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更新日:2022.03.17 / 掲載日:2022.01.06
BMW CES2022で新型iX M60&先進デジタル技術披露

BMWは、2022年1月5日~8日に米ラスベガスおよびオンラインで開催している世界最大級の家電見本市「CES 2022」に参加、その出展内容を明らかにした。先日発表したばかりの新型電気自動車「BMW iX M60」のワールドプレミアを筆頭に、最新のデジタル技術を用いたエンターテインメント機能を紹介するという。
BMW M社初のEV専用モデル 新型BMW iX M60

今回の出展内容で最も注目されるのが、新型EV「BMW iX M60」のワールドプレミア。同モデルはBMWの高性能スポーツモデルや限定モデルを手がけるBMW M社が初めて開発したEV専用のパフォーマンスカー。2つの電気モーターを搭載し、システム最高出力は455kW、最大トルクはスポーツモードで1,015Nm、ローンチコントロール作動時には1,100Nmを発揮、0-100km/h加速は3.8秒を計測。2022年1月5日の発表時には、BMWのEVシリーズである「i」、クロスオーバーSUVシリーズの「X」、そしてハイパフォーマンスモデルの「M」の長所を具現化したモデルであると謳っている。
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ボタン一つでボディカラーが変わる コンセプトモデル「BMW iX Flow」も登場





今回の出展では、新型BMW iX M60のほか、先進のデジタル技術を駆使したエンターテインメント機能も紹介されている。その一つとして登場する「BMW iX Flow」は、E Inkの技術によりボタン一つでボディカラーを変更できるという機能を持ったコンセプトモデルだ。BMW AG取締役のフランク・ウェーバー氏は「将来、デジタル体験はディスプレイの中だけで行われるものではなくなります。リアルとバーチャルはますます融合していくでしょう。BMW iX Flowで、私たちは車体に命を吹き込みます」と表現した。
この流動的な色の変化は、車体の輪郭に正確に合わせた特殊なボディラップによるもので、電気信号を受けて電気泳動技術が作動し、ボディに希望の色調を浮かび上がらせるという。


ドライビング体験をパーソナライズする新たな“マイ・モード”



インテリアでは、最新のオペレーティングシステム「iDrive」で使用できる新たなマイ・モードを搭載。これは車両の特性や室内の雰囲気に応じてグラフィックやサウンドを切り替え、ドライビング・エクスペリエンスをよりパーソナライズするというもの。アクティブな気分をより高めるエクスプレッシブモードでは、表情豊かな色彩と抽象的なパターンで特徴づけられたグラフィックが出現。リラックスモードではウェルネス、ハーモニー、リラクゼーションに焦点を当て、自然の風景からインスピレーションを得たグラフィックとサウンドで、落ち着きのある空間を演出する。
また、中国のマルチメディア・アーティストであるCao Fei氏とのコラボレーションによって誕生したデジタルアートモードも搭載。BMW iXのために制作されたというデジタル・アートワークを体験できる。


車内がシネマラウンジに スリリングで豪華なシネマ体験を提供


ドライビングプレジャーをより高める車載エンターテインメント・システムとして、「マイ・モード シアター」も用意される。これは32:9フォーマット、最大解像度8Kの31インチ超ワイド・ディスプレイであるBMWシアター・スクリーン、サラウンド・サウンド、5G接続を組み合わせて利用することで、リア席をプライベート・シネマ・ラウンジに変えてしまうという豪華な装備。Amazonとの協力により、シアター・スクリーン・システム内にFire TVを搭載、ビデオのストリーミングや音楽、ダウンロードした番組などを移動中も楽しめる。また、シアターモードの起動時に流れるサウンドは、多数のアカデミー賞ノミネートでも知られる映画音楽の大家、ハンス・ジマー氏によるもので、より特別感を高める演出が用意されている。