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更新日:2021.10.21 / 掲載日:2021.10.21
イタリア最大のクラシックモーターショーにアバルトなどのヘリテージカー出展 ステランティス

ステランティスのヘリテージ部門は、2021年10月21日~24日にイタリア・ヴェネト州で開催されるモーターショー「Auto e Moto d’Epoca 2021(アウト エ モート ディ エポカ2021)」に参加、同社の傘下ブランドであるアルファロメオ、フィアットのビンテージカーやヘリテージパーツを出展する。
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イタリア最大級のクラシックカーイベント「Auto e Moto d’Epoca」

「Auto e Moto d’Epoca 2021」はイタリア最大級のクラシックカーイベントで、115,000平方メートルの会場内に1,600社以上の出展者が集い、5,000台以上のビンテージカーが集結。また、会場ではビンテージカーやモーターサイクル、オリジナルのスペアパーツ、コレクターズアイテムなどの販売も行われ、ヨーロッパ最大級のオートモビリア・マーケットとしての側面も併せ持っている。
このイベントにおいてステランティスのヘリテージ部門は、2015年以来収集を行ってきたアルファロメオ、フィアット、ランチア、アバルトなど600台以上におよぶコレクションから、世界初の電動シティカーのプロトタイプである「フィアット X1/23」、1966年発売の“スポルト・プロトティーポ”を現代風にアレンジした「アバルト 1000SP」、そして“Turismo Competizione”の頭文字をとった名車「フィアット・アバルト 850TC」といった貴重なプロトタイプモデルを出展する。
また、出展ブースには1991年製の「ランチア・デルタHFインテグラーレ・エボルツィオーネ」、アルファロメオの1960年製「ジュリエッタ・スパイダー・ヴェローチェ」も登場。これらは、個人コレクター所有車をステランティス社ヘリテージ部門の修復工房がレストアを行ったものであるという。
さらに、会場にはバンパーやスチールパネルといった、ヴィンテージカー用のオリジナルスペアパーツも展示される。
1960年代の名車を現代的に再解釈した「アバルト 1000SP」

1966年に発表された「アバルト 1000スポーツ・プロトティーポ」は、そのスタイルやパフォーマンスにおいて鮮烈なデビューを飾り、アバルトの名声を広めるきっかけとなった伝説的モデル。その歴史的名車にインスピレーションを受け、現代的な再解釈を加えて2009年に誕生したのが「アバルト 1000SP」だった。1960年代のスポーツカーの特徴的なラインと美学を取り入れたデザインは、フェンダーの柔らかな面がホイールの位置を際立たせるしなやかなボディを作り上げた。また、エンジンの配置はスパイダーのパターンを踏襲して中央に据えられている。
史上初の電動シティカー「フィアット X1/23」
1972年のトリノモーターショーでシティカーのパイロットプロジェクトとして発表された「X1/23」は、電気自動車ブームに先駆けて、1974年に電動パワートレインと鉛蓄電池を搭載したプロトタイプとして開発された。エンジンは13.5馬力を発揮、最高速度は70km/h強、1回のフル充電での航続距離は50kmだった。全長2,642mm、全幅1,510mm、全高1,340mmのコンパクトな2シーター・シティカーのデザインは、人間工学的な基準に基づいて作られ、内装もシンプルに抑えられている。
「フィアット・アバルト850TC」はレストア過程のボディを展示

スコーピオンブランドの原点として今もなお語られる「フィアット・アバルト850TC」は、“Turismo Competizione”と記された最初のスコーピオン・カーとして、今年で60周年を迎える。今回出展されるモデルは1964年製で、“Guardia di Finanza”というイタリアの金融犯罪や密輸を取り締まる警察が使用していたもの。ステランティスが入手した時にはその役目を終えていたため、ボディワークやメカニック、インテリア、計器類に至るまで大幅なレストアを実行、その工程中にあるものが展示され、その緻密な作業を直に見られる場となるようだ。
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