モーターショー
更新日:2021.11.18 / 掲載日:2021.11.18

現代自動車 SUEVコンセプトカー「SEVEN」発表

現代自動車、「SEVEN」コンセプトを発表
現代自動車「SEVEN」コンセプト

 現代自動車は現地時間の11月17日、新しいスポーツユーティリティー電気自動車(SUEV)のコンセプトカー「SEVEN」を発表した。この電気SUVコンセプトカーは、11月19日から28日までLAコンベンションセンターで開催されるロサンゼルスオートショーの現代自動車のブースで、IONIQ 5、XCIENT Fuel Cellといった車両とともに展示される。

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現代自動車のEVブランド“IONIQ”

現代自動車「SEVEN」コンセプト リア
現代自動車「SEVEN」コンセプト リア

 SEVENコンセプトは、現代自動車の電気自動車(BEV)ブランドであるIONIQの中で、スポーツユーティリティー電気自動車(SUEV)という将来的なカテゴリーとして作られた。2045年までにカーボンニュートラルを実現するという、現代自動車の電動化戦略に沿ったもの。

 ヒュンダイ・モーター・ノース・アメリカの社長兼CEOホセ・ムニョス氏は、「SEVENコンセプトは、電動化されたモビリティの未来に向けたヒュンダイのビジョンと技術開発を示すものです。その革新的な室内空間、環境に優しいパワートレイン、安全性と利便性の技術は、現代自動車のお客様にとってエキサイティングな未来を明らかにします」と説明した。

空力的なエクステリアと力強い存在感のコントラスト

 SEVENコンセプトは、現代自動車グループのBEV専用アーキテクチャーであるElectric-Global Modular Platform(E-GMP)を採用。E-GMPのロングホイールベースとフラットなプラットフォームフロアで、新しいクラスの可能性を探っている。

 SEVENは従来のSUVとは異なり、空気力学的なシルエットを持つ。低いボンネットのリーディングエッジ、流線型のシングルルーフライン、伸びやかなホイールベースが、内燃機関を搭載するSUVとは異なるものにしている。このフォルムのボリュームが、パワフルさと無骨な存在感とのコントラストを生み出している。そのパワフルな走行性能をサポートするのは、ブレーキ冷却などの要件に応じて展開・格納される、一体型のアクティブ・エア・フラップを備えたホイールだ。

自律走行時代のプレミアムラウンジスタイルのインテリア

現代自動車「SEVEN」コンセプト サイド

 SEVENのインテリアデザインの優先事項は、これまで以上に自由度の高い空間を提供すること。ホイールベースは3.2メートルに達しているが、これはホイールを外側に押し出して可能な限りホイールベースを延長するという試みによるもの。

 フラットなフロアを採用し、従来の列シートに代わる流動的な室内レイアウトを実現、ピラーレス・コーチドアが広いエントランスをもたらしている。流線型のルーフライン、ロングホイールベース、そして3列目までのフラットフロアは、プレミアムラウンジのようなインテリアを実現する可能性を示している。

 運転席は、将来的な自律型モビリティを見越して作られており、使わないときには隠せる格納式のコントロールスティックを採用。通常の運転装備は必要とせず、スリムなコックピットと統合されたスクリーンでラウンジのような空間に。シートアレンジは従来のSUVとは異なり、回転式のラウンジチェアと湾曲したベンチシートを採用している。このシートアレンジは、ドライバーが操作する走行モードや自律走行モードに応じてカスタマイズすることが可能。

 SEVENは、Universal Islandコンソール、特別にデザインされた家電製品、多機能なSmart Hubグラフィック・ユーザー・インターフェースを備える。Smart Hubとフロントシート、そしてリアのラウンジシートを組み合わせることで、一人でも二人でも充実した時間を過ごすことができる環境となる。移動中には、内蔵されたミニ冷蔵庫で飲み物を冷やし、シューケアコンパートメントが靴のリフレッシュまでしてくれるという。

 そしてビジョンルーフには、パノラミックスクリーンが設置されており、好みに応じて様々なコンテンツを表示するだけでなく、室内全体の雰囲気を変化させることで、乗車中のリラックスを提供する。

持続可能で衛生的なモビリティ環境

現代自動車「SEVEN」コンセプト 俯瞰

 SEVENは、環境に優しい素材を使用するとともに、Hygiene Airflow SystemやUVC Sterilizationなど、セグメントをリードする衛生的な機能を提供しています。

 SEVENの外装にバイオペイントを施し、内装にはリサイクルされた再生可能な素材を使用。ミネラルプラスター、竹材、カーペット、バイオ樹脂とインテリアペイントなど、生産工程での公害を軽減できる再生可能な資源を使用している。また、銅を多用し、抗菌機能が実証された衛生的な生地を使用することで、室内のを清潔に保つことが可能になっている。

 ハイジーンエアフローシステムという、旅客機からヒントを得て開発された気流管理システムを備える。垂直モードでは、空気はルーフレールに組み込まれたエアインテークから上から下に向かって流れ、後輪の後ろにあるエクステリアベントから排出。水平方向では、ダッシュボードからリアベントへと空気が流れていく仕組み。このシステムは、車が動いているかどうかに関わらず独立して作動し、前席と後席の気流を分離して衛生を維持してくれる。

300マイル以上の航続距離を目標とするパワフルさ

 SEVENは、汎用性の高いE-GMPプラットフォームを採用することで、長い航続距離と高速充電機能を実現する。350kWの充電器を使用した場合、10%から80%まで約20分で充電することが可能で、300マイル(およそ483km)以上の航続距離を目指して設計されている。

大型燃料電池トラック「XCIENT」北米デビュー

 現代自動車の大型燃料電池トラック、新型「XCIENT」がLAオートショーで北米デビューする。同社は、世界各地でXCIENT燃料電池トラックの導入を進めており、スイスではすでに46台が稼働中。同イベントのブースではXCIENTが大きく展示され、米国のニーズに応えるとしている。

電気自動車IONIQ 5、LAオートショーで初公開

 電気自動車のミッドサイズCUV「IONIQ 5」が、LAオートショーで北米の自動車ショーにデビューする。E-GMPプラットフォームを採用し、FR車では航続距離300マイルを目標としている。インテリアは、3,000mmのホイールベースを活かした独自のプロポーションと、フラットフロアによる快適性と使い勝手の良さを追求。また、環境に配慮した素材や自然をイメージした色を多く使用するなど、サステナビリティへの取り組みを反映したインテリアとなっている。IONIQ 5は、車両を車輪付きの充電器として、外出先で様々なコンパクト機器に電力を供給できるV2L(Vehicle to Load)機能も備えている。

注:SEVENはコンセプトカーであり、仕様は市販予定モデルのものではない。

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グーネットマガジン編集部

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