中古車購入チェックポイント
更新日:2018.11.25 / 掲載日:2011.08.19

ダイハツ タント 中古車購入チェックポイント(2011年08月)

  • ダイハツ タント 中古車購入チェックポイント

    ダイハツ タント

    DBA-L375S
    参考車両:X スペシャル
    初年度登録:2011年5月

  • ダイハツ タント

■全体のチェックポイント

2007年12月にフルモデルチェンジし、使い勝手と機能を向上した2代目。その後何度か改良しているが、参考車両は2010年9月にマイナーチェンジした時期のモデル。2011年6月には再度改良している。現車をチェックする際は、グレードと装備をまず確認。子連れ家族向けの利便性が売りだが、内外装の傷みなどから実際に車両がどのように使われていたか探ってみよう。注意したいのは、汚れなどは清掃しても、点検整備には無頓着なユーザーがいること。エンジンをはじめとする走行機構に不調や不具合などがないか、現状を販売店に聞いみよう。納車整備や保証の有無なども確認したい。わからないことや疑問は、遠慮せずに販売店に聞いてみよう。中古車物件は多いので、何台か比較するといいだろう。

  • 1.車両の雰囲気から探る

    ダイハツ タント(正面)

  • 1.車両の雰囲気から探る

    まず、やや離れた遠目から、車両の様子を観察しよう。車体の全体から見た各部のバランスをチェック。違和感や不自然に見える部分などがあれば、詳しく調べてみよう。
    前方からは、バンパー/ボンネット/ヘッドライト/フェンダーなどのバランスを見る。前面は、基本的に左右対称になっていることもポイントだ。左右ライトの片方だけが新しい(交換している)場合は、その側の車体部を修理している可能性もある。ナンバープレートの傷や変形なども、車体部の修理を疑ってみる。バンパーは、角や下部の損傷のほか、ずれ(立て付けの狂い)にも注意。

  • 2.後部のチェック

    ダイハツ タント(後部)

  • 2.後部のチェック

    前面と同様に、バンパー/テールゲート/コンビネーションランプ(テールライト)/フェンダーなどのバランスをチェック。後部ナンバープレートは、封印の傷(ナンバープレートを外した形跡)が車体部を修理/交換している手がかりになる。
    テールゲートの立て付けが全体に狂っていれば、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いもある。部分的に隙間が狂っている箇所があれば、その部分の車体部を修理していると考えられる。

  • 3.整備状態を確かめる

    ダイハツ タント(整備状態を確かめる)

  • 3.整備状態を確かめる

    定期点検整備記録と突き合わせて、エンジンルーム内をチェック。オイルの滲みや汚れ(漏れの兆候)などにも注意。日常点検項目くらいはチェックしたいところだが、詳しい整備状態は販売店スタッフに聞いて確認しよう。
    交換した新しい部品が付いていれば、消耗品か、不具合か、それとも事故などでダメージを受けたのか、整備記録も探ってみる。

4.車体内側の鉄板部を確認

左右フェンダー側のパネルやフレームなど、エンジンルーム内側の鉄板を調べよう。車体の骨格となる部分に損傷を負っているのは、いわゆる事故車。修理している車両は、修復歴があることを明示しているはずだ。念のために、歪みや修理/交換の形跡などがないか確認。骨格部にダメージがあると走行機能の支障が生じるので、慎重にチェックしたい。

  • 5.取り付け状態を調べる

    ダイハツ タント(フロントフェンダー)

  • 5.取り付け状態を調べる

    フロントフェンダーは、エンジンルーム側に腐食(錆)や修理跡などがないかチェック。取り付けネジを回した形跡がないかも確認。ブラケット(下でフェンダーを支えている金具)の状態にも注意。
    フロントフェンダーは、車体構成上の重要な車体補強部材とはなっていないので、修理しても修復歴にはならないが、修理/交換していれば、車体内側の骨格部にダメージが及んでいないか調べる必要がある。

  • 6.前部の必須チェックポイント

    ダイハツ タント(ラジエターサポート)

