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更新日:2022.11.30 / 掲載日:2022.11.30

車の故障時はディーラーとJAFのどちらに連絡する?その判断基準を解説

車が故障してしまい、その場で応急処置や修理、車の移動ができない場合は、救援を求めなければなりません。

この時の選択肢として代表的なものは「ディーラー」と「JAF」の2つがあります。しかし、両者は全く違うものです。

救援を求める場合は、双方の特徴と違いを踏まえた上で、状況に応じて適切なほうへ連絡する必要があります。

ここでは、ディーラーとJAFの内容と特徴、そして車が故障した際にどちらに連絡すればいいのかを解説します。

車が故障したらディーラーとJAFどちらに依頼するといい?

車が故障して、自力での復旧や修理が難しければ、修理業者などに依頼することになるでしょう。

この時に連絡する選択肢としてディーラーとJAFが挙げられますが、双方のメリットとデメリットについて確認しておきましょう。

ディーラーに依頼するメリット・デメリット

車が故障した場合、その車のメーカーを専門に扱っているディーラーに連絡するという選択肢があります。

ディーラーは知識面や技術面で信頼がおける点が大きなメリットです。しかし、デメリットもあるので詳しく見ていきましょう。

メリット①近所ならすぐ対応してもらえる

車が故障してしまった際、購入したディーラーの店舗が近所になかったとしても、同系列のディーラーがあれば修理を依頼できます。

例えば、他県のディーラーで購入したA社の車を、違う都道府県のA社系列のディーラーに修理してもらうというのは、全く問題ありません。

人によっては、メーカーは同じでも別店舗で購入した車を持ち込むのは気が引けることもあるでしょう。しかし、自動車販売店はそうは考えていませんので気軽に相談してみてください。

メリット②技術面・知識面で信頼できる

自動車ディーラーに常駐している整備士は、特定のメーカーの車種に精通したエキスパートです。そのため、知識面についても技術面についても、安心して点検・整備・修理を任せることができるでしょう。

これがディーラーに修理を依頼する最大のメリットで、車種に合わせて最適化された修理を行えます。

車種ごとのトラブル事例やその対処法などのデータもあるので、トラブルが発生した箇所だけではなく、全般的に車両チェックを行ってくれるでしょう。

メリット③純正パーツで修理ができる

ディーラーにパーツ交換を依頼した場合、もともとメーカーが指定している部品やその車種を製造した時に使われた同じ部品を、純正パーツで交換してくれます。中古品や再生品などは原則使いません。

また、ディーラーならそうした純正パーツを確実にメーカーから仕入れることができるので、最も短期間で修理を済ませられるでしょう。

メリット④メーカー保証がある

メーカー保証は、主にディーラーで新車を購入した際に車に付帯される保証のことです。車両の構成パーツに不具合やトラブルが起きた場合、保証書に書かれている有効期間と条件に基づいて、無料で修理を受けることができます。

事故などによる損傷は保証対象外ではありますが、そうでない場合は保証の有効期間内に修理を依頼することで、安心して任せることができます。

メーカー保証には、一般保証(電装品などの保証)と特別保証(エンジンやミッション、サスペンションなどの保証)の2種類があり、それぞれ有効期間が異なるので注意してください。

デメリット①保証外の修理は高額になる

ディーラーで車を修理してもらう場合の大きなデメリットの一つは、修理費用が高くついてしまう場合があることです。

車を修理するとなると、多くの場合パーツ交換などが必要になります。ディーラーではパーツ交換を行う場合は基本的に中古品を使うことはなく、新品の純正パーツを使用します。純正パーツなら確かに故障しにくく安心感もありますが、費用的にはどうしても安くなりません。

また、ディーラーでは安全性も厳格にチェックするので、たとえ故障しておらずまだ使えるようなパーツでも、使用年数に基づいて交換を提案することがあります。車のオーナーによっては、こうした早い段階でのパーツ交換は不本意だと感じるかもしれません。

その他の要因として、ディーラーは整備士をはじめ多くのスタッフを雇用している上に、広い設備を保有しています。そのため、人件費や施設の維持管理費といったコストが高くついてしまうのです。

デメリット②対応し切れないこともある

ディーラーに車の修理の依頼を検討する場合、やりにくい点として挙げられるのが、営業日や営業時間などを考慮に入れなければならない点です。

営業しているタイミングでなければ、もちろん対応はしてもらえません。その点はどこの業者も同じですが、後述するようにJAFなどのロードサービスは365日24時間、電話を受け付けているという強みがあります。この点は大きな違いと言えるでしょう。

また、出張修理に対応するための専門的な体制が整っている業者でなければ、高速道路や山道、凍結した道路などの危険な場所に出向くのは困難です。この点はディーラーも同様なので、やはり出張修理を依頼する場合は注意しなければなりません。

そして、ディーラーは車の修理に対応しているとは言っても、常駐している整備士に可能なのは点検や修理にとどまります。塗装や板金などについては専門の業者などに外注するのが一般的なので、納期が長くなり、マージンの分費用がかさむことも考えられます。

