中古車購入チェックポイント
更新日:2022.10.28 / 掲載日:2022.10.28
車が故障したら修理と買い替えどっちが良い?費用を安く抑える方法も解説
車が故障した場合、修理してそのまま乗り続けるか、新しい車に買い替えるかを検討しなければなりません。その判断は修理費用や車の状態などによって変わります。
軽微な故障で費用が安ければ、修理を選択する方が多いでしょう。しかし年式が古いものや安全性に不安がある場合、買い替えも視野に入れるべきと言えます。
この記事では、車が故障した際に修理または買い替えどちらが良いのか、ケース別に詳しく解説します。どちらか判断に迷う際は参考にしてください。

車が故障した時、修理するか買い替えるかの判断はときに難しいものです。特に修理費用が高額で経済的なゆとりがない場合、どちらにすべきか迷いやすいでしょう。
ここでは、修理と買い替えどちらにするかの判断に役立つ、具体的なケースを例に挙げて紹介します。

まずは、車を修理して乗り続けたほうが良いケースを具体的に紹介していきます。自分の車に該当する例はないかをチェックしてみてください。
特に「年式が新しい」「走行距離が数万キロ」「故障リスクが少ない」といった車は修理するのがおすすめで、修理費用と買い替えに必要な費用を比較すれば、修理費用のほうが安く抑えられることが多いです。
メーカー保証とは、新車購入時に各メーカーから提供される保証です。3年以内かつ走行距離6万キロ以内なら、重要部品以外の修理や点検を行ってくれます。
例えば、エアコンの効きが悪くなった、サンルーフの動きが悪いなどの不具合に対応してくれます。各メーカーや車種によっては対象となる部品が異なるため、事前に確認しましょう。
さらに、特別保証が有効なら重要部品の修理や点検も行ってもらえます。重要部品は走行に関わる部品のことで、エンジン・ブレーキ・トランスミッションなどが挙げられます。
ただし、エンジンオイルやタイヤなどの消耗品の不具合、不正な改造をした場合の故障などには対応していないので気を付けましょう。
自動車は「10年・10万キロ」で買い替えられることが多いです。その理由は、この年式や走行距離になると車の消耗や劣化が進んで、修理費用や維持費がかさみやすくなるからです。
走行距離が10万キロ以下で車の重要部品に大きなダメージがない限り、その車の走行にはほとんど問題がないため、長く乗り続けることができます。買い替えに必要となる高額な費用を考えると、修理して乗り続けたほうが費用を安く抑えられます。
買い替えをするためには、現在の車を売却しなければなりません。しかし、ローンが残っている状態では車を売却できないので注意が必要です。
ローン残債があると、所有者の名義がディーラー店舗またはローン会社になっています。この状態では車の名義変更ができないため、売却できないのです。
ローンを完済すれば、所有者から所有権解除に必要な書類が送られてきます。その書類を利用して所有者を自分名義に変更すれば、車を売却できるようになります。
たとえローンがある状態で売却できても、売却益だけで多額のローンを完済するのは難しいでしょう。新車購入費用だけではなく、ローン返済のための費用も追加で用意しなければなりません。
ローン残債が多額に残っており、今すぐに返済することが難しいのであれば、修理して乗り続けるのが賢明でしょう。
車検期間が1年以上残っている状態で売却しても、残り期間の車検費用が戻ってくるわけではありません。自動車税であれば、3月までの期間分の税金が戻る可能性はありますが、自賠責保険や自動車重量税などは、車を使用不可能にする抹消登録をしなければ返金されないこととなっています。
また、車検期間が多く残っているからといって、そのまま売っても、買取金額に上乗せされるわけではありません。
これらのことを考慮すると、車検を通したばかりの車は修理して乗り続けたほうが良いでしょう。
