中古車購入チェックポイント
更新日:2018.11.28 / 掲載日:2016.01.29

得する!100万円車購入ガイド

得する!100万円車購入ガイド

多くの人が、中古車を安く手に入れたいと思っている。とはいえ、安過ぎて粗悪な物件を買ってしまうというのも避けたいところ。そこでおすすめしたいのが、ほどよい価格の「コミコミ100万円」。いったいなにをどのように買えるだろうか。

中古車は100万円で買うべき!その理由。

まずは、「コミコミ100万円」で中古車を買うことの素晴らしさについて、これまで43台ものクルマを買ってきた自動車評論家が語る。

「安いものがイイ!」けど結果的に長くは乗れない

「安いものがイイ!」けど結果的に長くは乗れない

「安けりゃいいってもんじゃない」をまざまざと実感させられたのが8万円のサーブだった。購入後、さまざまなパーツを交換して結局高くついた

個人的な話で恐縮だが、私は「何事も極端がイイ」と考えている。
たとえば買い物。高いものを買う時は、限界まで高いヤツを人生捨てて買う。安いものを買う時も、限界近く安いものがイイ。クルマで言えば、フェラーリか格安中古車か、ということだ。
が、実際に格安中古車を買ってみてわかったのは、結果的にあまり長く乗れないという事実だった。
まず格安中古車は、年式的にあらゆる部品の寿命が迫っていることが多い。だから格安なのであって、これはまあアタリマエの話だが。
そしてもうひとつ。格安なだけに、すぐに目移りしてしまう。なにせそのクルマを買うために大した犠牲を払ってないので、自然と「もったいない!もっと乗らなきゃ!」という気持ちが薄くなる。よって、自動的に1年前後で下取りゼロ円前後にて手放すことになったりする。だからこそ私は、これまで43台もクルマを乗り継いでいるのだが。
たとえば、車両本体20万円の格安中古車を買うとする。それはそれでステキだが、それくらいの値段の中古車はたいてい車検が切れているので、支払総額は40万円くらいになってしまったりする。
加えて、車両本体20万円のクルマだと、あらゆる部品の寿命が迫っている可能性が高く、しかも「これ、たったの20万円だったからな~」という心理的な軽視も消えない。そこに「壊れないうちに手放しちゃおうかな~」といった言い訳も加わって、1年くらいでドナドナされることになってしまうのである。
しかし、支払総額100万円くらいだと、これがかなり変わってくる。まず、そのレベルだと車検が残っていることも多く、車両本体は80万円以上だったりする。20万円のクルマの4倍だ。さすがに4倍の差はデカい。部品の耐久性だって断然余裕がある。

そして、「約100万円」という重み。やはり100万円は大金だ。100万円あればアルトの新車だって買えるのだから、それを軽々と捨てるわけにはいかないという心理的なブレーキも働くだろう。
結果、支払い総額40万円の格安車は1年で乗り換えられてしまうが、支払い総額100万円は6年乗って骨までしゃぶり尽くしました!みたいな結末になるのである。
実例をあげてみよう。車両本体8万円で買ったサーブ900。「8万円だったから、少しくらいお金をかけてもいいよな」という言い訳のもと、足まわりの交換などで合計100万円もかけた末に、約1年で手放してしまった。これは私のクルマ人生でも最大の失敗だったと反省しているが、車両本体が安過ぎたことに、その原因の大半があったような気がする。
一方、車両本体43万円で買った初代プリウスは、そこから4年半も活躍した。車両本体68万円のアルファ147も5年間頑張った。車両本体45万円で買ったプジョーの406スポーツは8カ月の命だったが、車両本体78万円のランチア・イプシロンは2年間働いてくれた。
とはいえ、車両本体600万円のフェラーリ328GTBを、わずか1カ月で買い替えたこともあり、結局値段と保有年数には大して相関性はないんじゃ!?と言われても仕方ないが、傾向としては「100万円くらいがちょうどいい」というのは確実にある。クルマの賞味期限と、自分の心理的な負担感のバランスが、実にちょうどいいのだ。
世の中、何事も極端が面白いとは思うが、やはり極端すぎるのも考え物。クルマの場合は100万円がいいセンではないだろうか?

