中古車購入チェックポイント
更新日:2018.11.29 / 掲載日:2016.07.15

国産クルマ選び5番勝負

国産クルマ選び5番勝負

クルマは高い買い物。購入後にできるだけ満足の行くクルマを選びたいが、「すべてに納得するものを」と考えるとなかなか決められない。そんなとき、自分の生活で何が一番重要か?に絞ると選びやすい。今回はそうしたポイント5つから見た中古車選びを指南しよう!

絶対譲れないポイントから満足度の高いクルマ選び!

絶対譲れないポイントから満足度の高いクルマ選び!
クルマの楽しみ方は人それぞれ。使用する状況も家族構成や趣味により大きく異なる。クルマはそうした自分のカーライフに合わせて選ぶことになると思うが、あらゆる点で満足するクルマというのはなかなか難しい。つまり決め手に欠けてクルマ選びが難航する、というのはよく聞く話だ。そんなときにオススメしたいのが、ポイントを絞ってクルマを選ぶという方法である。
じつはミニバンコンパクトカーといった、同じジャンルに属するライバル車でも、それぞれのクルマによってウリとする得意な分野が異なるのだ。
そこで今回は、燃費や居住性などの5つのテーマに分け、テーマごとに造詣の深いモータージャーナリストに各ジャンルで優れたクルマを選出してもらった。もちろんこのクルマを選べば間違いないし、ほかに気になるクルマがあればこのクルマを基準に比較すると、実力をはかることができるだろう。

居住性

同乗者の快適性が大切

同乗者の快適性が大切
同じようなボディの寸法でも、大きく異なるのが居住性だ。とくに後席自体の作り、さらには前席のシートバック形状や、ドアの内側の作りでも空間の快適性は異なる。とくに後席をよく使うファミリーは重視してほしい

走り

単なる移動中も楽しみたい

単なる移動中も楽しみたい
ステアリングを握る機会が多ければ走りを重視したクルマ選びをしてほしい。移動が長距離になればなるほど、走りのいいクルマでなければせっかくの楽しいお出かけがドライバーにとって苦痛になることも考えられる

積載力

アクティブ派ならここを重視

アクティブ派ならここを重視
荷物がどれぐらい載るのかは、オーナーの趣味やライフスタイルによっては最重要項目となる。そしてクルマのボディが小さいカテゴリーにおいては、とくに各車の工夫により積載力の差も大きいのでじっくり選んでほしい

安全装備

家族皆で運転するなら重要

家族皆で運転するなら重要
万が一の事故を軽減したり、アクシデントを未然に防ぐために効果を発揮するのが安全装備だ。とくに初心者や、家族で1台のクルマを共用するのであれば、運転の技量に差があることも多く、注目してほしい項目だ

燃費

距離を乗るなら効いてくる

距離を乗るなら効いてくる
距離を乗れば乗るほど差が出てくるのが燃費である。もちろんランニングコストの面では燃費がいいほどお得になるし、日常の運用でガソリンスタンドに行く回数が少なくて済むというのは、かなりのストレス軽減にもなる

クルマを選択するスペシャリストは4人のモータージャーナリスト

  • 青山尚暉 Naoki Aoyama

    青山尚暉 Naoki Aoyama

  • 青山尚暉 Naoki Aoyama

    シートからラゲッジまであらゆる場所をオリジナルの測定器を使って実測し、カタログ値には表れない使い勝手を明らかにする空間マイスター

  • 五味康隆 Yasutaka Gomi

    五味康隆 Yasutaka Gomi

  • 五味康隆 Yasutaka Gomi

    元レーシングドライバーのドライビング技術を活かして軽自動車からスーパースポーツまで、クルマの運動性能を斬る、若手ナンバーワン評論家

  • まるも亜希子 Akiko Marumo

    まるも亜希子 Akiko Marumo

  • まるも亜希子 Akiko Marumo

    ユーザーの視点からクルマの走りや使い勝手を評価するジャーナリスト。現在子育て中のママさんでもあるため、ファミリー目線での評価も得意

  • 渡辺陽一郎 Youichiro Watanabe

    渡辺陽一郎 Youichiro Watanabe

  • 渡辺陽一郎 Youichiro Watanabe

    あらゆるジャンルのクルマに精通し、値引きや下取り価格など、購入に関して幅広い情報をもつジャーナリスト。安全装備に対する造詣も深い

居住性で選ぶ3カテゴリー

青山尚暉 Naoki Aoyama

青山尚暉 Naoki Aoyama

いつも家族単位で移動するなら居住性は大切。クルマは大型になればなるほど、基本的に車内が広くなり居住性もよくなる。そこで今回は、あえて小型車のなかから居住性に優れるクルマをピックアップ!