エンジンやブレーキ、車の骨格部分に影響のある故障でなければ、問題なく乗り続けられます。また、タイヤを交換したばかりやエンジンオイルを替えたばかりなど、消耗品が新しい状態なら買い替えるのももったいないでしょう。
エアコンやドアミラーなどの部品交換、板金修理などであれば、数万円程度の費用で済みます。買い替えで多額の費用を支払うのと比較すれば、安く抑えることが可能です。
もし買い替えるなら、多額の費用を準備しなければなりません。新車の車両代はもちろん、自動車税・自賠責保険・自動車重量税などの税金、代行手数料などの諸経費が必要となります。
仮に今の車を売却して、そのお金で新車購入費用に充てようとしても、思った金額で売れるとは限りません。故障したままで売るのなら、買取金額が減額される可能性があります。
また、マイカーローンを利用するにしても、頭金がまったくない状態でローンを組めば、月々のローンが高くなります。のちに負担となってしまうこともあるでしょう。
修理費用が数万円程度に収まるのであれば、修理して乗り続けることをおすすめします。

次に、車を新しく購入したほうが良いケースを紹介していきます。自分の車に該当する例はないかをチェックしてみてください。
特に「年式が10年以上・走行距離が10万キロ以上ある」「修理費用が高額」「安全性に問題がある」といった車は買い替えがおすすめで、修理して乗り続けても今後故障するリスクが高いと言えます。
10年以上が経過した車は消耗がかなり進んでいます。一般的に車の消耗品の交換目安は10年と言われており、さらにエンジンなどの故障確率も高まっています。
せっかく修理して直したとしても、すぐに壊れてしまうかもしれません。修理費用が無駄になるのなら、その費用を少しでも新しい車の購入費用に充てたほうが良いでしょう。
新車購入してからどのくらい経過しているのかを確かめるには、車検証の「初年度登録」の欄を確認してください。
エンジン回りのパーツ・バッテリー関係・ゴム製部品などの部品は、10万キロ前後で交換が推奨されています。一つ一つの部品の修理・交換は高額ではありませんが、これらが積み重なると数十万円以上にもなります。
走行距離が10万キロ以上で何度も修理を行わなければならない状況なら、買い替えを検討したほうが良いでしょう。
バンパーやマフラーなど走行に重要でない部品ならば、修理費用は数万円ほどに収まるケースが多いです。しかし、車の走行に関わるような重要部品は高額になりやすいです。例えば、エンジン関連の修理だと30〜100万円以上、フレームの骨格部分の修理だと50〜100万円以上になることもあります。
重要なパーツを修理しても、また故障するリスクもあるため、100万円を超えるような修理費用が発生するのなら、その費用を買い替え用に充てることをおすすめします。
タイヤの半分以下の水没ならば、タイヤ本体とブレーキローターの修理で済みます。費用は合計しても10万円程度で済むことが多いです。
一方、タイヤの半分以上が浸水してしまうと、エンジンの動力部分に関する部品の交換が必要となるため修理費用が高額になります。
エンジン内部に水が入っているとエンジン自体が故障してしまい、走行不能となるかもしれません。安全のためにも、買い替えを検討しましょう。
フレームは、車の土台部分にあたります。ボディーを支えるだけではなく、走行性能にも影響が出てきやすいです。
フレーム部分の修理は板金修理を要するため、大掛かりとなります。それゆえに修理費用は多少の歪みなら30万円前後、大きな歪みの場合は100万円以上です。
さらに、フレームを修理するとその車は「修復歴あり」となり、中古車としての価値が大幅に下がります。修復歴ありの車は安全性能に不安があり、走行に問題が発生しやすいためです。
たとえ修理を依頼しても、完全に元に戻るわけではありません。あくまでも歪みを正常に近い状態にするための修理であり、また歪みが発生する可能性もあります。そのため、フレーム修理の場合は買い替えを積極的に検討したほうが良いでしょう。
