中古車購入チェックポイント
更新日:2018.11.22 / 掲載日:2013.04.26
ダイハツ コペン (2008年1月~2010年8月) 中古車購入チェックポイント
ダイハツ コペン (2008年1月~2010年8月) 中古車購入チェックポイント

ABA-L880K
参考車両:アルティメットエディションII
初年度登録:2008年5月
特別装備:
ブラックメッキフロントグリル、クリアレンズ・サイドターンランプ/リアコンビネーションランプ/ハイマウントLEDストップランプ、メッキリング付ホワイトメーター、ブラック・センタークラスター/エアコンアウトレットベゼルリング、メッキ・インナードアハンドル/パーキングブレーキレバーボタン
<アルティメットエディション共通装備>
レカロシート(アルカンターラ表皮・シートヒーター付)、MOMO製本革ステアリングホイール(シート同色オーナメント)、シート同色ドアトリム、ビルシュタイン製ショックアブソーバー、BBS製15インチアルミホイール、リアパフォーマンスブレース
追加装備:
<メーカーオプション>
ボディカラー・ダブルクリア塗装ダークレッドマイカ、Gパック(プロジェクター式ディスチャージヘッドランプ、CD/MD・FM/AM付ステレオ+フロント2スピーカー、イモビライザー、ETC (2008年5月)
■全体のチェックポイント
軽オープンスポーツカーの車体と電動開閉式ルーフがチェックの要点。参考車両の「アルティメットエディションII」は、特別装備の足まわりなどもしっかりチェック。エンジンやトランスミッションのほか、走りの機能全般の状態も必ず確認したい。
走り方によっては車体の歪みなどにも注意が必要
車体まわりに損傷や修理跡がないかチェックし、骨格にダメージがないか確認。判断するのは難しいかもしれないが、オープンカーは車体の歪みにも注意。
1.車体のバランスを見る
1.車体のバランスを見る
外観のどこかに違和感などがないか。前面は、バンパー、ボンネット、ヘッドライト、フェンダーなどのバランスをチェック。バンパーの角や下部の損傷。フロントガラスの飛び石傷にも注意しよう。
2.前部のチェックポイント
アルミ製ボンネットに損傷がないか、修理や交換した形跡がないかチェック。車体に衝撃を受けると影響が及びやすいラジエターサポート(コペンはラジエター周辺の部品を一体化した樹脂フロントエンドモジュール)もチェックする。
3.縁と奥も覗いてみる
フェンダーは、立て付けを見て、ホイールアーチ(タイヤを囲っている部分)の縁も損傷や修理跡などがないかチェック。奥を覗いて、タイヤハウス内もチェック。フロントフェンダーは、エンジンルーム側に錆や修理跡がないかチェック。固定ネジを回した形跡にも要注意。
4.下側に要チェックポイント
車体側面は、ドアに損傷がないか、修理や交換してないかチェック。下部のサイドシル(車体の梁)も、損傷、腐食(錆)、修理/交換跡などがないか。床下側も覗いて、慎重にチェック。ステップ部(サイドシルの上側)も調べよう。
5.トランクリッドを開閉する
後部も、バンパー、トランクリッド、コンビネーションランプ、フェンダーなどの状態をチェック。トランクリッドは、キーレスエントリーやセンターコンソールボックス内にあるオープナーで解錠具合をチェック。開閉して、上げ下げする動き具合をチェック。開けたら、トランク内の状態も見る。閉める時には、軽く押さえると自動的に全閉するイージークローザーが正常に機能するか確認しよう。
電動開閉式ハードトップの動作状態を確かめる
ルーフのオープン動作とトランクリッドがきちんと閉まること。クローズも、動き具合と各部が確実に収まるかチェックする。
1.各部の合わせ目を見る
まずクローズ状態で、ルーフ、バックパネル、トランクリッドの立て付け(位置がずれていないか)見ておく。オープン状態では、合わせ部分のゴムに傷みや劣化、破損などがないかチェック。試乗できれば、ルーフの合わせ目あたりから異音が出ていないか確かめたい。
2.開閉具合をチェックする
