中古車購入ガイド
更新日:2021.10.21 / 掲載日:2021.04.23
トヨタ プリウス(50系)の中古車選びで知っておきたい特徴とグレード構成

1997年に発売され、以降ハイブリッドカーの普及を推進したトヨタ プリウス。モデルチェンジを重ねるごとに燃費や走りの性能を高めており、今では日本を代表するクルマといっていい存在だ。今回は、4代目プリウス(50系)の注目グレードを紹介していこう。
トヨタ プリウス(50系)ってどんなクルマ?


先代モデルと比較すると?
2009年5月にデビューした3代目プリウス(30系)の登場から6年。4代目への進化の幅は非常に大きい。前述のとおり、プラットフォームとしてTNGAが初採用され、走りの質感が劇的に向上している。輸入車や、高級サルーン顔負けの上質な走行フィールは、先代とは別物と言っていい。ハイブリッドシステムは先代同様1.8Lの「THS II」が搭載されるが、エンジンは改良を受け、熱効率はクラストップレベルの40%を実現。モーター、トランスアクスルなども改良を受け、JC08モード燃費は最大で40.8km/Lを実現した。ボディ形状は、従来の流線型ハッチバックからセダンに変わったことも大きな変更点である。
改良遍歴は?
2015年12月にデビューしてから、度重なる改良が加えられたプリウス(50系)。2017年11月には、ピアノブラック加飾のフロントコンソールトレイを採用し、利便性を向上。また、11.6インチの「Tコネクト SDナビゲーション」を一部グレードにオプション設定し、視認性および操作性を高めた。また、同時にプリウス生誕20周年を記念した「20thアニバーサリー リミテッド」が発売された。
2018年12月、プリウス(50系)はマイナーチェンジを受けた。この改良はエクステリアが大幅刷新され、フロントグリル、バンパー、ヘッドランプ形状が見直されてスッキリとしたデザインとなった。17インチアルミホイールは、樹脂加飾部にチタン調塗装を採用。15インチアルミホイールは、ツインスポーク形状を採用している。インテリアは、インパネやフロントコンソールトレイにブラック加飾を採用。また、「トヨタセーフティセンスP」が全車標準装備となったこともトピックである。そのほか、フロントコンソールトレイのワイヤレス充電のスペースを拡大し、大型スマートフォンに対応したほか、シートベンチレーションを「Aプレミアム」に標準装備するなど、快適性も高められた。
2020年7月の一部改良では、「トヨタセーフティセンス」の機能向上に加え、「インテリジェントクリアランスソナー」を全車標準装備。また、トヨタ初の急アクセル時加速抑制機能「プラスサポート」を採用するなど、安全性をさらにアップ。さらにAC100V・1500Wのアクセサリーコンセントも全車標準装備された。
トヨタ プリウス(50系)の主要グレード

プリウス(50系)のグレード体系は、下から「E」、「S」、「A」、「Aプレミアム」で展開されている。また、「E」を除く各グレードには、215/45R17サイズのタイヤ&ホイール、専用リアバンパー、合成皮革表皮シートを採用した「ツーリングセレクション」を設定。駆動方式は前輪駆動のほか、プリウスでは初の4WD(E-Four)も選択可能となっている。
燃費を追求した「E」
プリウス(50系)のエントリーグレードに位置付けられるのが「E」。同時に燃費を追求したグレードでもあり、デビュー当時「E」のみがJC08モード燃費40.8km/Lに達している。シートはファブリックで、ウレタン製3本スポークステアリングと簡素なインテリア。「トヨタセーフティセンスP」は当初オプション設定だったが、2018年の改良で標準装備となっている。
基本装備を充実させた「S」
上級ファブリックシート、合成本革巻きステアリングを標準装備し、さらに「ツーリングセレクション」では合成皮革シートを採用する中堅グレードが「S」である。装備面では、ウォッシャー連動間欠リアワイパー、UVカット・撥水機能付きガラス(「E」はUVカットのみ)も採用。
先進装備を充実させた「A」
「S」の装備に加え、「トヨタセーフティセンスP」、「ブラインドスポットモニター」、「インテリジェントクリアランスソナー」、「シンプルインテリジェントパーキングアシスト」などの先進装備がデビュー当初から標準化されていた「A」。「トヨタセーフティセンスP」は、2018年以降全車標準装備となるが、フロントコンソールトレイ、大型コンソールボックスはより上級な仕立てとなっており、「S」とは差別化されている。
本革内装の「Aプレミアム」
「A」に加え、シート、ステアリングともに本革が用いられ、プレミアム性を追求したプリウス(50系)の最上級グレード。メカニズムなどは他のグレードと同じだが、より高い満足感を与えてくれる。
まとめ

プリウス(50系)のグレード構成は、4段階とシンプル。ハイブリッドシステムに差はないが、燃費性能はエントリーグレード「E」が最も高いことは覚えておきたい。しかし、「E」では内装が簡素になるなど、デメリットもある。これらを踏まえたクルマ選びが必要だ。

ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。
また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。
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