エンジン関係に問題が発生すると、走行中にエンジンが停止する恐れがあります。また、走行中にワイパーが動かない、ライトやウィンカーが点灯しない、といった電気系統の故障が何度もある状態も非常に危険です。
なお電気自動車の場合、バッテリーの故障は致命的です。バッテリーが駆動力となるため、故障すれば車の寿命が尽きたとも言えます。
このように、安全性に問題がある部位が何度も故障している場合は安全のためにも買い替えを検討しましょう。
例えば、最新の車であるほど燃費性能が向上しています。特にモデルチェンジした車であるほど燃費が良くなる傾向にあり、ガソリン代の節約となるでしょう。
また、車検費用は新車のほうが安くなるケースがあります。エコカー減税対象車であれば、自動車重量税が免税または最大50%の減税です。自動車税も同様に、グリーン化特例が適用されれば翌年度の自動車税が概ね75%減税となります。
なお、初年度登録から13年を超えている中古車は要注意です。13年目の車検以降、自動車重量税が約15〜20%高くなります。18年を超えるとさらに10%ほど重課されるため、負担が増えることになります。
このように、最新車に買い替えたほうが維持費を抑えられる可能性もあります。この場合は修理して乗り続けるよりも、買い替えを検討してみると良いでしょう。

修理費用や買い替え費用は、できる限り安く抑えたいものです。以下では、これらの費用を少しでも安く抑えられるポイントを4つ紹介します。
今の車を売却する時には、専門業者に売却するのがおすすめです。複数の業者に査定してもらい、車の売却相場を把握して少しでも高く売りましょう。
多くの方は、ディーラーに修理を依頼しようと考えるかもしれませんが、そうすると費用が高くなる傾向にあります。
ディーラーの場合、純正パーツを使用して技術力の高いスタッフが修理を行います。サービス面も充実している分、費用が高くなるのです。
一方、自動車工場やカー用品店なら、汎用パーツを利用し、修理以外のサービスはカットしているため、ディーラーと比較すれば費用が安くなります。
できれば、複数の工場や店舗に見積もりを出してもらい、納得できる金額で修理してくれるところに依頼すると良いでしょう。
車両保険とは、車が事故などで修理が必要となった際に補償してくれる保険です。保険会社によって契約内容が異なり、その内容に該当する故障であれば規定の保険金が受け取れます。
ただし、車両保険を利用すると、翌年以降の保険料が高くなる可能性があるので注意しましょう。台風による故障やイタズラによる故障であれば1等級ダウン、他車との衝突事故や単独事故による故障は3等級ダウンとなり、翌年度以降の保険料がアップします。
車両保険を利用する前に、等級がどのくらい下がるのか、翌年度以降の保険料がどのくらい高くなるのか、しっかりチェックしておきましょう。
ディーラーの下取りは、次に購入する車の購入が前提となります。下取りに出すことで、新車購入費用が値引きされる仕組みです。つまり、あくまでも新車購入費用の割引でしかありません。
一方、事故車専門の買取業者であれば、車両本体やパーツに価値を見出して買い取ってくれるため、下取りよりも高い買取額となるでしょう。
複数の業者に見積もり依頼することで、その車の相場が把握できます。不当に安く買い叩かれることを回避でき、さらに一番高く売れる業者を見つけられるのもメリットです。
面倒でも3〜4社に見積もりをしてもらい、高く売れるところを見つけましょう。
軽微な故障で費用が安ければ、修理を選択する方が多いでしょう。しかし年式が古いものや安全性に不安がある場合、買い替えも視野に入れるべきと言えます。
この記事では、車が故障した際に修理または買い替えどちらが良いのか、ケース別に詳しく解説します。どちらか判断に迷う際は参考にしてください。
車が故障した!修理か買い替えどちらが良い?