  • 自動車評論家 清水草一

    100万円以下だっていい物件が選べるし車種も揃っています!

  • 自動車評論家 清水草一

    自動車専門誌や一般誌、各種ウェブサイトなど多くの媒体に寄稿するベテラン自動車評論家。国産車、輸入車、新車、中古車問わず、さまざまなモデルを実際に購入するクルマ愛好家としても知られ、自らの経験に基づいた説得力のある文章には定評がある。

あの人気車は買えるのか?大研究

実際に支払い総額100万円で買うとなると、いったいどんなモデルが選べるのか。まずはGoo-netの検索ランキングで常に上位に入る人気車5台について調査してみた。

icon 01.トヨタ クラウン

01.トヨタ クラウン

中古車平均相場:150.0万円
日本を代表する高級セダンクラウン。1955年から販売を続けているロングセラーだけに、年式の古いモデルも多く、平均相場は低め。

  • 100万円以下だと?

    01.トヨタ クラウン

  • 100万円以下だと?

    ~2004年式までならOK!
    100万円以下となると先々代モデルの初期型で04年式あたりに。とはいえ同モデルは「ゼロクラウン」と呼ばれた人気車で、物件数も多めだ。

icon 02.トヨタ プリウス

02.トヨタ プリウス

中古車平均相場:141.3万円
新車で絶大な人気を誇るハイブリッドカーは、昨年12月にフルモデルチェンジしたばかり。デザインイメージは一新されている。

  • 100万円以下だと?

    02.トヨタ プリウス

  • 100万円以下だと?

    ~2010年式までならOK!
    先代モデルの初期型がちょうど市場に出回り始めたところで、09~10年式あたりがコミコミ100万円を切るくらいになり、狙い目に。

icon 03.ダイハツ ムーヴ

03.ダイハツ ムーヴ

中古車平均相場:75.3万円
軽自動車界で一時代を築いた人気のトールワゴン。現行型は6代目となり、燃費性能などあらゆる面で軽トップクラスの水準に。

  • 100万円以下だと?

    03.ダイハツ ムーヴ

  • 100万円以下だと?

    ~2015年式までならOK!
    軽自動車は新車価格がそれほど高くないため、高年式の物件が購入できる。グレードや装備によっては15年式でさえ見つかるだろう。

icon 04.トヨタ ヴォクシー

04.トヨタ ヴォクシー

中古車平均相場:131.4万円
2Lクラスボックス型ミニバンの代表的存在。2014年1月にフルモデルチェンジした現行型は3代目で、ハイブリッド仕様も追加された。

  • 100万円以下だと?

    04.トヨタ ヴォクシー

  • 100万円以下だと?

    ~2008年式までならOK!
    07~08年式といえば、先代モデルの初期型が該当する。ただ同モデルは価格幅が広いのも特徴で、同年式で200万円を超える物件も存在する。

icon 05.日産 スカイライン

05.日産 スカイライン

中古車平均相場:167.2万円
スポーティな走行性能とデザインを持つセダン&クーペ。クラウン同様、長い歴史を持つモデルだけに、低年式の物件も数多く流通。

  • 100万円以下だと?

    05.日産 スカイライン

  • 100万円以下だと?

    ~2007年式までならOK!
    コミコミ100万円以下であれば先代モデルの初期型が狙える。根強い人気を持つ直列エンジン搭載モデル(R34型以前)も同価格帯に存在する。

ちなみにユーザーの平均購入価格は124万円です

100万円という金額は、人によって大金だったり、小金だったりする。もちろん安ければ安いほどありがたいが、安過ぎる中古車はリスクもともなう。
では、一般的なユーザーはいくら位の中古車を買っているのか。Goo-netの2015年ユーザーレポートによれば、現在所有する中古車の購入金額は下のグラフのような結果となっている。