COMPACT CAR コンパクトカー

国産コンパクトの中で最も居住性に優れるのはソリオだ。それは2010年発売の先代にも言えること。狭い場所でもドアの張り出しがなく、ステップ部分に段差のないワンステップフロアの両側スライドドアによるスイングドアと比較にならない乗降性はもちろん、後席頭上、ひざ回り空間のゆとりは、あのセンタータンクレイアウトによる“魔法のパッケージ”自慢の新旧フィットを大きく凌ぐ。
具体的にいうと身長172cmのドライバーの後席で頭上に22cm(先代フィット14cm)、ひざ回りにミニバンのステップワゴンヴォクシーの2列目席を凌ぐ最大40cm(フィット26・5cm)ものスペースがあるのだから凄い。
それは16・5cmスライドする後席を最後端位置にセットした場合で、その分荷室奥行きは狭くなるのだが(最大54・5cm、最小38・5cm)、ある意味居住空間優先のパッケージングと言える。クラス最大級のゆったりサイズのシートのかけ心地も悪くない。

icon スズキ ソリオ(現行型)

スズキ ソリオ(現行型) 中古車価格帯:79~157.5万円

中古車価格帯:79~157.5万円

  • 頭上やニースペースなどの空間の広さはもちろんのこと、スライドドアと低床フロアによる乗降性も魅力

    頭上やニースペースなどの空間の広さはもちろんのこと、スライドドアと低床フロアによる乗降性も魅力

  • 頭上やニースペースなどの空間の広さはもちろんのこと、スライドドアと低床フロアによる乗降性も魅力

その他の選択肢は・・・

icon トヨタ ポルテ(先代型)

トヨタ ポルテ(先代型) 中古車価格帯:110.1~169.1万円

中古車価格帯:110.1~169.1万円

運転席側はフロントにスイングドアのみで後席は乗降不可。助手席側はロングスライドドア1枚で、前後席ともこのドアから乗り降りする独自のスタイルがウリ

K CAR 軽自動車

軽自動車で居住空間に余裕があるのは両側スライドドア完備のスペース系。タント、スペーシアも当然室内空間広々だが、特に後席のゆとり、居心地の良さではN BOX。頭上空間こそタント(先代)より3cmほど狭いものの(それでも23cm!もある)、ひざ回り空間は後席スライド機構なしのモデルでも身長172cmのドライバー背後でタント+1cmの41cm。さらにフロアからシート先端までの高さは36cmとアルファードの2列目席並みに高く、椅子感覚でより快適に座れるのだ。

icon ホンダ N BOX(現行型)

ホンダ N BOX(現行型) 中古車価格帯:85.6~162.5万円

中古車価格帯:85.6~162.5万円

  • ホンダが得意とするセンタータンクレイアウトで低床フロアを実現。乗降性のよさも光る

    ホンダが得意とするセンタータンクレイアウトで低床フロアを実現。乗降性のよさも光る

  • ホンダが得意とするセンタータンクレイアウトで低床フロアを実現。乗降性のよさも光る

その他の選択肢は・・・

icon ダイハツ タント(先代型)

ダイハツ タント(先代型) 中古車価格帯:49.3~126.6万円

中古車価格帯:49.3~126.6万円

子育て中のママさんに最適な装備を備えたスペース系軽自動車。スイングドアとスライドドアの間に柱(センターピラー)がないレイアウトを採用している

SMALL MINIVAN スモールミニバン

近々新型となるフリードは2008年に発売された現行型でも全高の高さ、ホイールベースの長さによってコンパクトミニバン最大級の室内空間を誇る。特に差がつくのが3列目席で、頭上空間、ひざ回り空間ともに上級のプリウスシリーズのプリウスαを凌ぐほどのゆとりがある。足元フロアもフラットで、フロアからシート先端までの高さも十分にあるため、後席の居住性は文句なしにトップレベル。2列目キャプテンシートを選べば3列目席の乗降方法の自由度も増し、より実用的な3列目席となりうる。

icon ホンダ フリード(現行型)

