中古車購入ガイド
更新日:2021.10.21 / 掲載日:2021.04.19
日産ノート(2代目/E12系)の中古車選びで知っておきたい特徴とグレード構成

伝統のコンパクトカー、日産マーチよりもひとまわり大きく、室内スペースにゆとりを持たせた新世代ハッチバックが日産ノート。扱いやすい5ナンバーサイズと快適性を両立したノートは、デビュー以降日産の看板モデルに成長した。モデルチェンジを経て進化を続け、e-POWERの設定により販売台数が大きく伸びている。ここでは、日産ノート(2代目/E12系)の注目グレードをピックアップしてみた。
日産ノート(2代目/E12系)ってどんなクルマ?

2012年8月、ノートはフルモデルチェンジを受けた。全体のシルエットは先代から踏襲されているが、サイドのプレスラインや流れるようなルーフラインにより、一段とスポーティな佇まいとなったのが見どころ。インテリアは、砂紋をイメージした流麗なキャラクターラインが特徴のインパネを採用し、さらに上級グレードにはピアノ調センタークラスター仕上げとすることで、質感も大きく向上している。また、安全装備として車両周囲の状況を車内のモニターに写し出す「アラウンドビューモニター」をコンパクトカーとして初採用。また、1.2L車にはECOモードを装備する(一部グレードを除く)。
先代モデルと比較すると?
2005年1月に登場した初代ノート(E11系)は、ホンダ フィットをはじめとするユーティリティ重視のコンパクトカーに対する日産の回答と言えるモデルだ。エンジンは1.5Lまたは1.6L直4DOHCが搭載されたが、2代目(E12系)ではダウンサイズされて1.2L 直3または1.2L 直3+スーパーチャージャーに変更された。デビュー時の最高出力は、前者が79馬力、後者が98馬力。特にスーパーチャージャー搭載車は、クラストップレベルのJC08モード燃費25.2km/Lを達成している。初代のJC08モード燃費が最大で18.0km/Lであることを考えると、かなり優秀な数値である。また、先代には存在しなかったスポーツモデル「NISMO」が設定され、走りを楽しみたいファンの声にも応えている。
改良遍歴は?
2012年8月に発表され、9月より発売となった2代目ノート(E12系)。翌年の2013年12月には改良を受け、「S」および「DIG-S」以外のグレードに「エマージェンシーブレーキパッケージ」が標準装備された。このパッケージは、車両や歩行者に衝突の危険が迫ると緊急ブレーキを掛けるシステム。また、アラウンドビューモニターの機能に移動物を検知する「MOD」を追加し、安全性が高められた。
2014年10月にはマイナーチェンジを受け、フロントグリルのデザインが小変更を受けた。同時にステアリングのデザインも一新。また、グレード体系は「S」が廃止され、全車にVDC、サイドターンランプ付きドアミラーが標準装備となった。
2015年7月の改良では、これまで一部グレードでオプション設定だった「エマージェンシーブレーキ」、「LDW(車線逸脱警報)」を全グレードで標準装備。同時にスーパーチャージャー搭載車に「停車前アイドリングストップ」を採用し、燃費を向上。
2016年11月、「e-POWER」が追加設定された。これは、発電用1.2L 直3エンジンを搭載し、最高出力109馬力のモーターで駆動するという新しいシステムを採用したモデル。また、内外装もリニューアルされ、特にVモーショングリルと呼ばれる日産の新しいデザインに一新されたヘッドランプを組み合わせ、エクステリアが大きく変わっている。なお、以前廃止された「S」グレードも再度設定された。
2017年9月の改良では、長距離ドライブの負荷を軽減する「インテリジェントクルーズコントロール」、車線逸脱時のハンドル操作を支援する「インテリジェントLI」を採用。さらに「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」の性能も向上させた。
日産ノート(2代目/E12系)の主要グレード


2代目ノート(E12系)のグレード体系は、大別すると下から「S」、「X」、「メダリスト」に分けられる。さらにスーパーチャージャー搭載車は「DIG-S」、4WD車は「FOUR」という表記がグレード名に付随する。「e-POWER」シリーズも同じように「S」、「X」、「メダリスト」で展開され、そのほかオーテック社が手がけた特別仕様車「ライダー」、「アクシス」というシリーズも存在。そしてNISMOによるチューニングが行われた「NISMO」も設定されるなど、幅広いグレードから選べるのが特徴となっている。
エントリーグレード「S」
内外装の加飾は控えめだが、「電動リモコンカラードミラー」、「リモートコントロールエントリーシステム」、「アイドリングストップ」などの基本的な快適装備が備わる。「アラウンドビューモニター」はオプションでも装着不可。
量販グレード「X」
「S」ではリア、リアサイド、バックドアがグリーンガラスだったのに対し、「X」以上のモデルではプライバシーガラスが標準装備されている。ステアリングはウレタン製3本スポークなのは「S」と共通だが、こちらにはシルバーフィニッシャーが与えられ、やや豪華な仕立て。「アラウンドビューモニター」はオプション装着可能。
上級グレード「メダリスト」
ステアリングは本革巻きとなり、「オゾンセーフティフルオートエアコン」、「運転席&後席アームレスト」、「助手席シートバックポケット」などが標準装備される。また「e-POWER」では、トリコットが用いられたシートも採用。エクステリアは、専用エンブレムやメッキ仕立てのロアグリルなど、見た目も豪華な仕立てとなっている。
スポーツグレード「NISMO」
2014年に加わったスポーツモデルの「NISMO」と「NISMO S」。前者には1.2L 直3+スーパーチャージャー、後者には1.6L 直4を搭載する。「NISMO S」は5速MTを組み合わせるのも注目のポイントだ。内外装はひと目でわかるスポーティな専用デザインとなり、足まわりなども強化されている。なお、後に「e-POWER」をベースとしたバージョンも登場。
まとめ

2代目ノート(E12系)は、モデルライフを通してグレード名が変わることもなく、わかりやすい構成となっている。パワートレインも1.2Lと1.2Lスーパーチャージャーが中心となっており、自分の用途に応じた選択が可能。また、「e-POWER」シリーズもクルマ探しの候補では外せない。

ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。
また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。
また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。