  • 6.前部の必須チェックポイント

    エンジンルームの最前部にある、車体の左右に繋がっているラジエターサポートは、車体に強い衝撃を受けると影響が及びやすく、修理/交換する確率か高い。前側はカバーで覆われている部分もあるが、エンジンルーム側からも覗いて、歪みや修正跡、修理/交換の形跡などがないかチェック。ヘッドライト、バンパー、フェンダーなど、関連部品や周辺の状態も含めてチェックしよう。

  • 7.ボンネットのチェック

    ダイハツ タント(ボンネット ヒンジ)

  • 7.ボンネットのチェック

    外面をチェックしたら、裏面側に修理跡などがないかも確認。外と内とのパネル接合部のシーラーに注意。
    外して修理、あるいは交換することもあるので、ヒンジ部のネジもチェック。ヒンジおよび車体側のヒンジ固定部もチェックしよう。
    ボンネットを修理/交換していれば、ボンネット単独の損傷なども考えられるが、他の部分を修理/交換していないかも慎重にチェックする必要がある。

  • 8.隙間の幅と色調を比べる

    ダイハツ タント(隙間の幅と色調を比べる)

  • 8.隙間の幅と色調を比べる

    外装部品の立て付けを見る時は、例えば車体前部側面では、フェンダー、ヘッドライト、ボンネット、ドア、ピラー(フロントウインドウ部の柱)などが隣接している。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、ダメージを受けてずれているか、修理あるいは交換している可能性もある。
    隙間を境に、隣り合うパネルの色艶も比べてみよう。修理や交換で塗装していると、色調が違って見えることがある。

  • 9.角度を変えると見える

    ダイハツ タント(角度を変えると見える)

  • 9.角度を変えると見える

    車体まわりをチェックする時は、見る角度を変えてみると、プレスラインのずれや崩れ、立て付けの微妙な狂いなども判断しやすい。外板パネル表面を斜め方向から透かして見ると、見落としがちな浅くて広い凹み、あるいは波打ち(しわ)なども確認できる。
    しわが寄っているのは、ダメージ痕か、板金修理跡。部分的に色艶が違っていたり、ザラザラした肌荒れ状態になっている箇所なども、修理跡の疑いがある。

  • 10.縁と奥も覗いてチェック

    ダイハツ タント(縁と奥も覗いてチェック)

  • 10.縁と奥も覗いてチェック

    フェンダーは、ホイールアーチ(タイヤを囲っている部分)に損傷を負うことも少なくない。傷や凹みなどがないかチェック。フェンダーが歪んでいないかも確認。
    鉄板を内側に折り込んでいる部分に修理跡などがないかもチェック。さらに奥を覗いて、タイヤハウス内の状態も確認。フロントフェンダーは、内側にある泥よけの状態にも注意してチェックしよう。

11.周辺も調べて判断する

ドアに大きなダメージを負うと、外して修理することもあり、交換してしまうことも多い。ドアヒンジ部のネジをチェックしよう。ただし、ドアの立て付け調整などでネジを回すこともあるので、ネジを見ただけではドアを修理/交換しているとは断定できない。ドア自体をはじめ、ピラー(柱)やサイドシル(梁)など、周辺も調べて判断する必要がある。

  • ダイハツ タント(ドアヒンジ)

  • ダイハツ タント(ドアヒンジ)

12.金具類の状態も確認する

ダイハツ タント(スライドドア レール)

スライドドアは、損傷の有無と立て付け状態をチェック。内側に修理跡がないかも確認。ドアを支えている金具類のほかに、レール(開口部の上下と車体後部側面にある溝金具)も慎重にチェック。各部のネジの脱着や金具類の交換の形跡などに注意しよう。

  • ダイハツ タント(スライドドア レール)

  • ダイハツ タント(スライドドア レール)

  • ダイハツ タント(スライドドア レール)

  • 13.スライドドアのチェック

    ダイハツ タント(スライドドア)

  • 13.スライドドアのチェック

    センターピラーがなく、助手席側ドアにピラーを内蔵している車体左側。リアスライドドアの開閉具合とスライドの動作をチェック。
    イージークローザーやパワードア装備車は、操作具合と機能の動作も確認する。挟み込み防止自動反転機能も試してみよう。