ホンダ フリード(現行型) 中古車価格帯:91.2~193.4万円

中古車価格帯:91.2~193.4万円

  • 2列目シートはもちろん3列目シートもエマージェンシーではなく、実用的な広さを持っている

    2列目シートはもちろん3列目シートもエマージェンシーではなく、実用的な広さを持っている

  • 2列目シートはもちろん3列目シートもエマージェンシーではなく、実用的な広さを持っている

その他の選択肢は・・・

icon トヨタ シエンタ(先代型)

トヨタ シエンタ(先代型) 中古車価格帯:42.5~166.8万円

中古車価格帯:42.5~166.8万円

全長4.1mのコンパクトボディながら3列目まで大人が使える7人乗りのスモールミニバン。2011年のマイナーチェンジでエクステリアが異なる「ダイス」が追加

今回登場したクルマ以外を選ぶときに見てほしいポイント

広さだけじゃ語れない居住性はここをチェック!

広さだけじゃ語れない居住性はここをチェック!
居住性を考えるときに広さが重要な要素となるが、それだけでは日常使用で不満が出る可能性がある。ひとつは体型とシートのマッチングだ。購入時には可能な限り、よく乗る人がよく乗る場所(助手席か後席か)に座って確認してほしい。同時に確認してほしいのが乗降性。とくに子供や高齢者が乗る機会が多い場合には必ずチェックするべきだ

※すべての価格は参考価格です。
※中古車市場データはGoo-net6月調べ

国産クルマ選び5番勝負

走りのよさで選ぶ3カテゴリー

五味康隆 Yasutaka Gomi

五味康隆 Yasutaka Gomi

クルマの醍醐味は走りにある!そんなことを考える人も多いはず。単なる移動でも走りがいいクルマならドライバーは苦痛にならない。そんな運転者を重視したクルマたちはこれだ!

MINIVAN ミニバン

ミニバンはカーブでグラつくなど、走りが楽しめない。その概念を壊すように初代ストリームは元祖走り系ミニバンとして登場。その魅力は今もなお健在で、家族や子供のためにミニバンは買うが走りは諦めたくない方にお勧め。そして余裕がある方は、その初代を超える走りの良さを求めてホンダが得意とする、床を低くして低重心に仕上げる技術を駆使した2代目ストリームに注目すると良い。
扱いやすい5ナンバーサイズを引き継ぎながら、全高を立体駐車場にも適応する1545mmに抑えてきた。床だけでなく全高まで低くした走りへの効果は絶大で、グラつかないばかりか旋回中の強い踏ん張り感まで得られるようになり完全なる脱ミニバンレベルに到達。しかも足回りの強化ではなく、基本設計で運動性能を底上げしたので、乗り心地が損なわれていないのも良い。大人数移動なら2Lモデルが良いが、1、2名乗車程度なら1・8Lモデルでも走りを十分楽しめる。

icon ホンダ ストリーム(2代目)

ホンダ ストリーム(2代目) 中古車価格帯:79~163.6万円

中古車価格帯:79~163.6万円

  • エンジンは1.8Lと2Lの自然吸気の2本立て。1.8L全車と2Lの4WDは5速AT、2LのFFはCVTを採用

    エンジンは1.8Lと2Lの自然吸気の2本立て。1.8L全車と2Lの4WDは5速AT、2LのFFはCVTを採用

  • エンジンは1.8Lと2Lの自然吸気の2本立て。1.8L全車と2Lの4WDは5速AT、2LのFFはCVTを採用

その他の選択肢は・・・

icon トヨタ ウィッシュ(現行型)

