三菱 トライトンでリベンジだ！アセアン最大級のクロカンラリーへ参戦表明

　三菱が技術支援するチーム三菱ラリーアートは3月24日、2025年8月8日～16日にタイ～カンボジアで開催されるアジアクロスカントリーラリー（以下、AXCR）2025にピックアップトラック「トライトン」で参戦すると発表。新カラーリングを纏った参戦車両（改造クロスカントリー車両＝T1仕様）を第46回バンコク国際モーターショーにて公開した。

2024年は無念のリタイヤ、3年ぶりの王座奪還めざす

　チーム三菱ラリーアートは2024年の前大会に、排気量の大きなライバルに対抗すべく動力性能を強化して悪路走破性にも磨きをかけた「トライトン」の4台体制でエントリー。エースドライバーのチャヤポン・ヨーター選手（国籍：タイ）が6日間の競技のうち後半戦初日となるLEG4で総合首位に浮上、2位以下に20分以上の大差をつけるも、エンジントラブルにより無念のリタイヤとなった。

　AXCRは近年、6日間の約2,000kmで競われてきたが、30回目の節目を迎えた今大会は8日間の約2,500kmとより過酷な内容に。チームはエンジンの耐久性向上のほか、足回りなど各部の熟成を図ってポテンシャルをいっそう高め、万全の状態で2022年大会以来3年ぶりの王座奪還を目指す。

モータースポーツにかける情熱を表した新カラー

　新たなカラーリングを施したトライトンは、チーム三菱ラリーアートのアイデンティティであるエネルギッシュなレッドカラーがキーカラーに。巻き上がる土埃をイメージしたデジタルサンドストームのグラフィックを車体前方から中央にかけて配し、ボディサイドにはラリーアートロゴを大胆にデザイン。モータースポーツにかける情熱を表現した。

総監督の増岡氏「総合優勝するだけのポテンシャルを確認できた」

　今回の参戦表明に際し、チーム三菱ラリーアート総監督の増岡浩は、以下の通りコメントした。

「昨年は動力性能を大幅に強化した『トライトン』が、排気量が大きいライバル車と伍して戦うことができ、後半戦初日には大差をつけて総合首位に浮上しました。残念ながらトラブルにより戦列を去ることになりましたが、総合優勝するだけのポテンシャルを確認できました。30回目の記念大会となり、日数、距離ともに過酷さを増す今年は、優れたポテンシャルを最後まで維持できるよう耐久性をいっそう強化して臨み、3年ぶりの総合優勝を勝ち取りたいと思います」。

パタヤ⇒プノンペンの約2500kmを激走、アジアクロスカントリーラリー2025

　AXCRはアセアン最大規模のクロスカントリーラリー。開催30回目の節目を迎える今年はタイとカンボジアにエリアを拡大し、8月8日にタイ湾東海岸の一大観光地・パタヤでのセレモニアルスタートによって開幕。翌9日から本格的な競技がスタートし、一度タイ国内をナコーンラチャシマまで北上した後、チャンタブリまで南下、14日にカンボジアに入国し、16日にカンボジアの首都プノンペンでゴールを迎える。山岳部、密林地帯、川渡りなど変化に富んだコースで、総走行距離は昨年から約500km延長された約2,500km。車両は走破性に加え、高い耐久性が問われる。

三菱自動車 公式HP：
https://www.mitsubishi-motors.com/jp/index.html

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2025.03.17