中古車購入チェックポイント
更新日:2018.11.07 / 掲載日:2012.05.11

ホンダ CR-Z(2011年~)中古車購入チェックポイント

  • ホンダ CR-Z(2011年~) 中古車購入チェックポイント

    ホンダ CR-Z

    DAA-ZF1
    参考車両:α ブラックレーベル CVT
    追加装備:<車体色>プレミアムホワイトパール
    <メーカーオプション>HDDインターナビシステム+リンクアップフリー+専用通信機器+6スピーカー、前席ブラック本革シート・シートヒーター付、前席サイドエアバッグ+前席/後席サイドカーテンエアバッグ
    <ディーラーオプション>フロアカーペットマット、トノカバー
    初年度登録:2011年8月

  • ホンダ CR-Z

■全体のチェックポイント

2010年2月に新発売した「CR-Z」は、ホンダ独自のIMAハイブリッドが特長。大きく重いバッテリーを積まないので、スポーティな走りに有利。ハイブリッド車でMT仕様があるのも特徴だ。参考車両は、2011年8月に設定された「α ブラックレーベル」に、メーカーオプションなども追加している。現車をチェックする時には、販売店で仕様と装備をまず確認。内外装を細かくチェックし、事故歴や修復歴がないか聞いておく。大切なのは、エンジン+モーターやインテリジェントパワーユニットなどハイブリッド機構と、ドライブシステムやトランスミッションなども関連するシステムの状態。車両の購入を決めるなら、ブレーキやサスペンションなども含めて、販売店できちんと点検・整備した状態で納車してもらうようにしよう。

  • 1.車両の雰囲気から探る

    ホンダ CR-Z(正面)

  • 1.車両の雰囲気から探る

    車両の周囲をひと巡りして、どこかに違和感や不自然に見える部分などがないかチェックしよう。
    前方からは、バンパー/グリル/ボンネット/ヘッドライト/フェンダーなどのバランスを見る。前面は、基本的に左右対称になっていることもポイントだ。左右ライトの片方だけが新しい場合(交換の疑い)は、その側の車体部を修理している可能性がある。ナンバープレートの変形や修正跡なども、車体部の修理を疑ってみる。細部では、バンパーの角やロアスポイラーの損傷、フロント先端部やフロントガラスの飛び石傷などにも注意。

  • 2.後部のチェックポイント

    ホンダ CR-Z(後面)

  • 2.後部のチェックポイント

    前面と同様に、バンパー/テールゲート/コンビネーションランプ/フェンダーなどのバランスをチェック。バンパー下部にあるディフューザーの状態にも注意しよう。
    後部ナンバープレートは、封印の傷(ナンバープレートを外した形跡)が後部車体の修理/交換を見つける手がかりになる。
    テールゲートの立て付けが全体に狂っていれば、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いもあるので要注意。部分的に隙間が狂っている箇所は、その部分の車体部を修理/交換していると考えられるので、詳しく調べてみよう。

  • 3.角度を変えると見える

    ホンダ CR-Z(角度を変えると見える)

  • 3.角度を変えると見える

    外装は、見る角度を変えながらチェックすれば、プレスラインのずれや崩れ、微妙な立て付けの狂いなども確認しやすい。
    パネル表面を斜め方向から透かして見るようにすれば、浅くて広い凹みや波打ち(しわ)なども見落とすことがない。
    しわが寄っているのは、ダメージ痕か、板金修理跡。塗装面の艶が違っている部分やザラザラとした肌荒れ状態になっている箇所なども、修理跡の疑いがある。

  • 4.隙間の幅と色調を比べる

    ホンダ CR-Z(隙間の幅と色調を比べる)

  • 4.隙間の幅と色調を比べる

    外装の立て付けは、例えば車体前部側面では、フェンダーを中心に見てみると、バンパー、ヘッドライト、ボンネット、ドア、ピラー(フロントガラス部の柱)などが隣接している。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、ダメージを負ってずれているか、修理/交換してずれている可能性がある。
    隙間を境に、隣り合っているパネルの色艶も比べてみよう。修理や交換で塗装していると、色調が微妙に違って見えることがある。