14.下側に注意ポイント

車体側面は、必ず下部も覗いて、サイドシル(車体前後方向に通っている梁)に傷や凹み、腐食、修理跡などがないかチェック。
注意したいのは、下に突き出ている外側と床側とのパネルを接合している部分。仕上げが粗くなっているので判断は難しいかもしれないが、損傷や歪み、修理/交換の形跡などがないか必ずチェック。
ドアを開けて、ステップ部側も調べよう。

  • ダイハツ タント(サイドシル)

  • ダイハツ タント(サイドシル)

15.リアフェンダーのチェック

リアドアの開口部を調べよう。後席への乗り降りなどで傷付けることも少なくない。擦り傷、引っ掻き傷、打ち傷などのほか、簡易補修跡がないかチェック。修理跡などがないかも確認。
開口部にマスキング跡があれば、リアフェンダーを補修か修理をしていると考えられる。周辺を詳しく調べて、ダメージの程度と範囲を確かめよう。
車体右側は、フューエルリッドを開けて、内部にマスキング跡や修理跡などがないかチェック。

  • ダイハツ タント(リアフェンダー)

  • ダイハツ タント(フューエルリッド)

16.テールゲートのチェック

開閉具合をまずチェック。テールゲートがスムーズに動いて、上げた状態でしっかり止まっていることも確認。
閉める時にカチッと収まらない場合は、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いもある。ずれているだけなら調整で直ることもあるが、車体が歪んでいる車両には要注意。
テールゲートは、内側に修理跡などがないかチェック。取り付けネジもチェック。ヒンジおよび車体側のヒンジ固定部周辺に歪みや修理跡などがないかも調べよう。

  • ダイハツ タント(テールゲート)

  • ダイハツ タント(テールゲート ヒンジ)

  • 17.鉄板の接合部を調べる

    ダイハツ タント(テールゲート開口部)

  • 17.鉄板の接合部を調べる

    テールゲート開口部を見ると、鉄板の接合部がある。溶接、シーラー、塗装の状態に気を付けて、修理/交換の形跡がないかチェック。開口部の下半分は、コンビネーションランプやバンパーなどの状態に注意しよう。
    開口部に損傷や修理/交換跡があれば、フェンダー、ピラー、ルーフ、キャビン(室内)など関連部のダメージにも注意する必要がある。

  • 18.タイヤとホイールのチェック

    ダイハツ タント(タイヤとホイール)

  • 18.タイヤとホイールのチェック

    タイヤは、スリップサインを目安に、残り溝の深さを点検。傷や異物の刺さり、ひび割れなどがないかもチェック。同時に、接地面の摩耗状態も調べよう。一部が極端に減る偏摩耗が起きていれば、アライメント(ホイールの取り付け角度)の狂いか、車体が歪んでいるのか、原因を確かめる必要がある。
    スチールホイールは、ホイールキャップに傷や破損などがないかチェックし、リム部(タイヤと接している外周部)に曲がりなどがないかも確認。アルミホイールの場合も、リム部の損傷に注意するが、事故などによる過度な衝撃で生じる変形や割れなどにも注意。

19.床下の状態もチェック

フレーム(骨格部)やメンバー(補強部材)などに損傷や修理/交換跡がないか。マフラーやサスペンション、ブラケットなど、部品や金具類も、損傷や曲がり、歪み、修理/交換の形跡がないかチェック。
オイル漏れやゴム部品の割れなどにも注意。錆が発生していれば、表面に浮いている程度なら心配ないといえるが、範囲と腐食状態を確かめよう。

  • ダイハツ タント(床下)

  • ダイハツ タント(床下)

  • 20.不具合の兆候を探る

    ダイハツ タント(不具合の兆候を探る)