トヨタ ウィッシュ(現行型) 中古車価格帯:96~188.6万円

中古車価格帯:96~188.6万円

ストリーム同様、後席にスイングドアを採用したスポーティミニバン。エンジンも1.8L、2Lの自然吸気が揃い、2Lは6人乗車(それ以外は7人)モデルも選べる

SMALL SPORT CAR 小型スポーツ

今から数カ月間は、トヨタ86とメーカーを超えて兄弟車のスバルBRZに注視しておくと良い。なぜなら間もなく初のビッグマイナーチェンジが行われ、中古市場が動き出すことが予想されているから。ちなみに86もBRZも、水平対向エンジンを極限まで低く、そして後方に搭載。それにより前後重量バランスに優れ、4つのタイヤを存分に使い気持ち良く走れる。また他モデルより圧倒的に低いドライビングポジションが、遅い速度での走行でもスポーティな雰囲気を感じさせてくれる。

icon トヨタ 86(現行型)

トヨタ 86(現行型) 中古車価格帯:140.8~253.2万円

中古車価格帯:140.8~253.2万円

  • 86にはスバルの技術である水平対向エンジン+トヨタの技術D-4Sが組み合わされて搭載

    86にはスバルの技術である水平対向エンジン+トヨタの技術D-4Sが組み合わされて搭載

  • 86にはスバルの技術である水平対向エンジン+トヨタの技術D-4Sが組み合わされて搭載

その他の選択肢は・・・

icon マツダ ロードスター(先代型)

マツダ ロードスター(先代型) 中古車価格帯:102.6~263.3万円

中古車価格帯:102.6~263.3万円

2L自然吸気エンジンをボンネット内に搭載したFRスポーツ。3代目のNC型はオープンモデルのみをラインアップし、ソフトトップとハードトップが選べる

COMPACT CAR コンパクトカー

2011年、今のマツダの好調の原動力であるスカイアクティブ技術を初導入したのが、この3代目デミオ。まだエンジンだけスカイアクティブという部分導入ではあったが、それと同時に各所が見直されて走りに磨きがかかった。そもそも3代目は運動性能と扱いやすさを求めて小型軽量に設計されており、その走りには定評があった。そこに高性能の証である超高圧縮ガソリンエンジンを搭載。力強さと吹け上がりの良い加速特性を備え、街中からワインディングまで気持ち良く走れる。

icon マツダ デミオ(先代型)

マツダ デミオ(先代型) 中古車価格帯:32~117.1万円

中古車価格帯:32~117.1万円

  • 1.3Lモデルでは1tを切る車重のグレードもある。MCでスカイアクティブエンジンも採用された

    1.3Lモデルでは1tを切る車重のグレードもある。MCでスカイアクティブエンジンも採用された

  • 1.3Lモデルでは1tを切る車重のグレードもある。MCでスカイアクティブエンジンも採用された

その他の選択肢は・・・

icon スズキ スイフト(現行型)

スズキ スイフト(現行型) 中古車価格帯:78.5~143.5万円

中古車価格帯:78.5~143.5万円

小型車が得意のスズキの世界戦略車。1.2L自然吸気エンジンを積み、CVTとMTが選べる。さらに上の走りを目指すなら1.6L搭載スイフトシリーズのスイフトスポーツもある

クルマは単なる移動の道具と思っている人はもったいない

走りがいいクルマにはこんなメリットがある!

走りがいいクルマにはこんなメリットがある!
走りがいい=速く走れるクルマではない。じつは走りがいいクルマは、運転者が思ったままに操れるクルマでもあるのだ。これは日常使用でも効果がある。たとえば高速道路を真っ直ぐ走っているつもりでも、じつは運転者は絶えず細かくハンドルを修正している。これが疲労に繋がるのだ。走りのいいクルマはそれが少なく疲れにくいクルマでもある

積載力で選ぶ3カテゴリー

青山尚暉 Naoki Aoyama

青山尚暉Naoki Aoyama

休みの日には家族で遊びに行くことが多い。買物は週末にまとめてする。そんな生活パターンをもっている人は、積載力が大切だ。容量だけでなく積みやすさまで含めて選択した!