  • 5.整備状態を確かめる

    ホンダ CR-Z(整備状態を確かめる)

  • 5.整備状態を確かめる

    定期点検整備記録と突き合わせて、エンジンとモーターの周辺をチェック。オイル漏れなどにも注意。せめてブレーキ液やバッテリーなど日常点検項目くらいは見ておきたいが、詳しい整備状況については販売店スタッフに聞いて確認しよう。
    交換したように見える新しい部品が付いていたら、消耗品か、不具合があったのか、それとも事故などでダメージを受けたのか、交換した理由を探ってみる。

6.車体内側の鉄板を調べる

左右フェンダー側や室内側のパネル、フレーム、メンバー(補強部材)など、エンジンルーム内側の鉄板を調べよう。歪みや修理/交換跡などがないかチェック。サスペンション取り付け部の状態やサスペンションを交換した形跡にも注意。
車体の骨格となっている部分を修理/交換している車両は修復歴があることを明示しているはずだが、事故歴や修理歴がないか販売店に念を押す。

7.取り付け状態を確認

フロントフェンダーは、エンジンルーム側に錆や腐食、修理跡などがないかチェック。同時に、固定ネジを回した形跡がないか調べる。フロントドアを開けると、ピラー(柱)部にもネジがあるのが見える。
フロントフェンダーは、車体構成上の重要な車体補強部材とはなっていないので、外傷などを修理しても修復歴にはならないが、外して修理、あるいは交換しているとなれば、車体内側の骨格部にダメージが及んでいないか確かめる必要がある。

  • ホンダ CR-Z(取り付け状態を確認1)

  • ホンダ CR-Z(取り付け状態を確認2)

  • 8.前部の要チェックポイント

    ホンダ CR-Z(前部の要チェックポイント)

  • 8.前部の要チェックポイント

    エンジンルームの最前部にあるラジエターコアサポートは、車体部に強い衝撃を受けると影響が及びやすい。上部はカバーで覆われているが、歪みや修理/交換の形跡などがないかチェック。左右フェンダー側に繋がっている部分も慎重にチェック。ラジエター本体をはじめ、ヘッドライト、バンパー&グリル、フェンダーなど、関連部品や周辺も含めてチェックしよう。

  • 9.ボンネットの裏側も見る

    ホンダ CR-Z(ボンネットの裏側も見る)

  • 9.ボンネットの裏側も見る

    外面をチェックしたら、裏面側に修理跡などがないかチェック。外して修理、あるいは交換することもあるので、ヒンジ部のネジをチェック。ヒンジの修正や交換にも注意し、車体側のヒンジ固定部周辺の状態もチェック。
    ボンネットを修理/交換していれば、ボンネット単独の損傷なども考えられるが、車体部を修理/交換している可能性があると見立てて、前部一帯を慎重にチェックする必要がある。

10.縁と奥も覗いてチェック

フェンダーは、膨らんでいるホイールアーチ(タイヤを囲っている部分)に傷や凹み、修理跡などがないかチェックし、フェンダーに歪みがないか確認。
内側に折り込んでいる縁の部分に修理/交換跡がないかチェック。ホイールアーチの下部にあるサイドシルガーニッシュの取り付け状態も見ておく。さらに奥を覗いて、タイヤハウス内の状態もチェック。フロントフェンダーは、内側にあるライナー(泥よけカバー)の状態にも注意。同時に、バンパー側に異常がないかも見てみよう。

  • ホンダ CR-Z(縁と奥も覗いてチェック1)

  • ホンダ CR-Z(縁と奥も覗いてチェック2)

  • 11.側面のチェックポイント

    ホンダ CR-Z(側面)

  • 11.側面のチェックポイント

    ドアに大きな損傷を負うと、外して修理することもあり、交換してしまうことも多い。ドアヒンジ部のネジをチェックしよう。ただし、立て付け調整などでネジを回すこともあるので、ネジを見ただけではドアを修理/交換しているとは断定できない。ドア自体をはじめ、ピラー(柱)やサイドシル(梁)など、周辺も詳しく調べて判断する必要がある。

