み、波打ち(しわ)なども見つけやすい。しわが寄っているのは、ダメージ痕か、板金修理跡だ。
「塗装の状態」を見る
●部分的に色艶が違っていたり、ザラザラした肌荒れ状態になっている箇所は、修理跡の疑いがある。●新しい塗装跡は、錆などの補修か、損傷を負って修理したのか、詳しく調べる。●修理や交換で塗装していると、微妙に色調が違って見えることがあるので、隣接しているパネルの色艶も比べてみる。●塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があるのはマスキング(周辺に塗装スプレーの飛沫が広がらないようにするカバーを粘着テープなどで留める)跡。ドア開口部などにマスキング跡があれば、なんらかの理由で塗装しているので、周辺を詳しく調べる。●エンジンルーム内やスペアタイヤ収納部などは、外装色とは違っていることもあるので注意する。
「取り付け状態」を見る
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体部品を外す時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれていれば、ネジを回している。●ボンネット、ドア、テールゲート(またはトランクリッド)などは、外して修理、あるいは交換することがあるので、ネジを見て、ヒンジおよび車体側のヒンジ固定部周辺も修理跡などがないか調べる。
「接合部」を見る
●車体部品を交換する際に溶接部分を外すことがあるので、鉄板接合部を調べる。●スポット溶接(接合部にある丸い窪み)を打ち直している場合は、直径が小さい、窪みが深い、ずれている(2度打ちした)など、新車組み立て時の状態とは異なる特徴があるので注意する。●接合部に塗布しているシーラー(隙間を埋める充填材)は、修理や交換で塗り直していると不自然に見える。●爪で押して、プチッと表面が割れる(表面が硬くても内部が柔らかい)ようなら新しいシーラーを盛っている。●シーラーは、接合状態や塗布する方法によって形状が違っていることにも注意する。
■今回の車両のプロフィール
●2014年8月に発売した、4 代目「インプレッサ G4」をベースにした4WD ロードスポーツセダンVA 型「WRX」シリーズ。2.0L 水平対向4 気筒直噴ターボ[FA20]エンジン+ 6 速マニュアルモード付CV T + V TD -AWD(不等&可変トルク配分電子制御4WD)を搭載した「WRX S4」と2.0L 水平対向4 気筒ツインスクロールターボ[EJ20 TURBO]エンジン+ 6速MT+マルチモードDCCD 方式AWD(電子制御LSDトルク配分調整機能付4WD)、フロント ヘリカルLSD/リアトルセンLSD(リミテッドスリップデフ)、機械式バーキングブレーキ、油圧パワーステアリングなどを搭載した「WRX STI」を設定。「WRX S4」は、パドルシフト、SI-DRIVE ステアリングスイッチ、電動パーキングブレーキ、キーレスアクセス&プッシュスタート、本革巻ステアリングホイール&シフトレバー、アルミパッド付スポーツペダル、フロントスポーツシート、運転席/助手席パワーシートなどを標準装備。仕様グレードの「2.0GT アイサイト」は、ファブリック/トリコット(レッドステッチ)シート地、ダークガンメタリック塗装18 インチアルミホイールなどを標準装備したスタンダードタイプ。「2.0GT-S アイサイト」は、トランクリップスポイラー、ビルシュタイン製ダンパー(フロント倒立式)、ハイラスター塗装18 インチアルミホイールなどを装着し、オールウェザーパック(フロントワイパーデアイサー、スーパーUV カット/撥水加工フロントドアガラス)、サテンメッキドアミラー+ウェルカムライティング、アルカンターラ/本革(レッドステッチ)シート地などを標準装備。“アイサイト” は、プリクラッシュブレーキ+全車速追従機能付クルーズコントロール+アクティブレーンキープ(車線中央維持/車線逸脱抑制)+AT 誤発進抑制制御&AT 誤後進抑制制御+車線逸脱警報/ふらつき警報などを備えている。
■参考車両と同時期の仕様グレード設定
グレード | 型式 | シフト | 駆動 |
2.0GT アイサイト | DBA-VAG | CVT-6M | 4WD |
2.0GT-S アイサイト | DBA-VAG | 7CVT-6M | 4WD |
●2015年6月に一部改良(年次改良)し、アドバンスドセイフティパッケージをメーカーオプション設定。S4 は、サスペンションに新ダンパーを採用したが、基本的な仕様装備に大きな変更はない。