中古車購入金額の傾向

最も多かったのは、100万~199万円で34.4%、次いで50万~99万円が29.6%、50万円未満という人が20.0%である。100万円以下で購入した人が約半分であり、平均購入価格は約124万円となった。
つまりは同価格帯の物件も市場に多く流通しているということであり、それよりもう少し安い100万円以下で物件が買えればよりベターだろう。

徹底比較 100万円の中古車 VS 100万円の新車

たとえ100万円以下だからといって中古車をバカにしてはいけない。同じ100万円以下の新車と比べてみても、それなりのアドバンテージを持っているのだ。両者を比較することで、改めて中古車の魅力を見直してみようではないか。

中古車

icon 01.メリット

{高くて買えないような高級車にだって乗れる}
新車だと数百万円するような高級車であっても格安で買うことができるのは魅力的だ。また、すでに新車では買うことができなくなった過去の名車も入手することができる。さらに、店頭にある現物を買うことになるので、納車待ちの時間が少ないことや、購入前にそのままの実車を試乗できることもメリットとして挙げられるだろう。

icon 02.購入時費用

{価格や年式、車検残次第で支払い不要の税金がある}
自動車取得税は、取得価格に対して一定の税率がかかることになるが、この時、価格が50万円以下なら無料となり、年式が古いものほど安くなる。また車検が残っている物件ならば重量税を支払う必要がない。

◎中古車購入費用の一例

車両本体価格、自動車税、自動車取得税、自賠責保険料、任意保険料、消費税、リサイクル料金、納車費用、整備費用、各種代行手数料etc.

icon 03.ランニングコスト

高年式で整備履歴のある物件なら故障は少ない

{高年式で整備履歴のある物件なら故障は少ない}
中古車はメンテナンスにお金がかかるというイメージがあるが、しっかり整備されてきた物件であれば、一概にそうとは言えない。また、古くなることで性能が大きく落ちるようなことも、近年のモデルであればほぼない。

新車

icon 01.メリット

{初物に乗れる喜びカスタマイズも可能}
まだ誰も乗っていないクルマに乗れることや、好みの装備や色を選べることは新車ならではの喜び。当然、すべてのパーツが新品ということで故障する確率も低くなる。また、サービスの充実度が全国どの販売店でも一定の基準に達していることや、専門メカニックによる修理やパーツの取り寄せなどにも対応できる点は長所である。

icon 02.購入時費用

{納車整備は無料で付き値引きも期待できる}
新規登録時に車検費用が必要となり、重量税も支払うことになる。その一方で、新品ということで納車時の整備費用というものは発生しない。さらに、ほぼすべての車種において値引きがある点は新車のメリットだろう。

◎新規購入費用の一例

車両本体価格、自動車税、自動車取得税、自動車重量税、自賠責保険料、任意保険料、消費税、リサイクル料金、納車費用、各種代行手数料etc.

icon 03.ランニングコスト

新車ディーラーの整備はサービスも手厚くてお得

{新車ディーラーの整備はサービスも手厚くてお得}
新車ディーラーは、アフターフォローの手厚さという部分では中古車より優れていることが多いため、総じて維持費も安く済むことが多い。また新車の場合、中古車と比べて保証期間が長く、カバーされる内容も多い。

100万円以下で買える新車といえば・・・・・・

現在100万円以下で買える新車というと、上に挙げたようにすべて軽自動車となってくる(そのほかにスバル・プレオとプレオプラスもあり)。低価格で軽以外が欲しければ中古車を選ぶべきだ。

※すべての価格は参考価格です
※中古車データはGoo-net 1月調べ。

得する!100万円車購入ガイド

プロが教える「上モノ物件の選び方」100万円カーがボロいなんて言ったのは誰だ!