COMPACT CAR コンパクトカー

中古車としてお薦めしたいコンパクトカーの中で積載力に優れ、荷室の使い勝手に最も優れるのはフィットシリーズの先代フィットシャトル。荷室容量はフロアから上だけで496L、HVの床下収納が21L、ガソリン車は同94Lで、トータルでは590Lにも達する。床下収納を含まなくてもクラス上のBMW3シリーズツーリング、旧レガシィツーリングワゴン並みなのである。しかもシャトルは国内専用車のためリヤバンパー位置を低くでき(欧米では後突基準のため高めに制限されている)、荷室フロア開口地上高は54cm(現行型も同様)と、世界のワゴン車の平均値約62cmより圧倒的に低く、重い荷物の出し入れ、ペットの乗降も楽々なのだ。
さらにホンダ純正の専用ラゲッジマットは後席6:4分割に対応した後席背後まで覆い、荷物の出し入れ時やペットの乗降時にキズ付きやすいリヤバンパーを覆ってくれる、他車にはめったにないスグレモノ。積載量、積載性ともに文句なくトップレベルである。

icon ホンダ フィット・シャトル(先代型)

ホンダ フィット・シャトル(先代型) 中古車価格帯:108.7~152.3万円

中古車価格帯:108.7~152.3万円

  • 荷室の容量も大きいが、バンパー位置の低さゆえ荷物を高く持ち上げなくても積み降ろしができる点がいい

    荷室の容量も大きいが、バンパー位置の低さゆえ荷物を高く持ち上げなくても積み降ろしができる点がいい

  • 荷室の容量も大きいが、バンパー位置の低さゆえ荷物を高く持ち上げなくても積み降ろしができる点がいい

その他の選択肢は・・・

icon トヨタ オーリス(現行型)

トヨタ オーリス(現行型) 中古車価格帯:111.5~186.8万円

中古車価格帯:111.5~186.8万円

オーリスはトヨタの世界戦略車として誕生したCセグメントハッチ。リヤシートは6:4の分割可倒式を採用。ボードの操作で荷室床面の高さを2段階に調整可能

K CAR 軽自動車

軽自動車の中で中古車として買いやすく積載力にも優れる1台が“働くクルマ”としても人気の商用車ベースのアトレーワゴン。当然、積載機能に徹していて、荷室奥行き85cm、最大荷室奥行き175cm!!荷室幅135cm(最大値)。タントが同30~55cm、140.5cm、96cm(最大値)だから、その積載力の高さがわかるというもの。荷室空間のアレンジに役立つアクセサリーも豊富で荷室を上下2段にできるなど使いやすさも抜群だ。中古車は豊富にあるわけではないが、根気よく探したい。

icon ダイハツ アトレーワゴン(現行型)

ダイハツ アトレーワゴン(現行型) 中古車価格帯:43.3~140.8万円

中古車価格帯:43.3~140.8万円

  • 荷室の上下2段化、さらにリヤシートを畳めば自転車も入るなど空間のアレンジも利く

    荷室の上下2段化、さらにリヤシートを畳めば自転車も入るなど空間のアレンジも利く

  • 荷室の上下2段化、さらにリヤシートを畳めば自転車も入るなど空間のアレンジも利く

その他の選択肢は・・・

icon スズキ エブリイワゴン(先代型)

スズキ エブリイワゴン(先代型) 中古車価格帯:29.7~152.3万円

中古車価格帯:29.7~152.3万円

ワゴンRのような押しの強いフロントマスクをもつ1BOXタイプの軽乗用車。リヤシートは左右分割でスライドし、倒せば自転車などの大きなものも収納できる

SPORT UTILITY VEHICLE SUV

国産ベストセラーSUVの1台がエクストレイル。3代目となる現行型よりスクエアなスタイルで今でも人気が高く、また荷室の使い勝手もハイレベル。ウォッシャブル加工や現行型にはない引き出し式の2段フロア(ウォッシャブルラゲッジアンダートレイは右側のみ標準装備、左側もOP装着できた)などによって使いやすさは文句なし。荷室スペースも奥行き108cm、後席格納時最大奥行き175cm、幅110cmと広大。荷室に汚れ物を積むマリン&スノースポーツ派にも最適だ。

icon 日産 エクストレイル(先代型)

日産 エクストレイル(先代型) 中古車価格帯:83.4~303.5万円

中古車価格帯:83.4~303.5万円

  • 樹脂性のラゲッジで、濡れても平気、汚れても洗えるラゲッジゆえアクティブ派にオススメ

    樹脂性のラゲッジで、濡れても平気、汚れても洗えるラゲッジゆえアクティブ派にオススメ

  • 樹脂性のラゲッジで、濡れても平気、汚れても洗えるラゲッジゆえアクティブ派にオススメ

その他の選択肢は・・・

icon ホンダ CR-V(先代型)

