モータースポーツ
更新日:2025.08.18 / 掲載日:2025.08.18
三菱「トライトン」が過酷なラリーを制覇!AXCR2025で3年ぶり総合優勝

三菱が技術支援するチーム三菱ラリーアートは、8月8日~16日にタイで開催されたアジアクロスカントリーラリー(AXCR)2025に、ピックアップトラック「トライトン」(T1仕様=改造クロスカントリー車両)で参戦。総走行距離2316.32km、うち競技区間1002.95kmを走破し、チャヤポン・ヨーター選手が16時間15分12秒で総合優勝を果たした。
耐久性を向上させた「トライトン」で挑む、AXCR2025の過酷なコース
AXCRはアセアン最大規模のクロスカントリーラリーで、今年はタイとカンボジアにエリアを拡大して実施された。コースは山岳部、密林地帯、川渡りなど変化に富み、総走行距離も昨年から約500km延長されたことで、走破性に加え、高い耐久性が問われる過酷なラリーとなった。

チーム三菱ラリーアートは、ピックアップトラック「トライトン」3台体制で参戦。チームのエースであるチャヤポン・ヨーター選手は、今年は12番手スタートながらもレグ1から好タイムをたたき出し、初日を2位と好スタート。ピーラポン・ソムバットウォン選手の正確なナビゲーションと、車両を労りながらもスピードを緩めないヨーター選手の堅実な走りで、レグ3で総合首位に躍り出た。
レグ5では深いぬかるみにスタックする等もありながらも、その後レグ7ではSS2番手タイムを記録するなど攻めの姿勢を崩さずにそのまま首位を維持し、2位と約7分差という接戦を制して、3年ぶり2度目の総合優勝を果たした。

田口 勝彦選手は5番手という好位置からスタートし、前半は上位をキープしていたが、レグ3の悪路でフロントサスペンションが損傷し、総合10位まで後退。しかし、多くの車両がスタック等に悩まされたレグ5で18台の先行車を追い抜き、トップタイムをマークして、総合6位へ順位を回復。レグ7では厳しいコースでアンダーガードやリヤサスペンションが損傷するも、果敢な走りで日本人ペア最上位となる総合5位入賞で3年目のチャレンジを終えた。

社員ドライバーとして2年目の参戦となる小出 一登選手は、初日に砂埃で視界が悪い中、急停止した前走車に追突してしまいデイリタイヤを喫したり、レグ5では後輪ブレーキが効かなくなるトラブルを抱えたりしながらも、レグ3、8ではマシントラブルのチームメイトをサポート。サポートカーとしての役割を果たしながら、昨年より順位を二つ上げる総合22位でAXCRを終えた。
また、チームとして3台以上完走し、上位2台の合計タイムの早い順で競われるチーム賞も2年ぶり2度目の獲得となった。

AXCRスペシャルサイト:
https://www.mitsubishi-motors.com/jp/brand/ralliart/axcr/axcr2025/
三菱 公式HP:
https://www.mitsubishi-motors.co.jp/
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