ここでは、修理と買い替えどちらにするかの判断に役立つ、具体的なケースを例に挙げて紹介します。
車を修理したほうが良いケース

特に「年式が新しい」「走行距離が数万キロ」「故障リスクが少ない」といった車は修理するのがおすすめで、修理費用と買い替えに必要な費用を比較すれば、修理費用のほうが安く抑えられることが多いです。
新車で購入してから3年以内
新車で購入してから3年以内に故障した場合、メーカー保証で修理してもらえる可能性があります。メーカー保証とは、新車購入時に各メーカーから提供される保証です。3年以内かつ走行距離6万キロ以内なら、重要部品以外の修理や点検を行ってくれます。
例えば、エアコンの効きが悪くなった、サンルーフの動きが悪いなどの不具合に対応してくれます。各メーカーや車種によっては対象となる部品が異なるため、事前に確認しましょう。
さらに、特別保証が有効なら重要部品の修理や点検も行ってもらえます。重要部品は走行に関わる部品のことで、エンジン・ブレーキ・トランスミッションなどが挙げられます。
ただし、エンジンオイルやタイヤなどの消耗品の不具合、不正な改造をした場合の故障などには対応していないので気を付けましょう。
走行距離が10万キロ以内
車の走行距離が10万キロ以内で走行に支障がない故障であれば、修理してそのまま乗り続けるのがおすすめです。自動車は「10年・10万キロ」で買い替えられることが多いです。その理由は、この年式や走行距離になると車の消耗や劣化が進んで、修理費用や維持費がかさみやすくなるからです。
走行距離が10万キロ以下で車の重要部品に大きなダメージがない限り、その車の走行にはほとんど問題がないため、長く乗り続けることができます。買い替えに必要となる高額な費用を考えると、修理して乗り続けたほうが費用を安く抑えられます。
ローンの支払いがまだ残っている
もしもマイカーローンが残っているなら、修理して乗り続けるのがおすすめです。買い替えをするためには、現在の車を売却しなければなりません。しかし、ローンが残っている状態では車を売却できないので注意が必要です。
ローン残債があると、所有者の名義がディーラー店舗またはローン会社になっています。この状態では車の名義変更ができないため、売却できないのです。
ローンを完済すれば、所有者から所有権解除に必要な書類が送られてきます。その書類を利用して所有者を自分名義に変更すれば、車を売却できるようになります。
たとえローンがある状態で売却できても、売却益だけで多額のローンを完済するのは難しいでしょう。新車購入費用だけではなく、ローン返済のための費用も追加で用意しなければなりません。
ローン残債が多額に残っており、今すぐに返済することが難しいのであれば、修理して乗り続けるのが賢明でしょう。
車検を通したばかり
車検を通してから時間が経っておらず軽微な故障であれば、修理するのがおすすめです。車検期間が1年以上残っている状態で売却しても、残り期間の車検費用が戻ってくるわけではありません。自動車税であれば、3月までの期間分の税金が戻る可能性はありますが、自賠責保険や自動車重量税などは、車を使用不可能にする抹消登録をしなければ返金されないこととなっています。
また、車検期間が多く残っているからといって、そのまま売っても、買取金額に上乗せされるわけではありません。
これらのことを考慮すると、車検を通したばかりの車は修理して乗り続けたほうが良いでしょう。
故障リスクが少ない
車の走行に関わる部品に問題がなく、消耗品も激しく劣化していなければ、修理して乗り続けたほうが良いケースが多いです。エンジンやブレーキ、車の骨格部分に影響のある故障でなければ、問題なく乗り続けられます。また、タイヤを交換したばかりやエンジンオイルを替えたばかりなど、消耗品が新しい状態なら買い替えるのももったいないでしょう。
エアコンやドアミラーなどの部品交換、板金修理などであれば、数万円程度の費用で済みます。買い替えで多額の費用を支払うのと比較すれば、安く抑えることが可能です。
経済的なゆとりがない
経済的に厳しく、すぐに多額のお金を用意するのが難しいのなら、修理して乗り続けるのがおすすめです。もし買い替えるなら、多額の費用を準備しなければなりません。新車の車両代はもちろん、自動車税・自賠責保険・自動車重量税などの税金、代行手数料などの諸経費が必要となります。
仮に今の車を売却して、そのお金で新車購入費用に充てようとしても、思った金額で売れるとは限りません。故障したままで売るのなら、買取金額が減額される可能性があります。