中古車購入に慣れていない人は、「安い物件は問題を抱えている」などと思い込みがち。
そこで、100万円以下でいい物件を選ぶ際のポイントについて、中古車研究家がアドバイスする。

新車時の価格に注目し整備履歴もチェックせよ

・・・・・・100万円カーがボロい?
わたしに言わせれば、100万円もの予算を投じればかなりの上モノ中古車が入手可能だ。そのコツはまず第一に「その中古車の新車時価格に着目する」ということである。
例えば新車時777万円だった初期型の日産GT-Rが100万円になったものと、新車時121万円の14年式ダイハツ ミライースG SAが100万円になった場合とを比べてほしい。フツーに考えて前者はオンボロであり、後者は新品状態にある程度近い。つまり100万円という予算で程度のいいナイスな中古車が欲しいなら「新車時価格がバカ高い車種は狙わない」という基本姿勢がまずは重要となる。具体的には新車時価格の上限300万円ぐらいで物事を考えるべきだろう。

  • BESTメソッド(1)

    新車時からの値落ちが少ない物件を選ぶ

    値落ち率が高い物件には、値がそれだけ落ちた理由がなにかしらあるということ。年式が古いのかもしれないし、故障歴や事故歴があるのかもしれない。理由次第ではその物件は避けたい。

  • 新車時からの値落ちが少ない物件を選ぶ

お次は「整備履歴」をチェックする。といっても難しいことはなく、「2年に一度、正規ディーラーで点検を受けてきたか否か」を確認するだけだ。クルマというのは放っておくとどんどん朽ちていくが、定期的に専門家がケアすれば存外に長持ちする。そういった意味で、ユーザー車検などではなく「車検時にプロがきちんとケアしてきた個体」を選ぶのが勝利への近道だ。
ここまでくれば後は流れ作業。まずは外装の雰囲気を確認する。中古車なので多少のヤレはあって当然だろうが、妙な色あせや小キズ、ヘコミの修理跡が多すぎる個体は前オーナーのケアもそれなりでしかなかったと推測されるので、できれば敬遠したい。
外装チェックを通過したら次は内装。これも、あまりにもキズなどが多いものや、タバコなどの異臭が強烈な個体は、わたしの経験から言うと機械部分もアレな場合が多い。フツーに小ぎれいで無臭な内装の中古車を探そう。
内装を確認するついでにエアコンのチェックも行う。ちょっとした部分の故障であれば買った後に直すのもOKだが、エアコンを直すとなると数十万円単位。スムーズに冷気が噴出され、そのコントロールに問題ないかどうか、冬場でも忘れずに確認したい。

  • BESTメソッド(2)

    整備を受けてきたか履歴をチェック

    まずなにより、整備記録簿がしっかり備わっている物件であることが前提。そのうえで、定期的に、そしてちゃんとプロの手にかかっていたかどうかもチェックしたいところだ。

  • 整備を受けてきたか履歴をチェック

最後はお店の人に許可を得たうえでエンジンをかけ、可能であれば試乗テストをする。エンジンは一発でかかるか?アイドリングは安定しているか?特定の回転数で変な音や振動は出ないか?乗り心地が妙にフワフワじゃないか?ハンドルを切る際に違和感や異音はないか?ATから変なショックは出ていないか・・・・・・といった基本的なテストさえクリアできたなら、その100万円カーはおそらくなかなか優秀。きっと満足できるだろう。

  • BESTメソッド(3)

    物件のチェック時は必ず乗り込んで確認

    内装の状態はクルマの外から眺めてみてもわからない。店員に声をかけたうえで、必ず車内に入ってチェックすること。もちろん、試乗できる物件であれば必ず運転してみて、動作確認も済ませたい。

  • 物件のチェック時は必ず乗り込んで確認

TEXT/伊達軍曹

野球と釣りをこよなく愛する40代の中古車研究家。これまでに取材してきた中古車の数はおよそ400台超。その豊富な経験をもとに、素人でも実践できて中古車購入に役立つさまざまな情報を、自動車雑誌やウェブサイトにて紹介している。

ジャンル別 今選ぶべき100万円カー

ここまで100万円の中古車に関するメリットや選ぶ際のポイントなどを紹介してきたが、
ここからは「コミコミ100万円」で買うことができるGoo-netおすすめのモデルをジャンルごとに紹介していこう。

100万円以下で買えるベストモデル。その魅力と市場動向はどうなっているのか?