  • 20.不具合の兆候を探る

    エンジンをかけてもらい、始動具合やアイドリング回転、排気ガスの色などをチェック。
    スムーズに始動しない場合は、原因を突きとめる必要がある。不安定なアイドリング回転、異音や大きな振動、白煙(水蒸気なら問題ない)や黒煙の排気ガスなどが出ていれば、なんらかのトラブルを抱えている。できれば自分で始動して、始動時には、メーター部にある表示/警告灯類の点灯にも注意したいが、異常を感じたり、疑問があれば、販売店に聞いてみよう。

  • 21.オートマチックのチェック

    ダイハツ タント(オートマチックのチェック)

  • 21.オートマチックのチェック

    エンジンをかけてブレーキを踏んだままセレクトレバーを操作して、各ポジションにスムーズに切り替えできるかどうかチェック。できれば試乗して、走行中のオートマチック動作を確認したい。CVTは、連続的に変速するので、ギヤが切り替わるような感じがあれば不具合が起きている。アクセルペダルの操作具合と自動変速の連動にも注意。
    しかし、ひどい症状が出ていないと、異常を判断するのは難しい。車両の購入を決めたら、エンジンやトランスミッションのほか、走行機構は販売店で点検、整備してもらうようにしよう。

  • 22.装備機器の機能を確認

    ダイハツ タント(装備機器)

  • 22.装備機器の機能を確認

    ウインカーやヘッドライト、ブレーキランプなど、保安装置類の作動状態をまず確認。エアコンやオーディオなどの電装機器は、スイッチを入れるだけでなく、調整操作して機能を確認。パワーウインドウの開閉や室内ランプの点灯などのほか、キーレスエントリーなども忘れずにチェック。
    仕様グレードによって異なる標準装備やメーカーオプションの追加など、車両の装備は販売店で現車を見て事前に確かめておこう。

  • 23.隅まで細かくチェック

    ダイハツ タント(隅まで細かくチェック)

  • 23.隅まで細かくチェック

    室内は、シートや内装材などに汚れや染み、傷、穴などがないかチェック。運転席の周囲だけでなく、後席やラゲッジスペースまで念入りに調べよう。フロアや天井の状態も確認。ボックスやポケットなどは内部も確認。エアコンの吹き出し口やボックスの蓋などは、可動部の破損にも注意。子供を乗せていると飲食物の染みが付いている可能性があるなど、車両の使い方を想像しながらチェックしよう。

■車両の情報をチェック

ダイハツ タント(書類)

備え付けの書類は、「車検証(自動車検査証)」で初度登録年月日や型式などを確認。「保証書」で期限や内容を確認。「車両取扱説明書」の他に、オプションや後付け装備などの使用説明書が揃っていることも確かめよう。
現車をチェックする時には、「定期点検整備記録簿」の記載内容を必ず確認。車両がどのように使われ、扱われてきたかがわかる。定期点検や消耗部品交換などの時期と走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。最後に点検整備した日付と記録内容にも注意しよう。

車両チェックの勘どころ

塗装
●部分的に色調や艶が違う場合は、周辺の状態を慎重にチェック。エンジンルームやスペアタイヤ収納部などは、新車時から外装とは塗色が異なってることがある。●ドアの開口部など、外から見えない部分にマスキング(塗装スプレーの飛沫が広がらないようにするためのカバーを粘着テープなどで留める)した跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような“直線状の段差”があれば、何らかの理由で塗装している。●部品などに塗料が付着している場合も、周辺を詳しく調べる必要がある。●車種によっては、スペアタイヤ収納部などに、塗装の飛沫が付着しているように見える、新車時から仕上げが荒くなっている部分もある。

取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれていれば、ネジを回している。●ネジの頭が塗装されていれば比較的容易に確認できるが、無塗装ネジの場合は判断しにくい。傷や錆に注意して、関連する近隣のネジや、車体左右の同じ部品のネジと見比べる。

溶接とシーラー
●修理/交換で溶接している(熱を加えた)部分は、錆が発生しやすくなっている。特に床下は、溶接部の塗装の剥がれや浮きに注意する。●鉄板の接合部分に塗布しているシーラー(隙間を埋める充填材)は、修理/交換で再溶接すると塗り直すので、不自然に見える。●爪で押して、表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、新しいシーラーを盛っている。●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を比べてみる。●スポット溶接(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)を修理工場で打ち直している場合は、直径が小さい、窪みが深い、ずれている(2度打ちした)など、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。