また、マイカーローンを利用するにしても、頭金がまったくない状態でローンを組めば、月々のローンが高くなります。のちに負担となってしまうこともあるでしょう。
修理費用が数万円程度に収まるのであれば、修理して乗り続けることをおすすめします。
車を買い替えたほうが良いケース

特に「年式が10年以上・走行距離が10万キロ以上ある」「修理費用が高額」「安全性に問題がある」といった車は買い替えがおすすめで、修理して乗り続けても今後故障するリスクが高いと言えます。
初年度登録から10年以上経過している
新車購入から10年以上が経過している車は劣化が進んでいるため買い替えを検討するのがおすすめです。10年以上が経過した車は消耗がかなり進んでいます。一般的に車の消耗品の交換目安は10年と言われており、さらにエンジンなどの故障確率も高まっています。
せっかく修理して直したとしても、すぐに壊れてしまうかもしれません。修理費用が無駄になるのなら、その費用を少しでも新しい車の購入費用に充てたほうが良いでしょう。
新車購入してからどのくらい経過しているのかを確かめるには、車検証の「初年度登録」の欄を確認してください。
走行距離が10万キロ以上
走行距離が10万キロを超えた車は消耗が進んでいることが多いです。修理や交換が推奨される部品も多いため、その分維持費が高額となりやすいでしょう。エンジン回りのパーツ・バッテリー関係・ゴム製部品などの部品は、10万キロ前後で交換が推奨されています。一つ一つの部品の修理・交換は高額ではありませんが、これらが積み重なると数十万円以上にもなります。
走行距離が10万キロ以上で何度も修理を行わなければならない状況なら、買い替えを検討したほうが良いでしょう。
修理費用が数十万円以上かかる
修理の見積もりを出した時に費用が数十万円以上発生するのなら買い替えを検討してみると良いでしょう。バンパーやマフラーなど走行に重要でない部品ならば、修理費用は数万円ほどに収まるケースが多いです。しかし、車の走行に関わるような重要部品は高額になりやすいです。例えば、エンジン関連の修理だと30〜100万円以上、フレームの骨格部分の修理だと50〜100万円以上になることもあります。
重要なパーツを修理しても、また故障するリスクもあるため、100万円を超えるような修理費用が発生するのなら、その費用を買い替え用に充てることをおすすめします。
タイヤの半分以上が水没した
タイヤの半分以上が水に浸かってしまい、動力部分の修理が必要なら、買い替えを検討しましょう。タイヤの半分以下の水没ならば、タイヤ本体とブレーキローターの修理で済みます。費用は合計しても10万円程度で済むことが多いです。
一方、タイヤの半分以上が浸水してしまうと、エンジンの動力部分に関する部品の交換が必要となるため修理費用が高額になります。
エンジン内部に水が入っているとエンジン自体が故障してしまい、走行不能となるかもしれません。安全のためにも、買い替えを検討しましょう。
車の骨格部分が大きく破損した
車のフレーム部分に関わる修理が必要となる場合、買い替えたほうが良いケースが多いです。フレームは、車の土台部分にあたります。ボディーを支えるだけではなく、走行性能にも影響が出てきやすいです。
フレーム部分の修理は板金修理を要するため、大掛かりとなります。それゆえに修理費用は多少の歪みなら30万円前後、大きな歪みの場合は100万円以上です。
さらに、フレームを修理するとその車は「修復歴あり」となり、中古車としての価値が大幅に下がります。修復歴ありの車は安全性能に不安があり、走行に問題が発生しやすいためです。
たとえ修理を依頼しても、完全に元に戻るわけではありません。あくまでも歪みを正常に近い状態にするための修理であり、また歪みが発生する可能性もあります。そのため、フレーム修理の場合は買い替えを積極的に検討したほうが良いでしょう。
安全性に問題を抱えている
エンジンに問題が発生した、電気系統が正常に作動しないなど、車の走行や安全性に問題がある故障は要注意です。このような故障を頻繁に繰り返す車は買い替えたほうが安全でしょう。エンジン関係に問題が発生すると、走行中にエンジンが停止する恐れがあります。また、走行中にワイパーが動かない、ライトやウィンカーが点灯しない、といった電気系統の故障が何度もある状態も非常に危険です。
なお電気自動車の場合、バッテリーの故障は致命的です。バッテリーが駆動力となるため、故障すれば車の寿命が尽きたとも言えます。
このように、安全性に問題がある部位が何度も故障している場合は安全のためにも買い替えを検討しましょう。
維持費が高い