12.下側に要チェックポイント

車体側面は、ドアの下側に設置しているサイドシルガーニッシュに傷や破損などがないか、修理や交換していないかチェック。
重要なのは、内側にあるサイドシル(車体の梁)のほうだ。サイドシルガーニッシュで覆われている部分は見えないが、床下側を覗いて、損傷や腐食、修理/交換の形跡がないか必ず確認。仕上げが粗くなっているので判断は難しいかもしれないが、特に下に突き出ている部分に異常がないか調べよう。ドアを開けて、ステップ部(サイドシルの上側)の状態も慎重にチェックしよう。

  • ホンダ CR-Z(下側1)

  • ホンダ CR-Z(下側2)

13.リアフェンダーのチェック

リアドアを開けて、開口部を見てみよう。ステップ部だけでなく、フェンダー側に傷や修理跡がないかチェック。ステップ部とフェンダー側との角のあたりに修理跡があれば、どちらかを交換修理している疑いもあるので要注意。
開口部にマスキング跡があれば、リアフェンダーを補修、あるいは修理しているので、ダメージの程度と範囲を確かめる。
車体左側は、フューエルリッドを開けて内部を見る。カバーがあるが、マスキング跡や修理跡などがないかチェック。フューエルリッド表面の色調がフェンダー部と違っていないかも注意。

  • ホンダ CR-Z(リアフェンダーのチェック1)

  • ホンダ CR-Z(リアフェンダーのチェック2)

14.周辺も慎重にチェック

テールゲートの開口部を見ると、鉄板の接合部がある。溶接、シーラー、塗装の状態に注意して、修理/交換の形跡がないかチェック。後部のコンビネーションランプやバンパーなどの状態にも注意。後方から強い衝撃を受けると広範囲に波及することがあるので、フェンダーやルーフ、ピラー、キャビン(室内)なども含めて慎重にチェックしたい。

  • ホンダ CR-Z(周辺も慎重にチェック1)

  • ホンダ CR-Z(周辺も慎重にチェック2)

  • 15.テールゲートのチェック

    ホンダ CR-Z(テールゲートのチェック)

  • 15.テールゲートのチェック

    解錠・施錠の具合をまずチェック。テールゲートを開閉して、上げ下げの動きがスムーズかどうかチェック。ダンパーが機能していること、上げた全開状態でしっかり止まっていることも確認。
    閉める時にカチッとうまく収まらない場合は、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいることも考えられる。ずれているだけなら立て付けやキャッチ(ロックの受け)などの調整で直ることもあるが、車体が歪んでいる車両には要注意。異常に思えたら、販売店に聞いてみよう。

  • 16.取り付け状態も確認

    ホンダ CR-Z(取り付け状態も確認)

  • 16.取り付け状態も確認

    テールゲートは、内側に修理跡などがないかチェック。テールゲートを交換している形跡がないかもチェック。ヒンジおよび車体側のヒンジ取り付け部周辺に歪みや修整/修理の形跡などがないかもチェックしよう。

  • 17.タイヤとホイールのチェック

    ホンダ CR-Z(タイヤとホイールのチェック)

  • 17.タイヤとホイールのチェック

    タイヤは、スリップサインを目安に、残り溝の深さを点検し、傷や異物の刺さり、ひび割れなどがないかチェック。同時に、接地面の摩耗状態も調べよう。外側だけとか内側だけなど、一部が極端に減る偏摩耗を起こしていれば、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているのか、車体が歪んでいるのか確かめる必要がある。異常摩耗は、不適切なエア圧などでも起こるが、車体やサスペンションなどの異常を知る手がかりになる。
    ホイールは、傷や歪み、破損などがないかチェック。リム(タイヤと接している縁の部分)の傷や曲がりにも注意。アルミホイールは、過度な衝撃で生じることがある変形や割れにも注意したい。

  • 18.床下を覗いてチェック

    ホンダ CR-Z(床下)

  • 18.床下を覗いてチェック

    パネル、フレーム、メンバー(補強部材)など鉄板部。マフラーやサスペンションなど部品類。ブラケットなど金具類も、傷、曲がり、歪み、修理/交換の形跡などがないかチェック。エンジンアンダーカバーやフロアアンダーカバー、フロント/リアのストレーキといった空力パーツに損傷がないかも確認。前後バンパーの裏側など、奥まで覗いて慎重にチェックしよう。
    油汚れ(オイルやグリスなどの漏れ)や水漏れ、樹脂やゴム部品の割れなどにも注意。錆があれば、表面に浮いている程度なら心配ないといえるが、広がり範囲と腐食の進行状態を確かめよう。