ホンダ CR-V(先代型) 中古車価格帯:96.6~147.1万円

中古車価格帯:96.6~147.1万円

2.4L自然吸気エンジンを積むミドルクラスSUV。Xグレードを除いて上下2段にラゲッジを分割でき、5名乗車時で524~623L、2名乗車なら955Lの荷室容量

何リッターというカタログの数値だけでは判断できない

容積だけでは判断できないラゲッジやトランクの積載力

容積だけでは判断できないラゲッジやトランクの積載力
カタログにはラゲッジやトランクの容量がリットルで記載されていることが多い。これはVDA法やDIN法といって、規格で決められた直方体のブロックがいくつ入るかで容積を測定する方法。クルマを購入する際に重要なのは、容量よりも荷室がどのような形状なのかだ。趣味にクルマを使う人はその道具が入るかどうかを確認してから購入してほしい

※すべての価格は参考価格です。
※中古車市場データはGoo-net6月調べ

国産クルマ選び5番勝負

安全装備で選ぶ3カテゴリー

渡辺陽一郎 Youichiro Watanabe

渡辺陽一郎 Youichiro Watanabe

クルマを操るのは運転に自信のある人ばかりではない。子供が免許を取って初心者として乗ることもあるだろう。そんなときに重視してほしいのは安全装備。充実したクルマを選ぶならこれだ!

MINIVAN ミニバン

今のクルマ選びで重視されるのが、事故の回避に有効な緊急自動ブレーキだ。ただしこの装備は2010年頃から普及が開始され、中古車には非装着車が多い。
そこで注目したいのがスバルだ。08年にアイサイトをレガシィに搭載。10年には進化したバージョン2を税抜き10万円の低価格で設定したから、装着車が増えた。
ミニバンではアイサイトを備えたエクシーガを推奨する。08年の発売時には非装着だったが、10年に2Lのターボを搭載した2・0GTアイサイトを追加設定。12年にはアイサイトがバージョン2に進化して、割安な2・5L車にも2・5iアイサイトを設けた。
この後は装着車が売れ筋になり、安全性を重視してミニバンの中古車を選ぶならエクシーガがベストだ。
なおアイサイトには、車間距離を自動制御しながら追従走行できるクルーズコントロールも備わる。高速道路の長距離移動も快適に行える。

icon スバル エクシーガ(絶版モデル)

スバル エクシーガ(絶版モデル) 中古車価格帯:104.4~245.1万円

中古車価格帯:104.4~245.1万円

  • ステレオカメラを用いたアイサイトは金属など素材にかかわらず障害物を検知してくれる点がメリットだ

    ステレオカメラを用いたアイサイトは金属など素材にかかわらず障害物を検知してくれる点がメリットだ

  • ステレオカメラを用いたアイサイトは金属など素材にかかわらず障害物を検知してくれる点がメリットだ

その他の選択肢は・・・

icon トヨタ ウィッシュ(現行型)

トヨタ ウィッシュ(現行型) 中古車価格帯:96~188.6万円

中古車価格帯:96~188.6万円

いわゆる自動ブレーキの類は付いていないが、SRSサイド&カーテンシールドエアバッグ、滑りやすい路面で車両姿勢を制御してくれるS-VSCを全車標準装備

SEDAN セダン

Lサイズのセダンでは、比較的早い時期から緊急自動ブレーキが普及を開始した。2010年頃にはクラウンやフーガも採用したが、緊急自動ブレーキの作動は軽い減速にとどまる。高級セダンだから中古車価格も高い。
そこで推奨したいのがレガシィB4だ。2008年には2世代前の4代目レガシィB4がアイサイトを初搭載。2010年には5代目が進化したアイサイトバージョン2を採用して、活発に宣伝したから装着車が急増した。今日のバージョン3に近い機能が備わり、歩行者や自転車も検知するので安心感が高い。

icon スバル レガシィB4 (先代型)