セダン SEDAN

高級サルーンより値落ちの少ないモデル
クラウンやセルシオといった高級車も100万円以下で見つかる。とはいえ、価格の下落幅が大きいモデルは、年式が古かったり、程度が悪いものも多い。その点、下の2台は、値落ち幅が少なく、セダンとしての実力も備えている。

icon マツダ アクセラセダン (先代型/2009年6月~2013年11月)

新車時価格:166万~231万8000円
先代型となる2代目モデルで、初代同様、5ドアハッチバックと4ドアセダンをラインナップ。同時代のセダンのなかでは目立つデザイン。

マツダ アクセラセダン (先代型/2009年6月~2013年11月)

100万円以下にしぼると2009~2011年式あたりが狙い目。相場はある程度値落ちしきった感もあり、昨年後半は細かな上下動を繰り返している

icon スバル インプレッサG4 (現行型/2011年12月~)

新車価格:159万8400~243万円
現行型インプレッサの4ドアセダンモデルで、この型から「G4」のサブネームが付けられた。アイサイト装備車もラインナップされる。

スバル インプレッサG4 (現行型/2011年12月~)

アクセラ同様、昨年後半から相場の落ちが止まっている。どの年式も流通台数はあまり多くないが、狙うなら初期型である2012年式あたり

  • ワゴン WAGON

  • 道具として使うから高コスパのモデルが◎
    ワゴンの代表的存在といえばレガシィツーリングワゴンだが、100万円以下となると2世代前のモデルとなってしまうので、今回は選考から外した。荷室も広く、使い勝手に優れてコストパフォーマンスの高い2台を選出した。

icon トヨタ カローラフィールダー (先代型/2006年10月~2012年5月)

新車時価格:151万1000~237万3000円
10代目となる先代カローラのワゴン版で、「フィールダー」としては2代目モデル。便利なワンタッチ格納リアシートを採用している。

トヨタ カローラフィールダー (先代型/2006年10月~2012年5月)

いくつかの限定車が設定された高年式を除けば、ほとんどの年式の物件が100万円以下で購入可能。相場もいまだにゆっくりと下落し続けている

icon ホンダ フィットシャトル (最終型/2011年6月~2015年3月)

新車時価格:161万~200万1180円
フィットシャトルは、先代フィットベースでコンパクトサイズのワゴンで、1.5L直4エンジン+CVTを搭載。荷室床面と開口部の段差がなく荷物の積み下ろしも楽。

ホンダ フィットシャトル (最終型/2011年6月~2015年3月)

すでに絶版モデルとなっており、中古でしか入手できない。相場は全体的には下がりつつあるものの、昨年末に少し上昇した

  • スポーツカー SPOTRTS CAR

  • 低価格で選ぶなら速さよりも楽しさ
    近年はラインナップ数が少なくなっているスポーツカーだが、クローズドボディのクーペとしては6速MTも選べるCR-Zを、オープンでは同価格帯で最も流通台数が充実しているコペンを選出。どちらも走りの楽しいモデルだ。

icon ダイハツ コペン (先代型/2002年6月~2012年9月)

新車時価格:149万8000~207万5000円
販売当時は軽唯一のオープン2シーターモデルとして、約10年間販売され続けた先代型。電動ハードトップのアクティブトップも選べた。

ダイハツ コペン (先代型/2002年6月~2012年9月)

絶版となった際は高値安定だった相場も、新型の登場以後は下がり始めている。年式は古くなるが、初期型であれば50万円以下でも狙える

icon ホンダ CR-Z (現行型/2010年2月~)

新車価格:270万~285万円
ハイブリッドカーながら3ドアクーペボディを採用し、環境性能とスポーツ性能の両立を目指したモデル。ミッションはCVTと6速MTを設定。

ホンダ CR-Z (現行型/2010年2月~)

ライバルと呼べるモデルが存在しないこともあって、それほどの値落ちは見られず、相場も昨年後半は上がった。狙い目は初期型の2010年式となる

  • ハイブリッドカー HYBRID CAR

  • らしさを味わえる売れ筋の2モデル
    定番といえば定番だが、ハイブリッドらしさが味わえる2台を選出。プリウスは言わずもがなハイブリッドカーをリードするモデルであり、フィットハイブリッドはガソリン車との違いを顕著に味わえるモデルである。

icon トヨタ プリウス (先代型/2009年5月~2015年12月)