JAFに依頼するメリット・デメリット

車が故障した際、ディーラーに点検・修理を依頼することのメリットとデメリットを説明してきました。

その内容を踏まえた上で、次はJAFに救援を求めることのメリットやデメリットについて見ていきましょう。

メリット①国内ならどこでも対応可能

JAFの強みは、日本国内ならどこでも、365日24時間いつでも受け付けてくれる点です。

また、基本的に会員制ではあるものの、非会員でも利用することができ、バイクのトラブルの救援にも対応しています。

メリット②高速道路でも対応可能

高速道路では、車を停めて作業などを行うのは危険が伴いますが、そんな場所でもJAFは駆け付けてくれます。また、バッテリー上がりやタイヤのパンク修理、ガス欠など様々なトラブルに対処してくれます。

高速道路で車がトラブルを起こし、停車を余儀なくされてしまった場合、それ以上動くのは大変危険なので、身動きが取れない状態になってしまいます。それでもJAFは対応してくれるので、高速道路を頻繁に利用する方にとては強い味方だと言えます。

メリット③会員でなくても利用可能

前述しましたが、JAFは非会員でも利用可能です。ただし、会員の場合だと当人の所有車でなくとも運転あるいは同乗していれば対応してもらえる点や救援依頼が混雑しても非会員よりは優先してもらえるなどのメリットがありますので覚えておきましょう。

メリット④とりあえず相談することも可能

走行中に事故などの理由で故障した車が引き続き自走できるかどうかを見極めるのは、素人には難しいです。自走可能なら、そのまま修理工場に持ち込めば問題ありませんが、そもそも「自走していいかどうか」は、安全性や適法性の観点から多面的に考える必要があります。

自走できなければロードサービスなどに救援を求めることになりますが、実はこの「自走可能かどうか」を判断する段階で、JAFに連絡して相談することもできます。また、365日24時間対応してくれるのも強みです。

実際にこうした相談をすれば、すぐにオペレーターが判断することもありますし、やはりロードサービスの手配が必要だと判断されることもあるでしょう。そして、来てくれた業者に改めて自走可能かどうかを確認してもらうことができます。

自走可能だと判断されても、どうしても不安が拭えないことがあるかもしれません。そんな時でも相談すれば、JAFのスタッフに追走してもらい、見守ってもらうことができます。

デメリット①会員制であること

JAFのデメリットとして挙げられるのが、基本的に会員制だという点です。

非会員でも救援に来てもらえますが、救援要請が多く混雑している場合は会員が優先されたり、非会員の家族は会員の家族のように無条件でサービスを受けることができなかったりするなどの違いがあります。

また、JAFのサービスは「人」に対して行われるので、運転手がJAF会員でなくとも同乗者が会員ならサービスを受けることが可能です。その点は非会員だと制限されてしまいます。

非会員がJAFのロードサービスを利用する場合は、所定のロードサービス料金がかかるでしょう。故障した現場に来てもらった時にその場で入会することも可能ですが、会員としてサービスが受けられるのは次回以降になります。そのため、いざという時にJAFに頼ろうと思っている方は、最初から会員登録しておくことをおすすめします。

デメリット②すぐに来てもらえるとは限らない

基本的にJAFはすぐに現場へ駆け付けてくれますが、道路状況や救援依頼の件数によっては時間がかかることもあります。

もちろん、それはロードサービス全般について言えることですが、特に非会員の場合は、会員と比べると優先順位が落ちるため不満を感じやすいかもしれません。

デメリット③路上修理はあくまでも応急処置

JAFが路上修理で行う処置はあくまでも「応急処置」であることが多いので、路上修理を受けて車が自走できるようになったから全て解決したとは言えません。

あくまでも、JAFの路上修理は一時的に走行可能にするものだと考えましょう。そのため、JAFによる対処後は、改めて修理工場や最寄りのガソリンスタンドなどで点検・修理を依頼してください。

例えば、タイヤがパンクした場合は穴をふさげば一時的に走行できますが、速やかに新しいタイヤに交換しなければならないケースも多くあります。

状況別!依頼先をどちらにするといいか

ここまでで、車の故障時に点検・修理をディーラーやJAFに依頼した場合のメリット・デメリットについて説明しました。

ここからは、具体的な事例として、旅行中の車の故障やタイヤのパンク、バッテリー上がりが発生した場合にどちらに頼るといいのかを見ていきましょう。

旅行中に車が故障した場合

旅行中に車が故障し、行きつけの修理工場などが近くにないと不安になるものです。この場合は、JAFあるいは契約している保険会社のどちらかのロードサービスに頼ってもいいですし、故障した車の車種を専門に扱っているディーラーに相談してもいいでしょう。

ロードサービスは、全国どこでも駆け付けてくれます。ディーラーも、専門に取り扱っている車種であれば、普段利用している店舗かどうかに関わらず相談に乗ってくれるでしょう。

しかし、ディーラーに相談する場合は、営業時間や休業日に注意するようにしましょう。

タイヤがパンクした場合

タイヤがパンクした場合、JAFが行うのはあくまでも応急処置なので、後で改めて修理に出す必要があります。そのため、ロードサービスではなく最初からディーラーや自動車販売店に相談したほうがいいと思う方もいるでしょう。