立て付け
●外板パネルなどを修理/交換すると、組み付ける際に誤差が出ることがある。隣接するパネルの隙間(チリと呼ぶ)の幅が均等になっていなければ、修理/交換している可能性がある。●バンパーなどは、ぶつけたり、押されてずれることもある。たとえ修理/交換していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。●プレスライン(外板パネルが折れ曲がっている角の線)や、モール類(ドアなどに付いている飾り部品)など、外装部品が連なっている線のずれも、立て付けの狂いを見つけるヒント。

■今回の車両のプロフィール

●広さと使いやすさを長所に、若いファミリー向け”ママのワゴン”として2003年11月に新発売した「タント」。2007年12月のフルモデルチェンジでは、内外装を刷新。軽自動車最大の室内空間を確保し、車体左側には中央の柱がないセンターピラーレス&リアスライドドアを採用。小学校3、4年生くらいの平均身長なら立って乗り降りできる広いドア開口、低いフラットなフロアと高い室内高などによって、乗降性や利便性を高めた。後席天上のオーバーヘッドコンソール、バック時にミラーが下向きになるリバース連動ミラー、電子カードキーを携行していればキーなしでドアの解錠・施錠ができるキーフリーシステム、半ドア位置から自動的に閉まるイージークローザーと挟み込み防止自動反転機能付スライドドアなども設定。車台からエンジンまで一新し、新開発CVT(無段変速機)を採用するなどで安全性や燃費性能なども向上。従来と同様に、スタンダードモデルの「タント」とカスタムカー風モデルの「タントカスタム」を設定している。2008年12月には、クリーンエアフィルターを全車標準装備するなど一部改良。2009年12月にも改良が行われ、エンジン制御の最適化によって、自然吸気エンジン/CVTの2WD車はエコカー減税/補助金適合車になる。グレード設定を見直し、低価格のCVT搭載グレードも追加した。

●2010年9月のマイナーチェンジでは、全車にCVTを設定(従来のATは廃止)し、燃費を改善。スライドドアステップランプや前席オーバーヘッドコンソールを採用するなど、装備設定も一部変更した。参考車両はこの時期の「タント」で、エンジンは660cc自然吸気、トランスミッションはCVT、駆動方式は2WD(FF前輪駆動)と4WDがある。左側リアスライドドア、フロントコンフォートベンチシート、左右2分割スライド/リクライニング/収納リアシート、助手席シートバックテーブル、後席左側キッズポケット&ボトルホルダー、ラゲージアンダーボックス、CD・AM/FM付ステレオなどが全車共通の基本装備になっている。グレードの「L」は、鏡面可動式ドアミラー、キーレスエントリー、ダイヤル式マニュアルエアコン、フルキャップ14インチスチールホイールなどが標準装備のベーシックタイプ。「X」は、パワースライドドア&イージークローザー、スライドドアステップランプ、前席/後席オーバーヘッドコンソール、キーフリーシステム&盗難防止イモビライザー、電動格納式ドアミラーなどを標準装備した機能充実タイプ。「Xスペシャル」は便利機能を絞ったタイプで、スライドドアイージークローザー、キーフリーシステム、電動格納式ドアミラーなどを装備する。「G」は、Xの装備を基本に、プッシュ式オートエアコンと運転席/助手席照明付大型バニティミラー&運転席チケットホルダーが加わり、14インチアルミホイールを標準装備する上級タイプ。各グレードとも、4WD車は、ツインリアヒーターダクト、スペアタイヤレス(パンク応急修理セット付属)、寒冷地仕様が標準装備に加わっている。

■参考車両と同時期の仕様グレード設定

グレード型式シフト駆動
LDBA-L375SCVTFF
DBA-L385SCVT4WD
X スペシャルDBA-L375SCVTFF
DBA-L385SCVT4WD
XDBA-L375SCVTFF
DBA-L385SCVT4WD
GDBA-L375SCVTFF
DBA-L385SCVT4WD

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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