新車時価格:189万~343万5420円
言わずと知れたトヨタが世界に誇るハイブリッドカーの先駆にしてスタンダード。特に先代型は、その燃費性能の高さから爆発的に売れた。

トヨタ プリウス (先代型/2009年5月~2015年12月)

通常、人気車の相場はあまり下がらないものだが、先代プリウスは流通台数が豊富なため、2009~2010年式であれば100万円以下でも十分狙える

icon ホンダ フィットハイブリッド (先代型/2010年10月~2013年9月)

新車時価格:159万~210万円
人気の高かった先代型フィットに追加されたハイブリッドシステム搭載モデル。軽量コンパクトなホンダ独自のIMAシステムが採用されている。

ホンダ フィットハイブリッド (先代型/2010年10月~2013年9月)

現行型の登場で相場はそれなりに下落中。狙い目となるのは2010~2011年式だが、後期型や現行モデルもごく稀に100万円以下の物件が存在する

icon 日産 セレナ (先代型/2005年5月~2010年11月)

新車時価格:210万~341万9850円
当時のライバルたちのなかでもトップレベルの広い室内スペースと、大開口の両側スライドドアを採用した先代型。車内からの視界の良さも魅力的。

日産 セレナ (先代型/2005年5月~2010年11月)

やはり流通台数がかなり多いため購入しやすいモデルで、50万円以下でも物件を探せるだろう。相場は今もゆっくりと下落し続けている

icon トヨタ ウィッシュ (現行型/2009年4月~)

新車価格:190万5709~259万2982円
「スポーティな走りを楽しめる低ルーフのミニバン」という初代のコンセプトを引き継いだ現行型。5ナンバー枠に収まり、取り回しも優れる。

トヨタ ウィッシュ (現行型/2009年4月~)

相場はそれなりに下がってきているが、ミニバンにしてはそれほど流通台数が豊富なモデルではない。2009~2010年式が狙い目となってくる

※すべての価格は参考価格です
※中古車データはGoo-net 1月調べ。

得する!100万円車購入ガイド

  • コンパクトカー COMPACTCAR

  • クルマ好きならではのこだわりモデルを選ぶ
    ラインナップが充実していて多くのモデルから選べるコンパクトカー。街中で同車に出会う機会が多いフィットヴィッツではなく、通好みのモデルを選んだ。ノートスイフトはそれぞれ魅力的な特徴を持ちあわせている。

icon 日産 ノート (現行型/2012年9月~)

新車価格:147万9600~204万6600円
スマッシュヒットとなった先代型から大きくイメージを変えた2代目モデル。全長が長く室内スペースが広いうえ、スーパーチャージャーも設定。

日産 ノート (現行型/2012年9月~)

コンパクトカーとしてはそれほど新車価格が低くないモデルなので、100万円以下ならお得感がある。グレードにこだわらなければ高年式も狙える

icon スズキ スイフト (現行型/2010年9月~)

新車価格:131万6520~183万8160円
スズキのグローバルモデルとして世界各国で販売されているスポーティコンパクト。トランスミッションはCVTと5速MTをラインナップする。

スズキ スイフト (現行型/2010年9月~)

クルママニアから人気があり、購入後の満足度も高いモデル。相場は下がりきってない感があるが、ベースグレードなら100万円以下で狙える

  • SUV SUV

  • ラフロードとアーバン志向の異なる2台
    高い人気を誇るSUVは、モデル数がそれほど多くないこともあって、他のジャンルより割高傾向。そんななかでGoo-netがおすすめしたいのはタイプ別の2台。アウトドアに使える先代エクストレイルと、都会派向けのジュークだ。

icon 日産 エクストレイル (先代型/2007年8月~2014年4月)

新車時価格:199万800~343万3500円
初代モデルのキープコンセプトで2007年に登場。ボディサイズを拡大するなど、さらにタフな雰囲気を強めた。クリーンディーゼル搭載車も設定。

日産 エクストレイル (先代型/2007年8月~2014年4月)