オープンは、ルーフロックを解除し、開閉スイッチを引く(クローズ時は押す)と、油圧ポンプが作動。リンク機構によって折り畳んだルーフとバックパネルをトランク内に収納する。同時に、電動モーターでクォーターウインドウ(後部の三角窓)ガラスが下がる。サイドウインドウも含めて各部にある12個のセンサーが異常を感知すると作動しない仕掛けになっている。一連の動作が正常かチェック。
走りを愉しむなら走行機構の状態に気を配る
気軽に楽しめる“軽オープンスポーツカー”が持ち味。パフォーマンスを損なうような不具合がないか、エンジンから足まわりまで、走りの機能をチェック。
1.整備状態を確かめる
1.整備状態を確かめる
「コペン」のエンジンは、専用チューニングを施した4気筒ターボ。消耗部品を中心に、エンジン周辺をチェック。オイル漏れにも注意。少なくとも日常点検項目くらいは見ておきたいが、詳しい整備状況は販売店に聞いてみよう。
2.エンジンをかけてみる
2.エンジンをかけてみる
エンジンをかけて、始動具合、アイドリング回転、排気ガスの色などをチェック。始動時には表示・警告灯類の点灯なども見る。エンジンの大きな振動や異音の発生などにも注意したい。
3.ATの作動状態を確認
3.ATの作動状態を確認
マニュアルモード付4速ATは、エンジンをかけた時にシフト操作の具合をチェック。できれば試乗して、オートマチック動作が正常かチェック。マニュアルモードの具合も、走行中に試してみたい。
4.タイヤとホイールを調べる
4.タイヤとホイールを調べる
タイヤは、残り溝の深さを点検。傷や異物の刺さり、ひび割れなどがないかチェック。接地面の一部が極端に減る偏摩耗を起こしていれば、車体やサスペンションに異常を抱えている可能性もあるので要注意。参考車両は、ひび割れがあるので、販売店にタイヤ交換を相談したい。
アルミホイールは、傷や破損などがないかチェック。過度な衝撃を受けると生じることがある歪み(変形)や割れなどにも注意。参考車両のようにリムの縁(タイヤと接している部分)を傷付けてしまうこともよくあるが、曲がりや欠損などにも注意しよう。
5.サスペンションもチェック
5.サスペンションもチェック
「アルティメットエディション」はBILSTEINショックアブソーバーとBBSアルミホイールを装着。リアにはパフォーマンスブレースを追加して車体を補強している。ダンパーにオイル漏れなどはないかチェック。可能なら試乗して、へたりや抜けにも注意し、ダンパーの効きをチェック。サスペンション機能が正常かどうか確認したい。
★販売店で整備してもらう
エンジンやトランスミッションの異常を判断するのは難しい。ブレーキやサスペンションなども含めて、販売店できちんと点検・整備して納車してもらうようにしよう。
室内の状態と同時に装備機器の機能もチェック
室内は、汚れ、傷、破損などがないか丹念にチェック。参考車両は、せっかくの「アルティメットエディションII」特別装備の状態も慎重にチェックしたい。
1.隅まで細かくチェック
1.隅まで細かくチェック
室内は、シートや内装材に汚れや傷、破損などがないかチェック。床やドアの状態も調べるほか、ボックスやポケットなどは内部も見る。ボックスの蓋やエアコンルーバーなどは、可動部の破損にも注意。バケットタイプのRECAROシートは盛り上がったサポート部、MOMO製本革ステアリングホイールは握り部分の傷みなどにも注意しよう。
2.装備機器の作動を調べる
2.装備機器の作動を調べる
ドアロック、パワーウインドウ、室内ランプなど、基本的な装備の作動状態をチェック。エアコンは、冷房・暖房とも効き具合を確認。シートヒーターの効きも忘れずにチェック。参考車両はメーカーオプションのCD/MD・FM/AMが付いているので、各音源とスピーカーが正常に機能するか確かめる。
★細部は販売店で点検
とりあえずわかるところだけでもチェックし、どこかに不具合がないかは販売店で点検してもらおう。
■最初に車両の現状を確認する
中古車両の現物を見て「年式・仕様・グレード」を確認。標準装備の他に、メーカーオプション(新車時の注文装備)や後付け装備などが付いていないか確認。整備状態も含めた現状を販売店で確認しよう。
目利きはココを見る!