スバル レガシィB4 (先代型) 中古車価格帯:120.1~322.9万円

中古車価格帯:120.1~322.9万円

  • アイサイトはライバル他社の自動ブレーキ等に比べても、性能面で専門家の評価が高い

    アイサイトはライバル他社の自動ブレーキ等に比べても、性能面で専門家の評価が高い

  • アイサイトはライバル他社の自動ブレーキ等に比べても、性能面で専門家の評価が高い

その他の選択肢は・・・

icon ホンダ アコード(先代型)

ホンダ アコード(先代型) 中古車価格帯:23.3~156.1万円

中古車価格帯:23.3~156.1万円

グレードにより標準、メーカーオプションで異なるが、ミリ波レーダー式の追突軽減ブレーキ(CMBS)を搭載。車線維持支援システム(LKAS)の設定もある

K CAR 軽自動車

軽自動車は価格が安く、高価な安全装備は採用しにくい。それなのに市街地の走行が中心だから、追突事故の加害者になる可能性が高い。そこで今では低速用の緊急自動ブレーキが普及した。
この先駆けが先代ムーヴだ。2012年12月に、スマートアシストの名称で赤外線レーザー方式の緊急自動ブレーキを採用。時速30km以下で作動して、衝突被害を軽減する。時速20km以下なら衝突を回避できる場合もある。ペダルの操作ミスで、建物などへの衝突を防ぐ機能も盛り込んだ。

icon ダイハツ ムーヴ(先代型)

ダイハツ ムーヴ(先代型) 中古車価格帯:50.4~120万円

中古車価格帯:50.4~120万円

  • 赤外線を使用し、低速度ながら衝突軽減・回避が可能な自動ブレーキのスマートアシスト

    赤外線を使用し、低速度ながら衝突軽減・回避が可能な自動ブレーキのスマートアシスト

  • 赤外線を使用し、低速度ながら衝突軽減・回避が可能な自動ブレーキのスマートアシスト

その他の選択肢は・・・

icon スズキ ワゴンRスティングレー(先代型)

スズキ ワゴンRスティングレー(先代型) 中古車価格帯:64~111.2万円

中古車価格帯:64~111.2万円

自動ブレーキの類はないものの、ワゴンRシリーズのワゴンRスティングレーにタイヤの空気圧警報装置が、TSグレードにSRSカーテンエアバッグがそれぞれ標準装備されている

今どきの安全装備でもっとも注目だが・・・

衝突回避&軽減自動ブレーキは種類が多く性能もさまざまだ

衝突回避&軽減自動ブレーキは種類が多く性能もさまざまだ
安全装備で今もっとも注目されているのが衝突を回避、または被害を軽減するブレーキ、いわゆる自動ブレーキだ。しかし同じように見えても、レーダー、赤外線、単眼カメラ、ステレオカメラ、もしくはその組み合わせなどシステムはさまざま。それゆえ何km/hだと働くか、対車両だけじゃなく対人でも効果があるかなど、条件も異なるのでチェックが必要だ

燃費で選ぶ3カテゴリー

まるも亜希子 Akiko Marumo

まるも亜希子 Akiko Marumo

長距離走行する人、通勤など日常的にクルマを使う人にとって、燃費は最重要項目だろう。経済面もだが、ガソリンスタンドに行く回数が少ないということは、かなりストレスを減らせるのだ

COMPACT CAR コンパクトカー

まるで手足のようにキビキビ走ってくれて、必要十分な空間と使い勝手があること。先代デミオは、そんなコンパクトカーの基本的な姿に立ち戻るべく、ボディをそれまでのボックス型から空気抵抗の少ないフォルムにし、サイズも縮小。エンジンをはじめとしたメカニズムを最小限かつ軽量にして、大幅なダイエットに成功したモデルだ。
それが、結果的に燃費にとっても絶大な効果をもたらして、ハイブリッドなど大袈裟なシステムをもたなくても、毎日普通に走っていれば良い燃費が出せるのが、デミオの強みとなっている。また、メーター内にはスムーズな運転ができているかどうか、左右に伸びるバーなどで判定してくれる「iーDM」の画面があって、それを見ながら走っていると、自然に燃費の良い運転のコツがわかってくる。現行モデルよりもゲーム感覚で表示されるので、これがけっこう面白い。楽しく走って燃費をかせげるところも、ほかのコンパクトカーにはないデミオの魅力だ。

icon マツダ デミオ(先代型)