もしも故障した車の維持費が高いと感じているのなら、新しい車に買い替えれば維持費が安くなる可能性があります。例えば、最新の車であるほど燃費性能が向上しています。特にモデルチェンジした車であるほど燃費が良くなる傾向にあり、ガソリン代の節約となるでしょう。
また、車検費用は新車のほうが安くなるケースがあります。エコカー減税対象車であれば、自動車重量税が免税または最大50%の減税です。自動車税も同様に、グリーン化特例が適用されれば翌年度の自動車税が概ね75%減税となります。
なお、初年度登録から13年を超えている中古車は要注意です。13年目の車検以降、自動車重量税が約15〜20%高くなります。18年を超えるとさらに10%ほど重課されるため、負担が増えることになります。
このように、最新車に買い替えたほうが維持費を抑えられる可能性もあります。この場合は修理して乗り続けるよりも、買い替えを検討してみると良いでしょう。
修理や買い替え費用を安く抑えるポイント

今の車を売却する時には、専門業者に売却するのがおすすめです。複数の業者に査定してもらい、車の売却相場を把握して少しでも高く売りましょう。
①自動車工場やカー用品店に修理を依頼する
修理費用を少しでも安く抑えたいのなら、自動車工場やカー用品店などに修理を依頼するのがおすすめです。多くの方は、ディーラーに修理を依頼しようと考えるかもしれませんが、そうすると費用が高くなる傾向にあります。
ディーラーの場合、純正パーツを使用して技術力の高いスタッフが修理を行います。サービス面も充実している分、費用が高くなるのです。
一方、自動車工場やカー用品店なら、汎用パーツを利用し、修理以外のサービスはカットしているため、ディーラーと比較すれば費用が安くなります。
できれば、複数の工場や店舗に見積もりを出してもらい、納得できる金額で修理してくれるところに依頼すると良いでしょう。
②車両保険を利用する
自動車保険の車両保険に加入していれば、修理費用を補償してくれる可能性があります。車両保険とは、車が事故などで修理が必要となった際に補償してくれる保険です。保険会社によって契約内容が異なり、その内容に該当する故障であれば規定の保険金が受け取れます。
ただし、車両保険を利用すると、翌年以降の保険料が高くなる可能性があるので注意しましょう。台風による故障やイタズラによる故障であれば1等級ダウン、他車との衝突事故や単独事故による故障は3等級ダウンとなり、翌年度以降の保険料がアップします。
車両保険を利用する前に、等級がどのくらい下がるのか、翌年度以降の保険料がどのくらい高くなるのか、しっかりチェックしておきましょう。
③事故車専門の買取業者に売却する
故障した車を売却するのなら、ディーラーの下取りではなく事故車専門の買取業者に売却するのがおすすめです。ディーラーの下取りは、次に購入する車の購入が前提となります。下取りに出すことで、新車購入費用が値引きされる仕組みです。つまり、あくまでも新車購入費用の割引でしかありません。
一方、事故車専門の買取業者であれば、車両本体やパーツに価値を見出して買い取ってくれるため、下取りよりも高い買取額となるでしょう。
④複数の買取店に査定してもらう
上記では、事故車専門の買取業者に売却することをおすすめしましたが、1社だけに見積もりを出して決めてはいけません。少しでも高く売るためには、複数の業者に見積もり依頼を出しましょう。複数の業者に見積もり依頼することで、その車の相場が把握できます。不当に安く買い叩かれることを回避でき、さらに一番高く売れる業者を見つけられるのもメリットです。
面倒でも3〜4社に見積もりをしてもらい、高く売れるところを見つけましょう。
まとめ
①故障車を修理するか買い替えるかは、ケースや状況によって異なる
②新車で購入したばかりで走行距離が短いなら修理したほうが良い
③ローンの支払いが残っていると売却できないため、修理したほうが良い
④車検を通したばかりなら、なるべく修理して乗り続けたほうがお得
⑤初年度登録から10年以上経過し10万キロ以上を走行しているなら、故障リスクが高いため買い替えたほうが良い
⑥水没したり、車の骨格部分にダメージを受けたりした車なら、買い替えたほうが安心
⑦買い替えると燃料代の節約や車検費用が安くなることもあるので、古い車は特に維持費にも考慮しよう
⑧自動車工場やカー用品店、車両保険を利用して修理を依頼すれば費用を抑えられる
⑨故障車を売却する場合、下取りよりも事故車専門の買取業者に依頼すると高い買取額となる
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