  • 19.ハイブリット機構のチェック

    ホンダ CR-Z(ハイブリット機構のチェック)

  • 19.ハイブリット機構のチェック

    エンジンをかけてもらい、始動具合やアイドリング回転、排気ガスの色などをチェック。「α」はスマートキーシステムを装備しているので、スマートキーの作動とエンジンスイッチの作動に不具合がないか確認。できれば自分でエンジンをかけて、始動時には表示/警告灯類の点灯なども見てみたい。
    ホンダIMAシステムは、エンジンを主動力にモーターが走行状況に応じてアシストする仕組みで、アイドリングストップも組み込まれている。システムの異常を判断するのは難しいので、販売店でチェックしてもらうようにしよう。

20.走行機能の状態を確認

CVTは、できれば試乗して走行時のオートマチック動作と7速マニュアルモードのシフトスイッチ操作具合をチェック。エンジン、モーター、トランスミッション、電動パワーステアリング、エアコンなどを統合制御して機能する3モードドライブシステムの状態も確認したい。とはいっても、異常や不具合を判断するのは素人には難しい。車両を購入するなら、ハイブリッド、ドライブ、車両挙動安定制御など各システムを販売店が正しく整備できるかどうかも確かめたい。

  • ホンダ CR-Z(走行機能の状態を確認1)

  • ホンダ CR-Z(走行機能の状態を確認2)

  • ホンダ CR-Z(走行機能の状態を確認3)

21.装備機器類の機能を確認

ウインカーやヘッドライト、ブレーキランプなど保安装置類の作動状態。パワーウインドウの開閉や室内ランプの点灯などのほか、キーレスエントリーシステムでの各部動作も忘れずにチェック。エアコンは冷房・暖房とも効き具合を確かめる。とりあえず、わかるところだけでも確認し、細かいところは販売店で点検してもらおう。
参考車両には、HDDナビセットのほか、いくつかのメーカーオプションが付いている。車両をチェックする前に、現車の標準装備、追加装備の有無を販売店で確かめておこう。

  • ホンダ CR-Z(装備機器類の機能を確認1)

  • ホンダ CR-Z(装備機器類の機能を確認2)

  • ホンダ CR-Z(装備機器類の機能を確認3)

22.隅まで細かくチェック

室内は、シートや内装材などに汚れや傷、染み、穴などがないか。運転席周辺だけでなく、助手席側や後席、ラゲッジスペースも念入りにチェック。床や天井の状態も確認。ボックスやポケットなどは、内部も調べる。ボックスの蓋やエアコンの吹き出し口など、可動部の破損にも注意。シートはサポート部が傷みやすいなど、使い方によるダメージに注意しながらチェック。汚損や損壊などがあれば、修復可能か確認。汚れや傷などから車両がどのように扱われていたかも推測しよう。

  • ホンダ CR-Z(隅まで細かくチェック1)

  • ホンダ CR-Z(隅まで細かくチェック2)

■車両の情報をチェック

ホンダ CR-Z(車両の情報をチェック)

備え付けの書類は、「車検証(自動車検査証)」で初度登録年月日や型式などを確認。「保証書」で期限や内容を確認。「車両取扱説明書」の他に、オプションや後付け装備などの使用説明書が揃っていることも確かめよう。
「定期点検整備記録簿」は、記載内容を必ず確認。定期点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。

車両チェックの勘どころ

塗装
●部分的に色調や艶が違う場合は、周辺の状態を慎重にチェック。エンジンルームやスペアタイヤ収納部などは、新車時から外装とは塗色が異なってることがある。●ドアの開口部など、外から見えない部分にマスキング(塗装スプレーの飛沫が広がらないようにするためのカバーを粘着テープなどで留める)した跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような“直線状の段差”があれば、何らかの理由で塗装している。●部品などに塗料が付着している場合も、周辺を詳しく調べる必要がある。●車種によっては、スペアタイヤ収納部などに、塗装の飛沫が付着しているように見える、新車時から仕上げが荒くなっている部分もある。