現行型がかなりイメージチェンジしたため、先代モデルは人気をキープ。相場もまだ横ばいで、100万円以下となると、狙いは初期型の2007~2008年式

icon 日産 ジューク (現行型/2010年6月~)

新車価格:197万5320~346万8960円
エクストレイルよりひとまわり小さいサイズのクロスオーバーSUV。特徴は大胆なラインで構成される都会的デザインと、ターボエンジンの設定。

日産 ジューク (現行型/2010年6月~)

相場は徐々に下がりつつあるが、中心価格帯は初期型でも120万円前後。他のSUVと比べて流通台数はそれなりにあるので、じっくり探したい

  • 軽自動車 KCAR

  • コンディションに優れる高年式モデルを狙う
    新車価格が高過ぎないことから、年式の新しいモデルがターゲットになるのが軽自動車。そのなかで、オーソドックスなモデルでは1年落ちのムーヴを、デザインが個性的なところでは新世代ホンダ軽のN-ONEを選出した。

icon ホンダ N-ONE (現行型/2012年11月~)

新車価格:118万5000~172万8000円
N-BOXをベースとしたトールワゴンタイプの軽で、ホンダの名車『N360』をモチーフとしたデザインで人気を博す。ターボの設定もあり。

ホンダ N-ONE (現行型/2012年11月~)

相場はあまり落ち着いていないが、デビュー当初は人気が高かったため、初期型の2012~2013年式なら100万円以下の物件も数多く流通している

icon ダイハツ ムーヴ (現行型/2014年12月~)

新車価格:113万4000~180万3600円
ダイハツを代表するモデルとして現行型で6代目を数えるトールワゴン軽。軽量高剛性ボディや低燃費エンジンなどの先進装備を満載している。

ダイハツ ムーヴ (現行型/2014年12月~)

Goo-netでも検索数の多い人気モデルだけに、相場はそれほど下がっていない。とはいえ流通台数もかなり多いので、格安物件は見つかるはず

COLUMN 気になる!? 100万円カー購入後の故障・トラブルレポート

特殊構造のモデルは修理費が高め
スバルのインプレッサWRXを50万円で買いました。丸目ライトで不人気だった型で、そのため相場は安めになっていたんだと思います。購入後は大きなトラブルもなく乗っていますが、近所のディーラーにオイル交換をお願いした時にちょっとオイル漏れしていると言われました。本格的な修理となると5万円以上かかるようですが、幸いにもそれほど重症ではなかったようなので、本格的な修理はせずに漏れを防ぐ程度で、数千円で済みました。水平対向エンジンなので、もしもの時にはちょっとコストがかかるようです。これからも長く乗り続けたいので、気を配っていこうと思います。」(事務員 35歳)

イタリア車だと個体差があるかも?
「100万円以下のイタリア車を3台買ったことがあります。最初の2台はほとんどノートラブルで、警告灯が点いても、すこしの間放っておいたら何も起こらず自然に消えるような感じでした。ところが、現在乗っているアルファロメオは、ちょうどコミコミ100万円くらいで買ったのですが、エアコン、パワーウィンドウ、オルタネーターなどが毎年順番に壊れていくんです(笑)。イタリア車にはあたりとはずれがあるんだと思いました。僕は好きで乗っているので諦めていますが、人にはあまりおすすめできないですね(笑)」(フリーライター 39歳)

正規ディーラーでの整備も好影響
「数年前に98年式のアリストをコミコミ100万円以下で入手しました。ちょっと年式が古かったので心配していたんですが、購入後のトラブルはまったくありません。ずっと乗りたかったクルマだったのですごく大切に乗っていることも影響しているのかもしれません。さらに、メンテナンスを近所のトヨタディーラーに出しているものいいんでしょうね」(土木業 41歳)

面白くてためになる?コラム 格安車を買っても安っぽく見えない幸せアイデア

最後に、たとえ100万円以下の格安車を買ったとしても、「安っぽく見えない」「貧乏っぽく思われない」、そんな生活の知恵や工夫について、貧乏ながらもクルマを愛して止まない自動車ライターが紹介する。

