中古車購入ガイド
更新日:2022.03.28 / 掲載日:2022.03.25
スズキ アルトラパン(3代目/HE03系)の中古車選びで知っておきたい特徴とグレード

アルトラパンは、「ライフスタイルを豊かにする雑貨や家具のような愛着のもてる道具」という発想から作られた軽乗用車。ラパンという車名はフランス語の「ウサギ」を表し、デザインにもウサギをモチーフにしたディテールが飾られる。初代モデルは2002年に登場して以来、スズキを代表する人気モデルとして多くのユーザーに愛されている。今回は、2015年に登場した3代目の改良遍歴とグレード別装備内容を紹介していこう。
アルトラパン(3代目/HE03系)ってどんなクルマ?


2015年6月に3代目となるスズキ アルトラパンが発売された。とくに女性ドライバーに人気のあるモデルだけあって、3代目の開発にあたっては女性がクルマに求めるものを調査し、デザインから機能、そしてアクセサリーに至るまで、徹底して女性の視点を盛り込んでいる。それを象徴するのが内外装のデザインで、箱型でありながら丸みを加えた「まる しかくい」フォルムを追求。インテリアはソファやテーブルといった部屋を思わせるようなモチーフを取り入れ、自分の部屋のようにくつろげる空間としている。「ナノイー」搭載のフルオートエアコンやプレミアムUV&IRカットガラスや全方位モニターといった装備の採用も女性ドライバーの声を生かしたものとなる。
メカニズム面の特徴としては、メカニズムの基本を刷新したことで、従来モデルに比べて120kgの軽量化と35.6km/L(JC08モード、2WD CVT車)という低燃費を実現。さらに全車に衝突被害軽減ブレーキ「レーダーブレーキサポート」などの先進安全装備を標準装備している。
改良遍歴は?
2019年6月、一部改良により「スズキ セーフティ サポート」の機能を充実させ、車両や歩行者を検知する衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポート」や、後退時の衝突被害軽減ブレーキ「後退時ブレーキサポート」などを全車に標準装備。これにより、「サポカーS ワイド」、「衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)認定車」に該当することとなった。あわせて、「X」に、カジュアルな「キャメル」と華やかな「スカーレット」という2種類のシート表皮を設定している。
2020年10月、一部仕様変更。「L」にフルオートエアコンを、「X」に電動格納式リモコンドアミラー[リモート格納]、ステアリングオーディオスイッチなどを追加。また、「G」のトランスミッションがCVTに、エンジンもエネチャージ付きに変更されている。
アルトラパン(3代目/HE03系)の主要グレード

アルトラパンのグレード構成は、エントリーグレードで2ペダルMTである5AGSを搭載する「G」(2020年の改良で5CVTに)、そしてエネチャージ付エンジンにCVTを組み合わせる「L」、「S」(2020年まで)、「X」が装備違いで存在。それぞれに2WDのほか4WD仕様も用意されている。
価格を抑えたベーシックグレードの「G」
エントリーグレードとして107万7840円(2015年6月)というお買い得価格を設定して登場したのが「G」。ただし、エンジンは他グレードと異なりエネチャージが備わらないタイプで、トランスミッションも5AGSとなる。5AGSは、機構的にはマニュアルトランスミッションと同じで、そのためCVTに比べて加速に若干クセがある。2020年10月の改良で他グレードとエンジンおよびトランスミッションが同じものになった。
価格と内容のバランスに優れた主力グレードの「L」
シンプルなブラウンのテーブルをイメージしたインテリアが特徴で、必要にして十分な装備が揃った主要グレード。価格と内容のバランスに優れており人気がある。
エンジンやトランスミッションは上級モデルと同等の「S」
エネチャージ付きエンジンと扱いやすいCVTを採用しながらマニュアルエアコンなど装備を節約して価格を抑えたのが「S」。2020年の改良で「S」グレードは廃止され、「G」が「S」の役割を果たすことになった。
2色の内装色に加え装備が充実した「X」
もっとも装備が充実しているのが最上級グレードの「X」。ルックス面での違いは14インチのアルミホイールやディスチャージヘッドライト、そしてメッキのドアハンドル。インテリアも2種類から選べる内装色やシートパイピングも「X」ならではのポイント。助手席シートヒーターや
プレミアムUV&IRカットガラス(フロントドア)、バニティミラーが照明付きなど、嬉しいアイテムが数多く備わっている。
落ち着いた雰囲気が魅力的な特別仕様車「モード」
2018年12月に設定された特別仕様車「モード」は、ラパンの新たなる一面を見出したモデル。大人らしく落ち着いた雰囲気が特徴で、シート表皮やドアクロスをネイビーで統一、インパネの加飾も上質感をねらった色合いになっている。メッキグリルを採用したエクステリアも印象的だ。
※上の記述は、2015年発売モデル(「モード」を除く)についてまとめたもの。年式によって装備内容が異なる場合があります。
まとめ

生活の道具といった印象の強い軽乗用車において、アルトラパンは独自の世界を作り出すことに成功した数少ない1台。登場からメカニズムの変更はほとんどなく、グレードによる差異も「G」以外は装備による違いがほとんどなので、ビギナーにとっても選びやすいクルマだろう。

ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。
また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。
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