「車両の情報」を見る
●「車検証(自動車検査証)」で初年度登録年月日や型式などを確認。「保証書」で期限や内容を確認。「車両取扱説明書」の他に、追加装備などの使用説明書が揃っていることも確認。●「定期点検整備記録簿」は、記載内容を必ず確認。定期点検や消耗部品交換などの時期と走行距離を把握しておけば、車両の状態を探る参考になる。
「立て付け」を見る
●隣接しているパネルの隙間が均等でなかったり、位置がずれていれば、ダメージを受けているか、修理/交換している可能性がある。●プレスライン(外板パネルを折り曲げている角)やモール(飾り部品)など、外装部品が連なっている線のずれも、立て付けの狂いを見つけるヒント。●外装は、見る角度を変えながらチェックすれば、プレスラインのずれや崩れ、立て付けの微妙な狂いなども判断しやすい。パネル表面を斜め方向から透かして見るようにすると、小さな凹みや浅くて広い凹み、波打ち(しわ)なども確認できる。しわが寄っているのは、ダメージ痕か、板金修理跡だ。
「塗装の状態」を見る
●部分的に色艶が違っている部分やザラザラした肌荒れ状態になっている箇所は、修理跡の疑いがある。●新しい塗装跡があれば、錆などの補修か、損傷を負って修理したのか、詳しく調べる。●隣接しているパネルの色艶も比べてみる。修理や交換で塗装していると、微妙に色調が違って見えることがある。●ドアの開口部などにマスキングした(塗装する部分の周辺にスプレーの飛沫が広がらないようにするためのカバーを粘着テープなどで留める)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような“直線状の段差”があれば、マスキング跡。なんらかの理由で塗装しているので、周辺を詳しく調べる。
「取り付け状態」を見る
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している部品を外す時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれていれば、ネジを回している。●ネジの頭を塗装していれば比較的容易に確認できるが、無塗装ネジの場合は判断しにくいので、関連部や車体左右の同じ部分のネジと見比べてみる。●ボンネット、フロントフェンダー、ドア、テールゲート(またはトランクリッド)などは、外して修理、あるいは交換することがあるので、取り付けネジを見て、ヒンジおよび車体側のヒンジ固定部も、修正跡や修理跡などがないか見る。
「パネルの接合部」を見る
●車体部品を交換する場合は、溶接部を剥がすことがあるので、鉄板接合部を調べる。●スポット(丸い窪み)溶接を修理工場で打ち直している場合は、直径が小さい、窪みが深い、ずれているなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴があるので注意する。●鉄板の合わせ目などに塗布しているシーラー(隙間を埋める充填材)は、修理や交換で塗り直していると不自然に見える。●爪で押して、プチッと表面が割れる(表面が硬くても内部が柔らかい)ようなら新しいシーラーを盛っている。●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、ヒダがあるなど、パネルの接合状態や塗布方法によって形状が違っていることもあるので注意する。
■「コペン」の主な変更と仕様装備設定の概略
◆2002年6月:「コペン」新発売。電動開閉式ルーフ「アクティブトップ」を設定。
◆2002年9月:着脱式ルーフ「ディタッチャブルトップ」を発売。
◆2003年7月:コペン発売1周年記念特別仕様車アクティブトップ「ファーストアニバーサリーエディション」を発売。2004年6月以降は「タンレザーエディション」として継続。
◆2004年6月:コペン発売2周年記念特別仕様車アクティブトップ「セカンドアニバーサリーエディション」を発売。
◆2006年6月:特別仕様車アクティブトップ「アルティメットエディション」を発売。
◆2007年9月:ダイハツ創立100周年記念特別仕様車アクティブトップ「アルティメットエディションIIメモリアル」を年内限定(2007年12月注文分まで)発売。2008年1月以降は「アルティメットエディションII」として継続。アクティブトップに「レザーパッケージ」を設定。「ディタッチャブルトップ」の生産・販売を終了。
◆2008年12月:一部装備を改良。
◆2009年9月:特別仕様車「アルティメットレザーエディション」を発売。「タンレザーエディション」「レザーパッケージ」を廃止。
◆2010年8月:一部改良。「アルティメットエディションS」を設定。「アルティメットエディションII」「アルティメットレザーエディション」を廃止。
◆2012年4月:コペン発売10年特別仕様車「10th アニバーサリーエディション」を発売。
◆2012年8月:「コペン」生産終了。2012年9月販売終了。