  • 自動車ライター マリオ高野

    自動車ライター マリオ高野氏

  • 自動車ライター マリオ高野

    さまざまな職を経験した後、現在の職に就いたマニアック系自動車ライター。愛車は2台のインプレッサ。

どんなクルマであってもピカピカだとオーラが出る

面白くてためになる?コラム

格安車を買っても安っぽく見えないためのアイデアは、「ひたすら外観を綺麗にすること」と、「できるだけマニアックなクルマを選ぶこと」のふたつが挙げられます。
まず外観については、どんなに古くなっても、手入れがしっかり行き届いている事実がわかるクルマはあまり安っぽく見えません。逆に、15年以上経過したクルマがピカピカに輝いていると、タダ者ではないオーラが出るほどなので、マメな洗車とワックス掛けを励行するようにしましょう。新車でピカピカは当たり前ですが、古いのにピカピカだとオーナーのこだわりの強さや愛情の深さが伝わり、車格が上がります。
できれば、プロの業者さんにコーティングの施工を依頼するのがオススメです。2Lクラスのクルマでも6~7万円ほどの費用をかければ、パッと見のクルマの価値が数10万円も高くなるなど効果は絶大かと。
ただし、ボディ表皮のクリア部分が劣化して色が禿げた状態になっていると塗装し直すしかないので、クルマを選ぶ時点でボディのコンディションを重視しましょう。
もちろんボディだけでなくホイールやタイヤも抜かりなく常に美しくキープ。特にタイヤは手入れをしないとサイド部分が白くなって安っぽさが激増するので注意が必要です。吹きかけるだけで汚れが落ちてワックス効果のあるケミカル剤の性能が上がっているので、わずかな手間で簡単に手入れできます。
室内については、細部まで見えないのでそれほど気にする必要はありませんが、シートの上などになるべく余計なモノを置かないように心がけましょう。間違っても倉庫代わりに大きな物品を置きっぱなしにしないようにしてください。ゴミ屋敷っぽさが出てしまいます(笑)。

続いて、「できるだけマニアックなクルマを選ぶ」についてです。クルマが好きな人から一目置かれるモデルなら、多少古びていてもあまり安っぽく見えませんし、経済的な事情ではなく、思い入れなどのこだわりがあってコレに乗っているということをアピールできます。
スポーツカーやオープンカー、高性能セダン、メーカー直系ワークスブランドの限定車などが該当しますが、ごく普通の実用車でも、たとえばWiLLブランドやミツオカ、日産ラシーンといった、いかにもデザインに凝ったモデルだと、「予算の都合ではなく、あえてコレを選んだ」感が強烈に発散されます。
軽自動車でも、たとえばスズキのジムニーはマニア度が高く、長年モデルチェンジしていないので低年式でも古さがあまり目立ちません。他にもダイハツ・ミラココアやスズキアルトシリーズのアルトラパン、スバル・ヴィヴィオビストロなど、デザイン性重視のモデルなら、普通車から乗り換えても生活苦を疑われずに済みます(笑)。
さらに、これらのモデルの中でも黄色やピンクなど、できるだけ珍しくて派手なボディカラーを選べば安泰でしょう。

面白くてためになる?コラム

まとめ

支払い能力を考えて予算上限を決めること
人が新車ではなく中古車を選ぶ理由といえば、「欲しいクルマがもう新車では買えないから」と「できるだけお得に買いたいから」のふたつに大別されるのではないだろうか。
前者の場合、欲しいクルマが予算をオーバーしていたら値段が落ちるのをひたすら待つしかないだろう。しかし後者であれば、自分の支払い能力をよく考慮したうえで、まずは予算の上限を設定するべきである。その時、「コミコミ100万円」というのはここまでその妥当性を述べてきたようにキリがよく、物件のコンディションなどを鑑みても非常にバランスのいい選択肢となってくる。
100万円という予算範囲のなかから自分の趣味や用途に適合するモデルを選びだす作業というのも、なかなか楽しいものである。

※すべての価格は参考価格です
※中古車データはGoo-net 1月調べ。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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