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更新日:2021.11.02 / 掲載日:2021.11.02
GRスープラがSEMAアワードを受賞 米国トヨタ

米国トヨタは現地時間の11月1日、米ラスベガスで開催されているSEMAショーにおいて、トヨタGRスープラとタコマが2021年度SEMAアワードを受賞したと発表した。トヨタのモデルが同賞を受賞するのは初となる。
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“カスタマイズすべきベストニューモデル”として2部門で受賞

SEMAショーとは、毎年ラスベガスで開催されるクルマのパーツメーカーをメインとする展示イベント。特殊部品市場協会(通称SEMA)が主催し、多数のメーカーの最新アイテムやカスタムカーが発表・展示される大規模なイベント。
今年のSEMAショーでは、GRスープラは “2021 SEMA スポーツコンパクト オブ ザ イヤー” 、タコマは “2021 SEMA ミッドサイズトラック オブ ザ イヤー” をそれぞれ受賞した。SEMAの社長兼CEOであるクリス・カースティング氏は、トヨタから2台の車が選ばれたことを祝福し、「この2つの賞は、トヨタがスペシャルティ市場に献身的に取り組んできた結果であり、トヨタとアフターマーケットのコラボレーションが消費者の選択肢を増やしたことを証明しています」と授賞の理由を語った。
トヨタは、11月2日から5日まで開催される同展示会に、オンロードおよびオフロードのカスタムカーを展示している。オンロード向け車両では、「GRスープラ ヘリテージエディション」を2019年に続きアンコール出展するほか、昨年バーチャルで発表した「GRスープラ スポーツトップ」の実車初展示を行う。トヨタだけでなく、多数のメーカーやカスタムのプロの協力により製作された、これら2台のGRスープラについて、以下でご紹介する。
「GRスープラ ヘリテージエディション」人気によりアンコール展示

2019年のSEMAショーでデビューした「GRスープラヘリテージエディション」。
トヨタ・モータースポーツ・ガレージは、Beree Cox Design社と共同で、GRスープラをベースに、MKIVスープラのビジュアルをオマージュしたプロトタイプデザインを作成した。一体型のフロントスプリッターと、MKIV Supraのウイングを新型GRスープラに合わせて変更。さらに、空力バランスを最適化するためにカスタムリアディフューザーを設計し、タイヤの後ろに溜まった圧力を軽減。
ヘッドライトとテールライトは、アクリルブロックからCNC加工したレンズを装着した、カスタムライトバケットが採用されている。
純正のターボチャージャーは改造され、B58直列6気筒エンジンに供給される空気量を18%増加。エンジンマネジメントシステムを調整し、カスタムインテークと3インチのセンターエグゾーストにより、総出力は500馬力以上に向上した。
また、トヨタは純正リアサスペンションに代わるカスタム・インボード・ロッカーアーム・システムを設計。これにより、純正のボディラインを維持しつつ、馬力アップに対応したワイドなホイール&タイヤの組み合わせが可能になった。足元は、19×11インチのHRE製5本スポークホイールに、Toyo Proxes の競技用タイヤを装着している。
スープラがオープントップに!「GRスープラ スポーツトップ」SEMAショーで実車初登場

トヨタは昨年のSEMAショーでバーチャル展示を行い、GRスープラ スポーツトップなどを発表した。そして今年、 “show the metal” をテーマに、このオープントップのGRスープラを初めて実車展示する。
マーティ・シュヴェルター氏とトヨタ・モータースポーツ・ガレージは、コンセプトに基づき、このオープンエア・スープラ・トリビュートを製作。このモデルは、ヘリテージエディションのカスタムビジュアルとパフォーマンスアップグレードを手本としながらも、レトロな雰囲気を醸し出しているのが特徴。
「トヨタは、ヘリテージ・エディションに匹敵するものをどうしても作りたかったのです。しかし、これは簡単に作れるものではありませんでした。ルーフをカットし、車の構造の重要な部分を取り除くには多くの困難がありました」とシュヴェルター氏は語る。「当初考えていたよりもはるかに複雑でした。屋根の取り外しが非常に難しく、車の剛性を保つための作業が必要でした。私はこの出来栄えが気に入っていますし、他の人にも気に入ってもらえると嬉しいですね」。
製作においては、テキサス州フォートワースにある「KC’s Paint Shop」のオーナー、KC マチュー氏が屋根の撤去作業を指揮した。「鉄骨を切り開くのは思ったよりも大変でした。エアソーを使って作業を始めましたが、すぐにダメになってしまいました」。30分経っても1センチ程度しか削れず、結局工具を変えて作業は成功したと苦労を語った。
このルーフデザインには、ミシガン州にあるトヨタモーターノースアメリカ研究開発部で3Dプリントされた、2枚のコンポジットパネルが採用されている。このルーフパネルは、GRスープラのボディラインに合わせてデザインされており、フロントガラスのヘッダー、運転席側と助手席側のルーフ外側のボディ構造の形状はそのまま維持されている。
GRスープラ スポーツトップとGRスープラ ヘリテージエディションには多くの共通点があるが、どちらも過去のスープラに敬意を表したユニークなモデルになった。トヨタマーケティング部門のリサ・マテラッツォ氏は、「SEMAショーで信じられないほどクールなGRスープラの2台をお見せできる機会を得て、大変嬉しく思います。これまでのスープラに敬意を表して、チームは見事なカスタマイズと製作を行いました。ファンの皆様に間近でご覧いただけるよう、ついに一緒に展示することができます」と仕上がりに自信をみせ、その喜びを語っている。
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