しかし、ディーラーや販売店は、ロードサービスほど確実に現場に急行し路上修理を請け負うとは限りません。

JAFでは、手の施しようがないタイヤトラブルに対処するためのタイヤ貸し出しサービスを行っていることもあるので、相談してみましょう。

バッテリー上がりの場合

バッテリー上がりの場合も、どこに相談しても何らかの解決策を示してくれるでしょう。

JAFであれば、ジャンピングによる応急的な始動、新品バッテリーへの交換なども行ってくれます。

注意が必要なのは、バッテリー上がりに似た症状でも他のトラブルが起きている可能性があるということです。スターターモーターの故障やガス欠も似た症状を起こすことがあるので、電話で救援を依頼する際は、先入観を持たずに具体的な症状だけを伝えましょう。

車を走らせてもいいか分からない場合

トラブルが発生した車をとりあえず緊急停止させたものの、引き続き自走して修理工場などに持ち込んでいいのか判断が難しいケースもあります。引き続き自走することで故障が悪化し、走行中に停止してしまう危険性もあります。

このように判断に困った時は、とりあえずJAFなどのロードサービスに問い合わせるのがおすすめです。オペレーターが電話で適切に指示してくれることもありますし、現場に駆け付けた業者に改めて判断を仰ぐこともできますので、利用しましょう。

ロードサービスの利用も検討しよう

ここまでで、車の故障時にディーラーやJAFに頼ることの利点などを説明してきました。

一方、ドライバーが加入している自動車保険には多くの場合、JAFと似たロードサービスが付帯しているので、これを利用するという選択肢もあります。

ここからは、自動車保険のロードサービスについて詳しく説明していきます。

自動車保険とロードサービスはワンセット

車両に関するトラブルが発生した際、現場に急行して応急処置等を行ってくれるのがロードサービスです。ここまでは、主にJAFのサービスについて説明してきましたが、実は自動車保険(任意保険)にもロードサービスは付帯されています。

保険会社で用意しているものは「ロードアシスタンス」や「アシスタンスサービス」という名称で呼ばれることもあります。

バッテリー上がりやガス欠、タイヤのパンクなどで車が自走できなくなった際、現場に駆け付けてくれる点はJAFと同じです。

ほとんどの自動車保険は、主契約となる保険に加入すればロードサービスも自動的に利用可能となります。

ただし、保険会社によって細かなサービス内容やカバーする範囲は異なるので、利用時には注意が必要です。一部の保険会社ではこうしたサービスが特約(オプション)扱いになっている場合や、車両保険の付帯が前提となっている場合があります。

なお、ロードサービスを利用しても等級や翌年度の保険料に影響はないという点は、各保険会社で共通しています。

さまざまな内容に対処してくれる

自動車保険に付帯されるロードサービスも、JAFと同様に現場に急行してその場で応急処置をしてくれます。ただし、それはあくまでも応急処置なので、専門的なパーツ交換や板金・塗装などはサービス対象外となります。そのため、自己負担か車両保険を使った修理が必要になるでしょう。

ロードサービスで対応してくれるケースで代表的なものは、まずバッテリー上がりです。ライトや室内灯の消し忘れ、半ドアなどでバッテリーが上がった際、ケーブルを接続して電気を供給し、ジャンピング作業を行ってくれます。

こうしたエンジン始動を補助してくれるわけですが、保険会社によっては、保険期間中に1回まで無料などと決まっていることがあります。また、バッテリーの充電や交換が有料となることもあるでしょう。

そして、キー閉じ込みの解錠も可能ですが、バッテリーの場合と同様に保険期間中の利用可能回数が決まっていることがあるので、注意が必要です。

JAFとの違い

JAFと自動車保険のロードサービスには、サービスを受けられる対象者やその内容、入会費や年会費の取り扱いに違いがあります。

そもそもJAFは日本自動車連盟という一般社団法人で、民間の保険会社とは異なります。

まず、JAFは基本的に「会員」を対象としているので、その車の名義人が誰であるかを問いません。一方、自動車保険のロードサービスは、あくまでも保険契約を結んでいる車が対象です。

サービス内容については、両方とも大きな違いはありませんが、細かく見ていくと保険会社のロードサービスは、種類によって回数に上限が設けられていたり、有料だったりすることがあります。そして、JAFには存在しない、車のトラブルで帰宅困難になった際の宿泊・帰宅費用の補償が備わっていることもあるでしょう。

また、JAFは入会費と年会費が必要です。一方、保険会社のロードサービスは主契約に自動的に付帯されるので、改めて入会費・年会費を払う必要はありません。

まとめ

①車が故障した場合、ディーラーに修理を依頼すると技術面・知識面で信頼できるが、近くに系列店舗がない場合や営業時間外だと対応できないことがある

②JAFの場合は、国内ならどこでも365日24時間対応してもらえるが、修理を依頼すると、あくまでも応急処置にとどまる

③自動車保険(任意保険)に付帯しているロードサービスの利用を検討してもよい

④自動車保険のロードサービスとJAFは、サービス内容や対象者などに違いがある

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