取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれていれば、ネジを回している。●ネジの頭が塗装されていれば比較的容易に確認できるが、無塗装ネジの場合は判断しにくい。傷や錆に注意して、関連する近隣のネジや、車体左右の同じ部品のネジと見比べる。

溶接とシーラー
●修理/交換で溶接している(熱を加えた)部分は、錆が発生しやすくなっている。特に床下は、溶接部の塗装の剥がれや浮きに注意する。
●鉄板の接合部分に塗布しているシーラー(隙間を埋める充填材)は、修理/交換で再溶接すると塗り直すので、不自然に見える。●爪で押して、表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、新しいシーラーを盛っている。
●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を比べてみる。
●スポット溶接(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)は、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。

立て付け
●外板パネルなどを修理/交換すると、組み付ける際に誤差が出ることがある。隣接するパネルの隙間(チリと呼ぶ)の幅が均等になっていなければ、修理/交換している可能性がある。●バンパーなどは、ぶつけたり、押されてずれることもある。たとえ修理/交換していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。
●プレスライン(外板パネルを折り曲げている角の線)やモール類(ドアなどに付いている飾り部品)など、外装部品が連なっている線のずれも、立て付けの狂いを見つけるヒント。

■今回の車両のプロフィール

●「CR-Z」は、2010年2月に新発売したハイブリッドカー。1.5L(1496cc)エンジンとIMA(インテグレーテッドモーターアシスト)を組み合わせたホンダ独自のハイブリッドシステムは、“常にエンジンを主体に走行し、燃料を多く必要とする発進・加速時のみモーターのアシストを受け、より力強い走りを生むと同時に燃費を抑えるシステム”が特長。2+2シートの2ドアクーペスタイル、ショートホイールベース&ワイドトレッド、スポーツカーの足まわり、低いドライビングポジションなど、スポーティなデザインと機能を魅力としている。

●駆動方式は、FF(前輪駆動)。トランスミッションは、7速マニュアルモード付CVTと6速MTを設定。グレードは、ベーシック「β」と上級「α」の2タイプ。電子制御制動力配分システムEBD付ABS、車両挙動安定化制御システムVSA、任意の走りに合わせて選択できる3モードドライブシステム、低燃費ドライブ度を照明色で表示するアンビエントメーター、エコアシスト機能、マルチインフォメーションディスプレイ、フルオートエア、イモビライザー、オーディオレス・2スピーカー、シャークフィンアンテナ、スペアタイヤレス・応急パンク修理キットなどは全車共通の標準装備。「β」は、プロジェクターハロゲンヘッドライト・ロービームマニュアルレベリング機構付、電波式キーレスエントリーシステム、16インチスチールホイール+フルホイールキャップなどが標準装備。「α」は、プロジェクターHIDヘッドライト・ロービームオートレベリング/オートライトコントロール機構付、ハーフシェイドフロントウインドウ、親水/ヒーテッドドアミラー、リバース連動リアワイパー、クルーズコントロール・照明付ステアリングスイッチ付、スマートキーシステム、本革シート・シートヒーター付、本革巻ステアリングホイール、本革巻アルミシフトノブ(MT)、高輝度メタルインテリアガーニッシュ、エアコン連動温調機能付グローブボックス、スパークルシルバーメタリック16インチアルミホイールなどを標準装備。2011年8月に新タイプとして追加した「α ブラックレーベル」は、内装をブラック基調でコーディネイト。前席シート&インテリア、メーターバイザー、プレミアムメタルペダル、シフトブーツ(MT)、ピューターグレーメタリック16インチアルミホイールなどの専用装備でαに上質感を加えている。

■参考車両と同時期の仕様グレード設定(2011.08)

グレード型式シフト駆動
βDAA-ZF1CVT-7MFF
DAA-ZF16MTFF
αDAA-ZF1CVT-7MFF
DAA-ZF16MTFF
α ブラックレーベルDAA-ZF1CVT-7MFF
DAA-ZF16MTFF

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グーネットマガジン編集部

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