マツダ デミオ(先代型) 中古車価格帯:32~117.1万円

中古車価格帯:32~117.1万円

元々燃費に優れるが、効率的な運転を視覚的に表示してくれるi-DMを使用すると自然とエコ走行も行える

元々燃費に優れるが、効率的な運転を視覚的に表示してくれるi-DMを使用すると自然とエコ走行も行える

その他の選択肢は・・・

icon 日産 マーチ(現行型)

日産 マーチ(現行型) 中古車価格帯:13.6~100.1万円

中古車価格帯:13.6~100.1万円

国内ではなくタイで生産されることで話題となった4代目マーチ。燃費は良好でFFモデルの場合24km/L、アイドリングストップ付きのFF車は26km/Lを達成する

K CAR 軽自動車

ダイハツのミラと、熾烈な低燃費争いを繰り広げていた、この頃のアルト。ただでさえ無駄なものを取っ払ったシンプルなモデルなのに、とうとう「アルト エコ」なんて、ズバリそのものなグレードも登場したほど。その徹底ぶりは素晴らしく、一見するとわからないバンパー形状やホイールアーチなどの変更で空気抵抗を減らしたり、とにかく燃費向上のための涙ぐましい努力がなされた。購入する際は、高効率を突き詰めた、副変速機付きCVTのモデルを選ぶことがポイントだ。

icon スズキ アルト(先代型)

スズキ アルト(先代型) 中古車価格帯:31.2~74.6万円

中古車価格帯:31.2~74.6万円

2009年に登場した新型アルトはMT、AT車もあるが24.5km/Lを達成したCVT車を選ぶのがポイント

2009年に登場した新型アルトはMT、AT車もあるが24.5km/Lを達成したCVT車を選ぶのがポイント

その他の選択肢は・・・

icon ダイハツ ミライース(現行型)

ダイハツ ミライース(現行型) 中古車価格帯:55.4~106.1万円

中古車価格帯:55.4~106.1万円

各部の効率化で燃費を追求する技術の「e:Sテクノロジー」を採用。FF車では30km/Lの燃費を達成し、なおかつ最廉価グレードで79万5千円の新車価格を実現

MINIVAN ミニバン

燃費に効くスマートな運転には必須となる、低床・低重心パッケージを採用しつつ、最大限の広さを獲得している先代ステップワゴン。ミッションがCVTになり、とくにミニバン特有の出足の重さがなく軽やかで、余計なアクセルの踏み込みを抑えてくれるところも、自然に燃費が良くなる要因かもしれない。また、ボタンを押すだけでエンジン回転数などを制御して、勝手に省燃費運転をしてくれる「ECON」ボタン。これが他車のエコモードより優秀なので、ラクしてエコできる。

icon ホンダ ステップワゴン(先代型)

ホンダ ステップワゴン(先代型) 中古車価格帯:115.8~224.8万円

中古車価格帯:115.8~224.8万円

ECONボタンを押したときの制御が優秀。過度なパワーの抑制など、運転のストレスもない

ECONボタンを押したときの制御が優秀。過度なパワーの抑制など、運転のストレスもない

その他の選択肢は・・・

icon 日産 セレナ(現行型)

日産 セレナ(現行型) 中古車価格帯:119.3~252.1万円

中古車価格帯:119.3~252.1万円

ECOモーターと呼ばれるオルタネーターを使ったアイドリングストップシステムを採用。2012年にはこのECOモーターを使ったS-HYBRIDも追加されている

まとめ「もっとも気になるポイントで妥協しない!」

自分に重要な要素を絞って実車に触れてから購入する
クルマはとても高い買い物だけに、可能な限り購入後の満足度を高めたい。そのためにはテーマを絞り、自分に一番重要なポイントで満足できるようなクルマ選びがひとつの答えとなるだろう。
もちろん今回選出したクルマを選べば満足できるハズだ。ただしクルマはデザインやメーカーに対するこだわりも重要なポイントになる。では選出したクルマ以外を選ぶ場合にはどうするか?
今回挙げたクルマを基準にして比較すれば、自分が気になっているクルマのもつ性能が明らかになるだろう。
いずれにしても重要なポイントは、可能な限り実車に触れてチェックしてから購入してほしい。

※すべての価格は参考価格です。
※中古車市場データはGoo-net6月調べ

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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