中古車購入ガイド
更新日:2021.12.06 / 掲載日:2021.07.22
トヨタ RAV4(5代目/50系)の中古車選びで知っておきたい特徴とグレード構成
1994年の登場以来、国内外で人気を博したSUVがトヨタRAV4。初代は全長およそ3.7m(3ドア)~4.1m(5ドア)のコンパクトなクロスオーバーSUVだったが、モデルチェンジのたびにボディが大きくなり、実用性と快適性を高めていった。日本市場では2016年をもって3代目が販売終了し、4代目は輸出専用車となった。しかし、2018年にワールドプレミアされた5代目は、その翌年から日本でも販売され注目を集めている。今回は5代目RAV4(50系)の改良遍歴とグレード別装備内容について紹介したい。
トヨタ RAV4(5代目/50系)ってどんなクルマ?
2019年4月に発売された5代目RAV4。SUVらしい力強さと、路面を選ばない走破性能を持つクロスオーバーSUVである。エクステリアは、「Adventure & Refined」に基づき、アクティブさと洗練さを兼ね備えたデザインが見所。インテリアは、低めに位置するインパネまわり、室内から見えないように設計されたワイパーなど、すっきりとした前方視界を確保している。また、ドアミラー位置の最適化や三角窓により、斜め前方視界も見やすくなっている。インパネとセンターコンソールには小物類を置けるオープントレイを配置しているほか、充電用USB端子をコンソールボック内部と後端部に標準装備。ラゲッジスペースは、リアシート使用状態でも580Lの容量を確保している。さらに、6対4分割可倒式リアシート、2段階に床面高さを調節できる2段デッキボードを採用し、使いやすさもアップ。
デビュー当初のパワートレインは、2.0L 直4と2.5L 直4ハイブリッドの2つ。トランスミッションは全車CVTが組み合わされる。駆動方式はFWDと4WDから選択可能。4WD車には、トルク、ブレーキ、ステアリングを統合制御する「AWD Integrated Management(AIM)」を標準装備し、操縦安定性と走破性を両立している。また、新開発の「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を採用したこともトピック。これは、4WD走行が不要と判断した際、後輪への動力を切り離して燃費向上を図るディスコネクト機構を持つ。そのほか、予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」、コネクティッドサービスなど、新世代のSUVにふさわしい機能が盛り込まれている。
先代モデルと比較すると?
タフな内外装と大きくなったボディサイズを持つ先代モデルは、5代目の雛形となる存在だ。しかし、5代目以降は新アーキテクテャであるTNGAが導入され、パワートレインも一新されるなど進化の幅は大きい。さらに、その前に日本で販売された3代目と比較すると、ボディがひとまわり以上大きくなり、ミドルクラスSUVらしい佇まいとなっている。また、ハイブリッドやプラグインハイブリッドの導入も3代目との大きな違いである。
改良遍歴は?
2020年6月、RAV4のプラグインハイブリッド「PHV」が追加された。新開発のプラグインハイブリッドシステム「THS II Plug-in」を搭載し、システム最高出力は306馬力を発揮。18.1kWhのリチウムイオン電池を車体中央の床下に搭載し、低重心化を図った。最大1500Wの外部給電機能を標準装備することで、災害時やアウトドアにも役立つ。満充電時におけるEV走行距離は95km(WLTCモード)を実現する。
2020年8月に一部改良を実施。この際、スマートフォンとの連携が可能なディスプレイオーディオが全車標準装備となった。そのほか、アクセルとブレーキの踏み間違い被害を軽減するインテリジェントクリアランスソナーも全車標準装備。
トヨタ RAV4(5代目/50系)の主要グレード
デビュー当初のグレード構成は、「X」、「G」、「ハイブリッドX」、「ハイブリッドG」、そしてオフロードカーらしい外観を持つ「アドベンチャー」の5グレードで展開された。またRAV4 PHVでは「G」と「ブラックトーン」がラインアップされている。それぞれの装備内容を見ていこう。
エントリーグレードの「X」/「ハイブリッドX」
5代目RAV4の最もスタンダードなグレードが「X」と「ハイブリッドX」。タイヤサイズは225/65R17を装着。インテリアはファブリックシートとなり、温熱シートなどは装備されない。内外装はシンプルだが、トヨタセーフティセンス、先行車発信告知機能などの先進技術は標準装備となる。インテリアは、本革巻きステアリング(「X」はウレタン製)、本革巻きシフトノブを採用。
装備が充実した「G」/「ハイブリッドG」/「PHV G」
上級グレードの「G」と「ハイブリッドG」は、225/60R18サイズのタイヤを装着(「G Zパッケージ」は235/55R19サイズ)。前後にスキッドプレート、ホイールアーチモールを装備するのも、「X」との違いとなっている。そのほか、ステアリングヒーター、オプティトロンメーター、7.0インチのマルチインフォメーションディスプレイ、合成皮革シートなど、より高級感のある内外装となっている。「G Zパッケージ」にはダイナミックトルクベクタリングAWDも搭載。また、PHVが選べることも特徴だ。
野性味のある外観が特徴の「アドベンチャー」
専用のエクステリアを持つ「アドベンチャー」は、「G」とほぼ同レベルの装備内容が与えられたグレード。足まわりは235/55R19サイズのタイヤ、専用デザインのフロントバンパー、フロントグリル、スキッドプレート、ホイールアーチモールの採用が大きな特徴となる。また合成皮革シートも専用デザイン。オフローダーらしい力強い内外装を求めるひと向けのグレードと言えよう。
2トーンカラーが特徴の「ブラックトーン」
RAV4 PHVのみに設定される「ブラックトーン」は、ブラックが映える5種類の2トーンカラーを採用した最上級グレード。ボディ下部に加え、ルーフとドアミラーをアティチュードブラックマイカでコーディネートし、都会的なイメージを表現する。装備内容は「G Zパッケージ」と同等で、235/55R19サイズのタイヤ、イルミネーテッドエントリーシステムを標準装備。
まとめ
一般的なガソリンエンジンに加え、ハイブリッド、プラグインハイブリッドと豊富なパワートレインから選べるRAV4は、幅広いユーザーのニーズに応えたモデル。多数のグレードがあるが、トヨタセーフティセンスに代表される先進安全装備は全車標準装備となるから、パワートレインや外観、装備内容でクルマ選びをするとよいだろう。
ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。
また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。
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